墨田区鐘ヶ淵、東武スカイツリーライン鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者 にしざわ歯科医院


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マウスピース矯正で受け口は改善できる?費用や治療期間も

2025年5月6日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

受け口にマウスピースを装着しようとしているイメージ

受け口は見た目の問題だけでなく、噛み合わせや発音、将来的な健康にも影響を及ぼすことがあります。最近では、目立ちにくいマウスピース矯正で受け口の改善を目指す方も増えています。

この記事では、受け口の原因やリスク、マウスピース矯正による治療法や費用、期間についてわかりやすく解説します。

受け口とはどのような歯並び?

受け口のイメージ

受け口とは、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている噛み合わせのことを指します。専門的には反対咬合(はんたいこうごう)や下顎前突(かがくぜんとつ)とも呼ばれ、上あごよりも下あごが前方に出ている状態です。

通常、正しい噛み合わせでは、上の前歯がわずかに下の前歯を覆います。受け口の場合は噛み合わせが逆転しており、見た目に違和感があるだけでなく、食事や会話、あごの動きにも影響を与えることがあります。

受け口は歯並びの問題だけでなく、骨格的な要因によるケースも少なくありません。例えば、下あごの成長が過剰であったり、上あごの発育が不十分であったりすると、受け口になりやすくなります。

軽度の受け口であれば、歯列矯正のみで改善することも可能ですが、骨格的なずれが大きい場合は、外科的処置を伴う治療が必要になるかもしれません。

受け口になる原因

受け口になる原因を説明する歯科医

受け口(反対咬合)は、下の歯が上の歯より前に出ている状態で、生まれつきの骨格的な問題や、成長の過程での生活習慣が関係していることが多いです。原因は大きく分けて、遺伝的要因と環境的要因があります。

遺伝的要因

受け口の多くは、遺伝による骨格の影響が関係しています。例えば、両親のどちらかが受け口の場合、子どもにも同じような顎の形や噛み合わせの特徴が見られることがあります。

顎の成長バランスにより、下顎が過剰に成長する、あるいは上顎の成長が不十分であることで、歯並びにズレが生じるのです。

環境的要因

遺伝以外にも、口呼吸・舌の癖・頬杖などの生活習慣が受け口の原因になることがあります。特に、舌で前歯を押す癖や、唇をかむ癖は、歯の位置に影響を与え、噛み合わせの乱れにつながります。

また、乳歯の頃のむし歯や早期の抜歯によって、永久歯が正しく並ばなくなることも一因です。

成長バランスの問題

子どもの成長期において、上下の顎の発育バランスが崩れることも、受け口を引き起こす要因です。上顎の成長が遅れてしまったり、下顎の成長が早すぎたりすると、上下の噛み合わせにズレが生じ、受け口になるケースがあります。

受け口を放っておくリスク

受け口を放っておくリスクのイメージ

受け口は見た目の問題だけでなく、放置することで健康や生活の質にさまざまな悪影響を及ぼすリスクがあります。以下に主なリスクを紹介します。

食事がしにくくなる

受け口の状態では、上下の歯の噛み合わせが正しくないため、食べ物をうまくかみ砕くことができません。しっかり噛めないことによって消化器官に負担がかかるだけでなく、食事の時間が長くなり、子どもの場合は集中力の低下につながる可能性もあります。

発音が不明瞭になる

歯並びや顎の形は、発音にも大きく影響します。受け口があると、さ行・た行などの音が聞き取りにくくなることがあり、特に子どもにとっては言葉の発達に支障をきたす可能性もあるため注意が必要です。

顎関節への負担

噛み合わせのズレは、顎関節への負担にもつながります。将来的に顎関節症(がくかんせつしょう)を引き起こす原因となることがあり、口を開けると音が鳴る、痛みが出るなどの症状が現れる場合もあります。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

歯並びが悪いと、歯と歯の間に汚れがたまりやすくなります。特に受け口では、清掃が難しい部位ができやすいため、虫歯や歯周病のリスクが上がります。

見た目以上に口内環境の悪化につながる可能性があるため、軽視できません。

見た目によるコンプレックス

口元のバランスが崩れることで、顔全体の印象にも影響を及ぼします。大人になるにつれて、見た目に対する悩みやコンプレックスが強くなり、自信を失ったり、人前で笑えなくなったりする可能性もあります。

受け口はマウスピース矯正で治せる?

受け口はマウスピース矯正で治せるか考えるイメージ

結論から言うと、軽度から中等度の受け口であれば、マウスピース矯正で改善できる可能性があります。マウスピース矯正は、透明な装置を使って少しずつ歯を動かしていく治療法で、見た目に目立たず取り外しも可能です。

ただし、骨格のズレが大きい重度の受け口の場合は、マウスピース矯正だけでは対応が難しく、ワイヤー矯正や外科的処置が必要になることもあります。そのため、治療の可否については歯科医による精密な診断が重要です。早期に相談することで、より適切な治療方法を選べます。

マウスピース矯正を選択するメリット

マウスピース矯正を選択するメリットのイメージ

マウスピース矯正には、従来のワイヤー矯正にはない多くの利点があります。ここでは、マウスピース矯正を選ぶメリットについて解説していきます。

装置が透明で目立ちにくい

マウスピース矯正の装置は透明な素材でできているため、装着していても目立ちにくいのが大きな特徴です。見た目を気にする学生や社会人にとって、大きなメリットといえるでしょう。

取り外しができて衛生的

マウスピースは自分で取り外せるため、食事の際や歯磨きのときに外すことが可能です。これにより、口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯や歯周病のリスクも軽減できます。

金属アレルギーの心配がない

ワイヤー矯正に使われる金属を一切使わないため、金属アレルギーのある方でも安心して治療を受けられます。

痛みや違和感が少ない

マウスピースはソフトな素材で作られており、少しずつ歯を動かします。そのため、ワイヤー矯正に比べて痛みや違和感が少ない傾向にあります。

治療のシミュレーションが可能

治療前に、専用ソフトを用いて歯並びの変化を3Dシミュレーションで確認できます。ゴールが見えることで、治療へのモチベーションも高まりやすくなります。

通院回数が少ない

マウスピース矯正は数週間分のマウスピースをまとめて渡されることが多く、通院の頻度が少なめです。忙しい方でも無理なく継続できる点は大きな魅力です。

マウスピース矯正を選択するデメリット

マウスピース矯正を選択するデメリットのイメージ

マウスピース矯正には魅力的なメリットが多くありますが、正しい知識を持ち、デメリットも理解したうえで選ぶことが大切です。ここでは、マウスピース矯正のデメリットを紹介します。

適応できない症例がある

マウスピース矯正は、軽度から中度の歯並びの乱れに対応可能です。重度の受け口や骨格的な問題がある場合は、ワイヤー矯正や外科的治療が必要になることがあります。

自己管理が重要

マウスピースは取り外しが可能ですが、1日20時間以上の装着が推奨されています。自己管理ができていないと装着時間が不足し、治療効果が得られにくくなります。

装着忘れや紛失のリスクがある

食事や歯磨きの際に外すため、外したまま忘れたり、マウスピースを紛失したりする可能性があります。紛失すると新しいマウスピースを再作成する必要があり、追加費用や治療期間の延長につながることもあります。

装着直後に違和感がある

装着し始めの数日は、歯に圧迫感や軽い痛みを感じることがあります。発音がしにくく感じる方もいますが、多くの場合数日で慣れるでしょう。

効果がゆるやかに感じることがある

ワイヤー矯正と比べて力が弱く、歯の動きが少しずつ進むため、変化を実感しにくいことがあります。着実に進んでいるとはいえ、即効性を求める方には向かないかもしれません。

受け口をマウスピース矯正で治す場合にかかる期間

受け口をマウスピース矯正で治す場合にかかる期間のイメージ

受け口をマウスピース矯正で治す場合、治療期間はおおよそ1年半〜3年程度が目安です。軽度の受け口であれば1年前後で改善することもありますが、骨格的なずれが大きいケースや、奥歯のかみ合わせまで調整する場合はより長期になる可能性があります。

また、マウスピースの装着時間(1日20時間以上)を守るかどうかでも効果に差が出るため、患者自身の協力も治療期間に大きく関わってきます。定期的なチェックと計画的な装着を継続することで、スムーズな改善が期待できます。

受け口をマウスピース矯正で治す場合にかかる費用

受け口をマウスピース矯正で治す場合にかかる費用のイメージ

受け口をマウスピース矯正で治療する際の費用は、おおよそ70万円〜100万円が一般的です。費用には、診断料、矯正用マウスピースの作製費、定期的な通院費などが含まれます。

使用するマウスピースの種類や治療の難易度、通う歯科医院によっても金額は変動します。部分的な矯正で改善できる軽度の受け口であれば、50万円前後に抑えられるケースもあります。

治療前のカウンセリングで見積もりを確認しておくと安心です。

まとめ

受け口をマウスピース矯正で治して笑顔の女性

受け口は見た目だけでなく、かみ合わせや発音、将来的な歯の健康にも影響を与える可能性があります。軽度から中度の症例であれば、マウスピース矯正による治療も可能です。

費用や期間、メリット・デメリットを理解し、信頼できる歯科医師と相談しながら自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

マウスピース矯正を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

大人でも間に合う!出っ歯矯正を始める前に知っておきたいこと

2025年4月29日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

出っ歯のイメージ

「前歯が出ていて口が閉じにくいのがずっと気になっている」「大人になってからでも出っ歯の矯正はできるのか」などのお悩みをお持ちではありませんか。出っ歯は見た目の問題だけでなく、噛み合わせや発音にまで影響を与えることもあるため、放置せずに対処しましょう。

この記事では、出っ歯の原因や放置するリスク、そして具体的な矯正方法、期間、費用について詳しく解説します。不安を解消し、自信に満ちた笑顔を手に入れるために参考にしてください。

出っ歯とは

出っ歯のイメージ

出っ歯とは、上顎前突とも呼ばれる歯並びや骨格の異常を指します。一般的には、上の前歯が下の前歯よりも大きく前に突き出している状態を指し、横顔の印象や口元の美しさに影響を及ぼします。

さらに、出っ歯は見た目の問題だけにとどまりません。前歯で食べ物が噛み切りにくくなる、発音が不明瞭になる、口呼吸が習慣化するなど、機能的な問題も引き起こすことがあります。

出っ歯の種類

出っ歯は、大きく分けて2つのタイプに分けられます。

1つ目は、歯の位置や向きが原因で前歯が突出する歯性上顎前突です。2つ目は、上顎が前に突出している、または下顎が後退している骨格的な問題による骨格性上顎前突です。

歯並びの問題だと自分では思っていても、実際には骨格のずれが原因となっているケースも多く見受けられます。そのため、専門的な診断を受けて原因を正確に把握し、最適な治療方針を立てることが重要です。

