墨田区鐘ヶ淵、東武スカイツリーライン鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者 にしざわ歯科医院


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削る虫歯、削らない虫歯について

2023年4月19日

こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。


虫歯の治療で歯を削られた経験のある人は多いのではないでしょうか。
歯を削った時のあの独特な「キーン」という音が苦手な人も多いことでしょう。
歯を削った部分には何かしらの人工物を詰めて直しますよね。
ですが、虫歯だからといって、今は必ずしも歯を削る治療が必要な訳ではありません。
本当に初期の虫歯や進行する可能性が低い虫歯は、口の中の環境をしっかりと整えて、経過を見ていくことで、虫歯の進行を止められます。
しかし、痛みがあったりや冷たいものや熱いものにしみるなどの症状が出ている場合は、削って治療をする必要があります。
そこで今回は、削らなくても良い虫歯、削らなければならない虫歯について、詳しく解お話しさせていただきたいと思います。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 削らない虫歯2

初期の虫歯は削らなくて良い!

以前、虫歯の治療は「早期発見・早期治療」と言われてきました。
「早期発見」は今でも大変重要なことですが、「早期治療」については現在あまり重要視されなくなってきました。
歯は一度削ってから詰めてしまうと、詰め物が取れてしまったり、詰め物が劣化してしまったり、再び虫歯ができてしまうことなどが起こり、何度も治療をやり直すことになってしまうことが多く見られます。
初期のごくごく小さい虫歯であれば、口腔内の環境を整えることによって再石灰化という現象が起こり、再生が可能です。
また、多少黒くなってしまった虫歯であっても、定期的に観察し予防していくことで、虫歯の進行を止められる可能性があります。

歯科医師に虫歯の状態を正確に判断してもらいましょう!

虫歯の深さは見た目だけでははっきり判断できません。
虫歯の入り口が小さく狭くても実は中の方で大きく虫歯が広がっているケースがよくあります。
歯科医院ではレントゲンを用いて虫歯の深さや状態を診断します。
また、最近ではダイアグノデントペンという特殊な機械で、虫歯の深さや状態を特殊なレーザーを当てることによって客観的に評価できるようになりました。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 ダイアグノデントペン

この機械は厚生労働省も認めているしっかりとしたもので、採用されている歯科医院も多いと思われます。
当院でもこのダイアグノデントペンの機器を取り入れています。
いくら歯を削らない治療を望んでいても、歯の状態が悪く結果的にもっと虫歯が広がってしまっては意味がありません。
歯科医師に虫歯治療の状態や治療方法については事前によく確認しましょう。

ごくごく初期の虫歯にはフッ素塗布をしましょう

フッ素の成分の中に歯から溶け出したミネラルを再び歯質に取り込む「歯の再石灰化作用」があります。
また、歯を虫歯にさせにくい強固な歯質にする効果もあります。
特に乳歯や生えたばかりの永久歯の場合はフッ素を取り込みやすく効果的と思われます。

なるべく歯を削らないほうが良いのでしょうか?

歯を削ると歯の寿命が短くなると言われています。
しかし、どういった理由で歯の寿命が短くなってしまうのでしょうか?
では、歯を削ってしまった場合のデメリットを説明します。

1.削って治療したところから虫歯になりやすくなる

一度歯を削ってしまうと削った場所から虫歯になりやすくなるというデメリットがあります。
治療のために削る訳ですが、なぜそこから虫歯に再度なりやすくなるのでしょうか。
歯を削った場合、削った部分には何かしらの人工物で修復する必要があります。
その詰めた人工物と周りに残った自分の歯の間には多少の隙間が存在し、口の中にいる細菌がその場所に付着しやすくなります。
その隙間の部分で虫歯菌が繁殖するとその部分が虫歯になってしまい、そこから虫歯が進行していきます。

2.痛みや知覚過敏の原因になる

歯を削ってしまった場合、削った穴が歯の中心近くにある歯髄(神経、動静脈の総称)に近づきます。
その結果、冷たい空気や冷たい水などのいろいろな刺激によって痛みを感じやすくなります。
このことを知覚過敏と言います。

