墨田区鐘ヶ淵、東武スカイツリーライン鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者 にしざわ歯科医院


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床矯正の費用はどれくらい?期待できる効果、内訳、負担を抑える方法

2024年12月17日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

床矯正の器具を歯科医に装着される女の子の画像

子どもの歯並びが気になっている保護者の中には、床矯正の効果や費用などについて疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、床矯正で期待できる効果や治療費用の詳細、費用負担を抑えるための工夫などについて詳しく解説します。費用面での疑問を解消し、お子さまに合った治療方法が選べるよう、この記事を参考にしてみてください。

床矯正とは

床矯正の器具の画像

床矯正(しょうきょうせい)は、歯並びや噛み合わせを整えるための矯正治療の一つです。主に成長期の子どもに行う治療で、顎の骨の発育を利用して歯が正しい位置に生えられるようスペースを作ります。

矯正に使用する装置は、入れ歯の歯茎部分のような床に拡大ネジやワイヤーなどが埋め込まれているもので、患者様自身で取り外しができます。1日に10時間以上装着すればよいため、生活に支障のない就寝時や学校に行っていない時間帯で矯正できます。

床矯正で期待できる効果

床矯正の効果を示す綺麗な歯並びの男の子の口の画像

成長期の子どもは、歯を支える顎の骨も成長します。床矯正の装置を顎に装着して、装置に埋め込まれた拡大ネジを徐々に広げて力をかけ、顎の骨を横方向にゆっくりと拡大していきます。

ただし、床矯正は顎の骨の幅を広げて歯が並ぶスペースを作ることが主な機能です。細かい歯並びの調整や、歯を根元から大きく動かすことはできません。そのため、永久歯が生えそろった後に、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で細かな歯並びを調整するケースも多いです。

床矯正の治療を行うことで得られる主な効果は、以下の通りです。

抜歯をせずに歯が並ぶスペースを作れる

床矯正で歯列を広げることで、永久歯が正しい位置に並ぶスペースが確保できます。大人になってから歯列矯正を行う場合、歯を並べるスペースが不足していると、健康な歯を抜歯してスペースを確保することがあります。

しかし、子どものころに床矯正で顎を拡大しておけば、将来の矯正治療に伴う抜歯を避けられる可能性が高まります。

顎の成長を促進できる

軽度の受け口や出っ歯など、上下の顎のバランスが悪い場合、床矯正を行えば顎の成長を正しく導くことができます。これにより、上下の顎のバランスが整い、正しい噛み合わせの状態を作ることができます。さらに、顔全体のバランスが整うことにも繋がります。

噛み合わせを改善できる

正しい噛み合わせを作ることで食事や発音がスムーズになり、日常生活の質が向上します。また、バランスよく噛めるようになることで顎関節にかかる負担が減り、顎関節症のリスクも軽減できます。

歯並びを改善できる

床矯正では、歯が本来の位置よりずれて生えたりガタガタに重なり合って生えたりする叢生(そうせい)やすきっ歯やなど、軽度の歯列不正の改善も期待できます。

歯並びが整うことで、見た目の美しさだけではなく、歯の機能も向上します。さらに、歯磨きがしやすくなるため、虫歯の予防にもつながります。

将来の矯正の負担を減らせる可能性がある

床矯正を早めに行っておくことで、矯正治療に伴う抜歯の可能性を下げるだけでなく、おおまかに歯並びも整えておけます。そのため、永久歯に生え変わった後の歯列矯正の期間も短縮できる場合があります。

床矯正の費用

床矯正の費用を計算する電卓と歯の模型

床矯正の費用は、治療の難易度や装置の種類、歯科医院の価格設定によって異なります。一般的には、総額で20万円から50万円程度になります。

また、治療期間によっても費用に差が生じ、治療期間が長くなればその分費用も増えます。以下に、床矯正で治療を受ける際に必要となる費用の内訳を解説します。

初診料および検査費用

初診料は、初回の診察やカウンセリング、検査などにかかる費用です。費用の相場は5,000円から1万円程度で、口腔内の検査やレントゲン撮影、歯の型取りなどのほか、治療計画の立案なども含まれます。

装置の作製費用

装置の作製費用は10万円から20万円程度です。装置の設計や種類、使用する材料に応じて費用が変わります。

調整費用

治療中は、装置の調整や治療の進行具合を確認するため、通院が必要です。1回の通院あたり3,000円から5,000円程度必要で、通院回数に応じて費用が積み上がります。

保定装置の作製費用

治療終了後、何も装着しないまま過ごすと、歯が元の状態に戻ろうとする後戻りが起きる可能性があります。そのため、保定装置と呼ばれる装置を作製し、整えた歯並びや噛み合わせが安定するまで装着する必要があります。

保定装置にも複数の種類があり、費用相場は5,000円から2万円程度です。

床矯正は保険適用の対象となる?

床矯正の費用が保険適用になるかを示す画像

床矯正を含む矯正治療は、基本的に保険適用の対象外です。

ただし、以下のようなケースでは保険が適用される場合があります。保険が適用されるには他にも条件があるため、歯科医師に確認しましょう。

顎変形症の治療

顎変形症は、顎の骨の発育に異常があり、噛み合わせの異常や顔の歪みなどが生じている状態を指します。外科的な治療が必要となるケースが多く、その前後に行われる矯正治療には、保険が適用される可能性があります。

厚生労働大臣が定める53の疾患

厚生労働大臣が定める53の疾患には、唇顎口蓋裂や小舌症、骨形成不全症などの疾患が挙げられます。これに該当する疾患が原因で咬合に異常がある場合、矯正治療に保険が適用される可能性があります。

永久歯萌出不全に起因する咬合異常

永久歯萌出不全とは、永久歯が歯茎の中に埋まったまま、生えてこない状態を指します。永久歯萌出不全の治療では、歯茎を切開して埋まっている歯を生えさせる開窓術を行います。

保険が適用されるのは、3本以上の前歯が歯茎の下に埋まり、噛み合わせに異常が生じている状態で開窓術を行う場合です。

床矯正は医療費控除の対象となる?

床矯正が医療費控除になるかを示す画像

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額以上の場合、確定申告を行うことで所得税の還付や住民税の軽減を受けられる制度です。医療費控除の対象になるかどうかは、治療の目的によって変わります。

例えば、噛み合わせが悪い、発音がしにくい、口呼吸になりやすいなど、機能的な問題を改善するために床矯正を行う場合は、医療費控除の対象となる可能性が高いです。

床矯正は子どもの顎の成長を促し、正しい噛み合わせを形成する治療方法です。そのため、将来的な口腔機能の低下を防ぐことができ、必要不可欠な治療であると認められることが多いでしょう。

一方で、歯並びをきれいにしたい、歯の色を白くしたいなど、見た目を良くしたいということが主な目的の場合、医療費控除の対象とならない可能性が高いです。

床矯正の費用負担を抑える方法

床矯正の費用を抑えることを示すCOSTの文字と下向きの矢印の画像

床矯正の費用負担を抑えたいと考えている方も多いでしょう。ここでは、治療費用の負担を抑える方法をいくつかご紹介します。

医療費控除を活用する

床矯正の治療費は、医療費控除の対象となるのが一般的です。治療費自体が安くなるわけではありませんが、医療費控除を活用することで実質的な負担を軽減できます。

分割払いやデンタルローンを利用する

一度に高額な治療費を支払うことが難しい場合、歯科医院によっては分割払いやデンタルローンを利用できます。デンタルローンの利息は追加で必要になりますが、分割払いを利用することで月々の支払い額を抑えられます。

複数の歯科医院で見積もりを取る

自費診療となる矯正治療の費用は、歯科医院によって異なります。複数の歯科医院で見積もりを取って比較することで、自分の希望に合う価格や治療法を見つけられます。無料相談を実施している歯科医院もあるため、利用するとよいでしょう。

まとめ

床矯正で歯が綺麗になった子供と喜ぶ母の画像

床矯正は、子どもの成長期に効果的な矯正治療の方法です。早いうちに治療を開始することで、将来の矯正治療の負担を軽減できます。治療費用の目安を知り、負担を抑える工夫を取り入れることで、安心して治療を進められるでしょう。

ぜひこの記事を参考に、お子さまに合う治療法を見つけてください。

お子さまの床矯正を検討されている保護者の方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

前歯をインプラントにできる?メリット・デメリットと費用の目安

2024年12月10日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

前歯を見せる女性

前歯を失った際、歯を補う治療にインプラントを検討される方も多いのではないでしょうか。インプラントは審美性と機能性に優れているため、近年注目を集めている治療法です。

しかし、前歯のインプラント治療は難易度が高く、お口の状態によってはできないこともあります。

この記事では、前歯のインプラント治療の適応症例や費用の目安について解説します。前歯をインプラントにするメリット・デメリット、インプラント以外の治療方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

前歯をインプラントにできる?

 前歯をインプラントにできるか考える女性

インプラントとは、歯を失った箇所の顎の骨にインプラント体と呼ばれるチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。1本から複数本、どの箇所にも対応できるため、基本的には前歯も治療可能です。

ただし、前歯は奥歯に比べると顎の骨が薄いため、追加で顎の骨を増やす外科手術が必要になることもあるでしょう。また、前歯は見えやすい部位のため、埋入角度や人工歯の素材などによっては違和感が生じやすいといわれています。

他の部位よりも高い審美性と技術力が求められることも、前歯のインプラントは難易度が高いといわれている理由です。

前歯のインプラントが難しい症例

インプラントは、患者の状態によっては治療が難しい場合もあります。前歯のインプラントが難しいとされている主なケースは、以下の通りです。

骨が薄い

先述したとおり、インプラント治療をするためには十分な骨量が必要です。

しかし、前歯は顎の骨が他の部分に比べて薄いです。骨の量が不十分であるとされた場合は、治療できないでしょう。

骨を増やす骨造成や骨移植をすることで、インプラント治療が可能になりますが、全ての患者さまができるわけではありません。また、これらの処置には別途費用がかかります。

虫歯や歯周病がある

口腔内に虫歯や歯周病がある場合は、インプラントの治療を行う前にこれらの疾患を治療する必要があります。

特に、歯周病を放置したままインプラント治療を行うと、インプラントの周囲に炎症を引き起こし、インプラントの安定性を損なうリスクがあります。最悪の場合、インプラントが脱落する恐れもあるでしょう。

未成年

未成年の患者の場合、顎の骨がまだ成長途中であるため、インプラントの治療を断られる可能性が高いです。

成長が終わる前にインプラントを埋め込むと、噛み合わせや歯並び、顔のバランスなどに影響を及ぼす可能性があります。そのため、未成年の場合は他の治療法を選択することが一般的です。