出っ歯になる原因

出っ歯になる原因の一つ指しゃぶりをする子ども

出っ歯になる原因は、先天的なものと後天的なものに分けられます。以下に、それぞれの詳細を説明します。

先天的な要因

先天的な要因としては、遺伝的に上顎の骨が大きい、下顎の骨が小さい、または前歯が生える角度に異常があるなどのケースが挙げられます。両親のどちらか、あるいは両方が出っ歯であった場合、その骨格構造を子どもが受け継ぐ可能性があります。

後天的な要因

一方、後天的な要因も無視できません。たとえば、子どもの頃に指しゃぶりや舌で前歯を押す癖(舌突出癖)などの口腔習癖があった場合、前歯の位置や顎の発達に大きな影響を及ぼします。これらの影響が長期間続いた結果、歯列が前方に押し出され、出っ歯になることがあります。

また、口呼吸の習慣も、出っ歯の原因となり得ます。口を常に開けたままにしていると、唇の圧力による歯の位置の保持ができず、結果として前歯が前に突出することがあるのです。

さまざまな生活習慣や癖が歯並びに影響を及ぼします。出っ歯の予防や早期発見には、日常的な観察と歯科医による定期的なチェックが不可欠といえるでしょう。

出っ歯をそのままにするリスク

出っ歯を放置するリスクのイメージ

出っ歯をそのままにしておくことには、見た目だけでなく健康や生活の質にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。以下に詳しく説明します。

美容面での影響がでる

出っ歯が目立つことで、口元のコンプレックスが強くなり、自信を失う原因となることがあります。特に、大人の場合、笑顔を見せることに抵抗を感じたり、人との会話で口元を隠す癖がついたりと、心理的な負担が生じることがあります。

機能面での問題が生じる

上の前歯が過度に出ていることで、前歯でしっかりと食べ物を噛み切れなくなった李、滑舌が悪くなったりするケースがあります。特に、サ行やタ行の発音に影響が出やすく、仕事や日常会話において支障をきたすこともあります。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

出っ歯は口が閉じにくくなる傾向があるため、常に口を開けている状態になりやすくなります。その結果、口腔内が乾燥しやすくなり、唾液による自浄作用が低下することで虫歯や歯周病のリスクが高まります。

さらに、口呼吸が習慣化すると、のどや気道の乾燥、睡眠の質の低下、いびきなどを引き起こし、全身の健康状態にも悪影響を及ぼす可能性があります。

転倒時の受傷リスクが高い

前歯が前方に出ていると、転んだときに歯が直接地面や物に当たりやすく、折れたり欠けたりするリスクが高まります。特に、接触の多いスポーツをしている人は、こうした事故のリスクがより高くなるため注意が必要です。

出っ歯を矯正する方法

出っ歯を矯正する方法の一つワイヤー矯正のイメージ

出っ歯を治すための方法は、症状の程度や原因によってさまざまです。治療法は、精密な検査をしたうえで、患者さまのライフスタイルや希望も考慮して決定されます。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる部品を接着し、そこにワイヤーを通して歯を段階的に移動させることで、正しい位置に整えていく矯正方法です。この治療法には、表側矯正と裏側矯正の2種類があります。

表側矯正は、歯の表側に矯正装置を装着する方法で、軽度から重度の出っ歯まで幅広い症状に対応できます。装置が外から目立ちやすい点がデメリットですが、近年では、金属製だけでなくセラミック製や透明な素材のブラケットもあり、審美性を考慮した選択肢が増えています。

裏側矯正は、歯の裏側にブラケットを装着して行う方法です。装置が外から見えにくいため、周囲に気づかれずに治療を進めることができ、審美性に特化した選択肢として人気が高まっています。

しかし、装置の取り付けには高い技術が必要となるため、すべての歯科医院で対応できるわけではありません。また、歯の裏側に装置があるため、慣れるまで違和感が生じやすかったり、表側矯正に比べて費用が高めになったりするデメリットもあります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使用して歯を徐々に正しい位置へ移動させる治療方法です。取り外しが可能なため、食事や歯磨きは取り外して快適に行うことができます。

さらに、装置が目立ちにくく装着していることが周囲に気付かれにくい点も、見た目を気にする方にとっては大きなメリットといえるでしょう。加えて、違和感が少なくワイヤー矯正に比べて口腔内の負担が軽い点も魅力の一つです。

ただし、マウスピース矯正は適応可能な症例が限定されます。重度の出っ歯や骨格性上顎前突などのケースでは、ワイヤー矯正や外科的治療など別の治療方法を検討する必要があります。

また、装置の取り外しが可能であるがゆえに、患者さまが装着を怠ると予定通り歯が動かず、治療期間が延びるリスクも考えられます。

外科的矯正

出っ歯の原因が骨格にある場合は、外科的処置が必要になることもあります。例えば、骨格性の上顎前突に対しては外科的矯正治療が選択され、顎の骨を適切な位置に移動させることで噛み合わせと見た目の両方を改善します。

出っ歯を矯正する場合にかかる期間

出っ歯を矯正する場合にかかる期間のイメージ

出っ歯を矯正する場合にかかる期間は、症状の程度や選択する治療方法によって異なります。以下に、治療方法ごとの期間の目安について説明します。

ワイヤー矯正の場合

ワイヤー矯正の治療期間は一般的に1年半から3年程度が目安とされています。症状が重度の場合や抜歯が必要なケースでは、さらに時間がかかることがあります。

マウスピース矯正の場合

マウスピース矯正の治療期間は1年から2年程度が一般的です。患者さま自身が装置を適切に装着していない場合、治療が計画通りに進まず、期間が延びる可能性があります。

外科的矯正を伴う場合

骨格の問題が原因で生じる出っ歯の場合、外科手術を併用することがあります。この場合、手術後の矯正期間を含めて2年から3年程度必要になることが多いです。

出っ歯を矯正する場合にかかる費用

出っ歯を矯正する場合にかかる費用のイメージ

以下に、治療方法ごとの出っ歯を矯正する費用について説明します。

ワイヤー矯正

表側矯正の場合で約80万円から100万円程度が一般的ですが、使用する装置の材質や技術によって費用が変動します。裏側矯正では、100万円から150万円程度と高額になる傾向があります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正の費用は、約60万円から120万円程度が目安です。マウスピースのブランドや症状の程度、必要な装置の枚数によって費用が異なります。

外科矯正

外科手術を併用する治療法の場合、手術費用や入院費用、術後の矯正治療費が含まれるため、費用は150万円から300万円程度と高額になる傾向があります。状態によっては保険が適用されるケースもあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

まとめ

出っ歯を矯正して笑顔の女性

出っ歯は見た目の問題だけでなく、噛み合わせや発音、口腔内の健康にも影響を及ぼすため、放置せずに早めの対処が望まれます。

大人になってからでも矯正は十分可能です。症状やライフスタイルに合わせた治療方法を選ぶことで、機能的にも審美的にも大きな改善が期待できるでしょう。

矯正期間や費用についても事前に把握し、納得のいく治療計画を立てることが大切です。出っ歯にお悩みの方は、まずは信頼できる矯正歯科に相談し、ご自身にあった治療法を見つけてください。

出っ歯の矯正治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

根管治療の費用はどれくらい?治療費を抑えるためのポイントも

2025年4月22日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

根管治療の歯の構造

虫歯が重症化して神経に達すると、激しい痛みを伴います。このような場合、虫歯菌に侵された部分を除去するために根管治療を受ける必要があります。歯を保存するために重要な治療ですが、保険診療を選ぶか自費診療を選ぶかで費用が大きく異なります。

そのため、根管治療を受ける際は、費用についてしっかり把握しておかなければなりません。

今回は、根管治療にかかる費用や保険診療と自費診療の違いについて解説します。費用を抑えるためのポイントについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

根管治療とは

根管治療について説明する歯科医師

根管治療とは、虫歯や外傷により歯の内部にある歯髄(しずい)と呼ばれる組織がダメージを受けた際に行う治療のことです。歯を残すための重要な手段であり、天然歯を保存することを目的に行われます。

歯髄には神経や血管が含まれていて、歯に栄養や水分を届ける役割を果たしています。根管治療では、感染した歯髄を除去して根管内を徹底的に清掃します。その後、洗浄と消毒を繰り返し、薬剤を詰めて、土台を立ててから被せ物を装着します。この治療を受けることにより、大切な天然歯を残せる可能性が高まります。

ただし、抜歯を回避するためには、虫歯が神経に達する前の段階で治療を受けることが重要です。なお、根管治療には費用負担を軽減できる保険診療と、最新の技術や高品質な材料を使用できる自費診療の2種類があり、患者様の歯の状態に合わせて選べます。

根管治療の費用

根管治療の費用イメージ

根管治療には、保険診療と自費診療の2種類があります。以下では、それぞれの特徴と費用の目安について詳しく解説します。

保険診療の費用目安

法律で定められた範囲内の治療に限定されるため、自費診療よりも費用を抑えられるのがメリットといえるでしょう。費用の目安は3割負担で1本あたり3,000円〜5,000円程度が目安です。

また、根管の数は、前歯や小臼歯は1〜2本、奥歯の場合は3〜4本が一般的です。奥歯は前歯に比べて根管の数が多く、根管内の形も複雑であるため、治療は難しくなり、費用も高くなります。

患者様の歯の状態や保険の負担率によっても費用は異なるため、詳しい費用についてはかかりつけの歯科医院で確認してください。

自費診療の費用目安

自費診療の場合は、保険診療のように使用できる材料や機器が限られていません。最新の機器や高品質な材料を使用することから、必然的に費用が高額になりがちです。

しかし、治療の自由度が高く、患者様一人ひとりの悩みや希望に合った治療を受けられる点はメリットといえます。費用の目安は、前歯が5万〜10万円程度、小臼歯が7万〜12万円程度、大臼歯が10万〜15万円程度です。

被せ物の素材によっても費用が大きく異なります。オールセラミックやジルコニアを使用した高品質な素材の被せ物を選択した場合、費用が高くなる傾向があります。素材ごとに特徴も異なるため、歯科医師に相談のうえ、ご自身に合うものを選びましょう。

また、歯科医院によっても取り扱っている素材が異なるため、事前に確認してください。

根管治療の保険診療と自費診療の違い

根管治療の保険診療と自費診療の違いイメージ

保険診療と自費診療のどちらを選択するかで、費用だけでなく治療内容や仕上がりなども異なります。以下では、根管治療の保険診療と自費診療の違いについて解説します。保険診療か自費診療かで迷われている方は、ぜひ参考にしてください。

