ホワイトニングのこれまでとこれから
これまで、たくさんの患者さんから
「歯の漂白は本当に白くなるのか?」
「危険はないのか?」
「料金はいくらかかるのか?」
「金額が場所によってまちまちだが、本当はどのやり方が良いのか?」
のような、効果とリスク、料金について問い合わせが多く寄せられてきました。
この問いに対して、私は「より効果的で、リスクが少ないホワイトニング法に関して情報を収集していますので、近いうちにご提供できるのでは?」と回答させていただいてきました。
お気づきでしょうが、現在ホワイトニングの世界は特に「イメージ創り」や「広告」先行のジャンルなのです。
多大な宣伝活動をしないといけない理由はそこにあります。
ホワイトニング専門サロンのメディア広告やwebサイトを見ると,個人的に私はすごく違和感を覚えます。
事実そのように感じている歯科医師はとても多いのです。
『嘘』とまでは言いませんが、本音で語られているものはごくまれなのです。はっきり言って「治療」の内容なんてないんです。イメージばっかり繰り返し語っているのです。
これって医療行為じゃないでしょう!!と、いつも勉強会のドクターたちと話していました。
しかし、一方でモデル・タレント・アナウンサー・政治家・キャビンアテンダントなど注目の高い職種の方はもちろんのこと、第一線で活躍されている方々の間では、正しく行われている(←これが大事!!)ホワイトニング治療はもはや常識になっております。
当たり前のことですが、国や地域を越えて『美しい白い歯』はグローバルスタンダードになっているからです。
私が自分の歯科医院の臨床治療に導入する基準として、「自分の家族、友人、スタッフに対して本当にやってあげたい治療なのか」というのがあります。
今回やっと、ホワイトニング治療に対しても、ついに問題点がクリアされたベストな方法が開発され、講習会にも参加し、自信を持って提供できるシステムに出会うことができました。
ご興味のある方は「ホワイトニングについてもっと教えてください・・!」と、スタッフにお声をかけてくださいね。
ホワイトニングとは
ホワイトニング(従来型)の特長: まずはこれまでの方法を概論で説明します。
1. オフィースホワイトニング:In-office whitening(歯科医院で、歯科医師・歯科衛生士が行います)
即日にある程度白くなります
通常は1度の来院で10から20分 これを何度か繰り返します
- 短期間に白くなる(←疑問?)
- 面倒な行為がない
- ホームホワイトニングより綺麗に仕上がらない
- 歯の表面が白濁しやすい(チョークで塗ったような色合いと言われています)
- 歯の表面が荒れる、強いパワーで行った場合に見られます
- 後戻りが早い
- 歯の神経にダメージを与えやすく、鎮痛剤が必要なこともあります
1. ホームホワイトニング:At-home whitening(ご家庭で歯の漂白を行います)
専用のトレーを作成しご自身によりホワイトニング治療を行っていただきます
アメリカではこちらのやり方が、主流となっています
- 自分の都合に合わせて行える
- 実績があり,安全に使用できる
- 仕上がりがムラなくきれい
- 後戻りがオフィースホワイトニングより少ない
- 効果が出るまで時間がかかる
- 1日長い時間トレーを装着しなければならない
ホワイトニングの重要なポイント
ホワイトニングの効果について
ホワイトニングの効果=ホワイトニング剤の濃度×時間とても大切なことなのでもう1度ホワイトニングの効果=ホワイトニング剤の濃度×時間これがすべてです。
濃度は安全性にも絡んできますから、むちゃくちゃな濃度は使えません。ですから・・・
『○○歯科医院では,1回のオフィースホワイトニングで約○週間分のホームホワイトニング効果が見込めます。』 ・・・どうです。
こんな誘い文句。
無理があること、危険な感じ。わかってもらえましたか?