ただし、発達には個人差があるので、未成年でもインプラントが可能な場合もあります。未成年でインプラント治療を希望する場合は、一度歯科医師に相談してみましょう。

全身疾患がある・妊娠している

糖尿病や心臓疾患などの全身疾患を持つ方や妊娠中の方も、インプラント治療が制限される場合があります。これらの状態は、手術に伴うリスクが高まる可能性があるからです。

治療を行う際は主治医と歯科医が連携し、患者さまの健康状態を総合的に判断しなければいけません。

全身疾患がある方の場合は、インプラント以外の治療法を検討するか、必要な準備や治療を経てからインプラントを行う場合があります。妊娠中の方の場合は、欠損箇所に入れ歯を入れて補い、出産後の落ち着いた時期にインプラント手術を行うことが多いでしょう。

前歯をインプラントにするメリット・デメリット

前歯をインプラントにするメリット・デメリットのイメージ

ここでは、前歯をインプラントにするメリット・デメリットについて詳しく解説します。

前歯をインプラントにするメリット

前歯をインプラントにするメリットは、以下のとおりです。

美しい見た目が手に入る

インプラントは、顎の骨にインプラント体を埋入して固定します。部分入れ歯のように金属のバネなどの部品を使用せず独立して機能するため、自然な見た目が手に入るのです。

また、人工歯部分はセラミックやジルコニアといった、天然歯のような色調や透明感を再現できる素材を使用することが多いです。そのため、周りの歯に馴染みやすい点もメリットでしょう。

しっかりとした噛み応え

インプラントは、インプラント体と顎の骨が結合することで、安定性が保持されます。自分の歯のようにしっかり噛めるため、硬いものや噛み応えのあるものも問題なく噛める点は大きなメリットでしょう。

また、しっかり噛めるようになることで顎の骨に刺激が伝わり、骨が痩せるのを防ぐ効果もあります。ブリッジや入れ歯も噛めるようにはなりますが、歯根にあたる部分がないため骨に刺激が伝わりにくく、次第に骨が痩せるといわれています。

他の歯に負担をかけない

ブリッジは、失った歯の隣接歯を削り、連なった被せ物を装着する治療法です。そのため、健康な歯を削る必要があったり、支えにする隣接歯に負担がかかったりします。

また、入れ歯は歯に金具をかけて支えるため、周りの歯の寿命を縮めることがデメリットです。

その点、インプラントは、周りの歯を削ったり負荷をかけたりすることなく、独立して機能します。周りの歯に影響を与えることがなく、健康を守れる点もメリットです。

発音しやすい

入れ歯の場合は、会話の際にずれたり外れたりすることがあります。そのため、話しにくさを感じたり、発音が不明瞭になったりすることがあるでしょう。

インプラントは顎の骨にしっかり固定されているため、発音に影響を与えることがありません。天然歯と同じような使い心地のため、人前に立つ機会の多い営業や接客業の方でも安心して使用できます。

丈夫で長持ちしやすい

使用する素材やメンテナンスの仕方によって異なりますが、一般的にブリッジの寿命は約7~8年、入れ歯の寿命は約5年といわれています。インプラントの寿命は約10~15年と、長持ちしやすいのがメリットです。

これは、インプラントが主にチタンやチタン合金という生体親和性に優れた素材でできており、顎の骨としっかり結合するため、強く噛みしめても耐えられる強度があるからです。

ただし、口腔ケアやメンテナンスを怠ると、平均的な寿命よりも早く使用できなくなる可能性が高まります。そのため、インプラント治療後は口腔内を清潔に保ち、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが必要です。

前歯をインプラントにするデメリット

前歯のインプラント治療には、以下のようなデメリットもあるため注意が必要です。

費用が高い

インプラント治療は、基本的には保険適用外の自費診療です。全額自己負担のため、費用が高い傾向にあります。

特に、前歯は他の箇所に比べて骨が薄いため、インプラント埋入手術以外にも骨造成などの付帯手術が必要になる可能性が高いです。追加の処置が必要になった場合、追加で費用がかかることを理解しておきましょう。

インプラントの結合部が見えることがある

インプラント治療後は見た目に問題がなくても、術後長期間経過するとインプラント部位の歯茎が下がり、歯と歯茎の境目が黒っぽく見えることがあるでしょう。前歯の顎の骨は薄いことが多いため、インプラント治療後に徐々に歯茎が下がる可能性が他の箇所より高いです。

継続的なメンテナンスが必要

インプラント治療後も、継続的にメンテナンスを受ける必要があります。

インプラントの周りに汚れが溜まると、細菌が繁殖してインプラント周囲炎になることがあるので注意が必要です。インプラント周囲炎とは、インプラントの周りの歯茎や顎の骨に炎症が起こる病気で、重症化するとインプラントが抜け落ちる恐れもあります。

そのため、何も症状がなくてもメンテナンスを受けることが、インプラントを長く快適に使用するためには重要です。

前歯をインプラントにする費用の目安

インプラント治療は、基本的には自費診療です。そのため歯科医院によって異なりますが、前歯のインプラントにかかる費用の目安は約30~50万円と高額です。

骨造成手術や歯肉の移植手術が必要な場合は、さらに費用が高くなるでしょう。また、お口の状態や使用する素材などでも費用は変動します。

前歯のインプラント治療の費用について詳しく知りたい方は、一度歯科医師に相談してみましょう。

前歯を失った場合のインプラント以外の治療方法

前歯を失った場合のブリッジ治療のイメージ

前歯を失った場合のインプラント以外の治療法には、ブリッジや入れ歯があります。ここでは、ブリッジや入れ歯について解説します。

ブリッジ

ブリッジとは、失った歯の隣接歯を削って支台にし、連結した被せ物を装着して欠損箇所を補う治療法です。固定式のため、入れ歯よりもしっかりとした噛み心地が得られます。保険適用の治療のため、インプラントに比べると費用を抑えられるのもメリットです。

ただし、両隣の歯を失っている場合や、両隣の歯の状態が悪い場合は治療できません。また、健康な隣接歯を大きく削る必要があることもデメリットです。

ブリッジは周りの歯の寿命を縮めるリスクがあることを理解しておきましょう。

入れ歯

入れ歯とは、取り外し式の義歯で歯を補う治療法です。歯茎や顎の粘膜部分に床(しょう)と呼ばれるパーツを乗せ、残存歯に留め金をかけて人工歯を支えます。

外科手術の必要がなく通院回数も少ないため、高齢者の方でも作りやすいでしょう。

ただし、インプラントやブリッジに比べると安定性が劣るため、硬いものや粘度の高いものは避けたほうがいいとされています。また、歯に金具をかけて入れ歯を支えるため、見た目が悪くなったり、周りの歯に負担がかかったりするのがデメリットです。

しかし、自費診療を選択した場合は、目立たない素材やデザインにできます。

まとめ

前歯をインプラント治療して喜ぶ女性

インプラントは1本から複数本にも対応できるため、前歯のみの治療も可能です。

ただし、奥歯に比べると前歯は顎の骨が薄いため、治療が難しいといわれています。インプラントを埋入する十分な厚みが骨にない場合は、追加で外科手術が必要になる可能性が高いでしょう。

前歯をインプラントにできるかどうかは、お口や全身の健康状態などによって異なります。インプラント治療について詳しく知りたい方は、一度歯科医師に相談してみてください。

前歯のインプラントを検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

インビザライン治療の期間はどのくらい?詳細や短くするポイントも

2024年12月3日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

インビザライン治療中の女性

インビザラインは、透明なマウスピース型の取り外し可能な矯正装置の一つです。ワイヤー矯正と比べると目立ちにくく、痛みや違和感も少ないため、近年人気があります。

しかし、インビザラインはご自身でのマウスピースの管理が必要です。定められた装着時間を守らなければ、治療期間が長くなるなど様々なリスクがあるため、事前に特徴を把握しておきましょう。

この記事では、インビザラインの治療期間の目安や、治療期間が長くなるケースについて解説します。また、治療期間を長引かせないためのポイントや、他の矯正方法との期間の違いなどもご紹介するので、インビザラインでの矯正を検討中の方は参考にしてみてください。

インビザラインの治療期間

インビザラインの治療期間イメージ

インビザラインの治療期間は、歯の移動距離や動かす本数、装着時間などによって変動しますが、一般的には2〜3年程度が目安とされています。例えば、矯正範囲で分けた場合、部分矯正で半年から1年程度、全体矯正で2〜3年程度が目安です。

また、矯正治療で歯を動かした後は、保定期間が設けられます。保定期間では、整えた歯並びが後戻りしないよう、リテーナーという保定装置を装着しなければなりません。

一般的に、保定期間は矯正期間と同程度必要です。そのため、インビザラインでは2〜3年程が目安とされています。

1日における保定装置の装着時間は徐々に減っていくのが一般的ですが、患者様によっては就寝時のみ半永久的に保定装置の装着が求められることもあるでしょう。

個人の症状や治療計画によって、治療期間は異なります。ご紹介した期間はあくまでも一般的な目安であるため、ご自身の正確な治療期間を把握しておきたい場合は、担当医師にご相談ください。

インビザラインの治療期間の詳細

インビザラインのカウンセリングの様子

ここでは、インビザラインの治療期間の詳細を、治療のステップごとにご紹介します。

  •  カウンセリング:1日(30〜60分程度)
  •  精密検査:1日(45分程度)
  •  マウスピースの作成:1ヶ月程度
  •  矯正治療:2〜3年程度
  •  保定期間:2〜3年程度

インビザラインの治療では、矯正治療に入る前にカウンセリングを行って、患者様のお悩みや希望をお伺いします。次に精密検査を行って、その結果をもとに作成した治療計画に沿って治療を進めていきます。

矯正期間中は、マウスピースを1日20時間以上装着し、段階に合わせて交換しながら歯を理想の位置に動かしていきます。矯正治療が終了したら、保定装置を用いて歯が後戻りしないように固定して過ごすのが一般的な治療の流れです。

インビザラインの治療が長引くケース

抜歯が必要になりインビザライン治療が長引くイメージ

インビザラインの治療期間は、様々な原因によって長引くことがあります。ここでは、インビザラインの治療期間が長くなるケースをご紹介します。

  •  抜歯が必要な場合
  •  虫歯や歯周病の治療が必要な場合
  •  装着時間が足りない場合
  •  マウスピースを紛失・破損した場合
  •  リファイメントが入った場合

どんなケースの場合に治療期間が長くなるかを把握しておくことで、治療期間を短くできる可能性が高まるでしょう。それぞれについて解説します。

抜歯が必要な場合

抜歯をする際は、矯正期間が長くなる可能性が高まります。矯正治療では、顎の大きさに対して歯が大きく、綺麗に並ぶスペースが足りていない場合などに抜歯が行われることがあります。

