こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。
「インプラント治療に興味があるけれど、痛みが心配」という方もいるでしょう。インプラント治療で痛みを感じるタイミングや対処法が分かっていれば、落ち着いて治療を受けることができるかもしれません。
今回は、インプラント治療に伴う痛みについて、詳しく解説します。痛いと感じるタイミングや対処法などもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
インプラント治療の内容
インプラント治療は、人工の歯根を顎骨に埋め込み、上から人工歯を装着することで失った歯を補う治療方法です。入れ歯とは異なり、インプラントは人工歯根を直接顎の骨に埋め込んでしっかりと固定されるので、自分の歯と同じような感覚で噛むことができます。
また、人工歯にはセラミックなどの高品質な素材が使われることが多いです。審美性にも優れている点は、大きなメリットと言えるでしょう。
インプラントは、インプラント体と人工歯、その二つを連結させるアバットメントの3つのパーツで構成されています。
インプラントの治療は、インプラント体を顎の骨に埋め込む手術を行った後、顎の骨と結合するのを数か月間待ちます。結合したのが確認できたら、アバットメントと人工歯を装着して治療完了です。
インプラントを埋め込んだときに、同時に仮歯を装着する即時荷重という方法もあります。
ただし、即時荷重をするにはいくつかの条件があるので、ご自身が可能かどうか歯科医院で確認してみてください。
インプラント治療は痛い?
インプラント治療の手術の際は麻酔をするため、痛みを感じることはほとんどありませんが、治療後に痛みや腫れが生じることがあります。
痛みの感じ方は患者さまによって異なりますが、処方された鎮痛剤で和らげられる程度のことが多いです。また、痛みは一時的なもので、数日から1週間程度で治まることが多いでしょう。
インプラント治療で痛いと感じるタイミングと原因
ここからは、インプラント治療で痛いと感じるタイミングと、痛みの原因について解説します。
手術中
インプラントの手術中は麻酔をするため、痛みを感じることはありませんが、麻酔をする際に注射針が歯肉に刺さる瞬間、痛みを感じることがあります。
また、麻酔の持続時間には個人差があるため、手術が長くなると麻酔の効果が薄れ、痛みを感じるかもしれません。痛いと感じる場合は麻酔を追加することもできるので、我慢せずに伝えましょう。
手術後
インプラント手術が終了して麻酔の効果が切れ始めると、痛みを感じることがあります。インプラント手術では、歯茎を切開したり顎の骨に穴をあけたりするため、痛みが生じやすいのです。
一般的に、痛みのピークは手術後2〜3日目で、その後は徐々に和らぎます。
しかし、痛みが極端に強かったり長期間続いたりする場合は、何らかのトラブルが起きている可能性があります。できるだけ早く、歯科医院を受診してください。
抜糸時
インプラント手術後、10日前後に抜糸を行います。その際に、軽い痛みを感じることがあるでしょう。抜糸は、基本的には麻酔を使用せずに行います。
しかし、どうしても不安がある方や痛みに耐えられない方は、医師に相談しましょう。
定着期間中
インプラント体が顎の骨と結合するまでの定着期間中は、トラブルが生じていなければ痛みを感じることはありません。
しかし、傷口に刺激が加わると、痛みを感じる原因になるため注意してください。硬い食べ物を噛んだり傷口を歯ブラシで強く磨いたりするなどの、刺激を与える行為は避けましょう。
また、歯ぎしりや食いしばりがある方は、インプラントに過度な力がかかり、周囲の組織に痛みが生じる可能性があります。
手術から数年後の痛み
インプラント治療が成功して長期間問題なく使用していても、数年後に痛みが生じることがあります。主な原因は、インプラント周囲炎です。口腔内の適切なケアを怠ると、細菌が繁殖してインプラント周囲の組織に炎症が生じ、インプラント周囲炎になります。
インプラント周囲炎が進行すると、歯茎の痛みや腫れ、出血などの症状が現れます。放置して進行するとインプラントを支える顎の骨が溶け、最悪の場合インプラントが脱落する恐れがあるでしょう。
インプラント治療の手術中に痛みがあるときの対処法