そこで、にしざわ歯科医院で採用しているものは
デュアルホワイトニング システム
オフィース&ホーム融合型のトータル・ホワイトニング
ホームホワイトニングの欠点と言える長い時間がかかることを回避して、完了までの時間が短縮されます。
位置づけとしては、歯の表面から薬剤を作用させて、歯の内部の着色因子(色を付けてしまうもと)をターゲットに色調を改善する、科学的清掃法ということになります。
料金
- 初回(初回はデュアルホワイトニングのみの受け入れとなります)
-
■ デュアルホワイトニング 77,000円
■ ほかの自費治療と同時に行う場合 49,500円
- 追加
-
追加漂白のことをタッチアップと言います。1〜3年後には必要になるかもしれません。
■ ホームホワイトニングのみ(通常は1週間で十分です) 5,500円/1本
■ オフィースホワイトニングのみ 11,000円/1回
■ デュアルホワイトニング(上記の組み合わせ) 16,500円
■ マウスピース(専用トレー)上・下各(紛失しないように!) 11,000円
デュアルホワイトニング システム
オフィース&ホーム融合型のトータル・ホワイトニング
1回目
お話しと説明:予測できる範囲で仕上がりや方法,副作用などをご説明させていただきます。
2回目
専用トレー(マウスピース)を作るために、歯形を上下とらせていただきます。
写真撮影や漂白前の状態(ベースラインと言います)を記録しておきます。ホワイトニングの費用(70,000円)はこのときお支払い下さい。
3回目. ホワイトニング開始
A.オフィースホワイトニング(週1回、4回まで。個人によって違いがあります。)
ホームホワイトニングの効果を最大限引き出すために、1回7分行います。
当院のオフィースホワイトニング剤は薬剤を活性化させるために、酸化チタン(←これ!、最新です)を触媒として,『光』を利用するシステムです。
ホワイトニングでは,薬剤を活性化させるためにどの方法を用いるかが大きなポイントになります。
日本人の歯は欧米人に比べてエナメル質が薄いので、特に「熱」が歯の神経へ与える影響を考慮しなければなりません。
酸化チタンの触媒力は非常に強く、温度を上げずに(常温で)化学反応を活性化します。
そのため、当院のホワイトニング法に限っては、神経に有害な「強い熱」を出すようなことはありません。
また、にしざわ歯科医院では特殊なLED光(←これもポイントです)を出す専用の器械を使って、最も効率の良い領域の波長とパワーを維持管理できる器械を使うため、安全性とホワイトニング効果が大きいのです。
【方法】
○歯面清掃し、薬剤ジェルの浸透性を高めます
↓
○オフィースホワイトニング用のジェルを上下マウスピースに入れ、7分間光照射
↓
○よく水洗いして、終了です。1時間位飲食をさけてください
A.ホームホワイトニング(5〜8時間毎日 4週間まで)
こちらが漂白の主体専用トレーを夜間に装着。5〜8時間、毎日していただきます。通常4週間です
【方法】
○上下20ヶ所にジェルを入れマウスピースを口に中に入れます↓
○よく水洗いして,終了です。1時間位飲食をさけてください
↓
○4週間毎日行っていただきます
開始1週間後 チェック オフィースホワイトニング
開始2週間後 チェック オフィースホワイトニング
開始3週間後 チェック オフィースホワイトニング
4週間後.終了
お話しと説明:フッ素で固定し終了。写真撮影をさせていただきます。
アフターケア (保証期間は1年です)
3〜6ヶ月ごとの定期クリーニング(メンテナンス)を必ず受けていただきます。
お受けいただけない場合は、保証期間の1年は適応されませんのでご注意下さい。
マウスピースは追加のホワイトニング(タッチアップ)の際必要です。紛失しない様に大切に保管してください。
ホワイトニング Q&A
ホワイトニングについてよく受ける質問にお答えします。
Q.1 ホワイトニングしたい歯にかぶせ物や詰め物があるのですが、ホワイトニングで白く出来ますか?
かぶせ物や詰め物はホワイトニングで白くすることは出来ません。
ホワイトニング治療後に白くなった歯の色に合わせてつめ直す必要があります。(注意!!)これからムシ歯治療を行い、詰め物やかぶせ物を入れる予定がある患者さんで、ホワイトニングを希望される方は、その旨を事前にお知らせください。
ホワイトニング後の色調に合わせないといけないからです。
Q.2 神経のない歯はホワイトニングで白くなりますか?