抜歯をすることで歯が綺麗に並ぶためのスペースを作れますが、歯を抜いた分のスペースが空くため、歯を大きく動かさなければいけません。インビザラインでは1ヶ月間で歯が動く距離はある程度決まっているため、動かす距離が大きくなるほど治療期間も長くなります。

虫歯や歯周病の治療が必要な場合

虫歯や歯周病になった場合も、治療期間が長くなる傾向にあります。口腔内にトラブルを抱えたまま矯正治療を進めると、歯に痛みが出たり骨に負担がかかったりするリスクがあるため、矯正治療を中断して歯科治療を優先するからです。

歯科治療を優先することで、必然的にインビザラインの治療期間が長くなりますが、単に矯正治療がストップするだけではありません。例えば、虫歯治療で削ったり被せ物をしたりして歯の形が変わるとマウスピースが合わなくなり、作り直しが必要になる可能性もあるのです。

新しいマウスピースが到着するまでに1ヶ月ほどかかるので、さらに治療期間が長引くでしょう。そのため、インビザライン治療中も、口腔内のケアに気をつけることが重要です。

装着時間が足りない場合

マウスピースの装着時間が足りない場合も、治療期間が長引く可能性が高まります。インビザラインは1日20時間以上の装着時間が定められていますが、不足した場合は計画通りに歯が動かないため、治療期間が長引くことがあるのです。

また、装着時間の不足により、理想通りの歯並びにならない恐れもあります。そのため、決められた装着時間をきちんと守ることが大切です。

マウスピースを紛失・破損した場合

マウスピースを紛失・破損した場合も、治療期間に悪影響を及ぼします。マウスピースは自由に取り外せる点が大きなメリットですが、外した際にどこかに置き忘れたり破損させたりするケースも少なくありません。

紛失や破損した場合は再度作り直す必要があり、新しいインビザラインが届くまで治療を中断するため、必然的に治療期間が長くなるのです。

リファイメントが入った場合

リファイメントをした場合も、治療期間が長引きます。リファイメントとは、治療を進める中で当初の計画と違った歯の動きや歯並びになった場合に調整する工程のことです。

計画とのズレを調整するためマウスピースを再作製する必要があり、その結果として治療期間が長引くことがあるのです。患者様によっては、2〜3回程度のリファイメントが必要になるケースもあるでしょう。

インビザラインの治療期間を短くするポイント

インビザラインの治療期間を短くするポイントのイメージ

インビザラインの治療期間を短くする主なポイントは、以下のとおりです。

  •  装着時間を守る
  •  口腔内のケアをしっかりする
  •  マウスピースの取り扱いに注意する
  •  定期的に通院する

それぞれのポイントを詳しく解説します。

装着時間を守る

インビザラインの治療期間を短くするポイントの一つが、装着時間を守ることです。インビザラインは1日20〜22時間の装着時間が定められているため、基本的に食事や口腔ケアの時以外はマウスピースを装着する必要があります。

装着時間を守れば計画通りに治療を進められ、治療期間が長引くことを防げるでしょう。

口腔内のケアをしっかりする

口腔ケアをしっかりすることも、治療期間を長引かせないためには非常に重要です。治療中に虫歯や歯周病にかかると、インビザライン矯正を中断する必要があるため、治療期間が長くなります。

治療期間を長引かせないためにも、ジュースやお菓子などの虫歯の原因になる食べ物はできるだけ控え、口腔ケアをしっかりと行うことが大切です。

歯ブラシと併せてデンタルフロスや歯間ブラシなども使用すると、より効果的に汚れを除去できます。

マウスピースの取り扱いに注意する

マウスピースの破損や紛失も、治療を長引かせる原因につながります。マウスピースが破損や紛失により使用できなくなると、新しいものを再度作り直す必要があり、その間治療が進められません。

そのため、マウスピースを外す際は専用のケースに入れ、破損させたり無くしたりしないように気をつけることが大切です。

定期的に通院する

定期的に通院することも、治療期間を長引かせないために重要です。インビザラインの治療中は、定期的に歯科医院を受診して計画通りに歯が動いているかなどの確認を受ける必要があります。

定期的に確認してもらえば、実際の歯の動きと治療計画がズレていた場合なども早期に発見して修正できるため、治療期間の延長を最小限に抑えることが可能です。

インビザライン以外の矯正法との期間の違い

インビザライン以外の矯正法であるワイヤー矯正の模型

インビザライン以外の主な矯正法には、ワイヤー矯正が挙げられます。ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットという装置を装着し、そこにワイヤーを通して行う矯正方法です。ワイヤー矯正の治療期間は、1年半〜3年が目安とされています。ワイヤー矯正は強い矯正力を歯にかけられるため、インビザラインより比較的早く歯を動かせるとされています。

治療にかけられる期間や治療完了までの希望の期間はそれぞれ異なるため、歯科医師としっかり相談してご自身に合う治療法を見つけることが大切です。

まとめ

インビザラインで綺麗な歯並びになった女性

この記事では、インビザラインの治療期間の目安や治療が長くなる理由、長引かせないためのポイントなどについて解説しました。インビザラインの治療期間は一般的に2〜3年程度ですが、装着時間や個人の歯の状態、トラブルの有無などによっても左右されます。

そのため、インビザラインの治療期間を長引かせないためには、装着時間を守ることや破損や紛失をしないようにきちんと保管することが非常に大切です。また、口腔内のトラブルを避けることも治療期間を長引かせないための大切なポイントになります。

歯科医院での定期的な検診や、自宅でのケアも怠らないように心がけましょう。

インビザラインを検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

乳歯は虫歯になりやすい?特徴とできやすい箇所、治療法と予防法

2024年11月26日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

虫歯になった乳歯

乳歯は永久歯と比べて柔らかく、虫歯になりやすいという特徴があります。痛覚の発達していない子どもは自分で気づきにくく、虫歯を発見した時にはすでに進行しているケースも多いです。

また、乳歯の虫歯が悪化することで、後から生える永久歯に悪影響を及ぼす可能性もあります。乳歯の虫歯を早期発見、予防するにはどうすればいいのでしょうか。

この記事では、乳歯の虫歯の特徴やなりやすい箇所、治療法・予防法などについて解説します。

乳歯は虫歯になりやすい?

乳歯が虫歯になり歯が痛い子ども

乳歯は永久歯よりも歯のエナメル質や象牙質が薄く柔らかいため、虫歯になりやすいという特徴があります。子どもだけでは正しく歯磨きできておらず、口の中に虫歯菌のエサとなる食べかすが残りやすいことも理由です。

虫歯菌が活発になると口の中が酸性に傾き、歯のエナメル質が溶けて虫歯になるのです。

乳歯の虫歯の特徴

乳歯が虫歯になった子ども

乳歯は永久歯と比較すると柔らかく、外部からの影響を受けやすいです。虫歯が黒くならない、進行が早いなどの特徴もあります。また、成長途中の子どもならではの特徴もあります。乳歯の虫歯の特徴を知っておくと、虫歯の早期発見につながるでしょう。

虫歯が白い

永久歯の虫歯が黒く変色するのに対して、乳歯の虫歯は白色であるという特徴があります。歯の表面にあるエナメル質が酸によって溶かされることで、健康的な歯にあったツヤが失われて濁った白色に変化します。

進行が早い

乳歯は歯質が柔らかくエナメル質が薄いため、永久歯の虫歯よりも進行が早いという特徴があります。子ども自身が症状に気が付かないことも多く、虫歯に気づいた時には、すでに神経にまで届いているというケースもあります。

痛みを感じにくい

子どもは痛覚が発達していないため、虫歯の痛みに気づかない可能性があります。痛みを感じにくい分、虫歯の発見が遅れるため、気づいた時には進行している場合もあります。普段から仕上げ磨きをし、子どもの歯をしっかり観察してあげましょう。

永久歯に悪影響を及ぼす

乳歯は成長とともに永久歯へと生え変わります。乳歯の虫歯を放置すると、後から生えてくる永久歯にも影響を与える可能性があります。

具体的には、永久歯の発育が阻害されたり、変色した永久歯が生えてきたりする恐れがあるのです。永久歯の歯並びや噛み合わせが乱れる可能性もあるので、乳歯の虫歯は早期発見、早期治療が重要です。

乳歯の虫歯ができやすい箇所

虫歯になった乳歯

子どもは時期によって食事の方法が変わるため、虫歯になりやすい歯が異なります。年齢に合わせたケアを行うことで虫歯を予防できるでしょう。

ここでは、年齢ごとに虫歯ができやすい箇所を解説します。

1歳ごろ

前歯が生え揃う1歳ごろは、上の前歯が虫歯になりやすいという特徴があります。下の歯と比較して、上の歯は唾液による自浄作用が働きにくいことなどが原因として挙げられます。

自浄作用とは、唾液が口の中の汚れを洗い流す働きのことです。口内に残った汚れが流されにくいため、上の歯は虫歯のリスクが高いです。

2歳~3歳ごろ

2歳~3歳ごろになると、大人と同様に奥歯で食べ物をすり潰して食べるようになります。そのため、奥歯の噛み合わせの面や溝が虫歯になりやすくなります。

また、奥歯の溝は汚れが取りにくく、子どもの歯磨きだけではケアがしにくいため、大人による仕上げ磨きが必要です。

4歳~5歳ごろ

4歳~5歳になると永久歯が生え始めるため、乳歯が押され歯と歯の間隔が狭くなります。そのため、歯と歯の間に汚れが溜まり、虫歯ができやすくなります。歯と歯の間の汚れを除去するには、デンタルフロスや歯科医院でのクリーニングが効果的です。

乳歯の虫歯の治療方法

子どもが虫歯治療を受けている様子

乳歯の虫歯の治療方法は、虫歯の進行段階によって異なります。虫歯の進行度はC0・C1・C2・C3・C4に分けられます。虫歯を進行させないためには、定期的に歯の状態を確認し、早期発見・早期治療することが重要です。

C0(虫歯の初期段階)の治療法

初期段階の虫歯は、歯の表面が溶けている状態です。歯を削る治療は行わず、フッ素塗布やクリーニングをして経過を観察します。この段階では、口内を清潔に保つことで進行を食い止められる場合があります。

C1(軽度の虫歯)の治療法

軽度の虫歯になると、歯の表面のエナメル質が溶け出して穴が開いた状態になります。虫歯になった部分を削り、レジンなどの詰め物を詰める治療を行います。

1回の通院で終了することも多く、時間をかけずに治療が完了します。

C2(中程度の虫歯)の治療法

歯のエナメル質の下にある象牙質にまで虫歯が進行すると、自覚症状が現れ始めます。冷たいものを食べたり飲んだりする際に痛みを感じるなどが、代表的な症状です。

この段階での治療でも、虫歯になっている部分を削ります。歯を削る際に痛みを感じることもあるため、麻酔を使用する場合があります。歯を削った部分にレジンを詰めて治療を完了させます。