費用

上述しましたが、保険診療と自費診療では治療費用が異なります。日本の健康保険制度に基づいて行われる保険診療は、費用の一部を健康保険でカバーするため患者様の費用負担が軽減されます。治療費の70〜90%が健康保険でカバーされ、患者様は残りの10〜30%を負担します。

自費診療は保険が適用されないため、治療費を100%自己負担することになりますが、最新の技術や高品質な材料を使用できるなど、選択肢が広がります。詳しい治療内容と費用については、事前に歯科医師に確認しましょう。

通院回数と治療時間

保険診療と自費診療では、通院回数も異なります。保険治療では治療の進め方に決まりがあり、1回あたりの治療時間が短いです。1回ではすべての工程を終わらせることはできないため、必然的に通院回数が多くなります。

一方、自費診療の場合は、1回あたりの治療を60〜90分と時間をかけて行えます。そのため、患者様によっては2〜3回程度の通院で治療が終了することがあります。治療時間を確保できることで、より効率的に治療を進められるので通院回数を減らせるのです。

仕事などで忙しく、歯科医院を受診する時間の確保が難しいという方にとって、通院回数が少ないという点は大きなメリットといえるでしょう。

使用可能な機器や材料

保険診療では、治療に使用する器具や詰め物・被せ物に使用する素材などが制限されています。高度な技術を必要とする治療は保険適用の対象外となるケースがほとんどです。

一方で、自費診療の場合は、治療に使用できる機器や材料に制限がありません。選択肢が広がるため、精密な治療を受けられます。

根管内を拡大できるマイクロスコープや、複雑な形状の根管にも対応できるニッケルチタンファイルなどを使用できるため、精密な治療を行えるのです。これによって、治療の成功率が上がることも期待できます。

また、被せ物にオールセラミックやジルコニアなどの耐久性や審美性に優れた材料を使用できます。天然歯に近い見た目を再現できるため、よりナチュラルな仕上がりになるでしょう。

根管治療の費用を抑える方法

根管治療の費用を抑えるため医療費控除の申請をするイメージ

重度の虫歯になったとき、根管治療は歯を保存するために欠かせない治療ですが、自費診療を選択すると費用が高額になることがあります。なるべく費用を抑えて根管治療を受けたい場合は、以下の方法を検討してみてください。

保険適用の範囲内の治療を受ける

費用を抑えたいという方は、保険診療を選択しましょう。保険診療であれば、治療費の1~3割を負担すればよいため、治療費用を大幅に抑えられます。

機能回復のために必要最低限の治療は受けられるため、コストをできるだけ抑えたいという方にとっては良い選択肢といえるでしょう。

早期治療を心がける

歯に違和感がある場合、症状が軽度なうちに治療を受けることが重要です。歯に異常があるにも関わらず放置して重症化すると治療が複雑になり、必然的に費用も高額になります。費用負担を抑えるためには、早期発見・早期治療が大切です。

いくつかの歯科医院でカウンセリングを受ける

自費診療の場合、歯科医院によって料金設定が異なります。そのため、いくつかの歯科医院でカウンセリングを受け、治療内容や費用を比較して選ぶことが費用負担を軽減するために重要となります。

ただし、費用の安さだけで判断するのではなく、使用する材料や設備、治療方法の違いなども十分に理解したうえで、信頼できる歯科医院を選ぶようにしてください。

医療費控除を活用する

自費診療の場合、医療費控除を活用することで経済的な負担を軽減できます。医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超える場合に、確定申告することで税金の一部が還付される制度です。

治療費を安くすることはできませんが、経済的な負担の軽減にはつながります。治療にかかった費用だけでなく、バスや電車などの公共交通機関を利用した際の交通費や薬代も医療費控除の対象になります。申請時には領収書が必要になるため、しっかり保管しておきましょう。

費用だけで歯科医院を選択しない

いくら治療費が安くても、治療の精度が低い場合は再治療が必要になるケースがあります。再治療になると結果的に費用がかさむため、安さを基準にするのではなく設備や技術、実績も重視して選ぶことが重要です。

まとめ

根管治療を終え美味しく食事をいただく夫婦

根管治療は、虫歯や外傷により歯の神経が侵された際に行う治療のことです。大切な天然歯を保存するために必要な治療で、保険診療と自費診療のどちらを選ぶかによって費用が大きく異なります。

費用を抑えるためには、複数の歯科医院でカウンセリングを受けて、比較検討することが有効です。また、早期に歯科医院で治療を受けることで進行を防ぎ、結果的に費用も抑えられるでしょう。技術や実績などを考慮して信頼できる歯科医院を選ぶことで治療の成功率が高まり、結果としてコスト削減にもつながります。

根管治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

金属アレルギーの方でもセラミック治療は受けられる?注意点も解説

2025年4月15日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

金属アレルギーの方でもセラミック治療は受けられるのか考えるイメージ

「金属アレルギーがあるので、歯科治療に金属が使われるのは怖い」「セラミック治療なら安心?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。歯科医院で行われる治療には、銀歯や金属製の被せ物を使用することも多いです。

そのため、金属アレルギーを持つ方は、選択肢が限られると感じられるかもしれません。そんな中、近年では金属を一切使用しないメタルフリー治療として、セラミックを用いた治療が広く注目されています。

この記事では、セラミック治療の実情や、アレルギーで生じる具体的な症状、使用されるセラミックの種類、そして治療を行う際の注意点について詳しく解説します。ご自身に合った治療法を選択し、安心して治療を受けてください。

金属アレルギーの方でもセラミック治療は受けられる?

金属アレルギーの方でもセラミック治療は受けられるのか疑問を持つ女性

アレルギーをお持ちの方でも、適切なセラミック素材を用いることで歯科治療は可能です。

かつては、銀歯や金属製の土台(メタルコア)を使った治療が主流でしたが、これらは使用しているうちに口腔内の唾液や酸性の環境下で金属イオンが溶出します。つまり、アレルギー反応を引き起こすリスクがあるのです。

一方、セラミックは金属を一切含まず、生体適合性に優れた素材です。そのため、金属アレルギーの方でも安心して選択できる素材といえます。

ただし、詰め物や被せ物の強度を保つために、微量の金属が使用されるケースも存在します。実際の治療を受ける前に、必ず担当の歯科医師と使用素材の詳細について十分な相談を行うことが大切です。

金属アレルギーの症状

金属アレルギーの症状で全身がかゆくなった女性

金属アレルギーによる症状は、現れる部位や重症度によって異なります。ここでは、主にお口の中に現れる症状と、全身に影響が及ぶ症状に分けて解説します。

お口の中に現れる症状

歯科治療で使用される金属に触れる部分では、局所的なアレルギー反応が起こりやすくなります。

まず挙げられるのが、口内炎や舌の炎症です。金属と接触する部分では、局所的な炎症が持続することにより、口内の粘膜に痛みや違和感が生じます。その結果、食事や会話にも支障をきたす可能性があります。

また、粘膜のただれや腫れも一般的な症状です。口内の粘膜が赤く腫れたり、時には潰瘍性の病変に発展したりする場合もあります。

さらに、金属の影響で味覚異常が現れるケースも報告されています。金属特有の苦味や異臭を感じることで、食事の楽しみが損なわれる可能性も懸念されます。

全身に現れる症状

金属アレルギーは口腔内の症状にとどまらず、体全体に影響を及ぼす場合もあります。皮膚症状としては、手や顔、首などに湿疹やかゆみが出現することが多いです。また、頭痛や倦怠感といった全身症状も見られることがあり、慢性的な不調や体調不良の原因となる可能性があります。

さらに、アレルギー反応が全身の免疫系を活性化させることで、体のだるさや頭痛を引き起こすケースもあります。非常に稀ではあるものの、アナフィラキシーショックのような重篤な反応が起こることもあり、この場合は直ちに医療機関での対応が必要です。

金属アレルギーの方でも使用可能なセラミックの種類

金属アレルギーの方でも使用可能なセラミックの歯

金属を使用しない治療法として、セラミック治療はアレルギーを持つ方にとって理想的な選択肢となります。ここでは、代表的な種類とその特徴について詳しく紹介します。

オールセラミック

オールセラミックは、100%セラミック素材で構成されており、金属を一切含まない素材です。金属アレルギーのリスクを心配することなく使用できます。

また、透明感に優れ、天然歯のような自然な美しさを再現できるため、特に前歯など審美性が求められる部位の治療に使用されることが多いです。

しかし、ジルコニアなどの他のセラミック素材と比較すると、強度がやや低いため、強い噛み合わせ力がかかる奥歯への使用には注意が必要です。噛み合わせが強い方や、食いしばりの癖がある場合は、事前に歯科医師と十分に相談することが大切です。

ジルコニア

ジルコニアは、非常に高い強度と耐久性を誇るセラミック素材であり、人工ダイヤモンドとも呼ばれています。その特性から、強い力が加わる奥歯の被せ物やブリッジ、さらにはインプラントの上部構造など、幅広い用途に利用されています。

もちろん金属は一切含まれていません。

以前はオールセラミックに比べて色調の調整が難しいとされていましたが、近年では、審美性も向上したジルコニアが登場しています。より自然な仕上がりも期待できるようになっています。

ただし、オールセラミックと比較すると、透明感の表現においてはやや劣る場合があります。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジン(樹脂)を複合した材料です。これにより、従来のセラミックよりも柔軟性が高まり、歯にかかる負担を軽減することが可能になっています。また、オールセラミックやジルコニアに比べて費用を抑えられる傾向があります。

しかし、純粋なセラミックと比較すると、耐久性や耐摩耗性はやや劣ります。長期間の使用により変色したり、水分を吸収して劣化したりする可能性があります。審美性においても、オールセラミックには及ばない場合があります。

また、ごく稀にレジン成分に対してアレルギー反応を示す可能性も考慮に入れる必要があります。

e-max

e-max(ニケイ酸リチウムガラスセラミック)は、高い透明感と美しい仕上がりが特徴のガラス系セラミックを強化した素材です。天然歯に近い自然な色合いを再現できるため、前歯の治療によく選択されます。

また、高い強度と変色しにくい性質も持ち合わせており、金属を一切含んでいないため、金属アレルギーの方も安心して使用できます。

主に単独の被せ物や詰め物、薄いベニアといった治療に使用されますが、ジルコニアほどの強度はありません。強い噛み合わせ力がかかる部位や大きなブリッジには適さない場合があります。