ホワイトニングは天然歯(神経がある歯)が対象です。
神経のない歯はホワイトニングで多少白くなったとしても元の色に戻りやすいです。神経のない歯はセラミック治療で白くした方が良いでしょう。
Q.3 オフィースホワイトニングとホームホワイトニングの違いは?
オフィースホワイトニングは歯科医院にきていただき、薬剤を塗布し光や熱をあてて歯を白くする方法で簡単で早く出来ます。
しかし効果があまり続きませんので、補助的に行われることが多いです。
いっぽう、ホームホワイトニングは家で行う方法で多少時間はかかりますがかなり綺麗に白くなり、長期間効果が続くことから現在主流になっております。
当院ではオフィースホワイトニングとホームホワイトニングの長所のみ利用した、デュアルホワイトニングシステムを採用しております。
Q.4 クリーニングとホワイトニングの違いは?
クリーニングはタバコのヤニや歯石など、歯の表面の汚れを落としていくもので、歯を白くするものではありません。
Q.5 ホワイトニングは何歳から出来ますか?
現在では、歯の成長が止まる18歳から出来ると言われています。
Q.6 ホワイトニングは歯を削らず白くする方法と聞いていますが本当ですか?
ホワイトニングは歯を削らずに白くしていく方法です。
また、当院で使用しているホワイトニング専用ライトは、熱を持たないので歯を傷つけることなく、歯を白くすることができます。
Q.7 ホワイトニングしたいのですが、差し歯があります。差し歯も白くなるのですか?
残念ですが差し歯は白くなりません。
そして、ホワイトニング後はかなり白い歯になりますので、セラミックの差し歯を入れなければいけないケースがほとんどです。
Q.8 ホワイトニングでどのくらい白くなるのですか?
人それぞれ歯の色が違いますので、あくまでも予測という前提でお話をさせていただきご理解いただいております。
より理想的な色調を求められる場合は、セラミック治療などがありますのでご相談ください。
Q.9 歯の中央に白い斑点(白濁)があります。ホワイトニングで白くなるのですか?
ホワイトニングでは完全に消すことは出来ませんが、白濁の周りが白くなっていきますのでかなり目立たなくなります。
Q.10 ホワイトニングで使っている薬剤は何ですか?
消毒で使うオキシドールの主成分の過酸化水素を使用しています。
Q.11 ホワイトニングは体への害はないのですか?
消毒で使うオキシドールの主成分の過酸化水素を使用していますから安全です。
しかし、一時的に冷たいものや温かいものがしみる(知覚過敏)様になったり、歯肉に炎症が出る場合があります。
知覚過敏はほとんどの方に見られる副作用ですが、ホワイトニングの回数を減らすなどで調整していきます。
Q.12 ホワイトニングは誰でも行えるのですか?
妊産婦の方や授乳中の方は行えません。
また、無カタラーゼ血漿という病気をお持ちの方には行えないと報告されています。
Q.13 結婚式を控えています。いつ頃からはじめたらよいですか?
人によって違いますが、何も問題がないケースでしたら2ヶ月前から始められることをお薦めします。
Q.14 ホワイトニング治療中に気をつけなければならないことはありますか?
オフィースホワイトニング後、1〜2日はお口の中で化学反応がおこっている状態で、歯の脱水症状が続いています。
この間、色の濃い食べ物はその色を吸収してしまいますので、コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレー・ケチャップ類の飲食はさけるようにしてください。
またホームホワイトニング後も1時間は止めていただくように指示させていただいております。
やむをえずとってしまった場合は、すぐ歯を磨くなどの対処をしていただきます。
Q.15 ホームホワイトニングのジェルが歯肉についても問題はないのですか?
ジェルをマウスピースにいれ、はみ出てしまった場合は、拭き取ってからお使いいただきます。
正常に使用されればジェルは悪影響ありません。
アメリカでは2000万人以上にホームホワイトニングが施されましたが問題となるような報告はありません。