C3(重度の虫歯)の治療法

虫歯がさらに進行すると、神経まで到達して強い痛みを感じるようになります。痛みが強い場合には、虫歯を削る治療に加えて、神経を取る根管治療が必要になります。

根管治療では、神経を抜いて洗浄し薬を詰めて根管を密閉します。

C4(最重度の虫歯)の治療法

最重度まで虫歯が進行すると、歯のほとんどが崩壊しており、根元しか残っていない状態になります。この段階では抜歯が必要です。また、保隙装置と呼ばれる治療器具を使用することで、永久歯が生えるスペースを確保する治療を行います。

乳歯の虫歯を予防する方法

虫歯予防の為に、お菓子を食べるか悩んでいる女の子

乳歯が生え揃う2歳~3歳の子どもは、自分で正しく歯磨きを行うのが難しく、大人の手による仕上げ磨きや確認が必要になります。また、虫歯の予防のためには、日ごろの食習慣を見直すことも重要です。

正しく歯磨きをする

乳歯の虫歯の予防には正しい歯磨きが重要です。最初の歯が生えてきた時が歯磨きを始めるタイミングです。子ども用歯ブラシは、生えている乳歯の本数や口内の状態を考慮し、合うものを選びましょう。

また、子どもが小さいうちは大人の手による仕上げ磨きが必要です。歯と歯茎の境目や歯と歯の間をきちんと磨くことで、虫歯菌のエサとなる汚れや食べかすを除去でき、虫歯予防につながります。

食生活に注意する

おやつの時間を決めたり糖分の摂取を控えたりすることも、虫歯の予防に効果的です。糖分が長時間口の中に含まれていると、虫歯菌が活発になります。間食のタイミングを決める、食後は必ず歯磨きを行うなど、メリハリをつけて食事することが重要です。

フッ素を塗布する

フッ素(フッ化物)は、歯の表面に結晶を作り、柔らかくて虫歯になりやすい乳歯を強化する効果を持ちます。また、虫歯菌の活動を抑えて、虫歯菌の出す酸を抑える効果もあります。

3か月に1回程度は歯科医院に通い、フッ素を塗布するのが良いでしょう。

まとめ

子どもに虫歯がないかのチェックをする歯医者

乳歯は永久歯と比較すると柔らかく、虫歯になりやすいと言われています。乳歯の虫歯には、進行が早い、黒く変色しにくいという特徴があります。そのため、虫歯の進行に気づいた時には神経まで到達していることもあります。

1歳~2歳は前歯、2歳~3歳は奥歯と、虫歯ができやすい場所は子どもの年齢とともに変化していきます。食べ物を噛む場所に汚れが溜まって虫歯になりやすいため、注意が必要です。

また、虫歯の治療法は虫歯の進行度によって異なります。最重度の歯の根元しか残っていない状態になると、抜歯が必要になる可能性があるでしょう。

乳歯の虫歯を予防するためには、大人が仕上げ磨きをしてあげたり、食生活を見直したり、歯科医院で定期的に歯の状態を確認したりすることが重要です。

乳歯の虫歯治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

ワイヤー矯正の期間は?歯が動く仕組みや期間が長くなるケースについて

2024年11月19日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

ワイヤー矯正をしている女性

ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを使用して歯を理想的な位置へと移動させる治療方法です。複雑な歯並びにも対応できますが、治療が長期に及ぶなどのデメリットもあります。

「ワイヤー矯正はどのくらいの期間がかかるのか?」「治療が予定通りに終わるのか心配」といった疑問や不安を抱える方もいるでしょう。

この記事では、ワイヤー矯正で歯が動く仕組みや治療の流れ、治療期間が長引く理由、治療を予定通りに終わらせるためのポイントについて詳しく解説します。

ワイヤー矯正で歯が動く仕組み

ワイヤー矯正の歯列模型

ワイヤー矯正は、歯に装着したブラケットとワイヤーで少しずつ力を加えて、歯を移動させる治療法です。歯は歯槽骨と呼ばれる骨に支えられています。歯根と歯槽骨の間には歯根膜と呼ばれる薄い膜があり、歯根と歯槽骨をしっかりと結び付けています。

歯根膜は、歯にかかる力を吸収・緩和し、過度な力が直接歯槽骨に伝わるのを防ぐ役割を担っています。

矯正装置で歯を移動させたい方向に力を加えると、その力が歯根膜に伝わります。歯根膜が圧迫された側では骨が溶かされ、引っ張られた側では新しい骨が形成され始めます。

ワイヤー矯正に限らず、矯正治療では歯に一定の力を加え続けることによって起こる歯槽骨の吸収・再生を利用して、歯を少しずつ移動させます。ワイヤー矯正においては、ワイヤーの素材やブラケットとの組み合わせによって、力のかけ方を調整します。

ワイヤー矯正の期間

ワイヤー矯正の期間イメージ

ワイヤー矯正の治療期間には個人差がありますが、一般的には1年から3年程度です。この後、移動させた歯を定着させる保定期間に入ります。保定期間は、歯の移動にかかった時間と同程度とする歯科医院が多いです。

ワイヤー矯正の流れ

ワイヤー矯正の流れは、以下のとおりです。

  1. カウンセリング
  2. 精密検査
  3. 診断
  4. 矯正前の治療・処置
  5. 矯正装置の装着
  6. 定期通院
  7. 保定期間

矯正を始める前に、カウンセリングを行います。患者さまの悩みや要望、治療に関する疑問を話し合い、治療の大まかな流れを説明します。その後、レントゲン撮影や歯型の採取、口腔内の写真撮影などの検査を行います。

検査結果をもとに治療計画を立案し、矯正の方針や期間、治療費用などを具体的に決定します。虫歯や歯周病を患っている場合は、矯正開始前に治療しておく必要があります。また、歯を動かすスペースが足りない場合、事前に抜歯してスペースを確保します。

事前処置完了したら、ブラケットやワイヤーを装着して歯を目的の位置に少しずつ移動させる動的期間に入ります。装置を装着した後は、月に1回程度の通院が必要です。歯が理想的な位置へと移動するように、歯にかかる力を調整しながら治療を進めます。

歯を移動させる動的期間が終わったら、保定期間に入ります。矯正治療で整えた歯が元の位置に戻る後戻りを防ぐための期間です。リテーナー(保定装置)を使用して、歯の位置を固定します。

リテーナーには、取り外せるタイプと固定しておくタイプがあります。初期段階では24時間装着しておき、徐々に装着時間を短くしていくのが一般的です。

ワイヤー矯正の期間が長くなるケース

ワイヤー矯正の期間が長くなるケースイメージ

ワイヤー矯正が計画通り進まず、治療期間が予定より長くなる場合があります。考えられる原因は、以下のとおりです。

噛み合わせや歯並びが複雑な場合

重度の不正咬合の方や上下顎の位置のズレが大きい方は、期間が長くなる場合があります。より緻密な計画が必要であり、通常の矯正よりも時間がかかるのです。

歯の動くスピードが遅い場合

患者さまの年齢が若いほど骨の代謝が早く、歯の動きもスムーズに進む傾向にあります。年齢が上がると骨が硬くなり歯の移動が遅くなるため、治療が長引く場合があります。

定期通院を怠った場合

ワイヤー矯正の場合、毎月1回程度の通院・調整が必要となることが一般的です。装置の調整を怠ると適切な力が加わらず、歯の移動が遅くなり、治療期間が延びる原因になります。

また、装置が壊れているのに通院せず放置していても、治療計画に影響が出ることがあります。装置が壊れた場合は、すぐに歯科医師に相談して修理や再装着を行いましょう。

爪を噛む・頬杖をつくなどの癖がある場合

噛み合わせの癖や姿勢などの日常生活も、歯の動きに影響を与える場合があります。例えば、舌で歯を押す癖や爪を噛む癖、頬杖をつくなどの癖があると、矯正治療の妨げになることがあります。

歯並びや噛み合わせに影響を与える悪習癖は、早期に改善することで治療が計画通りに進みやすくなります。

虫歯や歯周病の治療が必要な場合

治療中に虫歯や歯周病が進行すると、一時的に矯正治療を中断してこれらの治療を優先する場合があります。ワイヤー矯正の装置を外さなければならない場合、矯正期間が延びるでしょう。

虫歯や歯周病を放置すると、口内の健康に悪影響を及ぼします。どちらも重症化すると歯を失う可能性がある病気なので、放置するのは危険です。矯正治療で歯並びを整えても、歯を失っては意味がないと考える方は多いでしょう。

特に、歯周病は歯を支える歯周組織が炎症を起こす病気です。矯正治療では歯を移動させるために歯や歯周組織に負荷をかけますが、歯周病で炎症を起こした組織にさらに負荷をかけると、症状が悪化するリスクがあります。

また、歯周病が進行すると歯を支える歯槽骨が溶かされるため、矯正治療を続けると骨吸収が促進されて歯が安定しなくなる恐れがあります。矯正力に耐えられず、抜け落ちる可能性もあるでしょう。

虫歯や歯周病を放置すると、矯正治療がうまく進まないだけでなく、さまざまなリスクが伴います。そのため、治療を優先しなければなりません。

ワイヤー矯正を予定期間通りに終わらせるポイント

歯間ブラシを使用している女性

ワイヤー矯正を予定通りに終わらせるためには、守るべきポイントがあります。

定期的に通院する

矯正治療中は、定期的に歯科医院に通院する必要があります。通院時には、ワイヤーの調整やブラケットの状態確認、治療計画通りに歯が動いているのかの確認がされます。

問題が起こっていても定期的に受診していれば早期に対応できるため、怠ることなく通院しましょう。

適切なセルフケアを行う

矯正装置を装着している間は、口腔内の清潔を保つことが重要です。特にワイヤー矯正の場合、部品が歯に接着されているため磨き残しが生じやすい状態になります。歯ブラシだけでなく歯間ブラシなども併用し、適切なセルフケアを行いましょう。

徹底したセルフケアで虫歯や歯周病を予防することで、矯正治療の中断を防げます。

歯科医師の指示に従う

歯科医師の指示を守ることも大切です。例えば、特定の食べ物を避ける、保定装置を正しく使用する、通院日を守るなどが挙げられます。

他にも、医師から指示されたことがあれば従いましょう。

リテーナーを正しく使用する

保定期間中はリテーナーを正しく使用することが、後戻りを防ぐために重要です。リテーナーを指示通りに装着することで、歯が移動させた正しい位置で安定し、再治療のリスクを下げられます。

まとめ

ワイヤー矯正によって歯並びが綺麗になった女性

ワイヤー矯正は、歯並びや噛み合わせを改善し、理想的な口元を手に入れるための効果的な治療法です。ワイヤー矯正の治療期間は1年〜3年程度とされていますが、治療が長引くこともあります。