金属アレルギーの方がセラミック治療を受けるときの注意点

皮膚科でアレルギー検査を受ける様子

治療を検討している金属アレルギーの方には、注意すべきポイントがいくつかあります。これらの注意点を理解しておくことで、より安全かつ安心して治療を受けられるでしょう。

金属アレルギーの検査をしておく

治療を受ける前に、ご自身がどのような金属に対してアレルギーを持っているのかを把握しておくことが重要です。歯科医院によってはパッチテストなどを行っている場合もありますが、事前に皮膚科で金属アレルギーの検査を受けておく良いでしょう。

歯科医師に相談する

治療を検討する際には、歯科医師との十分なカウンセリングが不可欠です。過去に金属アレルギーの症状が出たことがある場合は、その経験も詳しく伝えるようにしましょう。

また、過去の治療経験、現在のお口の状態、さらに治療に対する希望なども詳しく伝えましょう。患者さまから得た情報を総合的に判断し、適切なセラミックの種類や治療方法を提案してくれます。

治療のメリット・デメリットも聞いたうえで、疑問や不安な点があれば、遠慮せずに質問することが大切です。

使用する材料を確認する

すべてのセラミック治療がメタルフリーというわけではありません。例えば、金属製のフレームにセラミックを焼き付けて作られるメタルボンドは、構造上、金属アレルギーのリスクが伴います。

そのため、金属アレルギーをお持ちの方は、金属を一切含まない種類を選ぶことが望ましいでしょう。

さらに、セラミック本体だけでなく、接着剤やその他の歯科材料の中に微量の金属成分が含まれている場合もあります。アレルギーが不安な方は、事前に確認しておきましょう。

治療中の経過を観察する

治療中や治療後に、万が一お口の中や全身に気になる症状が現れた場合は、すぐに歯科医師に連絡しましょう。ごくまれに、セラミック自体ではなく、他の要因によってアレルギーのような症状が出ることもあります。自己判断せずに、専門家の指示に従うことが大切です。

まとめ

セラミック治療で綺麗な口元を手に入れた金属アレルギーの女性

金属アレルギーの方でも、セラミック治療は安心して選択できる治療法です。特に、金属を一切含まない種類であれば、アレルギーの心配がなく、見た目も美しく仕上がります。

治療を受ける際は、事前にアレルギーテストを受け、歯科医としっかり相談することが大切です。自分に合った治療方法を見つけ、より安心して治療を受けましょう。

セラミック治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

マウスピース矯正ですきっ歯を治すメリット・デメリット!費用と治療期間も

2025年4月8日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

マウスピース矯正ですきっ歯を治す女性

すきっ歯は見た目のコンプレックスにつながるだけでなく、発音や噛み合わせにも影響を及ぼすことがあります。すきっ歯の改善に近年注目されているのが、目立ちにくく取り外し可能なマウスピース矯正です。

従来のワイヤー矯正と比べて、見た目に配慮しながら治療が進められる点が人気の理由でしょう。

しかし、マウスピース矯正にもメリットだけでなくデメリットも存在します。

今回は、マウスピース矯正ですきっ歯を治す際のメリットとデメリット、さらには気になる費用や治療期間について詳しく解説します。

すきっ歯とは

すきっ歯の女性

すきっ歯とは、歯と歯の間に不自然なすき間がある状態を指します。特に、前歯の中央にすき間ができるケースが多く、見た目の印象にも大きく影響するため気にする方が少なくありません。

医学的には空隙歯列(くうげきしれつ)と呼ばれ、歯の大きさや顎の骨格、舌の癖などが原因となることがあります。すきっ歯の主な原因としては、歯のサイズに対して顎が大きすぎる、または歯が通常よりも小さい場合が挙げられます。

また、舌で前歯を押す癖や指しゃぶりなどの習慣、上唇小帯(唇と歯茎をつなぐ筋)の異常が影響することもあります。これらの要因が重なることで歯の間にすき間ができ、放置すると噛み合わせや発音に支障をきたす可能性もあります。

すきっ歯のままだとどのようなリスクがある?

すきっ歯のままでいるリスクイメージ

すきっ歯は一見すると見た目の問題だけに思われるかもしれませんが、放置すると口腔内の健康や日常生活にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、すきっ歯をそのままにしておくことで生じるリスクについて詳しく解説します。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

すきっ歯の状態では、歯と歯の間にすき間があるため、食べかすが詰まりやすくなります。この状態を放置していると、歯垢が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

特に、歯周病は自覚症状が少ないまま進行することが多く、気づいた時には重症化しているケースもあります。定期的な歯科検診やクリーニングも大切ですが、根本的な原因であるすきっ歯を改善することが、予防の第一歩になります。

発音が不明瞭になる可能性

すきっ歯があると、発音にも影響が出ることがあります。特に、サ行やタ行の音がうまく発音できず、空気が抜けるような話し方になることがあります。子どもの場合、発音の発達に影響することもあり、コミュニケーションの妨げになる可能性があります。

大人でも、仕事や日常会話の場面で聞き取りにくいと感じられることがあるでしょう。

噛み合わせの悪化による全身への影響

すきっ歯のままだと、噛み合わせのバランスが崩れやすくなります。正常な噛み合わせでは、歯が互いに支え合いながら力を分散させていますが、すき間があると一部の歯に負担が集中し、顎関節や筋肉に負担をかける原因になります。

これが続くと、頭痛や肩こり、顎の痛みといった全身の不調につながることもあります。また、咀嚼効率が落ちることで、消化器官への負担も大きくなります。

審美的なコンプレックスが生まれる

見た目の印象も、すきっ歯によって大きく左右されます。前歯にすき間があると、笑ったときや話しているときに気になり、人前で口元を隠すようになってしまう方も少なくありません。

こうしたコンプレックスは、自己肯定感の低下や人とのコミュニケーションを避けることにつながる可能性もあり、心理的な影響も無視できません。

子どもの成長に悪影響を及ぼす

子どもの場合、すきっ歯は成長とともに自然に治るケースもありますが、放置していると永久歯の生え方に悪影響を与えることがあります。特に、乳歯の段階で歯並びに異常があると、将来的に本格的な矯正治療が必要になることもあります。

早期の段階で歯科医師の診察を受け、必要に応じて予防的な処置を検討することが重要です。

すきっ歯はマウスピース矯正で治せる?

すきっ歯はマウスピース矯正で治せることを説明する歯科医師

すきっ歯の治療方法として、近年注目されているのがマウスピース矯正です。透明な装置を使用するため見た目の違和感が少なく、取り外しも可能なため、従来のワイヤー矯正に比べて日常生活への負担が少ないという特徴があります。

特に、軽度から中等度のすきっ歯であれば、マウスピース矯正で十分な改善が見込めるケースが多く、実際に多くの人がこの方法を選んでいます。

マウスピース矯正ですきっ歯を治すメリット・デメリット

マウスピース矯正ですきっ歯を治すメリット・デメリットイメージ

従来のワイヤー矯正とは異なり、見た目や使用感に優れていることから、多くの人がすきっ歯の治療法としてマウスピース矯正を選んでいます。

しかし、すべての症例に適しているわけではなく、治療にはメリットとデメリットの両面があります。ここでは、マウスピース矯正でのすきっ歯治療のメリット・デメリットについて、詳しく解説します。

メリット

まずは、マウスピース矯正ですきっ歯を治療するメリットをご紹介します。

見た目が目立ちにくくストレスが少ない

マウスピース矯正の最大の魅力は、透明で目立ちにくい点です。装着していても周囲に気づかれにくいため、人前に出る仕事や学校生活でもストレスなく過ごせます。

見た目を気にして矯正をためらっていた方にとって、心理的なハードルが大きく下がる点は大きなメリットといえるでしょう。

食事や歯磨きがしやすく衛生的

マウスピースは自分で取り外せるため、食事中に装置が邪魔になることがなく、好きなものを自由に食べられます。また、歯磨きやフロスも普段どおりにできるため、口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯や歯周病のリスクを抑えることが可能です。

これは、固定式のワイヤー矯正にはない大きなメリットです。

治療計画が可視化されて安心感がある

マウスピース矯正では、3Dシミュレーション技術を用いて治療計画を立てることが一般的です。治療を始める前に、歯がどのように動いていくか、どのような仕上がりになるかをあらかじめ確認できるため、安心して治療に臨めるでしょう。

また、治療の進行が目に見えることでモチベーションも保ちやすくなります。

デメリット

マウスピース矯正ですきっ歯を治療するデメリットは、以下のとおりです。

適応できないケースもある

マウスピース矯正には、適応の限界があります。すきっ歯といっても、その原因やすき間の大きさ、噛み合わせの状態は人によって異なります。

歯の移動が複雑な場合や、大きなずれを伴う場合には、マウスピース矯正だけでは対応しきれないこともあります。そうした場合は、ワイヤー矯正や外科的処置など、他の治療法を組み合わせる必要があります。

毎日の装着と管理が必要

マウスピース矯正では、決められた装着時間(1日20~22時間以上)を守ることが重要です。装着時間が不足すると歯の動きが予定どおりに進まず、治療期間が延びたり、効果が出なかったりするリスクがあります。

また、食事のたびに取り外して洗浄する手間や、装置の紛失にも注意が必要です。自己管理が求められる点は、忙しい人や子どもにとっては負担になるかもしれません。

費用がやや高めになる

マウスピース矯正は高度な技術と専用機器を用いるため、治療費が高額になることがあります。特に、部分矯正ではなく全体矯正が必要な場合は、数十万円単位の費用がかかることもあるため、事前に見積もりを取り、費用対効果をしっかり検討することが大切です。

マウスピース矯正ですきっ歯を治す場合にかかる費用・期間

マウスピース矯正ですきっ歯を治す場合にかかる費用・期間イメージ

すきっ歯の矯正にかかる費用や期間は、歯のすき間の大きさや全体の歯並びの状態、使用するマウスピースの種類によって変わります。

費用の目安

すきっ歯の治療にかかる費用は、部分矯正であれば20万円から40万円程度、全体矯正になると60万円から100万円程度が相場とされています。

マウスピース矯正は自由診療であるため、歯科医院ごとに価格設定が異なり、使用する装置の種類によっても費用が上下します。また、診断料や調整料、通院ごとの費用が別途必要になる場合もあるため、事前にトータルの費用を確認しておくことが重要です。

治療期間の目安

治療期間は、軽度のすきっ歯であれば3ヶ月から半年ほどで改善が期待できます。すき間の大きさが大きい場合や他の歯並びの問題も併発している場合は、1年から2年程度かかることもあります。