3.歯髄炎の原因になる可能性がある

歯を削る時の刺激や、歯を削った時に出る熱などの刺激によって歯髄にダメージが起こり歯髄炎という症状になってしまう可能性があります。
歯髄炎とはまさに歯髄に炎症が起きている状態で、一度罹患してしまうとほとんどの場合は歯の神経を取り除く大々的な治療しないと治りません。
歯の神経の治療は時間がとても長くかかります。
また治療後も歯がもろくなってしまったり、歯が折れやすくなるというリスクがあります。
また、一度治療した歯の根っこに炎症が再度起きてしまい、歯を失うリスクが増えてしまいます。


墨田区 歯医者 にしざわ歯科 削らない虫歯1

このような理由から歯の寿命が短くなってしまうと考えられます。
このように歯を削ってしまうと歯の寿命を短くしてしまうリスクが色々出てきてしまいます。
一番は虫歯を作らないように予防していくことで歯を削る必要がない状態を維持していくことです。
また、初期の虫歯の段階で早期に発見し、経過をみていくことによって、なるべく虫歯の進行を遅らせ、歯を削る時期を先延ばしにしてことが大事だと思われます。
しかし、ここで誤解しないでもらいたいのですが、ある程度大きな虫歯ができてしまった場合には、一刻も早く削って治療してもらい、しっかり直すべきです。

皆さん、『早期発見、早期治療を心がけましょう!』

定期検診(メインテナンス)の重要性について

2023年3月24日

こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。


歯科医院での治療が終了した時に、よく歯科医師が「治療が終わったら定期検診を受けてくださいね!」と言われたことがある方は多いのではないでしょうか?
せっかく長い時間通っていただきやっと治療が終わったのに、また来いと言うの?
と、思われる方も多いと思います。

なんで定期検診が大切なのでしょうか?

今回は定期検診(メインテナンス)の重要性についてしっかりお話しさせていただきたいと思います。

定期検診(メインテナンス)とは?

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 メインテナンス1

日本臨床歯周病学会のHPでは
定期検診(メインテナンス)とは歯周病を再発させず、健康な状態を維持していくための定期的な治療のことです。
と、しっかりうたっています。
このように定期検診(メインテナンス)は、虫歯や歯周病の治療を受けたのちに、その結果として得られたお口の健康な状態を維持させ、再発を防止することを目的としています。
歯周病は昔、歯槽膿漏という言葉で世の中に伝わっていました。
昨今では歯周病という名前に変わり、皆さんもコマーシャルなどで耳にしたことがあると思います。
歯周病は再発が多い、慢性疾患のひとつと言われています。
その理由の一つにはこの定期検診(メインテナンス)を受ける習慣が日本人には定着していないためと考えられています。
日本は皆保険制度があるため、安価で最新の歯科治療を受けることができます。
ちなみに日本では前歯の抜歯は3000円ぐらいですみますが、欧米では数十万かかります。
ですので、欧米諸国では歯科治療は大変高価であるため、虫歯にならない様に安価で済む定期検診(メインテナンス)を欧米の方はしっかり受けられています。
日本では虫歯治療や歯周病治療が終了しても、それっきりにしてしまいきちんとした管理ができず再度再発してしまいます。
実際に長期間にわたり虫歯治療や歯周病治療に通って頂きいったんお口の健康を取り戻したにもかかわらず、定期検診(メインテナンス)を行わなかったばかりに2~3年後に再発をしてしまい、抜歯しなければならない状態になった患者さんもたくさん見かけます。
歯周病は治療中や治療終了直後は、歯周病菌が非常に少なくなっています。
治療中はお口の関心が高まっており、一生懸命にブラッシングを行っていますが、時間とともにだんだんおろそかになってしまうケースがほとんどです。そして、再び歯周病菌が増殖し再発をおこしてしまうのです。
定期検診(メインテナンス)は、虫歯や歯周病を再発させずに健康なお口の状態を維持していくために、大変重要な治療です。
治療が終了した後は、人によりお口の状態が異なり時期は変わりますが、概ね1~4ヶ月ごとの定期検診(メインテナンス)の受診をお勧めします。