矯正期間を長引かせないためには、定期的な通院やセルフケアの徹底、適切なリテーナーの使用が欠かせません。計画通りに治療を終えるためにも、歯科医師の指示を守り、適切なケアを行いましょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

セラミックの歯が割れたときの対処法!保証や予防についても解説

2024年11月12日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

セラミックの歯

セラミックは、美しさと耐久性に優れていることから、多くの方に選ばれています。

しかし、適切なケアを怠ると、噛み合わせの問題や歯ぎしりによって割れるリスクがあります。では、セラミックの歯が割れたときにはどのように対処したらいいのでしょうか。また、セラミックの歯が割れるのを防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか。

この記事では、セラミックの歯が割れる原因や万が一割れた際の対処法について解説します。セラミックの歯を割らないためにできることもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

セラミックの歯が割れる原因

歯ぎしりをしている女性

セラミックは強度が高い素材ですが、適切なケアや使用方法を守らなければ割れたり欠けたりすることがあります。ここでは、セラミックの歯が割れる主な原因について詳しく解説します。

噛み合わせが悪い

セラミックの歯が割れる原因の一つに、噛み合わせの問題が挙げられます。噛み合わせが悪いと、特定の部分に過度の力がかかり、セラミックの表面に亀裂が入るケースがあるのです。噛み合わせの悪さを感じる場合は、早めに歯科医師に相談してください。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある

歯ぎしりや食いしばりもセラミックの歯が割れる原因の一つです。歯ぎしりは就寝中に無意識のうちに行われることが多いです。歯ぎしりや食いしばりをすると、歯に強い圧力がかかるため、セラミックの歯に深刻なダメージを与える可能性があります。

歯ぎしりや食いしばりをする癖がある方は、就寝時に専用のマウスピースを装着して負担を軽減することが推奨されます。

硬い食べ物を噛んだ

硬い食べ物を頻繁に食べることも、セラミックの割れや欠けを引き起こす要因です。せんべいや氷、ナッツ類など、硬いものを強い力で噛むと、セラミックの歯に強い力が加わって、割れやすくなります。

硬い食材を好む場合は、噛む際に力を加えすぎないように気をつける必要があるでしょう。

歯科医院でメンテナンスを受けていない

セラミック治療後は定期的に歯科医院を受診してメンテナンスを受ける必要があります。定期的にメンテナンスを受けていれば、万が一、セラミックの歯が割れていたり虫歯になっていたりしても早期に発見できます。

しかし、メンテナンスを怠ると、これらのトラブルが起こっていても気づくことができません。また、噛み合わせは少しずつ変化します。噛み合わせが悪くなっている場合、メンテナンスの際に調整してもらえることが多いです。

メンテナンスを怠ると、噛み合わせの変化に気づくことができず、セラミックの歯にダメージが蓄積して、割れるリスクが高まります。

セラミックの歯が割れたときの対処法

セラミックの歯が割れて歯科医院を受診している女性

セラミックの歯が割れてしまった場合、まずは早めに歯科医院を受診することが重要です。

セラミックの歯が割れて象牙質が露出すると、細菌が入り込んで虫歯になるリスクが高まります。また、セラミックの歯が割れた状態を放置すると痛みや違和感が生じることもあるでしょう。

それを踏まえたうえで、セラミックの歯が割れてしまったときの対処法をご紹介します。

すみやかに歯科医院を受診する

セラミックの歯が割れたら、まずはかかりつけの歯科医院に連絡し、状況を説明して予約を取るのが望ましいです。特に神経が残っている場合は痛みが出やすいため、早急に対応する必要があります。

取れたセラミックの歯は保管する

セラミックの歯が取れたときは、流水で軽く洗ってから乾かし、清潔な袋に入れて保管してください。これを歯科医院に持参することで修復できる可能性があり、新たに作り直すよりもコストを抑えられる場合があります。

なお、家庭用の接着剤を使ってセラミックをご自身で装着し直すのは避けてください。家庭用接着剤は口腔内での使用を想定しておらず、正しい位置で装着できないだけでなく、誤飲や健康への影響のリスクもあります。

セラミックの歯が割れて取れたとしても、自分で修復しようとせず、歯科医院に持参しましょう。

口内を清潔に保つ

セラミックの歯が割れたときは、食後の歯磨きやうがいで口内を清潔に保つことが重要です。割れた部分が気になって十分に歯磨きができていないと、天然の歯が虫歯になるリスクが高まります。

歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも使用して、細かい部分に付着した汚れもしっかり落としましょう。

素材を見直す

セラミックの詰め物・被せ物に使用される素材にはいくつか種類があります。割れやすいと感じた場合、歯科医師と相談して強度の高いジルコニアなどの素材に変更するのも一つの方法です。

セラミックの歯が割れたときの保証について

セラミックの歯

セラミック治療では、破損などのトラブルが発生した場合に備え、多くの歯科医院が保証制度を設けています。保証があることで、予期せぬトラブルが発生した際にも対応を受けやすくなるため、必ず保証内容を確認しておきましょう。

ここでは、保証内容や期間、適用外となるケースについて詳しく解説します。

保証内容

保証期間内にセラミックの歯に不具合が生じた場合、無料、もしくは一部を負担することで再治療を受けることができます。

しかし、保証を受けるためには定期検診を受けていることや、歯科医師からの指示を守っていることなど、いくつか条件があります。条件を満たしていない場合には保証が受けられません。

保証の内容や条件は歯科医院によって異なりますので、治療を受ける前に歯科医師に確認しておきましょう。

保証期間

保証期間は歯科医院によって異なりますが、一般的には3年に設定されていることが多いです。場合によっては5年〜10年まで対応する歯科医院もあります。セラミック治療後の数年間は無料対応、その後は一部負担での再治療という歯科医院もあります。

保証が適用されないケース

保証適用外となるケースも存在します。以下のような場合は保証が受けられないことが多いため、注意が必要です。

  • 定期的にメンテナンスを受けていない
  • 事故や外傷
  • 患者さんの過失によるもの

上記に当てはまる場合には保証の対象外となることがほとんどです。セラミックの歯が割れたときに保証を受けるためにも、定期的にメンテナンスを受け、口腔内を清潔に保つことが大切です。

また、保証書は大切に保管し、必要に応じてすぐに提示できるようにしておきましょう。

セラミックの歯が割れないためにできること

セラミック歯の嚙み合わせについて患者に説明している医師

セラミックの歯は見た目が美しく、耐久性にも優れていますが、強い衝撃や負荷によって割れることがあります。ここでは、セラミックの歯が割れるのを防ぐ方法をご紹介します。

ナイトガードを使用する

歯ぎしりや食いしばりは、セラミックの歯に過剰な力をかけ、割れる原因になります。対策としては、ナイトガードの使用が有効です。ナイトガードとは、就寝時に装着するマウスピースです。

ナイトガードを就寝時に装着することで、歯にかかる力を分散させ、セラミックの歯だけでなく天然歯も守ることができます。ナイトガードは歯科医院でご自身の歯型に合わせて作成できるため、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は歯科医院で相談するとよいでしょう。

硬い食べ物は避ける

セラミックの歯が割れないようにするためには、硬い食べ物を控えることも大切です。セラミックの歯で硬い食べ物を噛むと割れる可能性があります。硬いお煎餅やナッツ類などは特に負担がかかりやすいため、食べる際には小さく砕くなどの工夫が必要です。

定期的に噛み合わせの調整を行う

噛み合わせは加齢や歯周病などによって変化します。噛み合わせが変化したことでセラミックの歯に負担がかかると割れる可能性があります。

セラミックの歯が割れるのを防ぐためには、歯科医院で定期的にメンテナンスを受け、必要に応じて噛み合わせを調整してもらうことが大切です。噛み合わせを調整してもらうことで、セラミックの歯にかかる負担を軽減できます。

耐久性が高い素材を選択する

セラミックにはいくつか種類があり、素材によって耐久性が異なります。奥歯のように強い力がかかる部位には、強度が高い素材を選択することで破損するリスクを軽減できるでしょう。

まとめ

セラミック歯の模型と鏡

セラミックの歯は、審美性が高く、天然の歯のような見た目を再現できることから多くの方に選ばれています。

しかし、噛み合わせが悪かったり歯ぎしり・食いしばりの癖があったりすると割れることがあるのです。硬い食べ物を噛んだときに強い力が加わって割れることもあるでしょう。

歯科医院で噛み合わせを調整してもらったり、ナイトガードを装着したりすることで、セラミックの歯が割れるのを予防することができます。万が一、セラミックの歯が割れてしまった場合は、速やかに歯科医院を受診しましょう。

セラミック治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

マウスピース矯正の保定期間とは?必要な理由や後戻りが起こる原因を紹介

2024年11月5日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

マウスピース型のリテーナーを装着している女性

マウスピース矯正で歯並びが整ったら保定期間に入ります。「保定期間って何?」「どうして保定期間が必要なの?」などといった疑問をおもちの方もいるでしょう。保定期間は矯正治療で整えた歯並びを維持するために重要な期間です。

この記事では、マウスピース矯正における保定期間の重要性や保定期間を長引かせないためのコツについて詳しく解説します。マウスピース矯正中の方やマウスピース矯正を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正の保定期間とは

マウスピース

矯正治療後は歯が安定しておらず、元の位置に戻ろうと動くことがあります。これを後戻りといいます。

マウスピース矯正の保定期間とは、矯正治療後に動かした歯が元の位置に戻らないように固定するための期間です。保定期間中は、リテーナーという保定装置を装着して歯並びを固定します。

保定期間は歯を動かすためにかかった期間と同程度で、1年〜2年程度が一般的です。場合によってはさらに長くなることもあります。

マウスピース矯正に保定期間が必要な理由

マウスピース矯正の保定期間が終わり綺麗な歯並びを安定させた人

マウスピース矯正で歯並びを整えたあとに保定期間が必要な理由は、動かした歯が元の位置に戻らないようにするためです。

矯正治療後は、歯を支える歯茎や骨がまだ安定していません。そのため、リテーナーという保定装置を使用することで、後戻りを防ぐ必要があるのです。特に、矯正治療後の最初の1年間は歯が動きやすいため、リテーナーを装着して固定する必要があります。

保定期間は、矯正治療の成果を長期的に維持するために不可欠なステップなのです。

保定期間中に後戻りが起こる原因

保定期間中に後戻りが起こる原因イメージ

保定期間中はさまざまなことが原因で後戻りが起こる可能性があります。ここでは、保定期間中に後戻りが起こる原因について解説します。

リテーナーの装着時間が短い

保定期間中は歯科医師の指示どおりにリテーナーを装着する必要があります。リテーナーを毎日決められた時間装着することで、矯正治療で整えた歯並びを固定させることができます。