マウスピースは1日20~22時間以上の装着が基本となるため、装着時間が守られていないと治療期間が長引くこともあります。

まとめ

マウスピース矯正ですきっ歯を治し口元が美しい笑顔の女性

すきっ歯は、見た目の問題だけでなく、虫歯や歯周病、発音障害、噛み合わせの乱れなど、さまざまなリスクを伴います。近年注目されているマウスピース矯正は、目立ちにくく取り外し可能な点が魅力で、特に軽度から中等度のすきっ歯の治療が可能です。

治療中のストレスが少なく、日常生活への影響も最小限に抑えられる反面、適応できない症例があることや、自己管理が求められる点には注意が必要です。

費用は、部分矯正で20万円〜40万円程度、治療期間は短いケースで3ヶ月から半年が目安です。自身の症状に合った治療を選ぶためにも、まずは歯科医師に相談することが大切です。

マウスピース矯正によるすきっ歯の治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

インビザライン矯正後の後戻りはなぜ起こる?原因と効果的な予防策

2025年3月25日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

インビザラインのイメージ

インビザライン矯正を行ったあとは、後戻りと呼ばれる現象が起こることがあります。インビザライン矯正に限らず矯正治療を行うと後戻りが起こるリスクが伴います。

では、どうしてインビザライン矯正後に後戻りが起こるのでしょうか。また、後戻りを防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか。

今回は、インビザライン矯正後に後戻りが起こる原因や予防策について詳しく解説します。インビザラインを検討されている方や、インビザライン矯正中の方は、ぜひ参考にしてください。

後戻りとは

インビザライン矯正後の後戻りとは何か考える女性

後戻りとは、インビザラインなどの矯正治療によって整えた歯並びが、治療後に元の位置に戻ろうとする現象のことです。これは、歯の周囲組織が元の状態を記憶しているために起こります。

とくに矯正治療を終えた直後は、歯を支えている骨や歯の周囲組織が不安定であるため、後戻りを起こしやすいです。インビザライン矯正に限らず、すべての矯正治療で後戻りのリスクは伴います。

インビザラインなどで歯並びを整えたあとは、後戻りを防ぐための保定装置(リテーナー)を一定期間装着することが一般的です。

インビザライン矯正後に後戻りが起こる原因

インビザライン矯正後に後戻りが起こる原因のイメージ

インビザライン矯正後に後戻りが起こる原因は、以下のとおりです。

保定装置(リテーナー)の使用不足

インビザライン矯正で歯並びを整えたあとは、歯の位置を安定させるためにリテーナーと呼ばれる保定装置を装着する必要があります。

なかでも取り外し可能なリテーナーを使用する場合は、注意が必要です。リテーナーの装着を怠ったり、リテーナーの使用を自己判断でやめてしまったりすると、後戻りを起こすリスクが高まります。

歯の周囲組織が不安定なため

矯正治療によって移動させた歯の周囲組織が安定するまでには時間がかかります。矯正後すぐはとくに不安定で歯が動きやすい状態のため、しっかりリテーナーを装着する必要があるのです。

口周りの悪習癖

無意識のうちに行っている口周りの癖が、歯並びに影響を与えることがあります。舌で前歯を押す癖や口呼吸、頬杖をつく癖などがあると歯並びが乱れることがあるのです。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方も注意が必要です。

矯正治療後もこのような口周りの癖が改善されない場合、後戻りを起こしやすいでしょう。

加齢や自然な歯の動き

加齢とともに歯並びが少しずつ変化することで、後戻りを起こすこともあります。そのため、インビザライン矯正で整えた歯も、時間とともに少しずつ動くことがあるのです。

親知らずの影響

親知らずが生えてくると、奥歯が前に押されて歯並びが乱れることがあります。 そのため、インビザライン矯正をはじめる前に親知らずの生え方をチェックして、必要に応じて抜歯を検討することもあるのです。

虫歯や歯周病がある

虫歯や歯周病も後戻りの原因になることがあります。虫歯が進行すると、噛み合わせにズレが生じて、これが後戻りの原因となることがあるのです。また、歯周病が進行すると、歯を支えている顎の骨が溶かされるため、 歯が不安定になることがあります。

インビザライン矯正後に後戻りが起こるのを防ぐ方法

インビザライン矯正後に後戻りが起こるのを防ぐリテーナーと歯みがきと検診のイメージ

インビザライン矯正後に後戻りが起こるのを防ぐ方法について解説します。

保定装置(リテーナー)の装着時間を守る

インビザライン矯正後の歯は不安定なため、保定装置(リテーナー)を適切に使用しないと後戻りが起こる可能性があります。

食事や歯磨きのとき以外はリテーナーを装着することが推奨されています。基本的にはインビザライン矯正で使用するマウスピースと同じようにリテーナーも装着しましょう。

保定期間は、2〜3年など長期に及ぶことも珍しくありません。長い期間ですが、リテーナーの装着時間を守ることで、きれいな歯並びを維持できるでしょう。

口周りの癖を改善する

後戻りを防ぐためには口周りの癖を改善することも大切です。口呼吸や舌で歯を押す癖、頬杖をつく癖などがある場合は意識して改善しましょう。ご自身で改善が難しい場合は、歯科医師に相談するのもひとつの方法です。

定期的に検診を受ける

後戻りを防ぐためには、保定期間中も定期的に歯科医院で検診を受けることが大切です。検診では、歯並びの状態を確認し、必要に応じてリテーナーの調整を行います。

虫歯や歯周病があると歯並びに悪影響を及ぼす可能性もあります。定期的に歯科医院で検診を受けていれば、万が一虫歯や歯周病になっていても早期発見・早期治療につながります。

親知らずの抜歯を検討する

親知らずがある場合、矯正治療を開始する前に歯並びに影響するか確認する必要があります。親知らずが斜めや横向きに生えていると、歯を前に押して歯並びが乱れる可能性があるためです。

歯並びに悪影響を及ぼすと判断された場合は、抜歯を検討するケースもあります。また、矯正治療後に親知らずが生えてきた場合も、抜歯を検討するのがよいでしょう。

しっかり歯磨きをする

矯正後の後戻りを防ぐためには、しっかり歯磨きをして虫歯や歯周病を予防することも重要です。歯ブラシだけでなく歯間ブラシやフロスを使って歯と歯の間に付着した汚れも落とすことを心がけましょう。

また、定期検診で専門的なクリーニングを受けることも大切です。歯磨きだけですべての汚れを落とすことは難しいといわれています。歯科医院では専用の器具を使用してふだんの歯磨きでは落としきれない汚れを除去するため、虫歯や歯周病の予防に効果的です。

インビザライン矯正後に後戻りを起こしたときの対処法

インビザライン矯正後に後戻りを起こしたときの対処法について説明する歯科医

インビザライン矯正後に後戻りを起こした場合、後戻りの程度によって対処法が異なります。ここでは、インビザライン矯正後に後戻りを起こしたときの対処法について解説します。

リテーナーの装着を継続する

後戻りの程度が軽度であり、リテーナーがまだフィットする場合や少しきつい程度なら、リテーナーの装着を継続することで改善できる場合があります。1日20時間以上しっかりとリテーナーを装着して、数週間様子を見ましょう。

リテーナーが装着できないほどきつく感じる場合は、歯科医師に相談して、新しいリテーナーを作製するなどの対応をとりましょう。

また、リテーナーを紛失したり破損したりして、何も装着しない期間が長くなると後戻りが進む可能性があるため、早めに歯科医院で相談してください。

再矯正をする

リテーナーを装着しても改善しない場合や、後戻りの程度が重度の場合は、再矯正が必要になるケースもあります。再度インビザライン矯正を行い、数ヶ月〜1年以上かけて歯並びを整えます。場合によってはワイヤー矯正に切り替えるケースもあるでしょう。

再矯正を行う場合は、追加で費用がかかるケースもあります。また、治療に時間もかかるため、後戻りを起こさないようにリテーナーを装着することが大切なのです。

まとめ

インビザライン矯正で綺麗になった歯で笑う女性

インビザライン矯正など歯の矯正治療を行ったあとは、後戻りを起こす可能性があります。後戻りを起こす原因は、保定装置(リテーナー)の装着不足や口周りの癖、虫歯・歯周病などさまざまです。

矯正治療を行なったあとは、歯の周囲組織が不安定であるため、リテーナーを決められた時間装着することが重要です。また、舌で歯を押す癖などがある場合は、意識して改善しましょう。口周りの癖を改善することで後戻りを防ぐ効果が期待できます。

さらに、保定期間中も、定期的に歯科医院で検診を受けて、後戻りは起こっていないかを確認してもらいましょう。定期的に歯科医院を受診していれば、虫歯や歯周病の早期発見にもつながります。

後戻りが起こった場合でも、早めに対処できればリテーナーの装着を継続することで改善できるケースもあります。インビザライン矯正後に後戻りが気になった場合は、早めに歯科医院で相談しましょう。

インビザラインを検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

ホワイトニングの種類を徹底解説!自分にぴったりの方法を見つけよう

2025年3月18日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

ホワイトニングした歯のイメージ

「ホワイトニングの種類が多くて、どれを選べばよいか分からない」「ライフスタイルに合ったホワイトニングの方法を選びたい」と感じたことはありませんか。

ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングや自宅で行うホームホワイトニングといった種類があります。自分に合ったホワイトニングの方法を見つければ、無理なく続けられるでしょう。

今回は、ホワイトニングの種類や自分に合った方法の選び方などを解説します。

ホワイトニングとは

ホワイトニングの前後のイメージ

ホワイトニングとは、歯の表面や内部の着色汚れを除去し、白くするための施術のことを指します。歯の黄ばみの原因は、食べ物や飲み物に含まれる色素の沈着、喫煙、加齢などさまざまです。歯の黄ばみを改善するために、薬剤や専用の機器を使用して歯を白くします。

後述しますが、ホワイトニングにはいくつか種類があり、それぞれ効果の持続期間、コストが異なります。自分のライフスタイルや希望に合った方法を選ぶことが大切です。

ホワイトニングを行うことで、見た目の印象が明るくなり、自信を持って笑えるようになるでしょう。口腔ケアの意識も高まり、健康的な歯を維持しやすくなります。

ホワイトニングの種類と費用

オフィスホワイトニングのイメージ

ホワイトニングの主な種類は、歯科医院で行うオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニング、2つを合わせたデュアルホワイトニングが挙げられます。それぞれのメリット・デメリットを理解することが、自分にあった施術の方法を選ぶために欠かせません。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士によって行われる施術を指します。薬剤を歯に塗布して光を照射することで、歯の色素を分解して歯を白くしていく方法です。