インプラント治療の手術中は麻酔をしているため、基本的に痛みを感じることはありません。しかし、麻酔のための注射では、一時的な痛みを感じます。注射の痛みは、歯茎に表面麻酔を塗布したり細い注射針を使ったりすることで低減できるため、歯科医師に相談しましょう。
また、手術中に麻酔の効果が薄れてきたことによる痛みは、麻酔を追加して対応します。
手術中の痛みが心配な方には、静脈内鎮静法という選択肢もあります。静脈注射で薬を投与することでリラックスした状態になり、治療の刺激に対する反応が抑制されるため、痛みや恐怖感を感じにくくなるでしょう。
静脈内鎮静法ができる歯科医院は限られているため、静脈内鎮静法が可能な歯科医院かどうかを、予め確認しておきましょう。
インプラント治療の手術後に痛みがあるときの対処法
インプラント治療の手術後に痛みがあるときの対処法は、以下のとおりです。
鎮痛剤を服用する
インプラント治療の手術後、麻酔が切れると痛みを感じることがあります。鎮痛剤を服用することで痛みを和らげられるでしょう。
また、鎮痛剤と一緒に、抗生物質が処方されることもあります。抗生物質には細菌感染のリスクを低減する効果があるので、服用を中断すると、感染症にかかりやすくなったり痛みが強くなったりする可能性があります。
処方された薬は、歯科医師の指示通りに服用することが大切です。
患部を冷却する
痛みや腫れが生じている箇所を冷却することで、痛みが和らぐ効果を期待できます。冷やしすぎると、傷の回復が遅れる可能性があるので、注意が必要です。冷却する際は、濡らしたタオルや冷却シートを使用するとよいでしょう。
運動やシャワーを控える
運動やシャワーをすることで体温が上がると、血流が促進されて出血や腫れを悪化させる可能性があります。そのため、激しい運動や長風呂は控え、安静に過ごすことが大切です。
腫れや痛みが引いた後に、徐々に普段の生活リズムに戻すようにしましょう。
インプラント治療の術後の痛みを軽減するためにできること
インプラント治療の術後の痛みを軽減するためにできることは、以下のとおりです。
刺激のある飲食物を避ける
インプラント治療の手術後、数日間は傷口がまだ完全に治癒していないため、硬い食べ物や刺激の強い飲食物は避けましょう。せんべいやフランスパンのような硬い食べ物を噛むと、傷口に負担がかかり出血や痛みが増す可能性があります。
また、辛い食べ物や酸味の強い食べ物、熱すぎる飲み物などは、傷口に刺激を与えます。唐辛子やレモン、わさびなどの刺激の強い食品を避け、おかゆや豆腐、ヨーグルトなどの柔らかい食べ物を選ぶとよいでしょう。
食事の際は手術を受けた側では噛まず、反対側で噛むように心がけるのも大切です。
お酒を控える
インプラント治療後は、飲酒を避けましょう。アルコールには血流を促進する作用があり、痛みを感じやすくさせる可能性があるのです。
また、アルコールは唾液の分泌量を減少させます。唾液が減少すると、唾液の持つ抗菌作用や自浄作用も低減するため、細菌が繁殖しやすくなって感染症のリスクが高まるのです。
インプラント周囲炎や他の感染症にかかる可能性が高くなるので、できるだけ飲酒は控えてください。
喫煙を控える
タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させて血流を低下させます。血流が悪くなると傷口の治癒が遅くなり、感染症を引き起こすリスクが増加して痛みが生じやすくなるため、喫煙は控えましょう。
また、喫煙も唾液を低減させるので、細菌が繁殖して炎症が起こり、痛みにつながる可能性が高まります。
まとめ
インプラント治療では外科手術を行うため、ある程度の痛みが伴います。手術中は麻酔をするので、痛みを感じることは稀ですが、手術後に麻酔が切れると痛みを感じることが多いでしょう。痛みは処方された鎮痛剤を服用することで、基本的には低減できます。
また、術後の口腔ケアや禁煙・禁酒などが、痛みを抑えて治癒を早めるためには重要です。インプラント治療での痛みに不安がある場合は、事前に歯科医師としっかり相談して適切な対策を講じ、安心して治療を進められるようにしましょう。
インプラント治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。