矯正治療直後は歯並びが安定しておらず、動きやすい状態です。リテーナーの装着時間が短いと、せっかく整えた歯並びが乱れる可能性があります。後戻りを起こすとリテーナーが合わなくなる可能性もあるため、装着時間はしっかり守る必要があるのです。

リテーナーを紛失・破損した

保定期間中、リテーナーを取り外してテーブルの上に置きっぱなしにしたり、ティッシュなどに包んでおいたりすると紛失する可能性があります。また、落としたり踏んだりして破損することもあるかもしれません。

リテーナーを紛失・破損するということは、何もつけていない期間ができるということです。リテーナーをつけていない期間が長くなると、後戻りを起こす可能性があります。

虫歯や歯周病になった

保定期間中の口腔ケアを怠ると虫歯や歯周病になるリスクが高まり、これが原因で後戻りを起こすこともあります。特に歯周病になると、顎の骨が溶かされ、歯を支える力が弱まります。これによって、歯の安定性が低下すると、後戻りを起こす可能性があるのです。

また、保定期間中に虫歯になると治療が優先されることがほとんどです。虫歯治療で歯を削ったり、詰め物・被せ物を装着したりすると歯の形が変わってリテーナーが合わなくなる可能性があります。これによって、後戻りを起こす可能性もあるでしょう。

歯並びに影響を与える癖がある

保定期間中、歯並びに影響を与える癖が改善されていないと、後戻りを起こす可能性があります。例えば、爪を噛む癖や舌で歯を押す癖、頬杖をつく癖、うつ伏せ寝などです。

これらの癖が習慣化していると、たとえリテーナーを装着していても、歯に力が加わって歯並びが乱れる可能性があります。

保定期間が終了したらリテーナーは装着しなくてよい?

リテーナーを持っている人

保定期間が終わったからといって、リテーナーの使用を完全にやめることは推奨されません。矯正治療後の歯は、加齢や口周りの癖などによって後戻りを起こすリスクがあるためです。

保定期間が終了してからも、リテーナーの使用を継続することで、歯並びを長期間にわたり安定させることができます。

特に大人の場合は、加齢とともに歯が少しずつ動くことがあります。これは自然な変化ですが、リテーナーを使用することで歯の動きを最小限に抑えることができるのです。

歯並びが崩れると、再度矯正治療が必要になることもあるため、保定期間後もリテーナーの継続使用が推奨されます。

マウスピース矯正の保定期間を長引かせないためのコツ

マウスピース矯正の保定期間を長引かせないためのコツイメージ

マウスピース矯正の保定期間をスムーズに進めるためには、いくつかの重要なポイントを押さえることが必要です。以下に、マウスピース矯正の保定期間を長引かせないためのコツをご紹介します。

リテーナーを正しく装着する

上述のとおり、リテーナーの装着を怠ると後戻りを起こす可能性があります。リテーナーは、矯正後に歯が元の位置に戻るのを防ぎ、新しい位置に安定させる役割を果たします。

特に、矯正治療が終了してはじめの1年間は非常に重要な期間です。はじめの数ヶ月間はほぼ1日中リテーナーを装着します。歯が安定してきたら少しずつ装着時間を短くしていき、最終的には就寝時のみ装着するのが一般的です。

後戻りを防ぎ、保定期間を長引かせないためには、リテーナーを正しく装着することが非常に重要です。リテーナーの装着時間は、歯科医師の指示に従いましょう。

定期的に歯科検診を受ける

保定期間中は、定期的に歯科検診を受ける必要があります。歯科検診では、リテーナーのフィット具合を確認し、必要に応じて調整を行います。

また、お口の中全体を確認し、後戻りは起こっていないか、虫歯や歯周病になっていないかも確認します。万が一、後戻りを起こしていたり、虫歯や歯周病になっていたりしても、定期的に歯科検診を受けていれば早期に対処できます。

さらに、歯科検診では歯のクリーニングを行う場合もあります。歯科医院で歯のクリーニングを受け、ふだんの歯磨きでは落としきれない汚れを除去してもらうことで、虫歯や歯周病の予防につながり、後戻りのリスクも軽減できるでしょう。

定期的な受診を怠ると、問題を見逃し、保定期間が延びる可能性があるので注意が必要です。

口腔内を清潔に保つ

保定期間を長引かせないためには、口腔内を清潔に保つことが大切です。リテーナーは長時間装着するもののため汚れが付きやすいです。また、リテーナーを装着している状態で甘い飲み物を口にすると糖分が残って虫歯になるリスクが高まります。

上述のとおり、保定期間中に虫歯や歯周病になると、後戻りを起こす可能性があります。保定期間を長引かせる原因にもなりかねないため、しっかりとケアをしてリテーナーとお口の中を清潔に保つことが大切なのです。

歯磨きをするときは、歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシも使用して、細かい部分に付着した汚れもしっかり落としましょう。特に、歯と歯茎の境目に歯垢や歯石が溜まると歯茎に炎症が起こり、歯が安定しにくくなります。

また、リテーナー装着時は口が乾燥しやすくなるため、こまめに水を飲んで口腔内の湿度を保ち、細菌の繁殖を防ぎましょう。これにより、歯周病や虫歯の予防にもつながります。

リテーナーを清潔に保つ

リテーナー自体を清潔に保つことも非常に重要です。リテーナーが汚れていると、細菌が繁殖して口腔内に悪影響を与える可能性があります。

取り外しができるリテーナーの場合は、マウスピース同様に水道水で水洗いをしましょう。ブラシを使用するときは毛が柔らかいものを使用してください。また、定期的にリテーナー専用の洗浄剤を使用することで、目には見えない汚れやにおいを除去できます。

なお、リテーナーは柔らかいプラスチック素材で作られていることが多いです。熱湯で洗浄すると変形する可能性があるため、必ず水かぬるま湯で洗いましょう。

歯並びに影響を与える癖を改善する

上述のとおり、保定期間中に爪を噛む癖や舌で歯を押す癖などが改善されていないと後戻りを起こす可能性があります。後戻りを防ぎ、保定期間を長引かせないためには、これらの癖を改善することが重要です。

無意識のうちに行なっていることが多いですが、気づいたときには意識してやめるようにしましょう。

リテーナーを外したらケースに保管する

リテーナーを紛失・破損すると、歯が後戻りを起こして保定期間に影響を及ぼす可能性があります。そのため、リテーナーを外したら、専用のケースに入れて保管して紛失・破損を防ぐことが大切です。

まとめ

マウスピースを持っている人

マウスピース矯正での治療が終了したら保定期間に入ります。保定期間とは、矯正治療で整えた歯並びを安定させるために欠かせない期間です。 矯正治療直後は、歯茎や顎の骨がまだ安定していないため、適切に保定を行わないと後戻りが起こる可能性があります。

保定期間は通常1〜2年が目安です。保定期間中は歯科医師の指示どおりにリテーナーを正しく装着する必要があります。また、後戻りを防ぎ、保定期間を長引かせないためには、定期的に歯科検診を受けることと、口腔内やリテーナーを清潔な状態に保つことも重要です。

適切なケアを継続し、矯正治療の成果を長く保ちましょう。

矯正治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

歯のブリッジ治療の費用は?保険治療と自費治療のメリット・デメリット

2024年10月29日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

歯のブリッジ治療

失った歯を補う治療法のひとつにブリッジ治療があります。ブリッジ治療を検討している方のなかには、費用面が気になる方もいるでしょう。

そこで今回は、ブリッジ治療の費用について解説します。保険治療のブリッジと自費治療のブリッジ、それぞれのメリット・デメリットについても解説しますので、ブリッジ治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

歯のブリッジ治療とは

歯のブリッジ

歯のブリッジ治療とは、虫歯やケガなどで失った歯を補う治療方法のひとつです。ブリッジ治療では、失った歯の両隣の歯を支えとして連結した人工歯を装着します。橋をかけるように人工歯を装着することからブリッジと呼ばれています。

ブリッジは部分入れ歯のように金属の部品などで引っかけるわけではありません。天然歯を削って人工歯を装着する方法です。そのため、装着部位は目立ちにくいものの、健康な天然歯を削らなくてはいけない点については理解しておく必要があるでしょう。

歯のブリッジ治療の費用

歯のブリッジ治療の費用イメージ

歯のブリッジ治療では、欠損した本数が多ければ多いほど費用が高くなります。また、歯を欠損した部位によっても費用は異なります。

ブリッジ治療には保険が適用されることが一般的ですが、治療する範囲や選ぶ素材によっては保険適用外となることもあります。ここでは、保険治療のブリッジの費用と自費診療のブリッジの費用について解説します。

保険治療のブリッジの費用

保険が適用されるブリッジの費用は、1本あたり1万〜3万円が相場です。保険が適用されるブリッジの素材には、銀歯と硬質レジン前装冠があります。

銀歯は一般的に人目につきにくい奥歯の治療に用いられます。奥歯3本全てを銀歯で補うような場合には目立ちやすくなるでしょう。また、金属の劣化や土台の破損により寿命が短くなる可能性もあります。

硬質レジン前装冠は、金属のフレームにプラスチックの樹脂を貼り付けて作られたものです。特に、前歯のような人目につきやすい部分に使用されます。

白いため見た目に違和感が出にくいという点はメリットですが、プラスチックを使用しているため経年劣化により黄色く変色することがある点はデメリットといえるでしょう。また、金属を使用しているため、金属成分の溶け出しによって歯ぐきが黒く変色する可能性もあります。

自費治療のブリッジの費用

自費治療のブリッジの費用は、歯科医院や選択する素材によって異なりますが、1本あたり5万〜15万円が相場です。3本連結の場合には15万〜50万円ほどかかるでしょう。

自費治療のブリッジは高額ですが、保険が適用されるブリッジに比べて審美性が高いのがメリットです。また、金属を使用しないものもあるため、金属アレルギーの症状が現れたり歯ぐきが黒ずんだりする心配もありません。

保険治療のブリッジのメリット・デメリット

保険治療のブリッジのメリット・デメリットイメージ

ここからは、保険治療のブリッジのメリットとデメリットについて解説します。

保険治療のブリッジのメリット

まずはメリットからみていきましょう。保険が適用される歯のブリッジのメリットは、以下の通りです。

費用を抑えられる

保険が適用される歯のブリッジのメリットとしてまず挙げられるのは、費用を抑えられることです。自費治療の場合は選ぶ素材によって1本あたり10万円以上かかることもあります。

一方で保険が適用されるブリッジの場合は、1本あたり1万〜3万円程度であるため、自費治療に比べると費用が安いです。費用を抑えたい方にとっては大きなメリットといえるでしょう。