施術が短時間で完了すること、すぐに歯の白さを実感できることなどがメリットです。毎回口内環境のチェックが行われるので、健康を維持しやすいことも利点でしょう。

オフィスホワイトニングは、短期間で歯を白くできるというメリットがある一方で効果の持続期間が短いなど、デメリットもあります。

費用が高額になりやすいこともデメリットといえます。1回の施術につき2〜5万円程度かかることが多いです。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、歯科医院で処方されたホワイトニング薬剤とマウスピースを使用して自宅で施術する方法です。自分のタイミングで実施できるため、歯科医院に通う時間を作る必要がないことがメリットでしょう。

また、時間をかけて内部から徐々に漂白するため、オフィスホワイトニングよりも色持ちが良いという特徴があります。歯の表面が荒れることもなく、自然な仕上がりになります。

ホームホワイトニングのデメリットとしては、施術の手間がかかることや、継続が難しい場合には効果を実感できないことが挙げられます。また、オフィスホワイトニングよりも時間をかけて歯を白くしていくため、即効性を求める人には向きません。

ホームホワイトニングの費用は、マウスピースの作成費用が1万5,000円ほど、薬剤の費用が5,000円ほどの場合が多いです。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの二つを併用する方法です。オフィスホワイトニングのメリットである即効性と、ホームホワイトニングのメリットである持続性を同時に得ることができます。

2つの施術を同時に行うため、それぞれ単体で行うよりも費用が高額になるという特徴があります。また、ホワイトニングの期間や施術の手間がかかり、自宅で継続してホワイトニングを行うことに加えて通院の時間を作る必要があります。

費用は、5〜8万円程度が相場です。

自分に合ったホワイトニング方法の選び方

自分に合ったホワイトニング方法の選び方のイメージ

ホワイトニングによって歯を白くさせたい場合には、自分にあった方法を選ぶことが重要です。継続のしやすさや費用、理想の仕上がりなど、自分に合う施術法を見つけましょう。

効果を実感できるタイミング

ホワイトニングの効果を早く実感したい場合は、オフィスホワイトニングが良いでしょう。歯科医師や歯科衛生士によって施術が行われるので高濃度の薬剤をようでき、短期間でしっかりと効果を実感することができます。

効果の持続性も求める場合にはデュアルホワイトニングが良いとされています。

費用

ホワイトニングの費用は、施術の内容や場所によって大きく異なります。ご自身の予算と理想の仕上がり、いつまでに白くしたいかなどを考慮しながら、種類を選択しましょう。

安全性

オフィスホワイトニングでは、資格を持つ歯科医師や歯科衛生士によって施術が行われます。トラブルが発生しにくく、もし発生した場合でも迅速に適切に対処してもらえます。

ホームホワイトニングはご自身で行うため、薬剤の使用方法や用量を守らなければなりません。自分で管理するのが苦手な方は、ホームホワイトニングは向かないでしょう。

ライフスタイル

ホワイトニングの方法を選ぶ際には、ライフスタイルに合っているかという点も重要です。オフィスホワイトニングやデュアルホワイトニングの場合には、通院する時間を作る必要があります。

一方で、ホームホワイトニングでは、継続して施術を行える環境が整っているかを確認することが必要です。ホワイトニングを継続させるためには、ライフスタイルに合わせた施術方法を選びましょう。

身体の状態

歯の状態によっては、施術可能なホワイトニングの種類が限られる可能性があります。特に、知覚過敏や虫歯がある場合や、歯の痛みや歯茎の腫れがある場合には、歯科医院で相談すべきです。

また、薬剤を使用するため、体調や持病によってはホワイトニングを受けられない場合もあります。中でも、未成年の方の歯は柔らかく、大人の歯以上にホワイトニングの影響を受けやすいです。身体や口内の健康に影響を及ぼす可能性があるので、しっかり相談しておきましょう。

ホワイトニングの効果を長持ちさせるためには

歯に色が付きやすいカレーのイメージ

ホワイトニングは、生活習慣や施術後の過ごし方によっては効果を十分に実感できない可能性があります。ホワイトニングの効果を長持ちさせるために、以下の点に気を付けましょう。

着色しやすい飲食物を控える

ホワイトニングでは、薬剤を使用して歯の色を白くしていきます。ホワイトニング直後の歯は通常よりも敏感で着色しやすい状態になるため、色の濃い飲食物に注意する必要があります。

色が付きやすい飲食物として、カレー・コーヒー・紅茶・ワインなどが挙げられます。色の濃い飲食物を口にする場合には、着色を予防するために、食前に水を飲んで乾燥を避けることや、食後すぐに歯磨きをすることなどが必要になります。

禁煙する

歯が着色する原因の一つに、喫煙があります。タバコのヤニによって歯が黄ばんでいくため、ホワイトニングを行っても効果が実感できない可能性があります。着色の原因となる喫煙を控えることで、ホワイトニングの効果を長持ちさせられます。

こまめに口腔ケアを行う

ホワイトニングの効果を長持ちさせるためには、こまめに口腔ケアを行うことが重要です。食後や就寝前はもちろん、色の濃いものを口にした際にも歯磨きやうがいをすることで、着色汚れの予防につながります。

また、フロスなどのケア用品を使用して、口内の汚れを除去することも重要です。

歯科医院で定期的にクリーニングを受ける

定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることで、ホワイトニングの効果を長持ちさせられます。クリーニングでは、歯磨きだけでは落とせない歯石や汚れを除去することが可能なため、ホワイトニング効果を高めるのにも有効です。

ホワイトニングを継続して行う

ホワイトニングは、数回の施術で歯が永久に白くなるわけではありません。歯の白さを維持するためには、定期的にホワイトニングを受ける必要があります。

まとめ

ホワイトニングした綺麗な歯で笑う女性

ホワイトニングとは、特殊な薬剤を使用して歯を漂白する施術です。歯科医院で行われるオフィスホワイトニングや、自宅で処方された薬剤を使用して行うホームホワイトニング、2種類を併せて行うデュアルホワイトニングがあります。

自分に合った施術方法を見つけるためには、効果を実感できるまでの時間や費用、ライフスタイルなどの観点から慎重に検討しましょう。

ホワイトニングを検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

インプラント周囲炎とは?原因・症状・予防法を徹底解説!

2025年3月11日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

インプラント周囲炎の説明をする歯科医師

インプラントは虫歯になることはないですが、インプラント特有の病気であるインプラント周囲炎になることがあります。インプラント周囲炎を発症すると、インプラントが不安定になり、最終的には抜け落ちてしまうことがあるのです。

そのため、インプラント周囲炎の原因を知り、日常的に予防することが欠かせません。

この記事では、インプラント周囲炎の原因や症状、治療法、予防法について詳しく解説します。

インプラント周囲炎とは

インプラントの調子が悪いのが気になる女性

インプラント周囲炎とは、歯垢や歯石が原因でインプラントの周りの粘膜や顎の骨に炎症が起こる病気のことです。インプラント周囲炎は、進行度ごとに以下の2つに分けられます。

  • インプラント周囲粘膜炎
  • インプラント周囲炎

まずは、粘膜(歯茎)にのみ炎症が起こり、進行すると粘膜から歯槽骨に炎症が広がっていきます。最初は歯茎の腫れや出血といった軽い症状しか現れないため、痛みがなく気付かないことも珍しくありません。

そのまま炎症が悪化すると、インプラントを支える骨にまで波及します。最悪の場合、インプラントが抜け落ちることもあるでしょう。インプラントの歯周病とも呼ばれていますが、天然歯の歯周病よりも進行スピードが速いといわれています。

インプラント周囲炎、歯周病の原因は共に、磨き残しである口内の汚れです。細菌がインプラントや天然歯の周りに付着することで、細菌が繁殖し、炎症を起こします。

ただし、天然歯は歯槽骨との間に歯根膜という膜を挟むため、細菌が侵入しにくい構造をしています。インプラントは骨に直接埋め込むため汚れが入り込みやすく、細菌が繁殖しやすいといえます。

つまり、歯周病に比べると、インプラント周囲炎は発症しやすく悪化もしやすいのです。セルフケアと定期的なメンテナンスにより、口内環境を整えることが欠かせません。

インプラント周囲炎の症状

インプラント周囲炎の症状について相談する女性

インプラント周囲炎の進行度ごとの主な症状は、以下の通りです。

インプラント周囲粘膜炎

健康な歯茎の状態は、ピンク色で歯と歯茎の境目に溝はほとんどありません。

しかし、インプラント周囲粘膜炎が起こると、歯茎の発赤・腫れ・出血といった症状が出ます。血は出るものの、違和感や痛みといった症状はないため、インプラント周囲炎を患っているという自覚がない方がほとんどです。

また、歯茎の腫れにより、人工歯部分と歯茎との間に溝ができ、歯周ポケットが形成されます。放置することで粘膜の炎症が慢性化し、インプラント周囲炎へと発展するのです。

インプラント周囲炎

炎症が粘膜から歯槽骨に波及すると、歯周ポケットがさらに深くなります。汚れが溜まり、細菌の繁殖が活発化することで、インプラントの周りから膿が排出されるようになります。これにより、口内で変な味がしたり、口臭が強くなったりすることがあるでしょう。

また、歯槽骨の吸収が始まることで、歯茎が下がったように見え、インプラントのねじ部分が露出することもあります。インプラントがぐらつき始め、最終的には自然と抜け落ちることもあるでしょう。

インプラント周囲炎になる原因

歯ぎしりする女性

ここでは、インプラント周囲炎の原因を解説します。

ケアの不足

日々の歯磨きでのケアが不十分であれば、磨き残しが多くなり、インプラント周囲炎を発症します。毎日歯磨きを行っていても、歯磨きが雑であったり、回数が少なかったりする場合には注意しなければなりません。

特に、就寝中は細菌が繁殖しやすくなるため、寝る前に歯磨きをしない方はインプラント周囲炎のリスクが高まります。

また、歯石は歯ブラシでは取れないため、定期的にメンテナンスで取り除いてもらう必要があります。何らかの理由でメンテナンスを怠っている場合、知らぬ間にインプラント周囲炎を発症しているかもしれません。

喫煙習慣がある

タバコには、血行不良や口内の乾燥を促進する作用があります。免疫機能の低下が起こり、インプラント周囲炎を発症することがあります。

そのため、非喫煙者に比べると、喫煙者の方がインプラント周囲炎のリスクは高いです。

糖尿病や貧血の影響

インプラント周囲炎の発症や進行のスピードには、健康状態も関係があります。例えば、糖尿病や貧血です。

糖尿病の場合、血糖値が高くなることで免疫機能が低下し、細菌に感染しやすくなります。また、血液の量が不足する貧血の場合も、白血球や栄養が足りないことで免疫機能が低下し、インプラント周囲炎のリスクが高まるのです。