治療期間が短い

保険が適用されるブリッジでは、治療回数や工程があらかじめ決められています。1週間〜1か月程度で治療が完了するため、忙しくて治療に時間をかけられない方やすぐに歯を補いたい方にとっては大きなメリットといえるでしょう。

保険治療のブリッジのデメリット

保険治療のブリッジにはデメリットも存在します。保険治療のブリッジのデメリットは、以下の通りです。

健康な歯を削る必要がある

ブリッジ治療では、健康な天然歯を削って土台を作ります。これは、自費のブリッジ治療でも同様です。保険治療のブリッジに使用される素材は割れやすいため、ある程度厚みを持たせる必要があります。そのため、歯を多く削らなくてはならないのです。

見た目が悪くなることがある

銀歯を選択すると見た目が悪くなることがあります。銀歯はギラギラとしているため、口をあけたときに目立つことがあるのです。

一方、前歯には硬質レジン前装冠という白い素材を選択できますが、使用しているうちに黄色っぽく変色して、見た目が悪くなる可能性があります。また、表面の白い部分が剥がれて金属の枠組み部分が露出する可能性もあるでしょう。

虫歯や歯周病になるリスクが高い

虫歯や歯周病になるリスクが高いという点も、保険治療のブリッジのデメリットです。

保険が適用されるブリッジは劣化しやすく、土台部分と被せ物との間にすき間ができやすいため、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。また、使用しているうちに表面に凹凸ができると、その部分に歯垢や汚れが蓄積しやすくなるため注意が必要です。

金属成分の溶け出しが起こる

銀歯のブリッジや枠組みに金属を使用したブリッジの場合、食べ物や唾液によって金属成分が溶け出すことがあります。その結果、金属アレルギーの症状が現れたり、歯ぐきが黒っぽく変色したりする可能性があります。

自費治療のブリッジのメリット・デメリット

自費治療のブリッジのメリット・デメリットイメージ

ここからは、自費治療のブリッジのメリットとデメリットについて解説します。

自費治療のブリッジのメリット

自費治療のブリッジのメリットは、以下の通りです。

審美性が高い

自費治療のブリッジでは、おもにセラミック素材が使用されます。セラミックは白く透明感があるため、天然の歯のような自然な見た目を手にいれることが可能です。特に、人と会話をする機会が多い職業の方にとっては大きなメリットといえるでしょう。

変色しにくい

自費のブリッジ治療で用いられるセラミック素材は、歯科用プラスチックに比べて変色しにくいです。また、金属を使用しないセラミックの素材を選択することで歯ぐきが変色することもありませんので安心して使用できるでしょう。

複数の素材から選択できる

保険治療のブリッジでは選択できる素材が限られています。

一方で自費治療であれば治療の部位や患者さんの希望、予算などに合わせて複数の素材のなかから選択することが可能です。

金属アレルギーの方でも受けられる

自費治療のブリッジでは金属を使用していないものも選択できるため、金属アレルギーの方でも安心です。

ただし、セラミックを使用した素材であってもメタルボンドといって金属の枠組みを使用しているものもあります。金属アレルギーの方でブリッジ治療を受ける際には、必ず歯科医師に伝えるようにしてください。

寿命が長い

保険適用のブリッジの寿命は、約7~8年といわれています。

一方、自費治療のブリッジでは劣化しにくい素材を使用するため、しっかりとケアを行えば10年以上使用できる場合があるのです。

自費治療のブリッジのデメリット

審美性が高く、寿命が長いなど多くのメリットがある自費診療のブリッジですが、デメリットも存在します。以下では、自費治療のブリッジのデメリットについて解説します。

費用が高い

自費治療のブリッジのデメリットとして、費用が高くなることが挙げられます。保険が適用されるブリッジの場合は、1本あたり1万〜3万円程度ですが、自費診療の場合には1本あたり5万〜15万円ほどかかります。

実際には選ぶ素材や歯科医院によっても異なりますので、予算に合わせて選択する必要があるでしょう。

治療期間が長い

保険が適用されるブリッジは、早ければ1週間程度で治療が完了することがあります。

一方、自費治療では仮歯を装着して歯ぐきや噛み合わせのチェックを行います。そのため、治療期間が長くなる場合があるのです。具体的な目安としては、1ヶ月~2ヶ月程度です。

仕事などでなかなか歯科医院に通院できないという方にとって、治療期間が長い点はデメリットといえるでしょう。

まとめ

歯のブリッジ治療

ブリッジ治療とは、欠損した歯の両隣の健康な天然歯を支えにして橋をかけるように人工歯を装着する治療方法です。

ブリッジには保険が適用されるものと自費治療のものがあり、それぞれ費用が異なります。保険が適用されるブリッジの費用は1本あたり1万〜3万円程度、自費治療のブリッジの費用は1本あたり5万〜15万円程度です。

それぞれにメリットとデメリットがありますので、歯科医師に相談のうえ自分に合った素材を選択しましょう。

ブリッジ治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

部分入れ歯の種類と費用を解説!保険治療と自費治療それぞれの特徴も

2024年10月22日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

4つの部分入れ歯

部分入れ歯は、虫歯や歯周病、外傷などで歯を部分的に失った場合に、その機能を補うために用いられます。保険治療で作るものと自費治療で作るものの2種類があり、費用面だけでなく見た目の自然さや装着感、耐久性に大きな違いがあります。

この記事では、部分入れ歯の種類、費用、各治療のメリット・デメリット、そして選び方のポイントについて詳しく解説します。ご自身に合った入れ歯を見つけられるよう、参考にしてみてください。

部分入れ歯の種類と費用

部分入れ歯の種類と費用イメージ

保険治療の部分入れ歯と、代表的な自費治療の部分入れ歯の特徴や費用相場を解説します。

保険治療の部分入れ歯

保険診療は、使用する材料や作業工程などが国の基準で定められています。費用も保険診療のルールで決定するため、欠損部位や本数など同じ条件の入れ歯であれば、どこの歯科医院で作っても同様です。

険治療で作る部分入れ歯は、主にレジンと呼ばれる歯科用プラスチックで作られます。周囲の歯に金属製のバネをかけて、入れ歯を固定します。欠損部分によってはバネが目立ちやすく、審美性を損なうことがあります。

また、レジンは柔軟性があるため歯ぐきに合わせて加工しやすいですが、強度や耐久性が低く破損のリスクがあります。経年劣化するため、使用中に修理や作り直しが必要になることも多いです。

入れ歯の費用は、欠損している歯の部位や本数、患者様の負担割合によって異なりますが、数千円から1万円程度と非常にリーズナブルです。

自費の部分入れ歯

自費治療の部分入れ歯は「目立ちにくい入れ歯にしたい」「装着時の違和感が少ない入れ歯がいい」など、患者様の希望に合うよう作成できます。自費治療で選べる代表的な部分入れ歯の種類を確認しましょう。

ただし、すべての歯科医院で上述した自費の入れ歯を取り扱っているとは限りません。また、自費治療の場合、同じような治療内容でも費用設定が歯科医院ごとに異なるため、支払う金額に差が生じることがあります。

そのため、あらかじめしっかりと説明を受けておく必要があります。

金属床義歯

金属床義歯は、入れ歯の土台となる床部分に金属を使用する入れ歯です。金属を使用しているため耐久性が高く、入れ歯を薄く作ることができるので、入れ歯を装着した際の異物感を軽減できます。

また、レジン床に比べて熱伝導率が良いため、食事の温度を感じやすく満足度が高まります。床の材料として使用される金属には、ゴールド、プラチナ、チタン、コバルトクロムなどがあります。

金属床義歯のデメリットとしては、破損したときの修理が難しい点と、金属を使用しているので金属アレルギーのリスクがある点が挙げられます。

費用は使用する金属により異なりますが、20万円から50万円程度が相場となります。

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーは、保険の入れ歯のような金属のバネを使わない入れ歯です。バネの代わりに特殊な樹脂で作られたフレームで入れ歯を固定するため、非常に自然な見た目に仕上がります。

デメリットとしては、特殊な樹脂で作られているため、壊れたときの修理が難しいことと、寿命が短いことが挙げられます。

費用は15万円から30万円程度が相場です。

コンフォートデンチャー

コンフォートデンチャーは、歯ぐきに当たる部分に特殊なシリコンクッション素材を使用した入れ歯です。保険の入れ歯のように硬い素材ではなく、柔らかい素材なので痛みを感じにくく、入れ歯が歯ぐきにしっかりフィットします。

特に、入れ歯による痛みや圧迫感に悩む方に選ばれています。

デメリットには、シリコンは汚れが付きやすいため適切なメンテナンスが必要な点と、使い始めはシリコンの厚みに違和感が生じることがある点が挙げられます。

費用は10万円から20万円程度が相場です。

マグネットデンチャー

マグネットデンチャーは、支えにする歯やインプラントにキーパーと呼ばれる金属を埋め込み、入れ歯側につけた磁石で固定する入れ歯です。入れ歯の脱着が容易で、強力な磁力によりしっかりと固定できるので装着感は非常に軽く快適です。

デメリットには、キーパーを埋め込むために歯を削る必要がある点と、キーパーが金属製のため金属アレルギーのリスクがある点が挙げられます。

費用は20万円から40万円程度です。

コーヌスデンチャー

コーヌスデンチャーは、支えにする歯に内冠と呼ばれる金属冠を取り付け、入れ歯側に作った外冠をはめ込んで固定する入れ歯です。コーヌスデンチャーの内冠と外冠は非常に精密に作られており、摩擦力を利用して固定されます。

コーヌスデンチャーは見た目が自然で非常に高い固定力を持ち、入れ歯が外れにくいという特徴があります。デメリットは、内冠と外冠を精密に作るため作製に時間がかかること、内冠を装着するため支えになる歯を削る必要があることです。

費用は30万円から50万円程度が相場となります。

保険治療の部分入れ歯のメリット・デメリット

保険治療の部分入れ歯のメリット・デメリットイメージ

保険治療の部分入れ歯のメリットには、費用が安いことと、短期間で作製できることが挙げられます。また、入れ歯の構造や製作過程がシンプルなため、短期間で作ることができます。破損した場合なども、修理が容易です。

デメリットには、審美性や耐久性の低さが挙げられます。保険の部分入れ歯の場合、固定のための金属製のバネを使用します。笑ったり話したりすると金属部分が目立ち、審美性が損なわれることがあります。

長期間使用するうちに劣化して、摩耗したり割れたりする可能性もあります。

自費治療の部分入れ歯のメリット・デメリット

自費治療の部分入れ歯のメリット・デメリットイメージ

自費治療で部分入れ歯を作るメリットは、保険治療の入れ歯では使えない高品質な材料を使用できることです。見た目が自然な高い審美性を持つ入れ歯や、装着時の違和感が少ない入れ歯などを作ることができます。

デメリットには、費用が高額になることや、作製期間が長くなることが挙げられます。自費治療の場合、高品質な素材を使用します。さらに、全額自己負担となるため費用が高額になります。治療期間は、精密な製造工程が必要となるため長くなります。

部分入れ歯の種類を選ぶときのポイント

部分入れ歯の種類を選ぶときのポイントイメージ

部分入れ歯の種類を選ぶ際には、ご自身が入れ歯を使っていくうえで何を重視するかをはっきりさせることが重要です。入れ歯で重視されることが多いポイントと、選ばれることが多い入れ歯の種類をご紹介します。

目立ちにくさを重視したい

目立ちにくさを重視したい方は、金属製のバネが見えないノンクラスプデンチャーや、磁力を使ったマグネットデンチャーを選ぶと良いでしょう。特に、前歯部分出もバネを使わず固定できる種類は、目立ちにくく周囲にも気づかれにくいです。

快適さを重視したい

装着感や違和感を軽減したいという方は、金属床義歯やコンフォートデンチャーのような快適性に優れた入れ歯を選択すると良いでしょう。素材の特性から、床を薄く作って軽量化を図れたり、装着感が柔らかかったりするため、長時間装着しても負担が少なく快適に使用できます。

費用を重視したい

できるだけコストを抑えて入れ歯を作りたいという方は、保険の入れ歯が最も経済的です。

ただし、保険の入れ歯は見た目や耐久性に限界があるため、定期的な調整や作り直しが必要になる可能性がある点も考慮しておきましょう。

機能性を重視したい

しっかりと噛んで食事を楽しみたい方は、入れ歯の固定力が強いコーヌスデンチャーが良いと言えるでしょう。安定する入れ歯を選択すれば、ストレスなく食事を楽しめます。

まとめ

部分入れ歯の模型

部分入れ歯には、保険治療のものと自費治療のものがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、費用や見た目など何を重視するかを意識して選択しましょう。

部分入れ歯を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

オールセラミックとは?特徴や費用、ほかのセラミックとの違い

2024年10月15日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

オールセラミックにした女性

「歯の色が気になって思い切り笑えない」「口を開けると銀歯が目立つのが嫌だ」など、歯の見た目に関するお悩みを持つ方は多いです。そのようなお悩みを解消するための選択肢の一つがオールセラミックです。

今回は、オールセラミックとはどのような素材か解説します。特徴や費用、ほかのセラミックとの違いについても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

オールセラミックとは

オールセラミックの歯

オールセラミックとは、金属を一切使用せず、セラミックだけで作られた詰め物や被せ物のことです。主に虫歯や外傷などで失った歯の機能を修復するために用いられます。

天然の歯に近い色調や透明感が再現でき、審美性に優れているため、目に付きやすい前歯の修復に使用されることが多いです。

また、経年劣化しにくく、汚れもつきにくい素材なので長期間使用できる点もオールセラミックのメリットです。一方で、強い力や衝撃には弱いという性質を持ちます。

オールセラミックとほかのセラミックの違い

オールセラミックとほかのセラミックを比較する女性

オールセラミック以外にもセラミックを使用した詰め物・被せ物にはさまざまあり、それぞれ異なる特徴があります。ここでは、オールセラミックとほかのセラミックの違いについて解説します。

メタルボンドとの違い

メタルボンドとは、金属フレームにセラミックを焼き付けた被せ物のことです。内部に金属を使用するため強度が高く、奥歯などの強い力がかかる部位に使用されることが多いです。

しかし、使用するうちに、金属イオンが溶け出し、歯茎に変色が見られることがあります。また、メタルボンドの内側には金属を使用しているため、セラミックだけで作られたオールセラミックよりも透明感がなく審美性に劣ります。

ジルコニアとの違い

ジルコニアとは、人工ダイヤモンドと呼ばれるほど非常に強度が高い素材です。オールセラミックよりも強度が高く、奥歯のように強い咬合力がかかる部分に使用しても、長期間安定した状態を保ちます。

ジルコニアも審美性は高いものの、歯の再現性としては、オールセラミックのほうが優れています。

e-maxとの違い

e-maxとは、ニケイ酸リチウムガラスを主成分としたセラミックです。透明感があるため天然の歯のような美しい仕上がりになります。

また、オールセラミックよりも強度が高いのも特徴です。天然歯に近い強度を持ち、硬すぎないため、噛み合わせの歯にも負担をかけにくい素材です。

ハイブリッドセラミックとの違い

ハイブリッドセラミックとは、セラミックとプラスチック(レジン)を混ぜた素材です。オールセラミックよりも柔軟性があり、噛み合わせの調整がしやすい点が特徴です。また、オールセラミックより費用が安い点もメリットといえるでしょう。

一方でプラスチックが使用されるため経年劣化しやすい点はデメリットといえます。

オールセラミックで治療できる症例

オールセラミックの被せ物

オールセラミックはその審美性の高さから、以下のような治療に使用されることが多いです。

前歯の修復

オールセラミックは、虫歯や外傷で前歯が欠けたとき、または歯の黄ばみや変色が目立つときの治療に使用されることが多いです。オールセラミックで修復することで、周りの歯と馴染む自然な見た目を再現できます。

特に前歯は目立ちやすく、高い審美性が求められる部分のため、オールセラミックが選択される傾向があります。

古い詰め物・被せ物からの交換

金属の詰め物・被せ物が目立って気になる場合や、詰め物・被せ物が劣化して隙間が生じたり、変色が目立ったりした場合にオールセラミックに交換される方もいます。オールセラミックに交換することで、自然な見た目を取り戻すことができます。

オールセラミックのメリット・デメリット

オールセラミックのメリット・デメリットイメージ

歯科治療にオールセラミックを検討する際には、メリットとデメリットの両方を理解することが大切です。オールセラミックでの治療には、次のようなメリットとデメリットがあります。

オールセラミックのメリット

オールセラミックのメリットは、以下のとおりです。

天然歯のような見た目が再現できる

オールセラミックは、自然な透明感や光の透過性があり、天然の歯のような見た目を再現できます。周りの歯と違和感なく馴染みやすいため、特に前歯など目立つ部分の治療に使用されることが多いです。

金属アレルギーの心配がない

オールセラミックはセラミックのみで作られています。金属を一切使用しないため、金属アレルギーを持つ方でも安心です。

また、金属を使用した詰め物・被せ物は経年劣化で金属イオンが溶け出して歯茎が変色する恐れがありますが、オールセラミックは金属を使用しないため、そのリスクがありません。

虫歯の再発リスクが低い

金属を使用した詰め物・被せ物の場合、劣化して天然の歯との間に隙間ができ、そこから虫歯菌が侵入して虫歯が再発することがあります。

一方でオールセラミックは劣化しにくい素材です。天然の歯との適合性が高く、表面が滑らかで汚れが付きにくいことから、虫歯の再発リスクは低いといわれています。

オールセラミックのデメリット

オールセラミックにはメリットだけでなくデメリットもあります。オールセラミックのデメリットは、以下のとおりです。

保険適用外のため高額になる

オールセラミックだけでなく、セラミックを使用した治療は、見た目の美しさや機能性を追求する治療のため、基本的に保険適用外となります。そのため、全額自己負担となり、費用が高額になる傾向があります。

破損のリスクがある

オールセラミックの強度は金属製の詰め物・被せ物に比べると劣ります。強い力や衝撃が加わると破損する可能性がある点はデメリットといえるでしょう。

特に、奥歯や噛み合わせが強い部分にオールセラミックの詰め物・被せ物を使用すると破損するリスクが高まるため注意が必要です。

歯を削る量が多い

上述のとおり、オールセラミックの歯に強い力が加わると破損する可能性があります。強度をもたせるためには厚みが必要となるため、土台となる天然の歯を多く削らなければなりません。

歯を削る量が多くなると、その分歯の寿命は短くなる傾向があります。健康な歯を削ることに抵抗がある方にとっては、大きなデメリットといえるでしょう。

オールセラミックの費用

オールセラミックの費用イメージ

オールセラミックの費用は、歯科医院によって異なりますが、詰め物は4万〜8万円程度、被せ物は8万〜20万円程度が相場です。

治療に高度な技術が求められ、また審美性に優れた高品質な素材が使用されるため、費用は高額になります。加えて、保険が適用されず治療費が全額自己負担となることも、高額になる理由です。

オールセラミックを長持ちさせる方法

歯科検診を受ける女性

費用と時間をかけてオールセラミックの詰め物・被せ物をしたのであれば、なるべく長く使用したいと考えるでしょう。ここでは、オールセラミックの詰め物・被せ物を長く使用するためのポイントをご紹介します。

定期的に歯科検診を受ける

オールセラミックの寿命を延ばすためには、定期的に歯科検診を受けることが大切です。歯科医院では、虫歯や歯周病になっていないか、セラミックの歯に問題はないか、噛み合わせが変化していないかなどを確認します。

万が一、虫歯や歯周病になっていたり、セラミックの歯に問題が起こっていたりしても、定期的に検診を受けていれば、これらを早期に発見・対処できます。

また、歯科医院での検診ではクリーニングも行います。セルフケアでは落とせない汚れを除去できるため、虫歯や歯周病を予防でき、セラミックの歯を長持ちさせることにもつながります。

ナイトガードを使用する

歯ぎしり・食いしばりをする癖があると、オールセラミックの詰め物・被せ物が破損する可能性があります。そのため、歯ぎしり・食いしばりをする癖がある方は、ナイトガードの使用が推奨されます。

ナイトガードとは就寝時に装着する専用のマウスピースです。ナイトガードを装着することで歯ぎしり・食いしばりによって加わる力から歯を保護できます。

毎日しっかり歯磨きをする

オールセラミック自体は人工物なので虫歯になることはありません。

しかし、歯磨きを怠ると土台となる天然の歯が虫歯になる可能性があります。天然の歯の虫歯を防ぎ、オールセラミックの詰め物・被せ物を長く使用するためには、毎日しっかりと歯磨きをすることが非常に大切です。

歯ブラシだけではすべての汚れを落としきれないため、デンタルフロスや歯間ブラシも使用して細かい部分に付着した汚れもしっかり落としましょう。うまく歯磨きができているか不安な方は、歯科医院でブラッシング指導を受けるとよいでしょう。

まとめ

オールセラミックにした女性

オールセラミックとは、セラミックのみで作られた素材です。透明感があるため、自然な見た目を再現できます。また、金属を一切使用しないため、金属アレルギーの方でも安心です。

ただし、強い力が加わると割れたり欠けたりすることがあります。また、保険が適用されないため費用が高額になる点もデメリットといえるでしょう。

このように、オールセラミックにはメリットだけでなくデメリットもあるため、検討する際にはしっかり理解することが大切です。

審美歯科治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

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