歯ぎしり・食いしばりの影響

歯ぎしり・食いしばりは、インプラントや歯、歯槽骨に過大な負担をかけます。様々な圧力がかかることで、インプラントのグラつきを生み、長持ちしなくなる可能性があります。

インプラント周囲炎の発症のリスクを高めるだけでなく、悪化のスピードを速めることがあるでしょう。

歯周病治療が不足していた

インプラントを始めるまでに、虫歯や歯周病がある場合、優先的に治療を行います。特に、歯周病を患っている場合には、徹底した治療を行わなければ、インプラントが定着しない可能性があります。

インプラント周囲炎の治療法

インプラント周囲炎の治療する歯科医師

インプラント周囲炎の主な治療法は2つあります。まずは、インプラント周囲の洗浄を行い、炎症の軽減を図るのが一般的です。

しかし、骨の吸収がすすんでいる場合には、基本的な治療だけでなく、外科的治療を行う場合があります。ここでは、インプラント周囲炎の治療法について解説します。

基本的な治療(非外科的治療)

粘膜に炎症が起きているだけの場合やインプラント周囲炎の症状が軽度の場合、まずは基本的な治療を行います。

基本的な治療の内容は、レントゲン撮影や歯茎の検査、口腔内の診察でインプラント周囲炎の症状や進行度を把握します。その後、スケーリングにより歯石を除去した後、薬剤を注入して炎症の軽減を図るのが一般的です。お口の状態によっては、抗生物質を服用することもあります。

また、治療を受けた後は、セルフケアにより口腔内の健康を維持することも大切です。歯磨きの方法や生活習慣改善のためのアドバイスを行います。

外科的治療

重度のインプラント周囲炎の場合、歯周ポケットが深くなるため、基本的な治療では汚れが取り除けないことがあります。また、症状を改善させるために基本的な治療に追加して以下のような治療を行う場合があります。

  • 炎症した組織の切除
  • インプラント体の洗浄・消毒
  • 再生治療
  • インプラントの抜去

外科的治療では、麻酔して炎症を起こした組織を切除したり、インプラント体に付着した汚れを除去したりします。基本的な治療ではアプローチできない部分も徹底的に消毒できるため、症状の改善を期待できるでしょう。

また、失われた骨が多い場合には、再生療法を行う場合もあります。これらの治療を行っても症状が改善しない場合は、残念ながらインプラントを抜去せざるを得ないこともあります。

インプラント周囲炎になるのを予防する方法

オーラルケア用品

インプラント周囲炎を予防するには、患者様による日々のケアの徹底と、歯科医院でのメンテナンスを並行して行うことが大切です。

セルフケアの徹底

インプラントの周りに炎症が起きないようにするためには、日々の歯磨きにより、できるだけ磨き残しを失くすことが大切ですインプラントと歯茎の境目は歯ブラシが入りにくく、汚れが溜まりやすいといえます。

そのため、毛先はやわらかめか普通で、細いものを選択しましょう。歯ブラシを小刻みに優しく動かすことで、歯茎を傷つけることなく汚れをかき出せます。

また、インプラントと歯の間を清掃するのに、歯間ブラシやフロスを使うことは欠かせません。歯磨きが終わった後は、殺菌作用のあるうがい薬を使用することで、歯茎の腫れや出血を予防できるでしょう。

生活習慣の改善

免疫機能が低下すると、インプラント周囲炎を発症するリスクが高まります。そのため、禁煙を目指したり、食生活を整えたりすることが大切です。

また、ストレスが溜まることも、免疫機能の低下の要因です。睡眠時間の確保や運動によって、日々ストレスの発散を心がけるのもよいでしょう。

糖尿病や貧血などの持病のある方は、内科での治療により健康状態を維持することも大切です。

歯科医院でのメンテナンス

インプラントを長持ちさせるためには、定期的にメンテナンスに通い、インプラント周囲炎を予防することが欠かせません。メンテナンスでは、専用の機械を使用して歯垢・歯石を徹底的に除去します。

これにより、インプラント周囲炎だけでなく、歯周病や虫歯、口臭を予防できるのがメリットです。

また、インプラント周囲炎は自覚症状が少なく、自身で気付くことは難しいです。定期的にメンテナンスを通っていれば、万が一インプラントの周囲に炎症が起きた場合でもすぐに治療を開始できます。

まとめ

旅行を楽しむ女性

インプラント周囲炎とは、磨き残しが原因で歯茎や歯槽骨に炎症が起こる病気のことです。初期のインプラント周囲炎であれば、治療により症状の改善を見込めます。

しかし、インプラント周囲炎はある程度進行しなければ、自覚症状があらわれません。放置しているとインプラントがグラつき、最終的には抜け落ちることもあるでしょう。

そのため、日々の歯磨きと定期的なメンテナンスにより、口内を清潔に保つことが欠かせません。

インプラント周囲炎の予防法やインプラント治療について詳しく知りたい方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

マウスピース矯正で抜歯をするケースとは?抜歯のタイミングとメリットも

2025年3月4日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

マウスピース矯正の治療をする様子

マウスピース矯正は、透明で装着感が良いマウスピースを使用して歯並びを整えられることから、人気の治療法です。一部の症例では抜歯が必要になることもあるのをご存じでしょうか。本記事では、マウスピース矯正で抜歯が必要なケースや不要なケース、抜歯をするタイミング、メリットとデメリットについて詳しく解説します。歯列を整えるための治療法に悩む方は、ぜひ最後までご覧ください。

マウスピース矯正で抜歯をするケース

マウスピース矯正で抜歯をするケースを説明する歯科医師

マウスピース矯正で抜歯が必要になるケースは、以下のとおりです。

歯列のスペースが足りない場合

歯が無理に重なり合って生えている叢生(そうせい)の場合や、顎のサイズが歯に対して小さい場合は、抜歯を検討します。上の歯が極端に前に出ている状態など、口内のスペースが十分に確保できないときは、抜歯を計画することが多いです。

歯を抜いたスペースを使って、歯列を整えます。

反対咬合(受け口)の場合

下顎が上顎の前歯よりも前に出ている受け口の状態では、骨格のバランスに大きな問題が生じている場合があります。骨格に問題があるときには、抜歯とともに外科的な処置が必要です。

親知らずが影響している場合

親知らずが正しい位置に生えておらず、他の歯並びに悪影響を及ぼすケースがあります。親知らずが歯列に影響を及ぼすと判断された場合は、矯正治療の効果を高めるために親知らずの抜歯が必要です。

マウスピース矯正で抜歯をしなくてもよいケース

マウスピース矯正で抜歯をしなくてもよいケースを説明する歯科医師

マウスピース矯正で抜歯が不要なのは、以下のようなケースです。

歯並びの乱れが軽度な場合

歯並びの乱れが軽度な場合、矯正に必要なスペースを他の手法で生み出せることがあります。たとえば、IPRでは、歯の側面のエナメル質をごくわずかに削ることで、隙間を作り出します。

片側最大0.25mmほど削り、全体で約4~6mmのスペースを確保できます。エナメル質の厚みは1〜1.5mmと個人差があるため、歯の状態に合わせて調整しながら実施します。

歯列全体の拡大が可能な場合

マウスピースを継続的に装着することで、歯槽骨に穏やかな圧力が加わり横方向へ徐々に広げられるケースがあります。このプロセスにより、必要なスペースが確保できれば抜歯は不要です。

奥歯を後退させられる場合

奥歯を後方に移動させることで、全体のスペースを増やす治療法もあります。アンカースクリューと呼ばれる小型のネジを歯槽骨に固定し、その支点を利用して奥歯を後退させる方法が採用されることが多いです。

親知らずの発育が不十分な場合

親知らずが十分に根を形成せずに歯ぐきの中に埋まっている場合、抜歯せずともマウスピース矯正に支障は生じません。

ただし、場合によっては親知らずを抜くと、より望ましい歯列の仕上がりになることもあるため、治療計画に合わせた判断が求められます。また、歯列拡大でスペースが確保できても、十分な余裕が得られなければ抜歯が検討されるでしょう。

マウスピース矯正で抜歯をするタイミング

マウスピース矯正で抜歯した歯

マウスピース矯正における抜歯のタイミングは、個々の歯並びや治療計画により異なります。基本的には、マウスピースの装着前、または治療の初期段階で抜歯を行うのが一般的です。

特に、親知らずは他の歯の動きを阻害する可能性が高く、治療開始前に除去することが多いです。抜歯を行わないと治療効果が十分に得られない場合があるためです。

また、出っ歯や大きな歯列の乱れが見られる場合、治療計画に沿って適切なタイミングで抜歯を実施するでしょう。事前に十分なカウンセリングと診断を受けると、患者さまに合った抜歯のタイミングが決定され、治療中のトラブルを未然に防ぐことができます。

マウスピース矯正で抜歯をするメリット

マウスピース矯正で抜歯をするメリットイメージ

マウスピース矯正で抜歯を行うメリットは、以下のとおりです。

理想の歯並びを実現しやすくなる

抜歯によって生じる空間は、歯列全体に十分な余裕を与えるため歯が計画通りに効率よく移動できる環境を整えます。特に、歯並びの乱れが重度な場合には、適切な箇所を抜歯すると圧迫状態を解消し、矯正治療の効果を高めることが可能です。

口元全体のバランスが改善される

抜歯を行うことで、歯並びの調整だけでなく、顔全体のプロポーションにも良好な影響が現れます。抜歯後に矯正治療が進むと、歯が自然な位置へと再配置され口元のシルエットが整うことがあるのです。

特に、側面から見た際の印象が大幅に向上するケースが多いです。結果として、顔立ち全体の調和が取れ、美しい横顔にするための基盤がしっかりと形成される点が大きな魅力です。

治療後の安定性が高まる

抜歯によって確保された十分なスペースは、治療完了後の歯の位置保持に大きな役割を果たします。新たに配置された歯が安定しやすくなるため、治療後に後戻りするリスクが低減されます。結果的に、長期的に美しい歯並びを維持しやすくなるでしょう。

さらに、定期的なフォローアップとメンテナンスを組み合わせると、再治療の必要性を極力抑えることが可能です。

複雑な症例に対応できる

従来の矯正治療だけでは難しいとされる重度の叢生や突出、受け口などの複雑な症例にも、抜歯を取り入れることで治療計画の幅が広がります。抜歯により得られたスペースを活用すると、通常では制約があった歯の移動ができ、各症例に合わせて治療計画を立てられます。

マウスピース矯正で抜歯をするデメリット

マウスピース矯正で抜歯をするデメリットイメージ

マウスピース矯正において、抜歯を行うデメリットは以下のとおりです。

治療期間が延びる可能性がある

抜歯により歯の間に大きな隙間が生じるため、正しい位置に歯を誘導する作業に時間がかかることがあります。加えて、抜歯後の組織の回復期間も必要になるため、通常の矯正治療よりも治療全体にかかる期間が延びる可能性があります。

身体に負担がかかる場合がある

抜歯処置が行われると、術後に痛みや腫れ、出血などの身体的な反応が現れることが多いです。これが日常生活に一時的な影響を与える場合もあるでしょう。

さらに、抜歯後の痛み止めや抗炎症剤の服用などの身体的なケアが必要となります。体やメンタルへの負担が増加するリスクは避けられません。

歯を失う

健康な歯を計画的に抜歯する治療は、たとえ見た目の改善や噛み合わせの調整が目的であっても、多くの患者さまにとっては心理的な抵抗感や不安を引き起こします。長年大切にしてきた歯を失うという感情は、治療の進行中に後悔や不安として現れることも考えられるでしょう。

一時的に見た目が気になる

抜歯により歯と歯の間に隙間が生じると、特に前歯や目立つ部位においては審美面での不安が生じやすくなります。こうした隙間は食事中の違和感や口元の印象に影響を与えることがあり、患者さまの自信に影響する場合もあるでしょう。

矯正治療によって歯並びが整えば隙間も埋まりますが、一時的に見た目が気になるケースは多いです。

費用がかかる

虫歯や歯周病に伴う抜歯であれば、健康保険が適用される場合が多いです。

しかし、矯正治療のために健康な歯を意図的に抜く場合は、健康保険が適用されません。全額自己負担となることが一般的なので、治療費用が大幅に増加するリスクがあります。

そのため、全体的な費用負担について、十分に歯科医師と相談する必要があるでしょう。

まとめ

マウスピース矯正で歯列が整い笑顔で会話する夫婦

マウスピース矯正は透明で快適な治療法ですが、抜歯が必要になることがあります。抜歯により十分なスペースが確保されると、歯の移動がスムーズになり理想的な歯並びを目指せるようになることが多いです。

また、顔全体のバランスも向上しやすく、長期的な安定性も期待できます。治療期間が延びたり、術後の不快感や費用増加したりするといったデメリットもあるため、事前に歯科医師と相談して治療方針を決定しましょう。

マウスピース矯正を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

銀歯をセラミックの歯にしたい!メリットや費用も解説!

2025年2月25日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

銀歯を外すイメージ

銀歯は保険適用であるため、費用が抑えられ手軽に治療できるのがメリットです。

しかし、金属が目立ちやすく、場所によっては審美性を損なうことがあります。また、虫歯の再発を起こしやすいため、再治療が必要になることも少なくありません。

そのため「白い歯にしたい」「歯にとってベストな治療を受けたい」などの理由から、銀歯をセラミックに変えることを検討する方は多いです。

この記事では、銀歯をセラミックに変更するメリット・デメリット、費用について解説します。

銀歯をセラミックにするメリット

銀歯をセラミックにするメリットのイメージ

銀歯をセラミックに変更するメリットは、以下の5つです。

白い歯が手に入る

保険で虫歯治療をした場合、白い歯に銀歯を装着することで見た目が悪くなります。特に、笑ったときや大きな口を開けたときに、奥歯や下の歯であっても金属が光って目立つことがあるでしょう。

セラミックは自分の歯と同じ色味を再現できるため、見た目を損なうことはありません。自然なツヤや透明感もあるため、近くで見ても作り物の歯だと気付かないほど美しいのがメリットです。

口元の審美性を損なうと、暗い印象を与えたり、だらしない印象に見えたりすることがあります。銀歯が目立つことにお悩みの場合、セラミックへの変更を検討する方が多いです。

虫歯や歯周病になりにくい

治療直後は問題なくても、銀歯は長持ちしにくい素材といわれています。食べ物の温度変化や唾液に長期間さらされることで、銀歯が変形したり徐々に接着剤が溶け出したりするからです。銀歯が変形することで生まれた隙間に汚れが溜まり、虫歯や歯周病になることがあるのです。

また、健康に影響を及ぼすほどではありませんが、銀歯は金属なのでわずかに帯電しています。そのため、汚れを吸着しやすいです。

セラミックは耐久性が高く、長期間使用しても変形しにくいといわれています。また、汚れを寄せ付けにくいため、治療後もトラブルを起こしにくいのがメリットです。銀歯をセラミックに変更すれば、歯の健康を守ることにもつながるでしょう。

歯茎が黒ずまない

銀歯の場合、長期間唾液にさらされると徐々に金属の成分が口内に溶け出すことがあります。金属の成分が歯茎に吸収されると、歯茎が黒ずみ、見た目が悪くなることがあります。一度黒くなった歯茎は、自然に元に戻ることはありません。

その点、金属を含まないセラミックは、金属による体への悪影響を避けられるのがメリットです。

ただし、セラミックの歯の中には金属を使用するものもあります。ピンク色の歯茎を維持したい場合は、金属を含まない素材を選択するのがよいでしょう。

金属アレルギーにならない

銀歯の金属成分が溶け出すことが原因で、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。金属アレルギーを発症すると、歯茎の発赤・腫れなどの口内の症状にとどまらず、手足の発赤・頭痛・めまいなど、全身の不調につながることがあるので注意が必要です。

銀歯を入れているからといって、全ての人がアレルギーを発症するわけではありません。

しかし、アレルギー症状は原因となる金属成分の許容量が超えることで起こるため、ある日突然症状が出始めるケースが珍しくありません。金属によるリスクを避けたい場合は、金属を含まないセラミックを選択するのがよいでしょう。

寿命が長い

銀歯は経年劣化しやすい素材のため、約3~5年が寿命だといわれています。セラミックは虫歯や歯周病になりにくく、変形しにくいのがメリットです。また、精密な作りで耐久性が高いことから、適切なメンテナンスを続ければ約10~15年以上使用できるといわれています。

「再治療のリスクを下げたい」「長持ちする歯にしたい」という方は、銀歯をセラミックに変更するとよいかもしれません。

銀歯をセラミックにするデメリット

銀歯をセラミックにするデメリットのイメージ

上記でセラミックのメリットを解説しましたが、一概に銀歯が悪い素材というわけではありません。銀歯は保険で治療できる上、強度が高いなど、メリットも持った素材です。

また、セラミックにも以下のようなデメリットやリスクがあります。銀歯とセラミックのメリット・デメリットを知り、歯科医師と共に治療法を検討することが大切です。

保険適用外である

銀歯は保険内で治療できるため、費用が安く抑えられるのがメリットです。

しかし、セラミックは自費治療となるため、10割負担になります。1本あたりの費用が高い傾向にあり、経済的な負担が大きいのがデメリットです。

破損するリスクがある

銀歯は強度が高いため、銀歯自体が破損することは少ないといえます。

一方、陶器素材のセラミックは、強い衝撃により破損することがあります。例えば、事故でお顔に衝撃を受けた場合や、ボールが口にぶつかった場合などです。また、歯ぎしり・食いしばりをされる場合もセラミックが割れる可能性が高いため、注意しなければなりません。

歯の切削量が増える

銀歯のメリットの1つは、強度の高さにより歯の切削量を最小限に抑えられることです。セラミックの場合、破損を予防するために歯の切削量を増やし、詰め物・被せ物の厚みを確保する必要があります。

銀歯をセラミックにかえる場合、歯の切削量が増えるのがデメリットです。治療後の歯がしみたり痛んだりする症状が出る可能性があります。また、歯を削る量によっては、神経を取る治療が必要になることもあるでしょう。

セラミックの歯の種類

セラミックで作られた歯

セラミックの歯の種類と、それぞれの特徴について解説します。

オールセラミック

陶器のみを使用した、詰め物・被せ物です。金属を一切含まないため、高い透明感があり、見た目が美しいのがメリットです。また、細かな色の調整ができるため、周りの歯の色味に合わせて歯を作れます。

これにより、治療した歯だと気付かれないほど、自然な仕上がりにできるでしょう。

ただし、衝撃に弱いため、欠けたり割れたりすることがあります。特に、歯ぎしり・食いしばり癖がある場合、使用できないことがあるので注意が必要です。

ジルコニア

人工ダイヤモンドとも呼ばれるほど、硬度の高い人工歯です。歯ぎしり・食いしばり癖がある方でも、使用できることが多いです。

ただし、硬度の高さから、噛み合う歯を傷つけるリスクがあります。噛み合わせの調整を丁寧に行わなければなりません。

メタルボンド

金属の土台にセラミックを焼き付けた被せ物です。金属を使用することで耐久性を確保しているため、他のセラミックよりも歯を削る量を抑えられます。

しかし、歯茎の黒ずみや金属アレルギーのリスクがあるため注意が必要です。

ハイブリッドセラミック

セラミックにレジン(歯科用プラスチック)を混ぜ合わせた歯です。2つの素材を併用することで、他の歯よりも費用が抑えられるのがメリットです。

しかし、レジンは強度が劣るため、外れたり破損したりすることがあります。また、変色・変形するリスクもあるので、セラミックだけを使用した歯よりも長持ちしない可能性があります。

銀歯をセラミックにする場合にかかる費用

銀歯をセラミックにする場合にかかる費用のイメージ

セラミックの歯の値段は、歯科医院によって異なります。ここでは、一般的な目安をご紹介します。

<銀歯をセラミックにする場合の費用>

種類 詰め物 被せ物
オールセラミック 約4~7万円 約10~18万円
ジルコニア 約4~7万円 約10~18万円
メタルボンド なし 約10~15万円
ハイブリッドセラミック 約3~6万円 約7~12万円

一般的には、オールセラミックやジルコニアなどの審美的にも機能的にも優れている歯は、他の種類よりも費用が高い傾向にあります。

ただし、条件を満たした場合、ハイブリッドセラミックに限っては保険が適用される場合があります。また、お口の状態によっても費用が異なりますので、詳しく知りたい場合は歯科医院でご相談ください。

まとめ

銀歯をセラミックの歯に変えて嬉しそうな女性

銀歯は目立つ上、虫歯のリスクが高いことから約3~5年で再治療が必要になることがあります。「白い歯にしたい」「せっかく治療を受けるなら長持ちさせたい」などの場合、銀歯をセラミックに変えるとよいかもしれません。

銀歯をセラミックにかえることで、口元の審美性を高められます。さらに、虫歯や歯周病の再発を予防でき、銀歯よりも長持ちするのがメリットです。

ただし、歯の切削量が増えたり、割れたりするリスクがあります。どちらの治療にもメリット・デメリットがあるため、両方を比較しよく検討することが大切です。

銀歯のセラミックへの変更を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

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