アメリカ歯周病学会では、この定期検診(メインテナンス)を「歯周病の治療の延長であり、歯の周りの組織に対する定期的評価と予防処置を続けることである。
そしてその結果、新しくもしくは再度再発してしまう、口の中のトラブルや疾患を早期に発見し治療をすることである。」と言っています。
初期の虫歯や歯周病は自分ではまったく気づかないうちに進行していることがあります。
痛みがあるなどの自覚症状が出たときはかなり重症となり、痛んでからでは治療回数も時間もかかってしまいます。
定期検診(メインテナンス)を定期的に受けた人と、そうでない人に比べると、虫歯や歯周病の再発率が数10倍以上も高いという研究データがあります。
家や車も定期的な点検を行い長くしっかりと使うことができる様にお口の定期検診(メインテナンス)についても同じことが言えます。
治療直後の良い状態を長くしっかり維持していただくため、虫歯や歯周病の原因である歯垢(プラーク)を抑制し、お口の中に悪影響を及ぼさないようにプラークコントロールすることが重要です。
自己管理による日々のお手入れを徹底していただき、どうしても磨き残しなどが残ってしまう場所を歯科衛生士や歯科医師が定期的にケアをいたします。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 歯ブラシ2

定期検診(メインテナンス)の重要性

ある大手の自動車会社が社員に強制的に歯科検診を受けさせ、治療が必要な人にはしっかり治療を受けてもらい、治療後は定期検診(メインテナンス)を受ける様に促したところ、数年経過後にはその自動車会社の健保組合が支払う総医療費が激減したそうです。
お口を健康に保つと、医者にかかる機会も減り、病気になりにくいと実証されたのです。
これをうけ、数年後には国をあげて国民皆歯科健診を導入する運びとなりました。
日本の方々にはぜひ定期検診(メインテナンス)を受けていただき、お口の健康を通してさらなる健康長寿国になる様に切に願います。

ぜひ皆さん歯科医院は治療する場所ではなく、治療を受けない場所という様に頭を切り替えていただき、ぜひ定期検診(メインテナンス)をお受けになってください。

学齢期に知っておきたいお口のこと

2023年2月25日

こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。


「小学校に入学して急に体が大きくなって、歯が凸凹してきた感じがする。」

「体が大きくなって、顎が急にカクカクなる様になった。」

など、様々な症状がこの時期には見られます。
今回は「学齢期に知っておきたいお口のこと」についてお話しさせていただきたいと思います。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 学齢期

学齢期にはすでに食べること、お話をしっかりできるなどの基本的な口の機能は習得されています。
しかし、学齢期はまだ顎の成長が続いています。
そして、歯並び、噛み合わせなどの変化に応じて、新たに唇やベロの動かし方、咬む力の調節などを覚える時期でもあります。
そのため、この時期の歯並びの異常や、咬み合わせの異常など様々な悪習癖は口の機能に大きな影響を与えます。
この時期の問題が放置されてしまうとそのまま成人期に入った時に、機能的な問題が多々生じやすくなります。
適切な時期に矯正治療を開始したり、口腔の悪習癖に対する指導やなどを行う事は、お口の健康を維持する上でも大切なことです。

では、悪習癖などをほっておくと、どんな影響が出るのでしょうか?

咬むことへの影響

叢生 (歯と歯が重なってしまっていること) などの歯並びの不正や、上顎前突・開咬などの噛み合わせの異常は、口の機能に様々な影響を及ぼします。
硬い物や大きさのある食べ物を咀嚼する為にも、上下の歯と歯がきちんと咬み合う事が大切です。
上・下顎の前突が著しい場合や開咬があると、前歯でうまく噛み切れないため、麺類などの食べ物を咬み切る事が難しくなります。
また、叢生などの不正咬合では、上下の歯がうまく噛み合わず咀嚼の効率が悪くなり、唾液と混ぜ合わせることが困難です。
そのため、しっかり咬まない状態で飲み込んでしまうことになりが『丸飲み』『早食い』などの食べ方の問題につながることもあります。
また開咬や口唇閉鎖不全があると上下の前歯の隙間に舌を突出させて、唾液や食べ物を飲み込むという異常嚥下癖(も見られやすくなります。
咀嚼や食べ方の問題を解消する為にも、矯正治療や口腔習癖に対する筋機能療法による歯並び・噛み合わせの改善が必要と考えます。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 子供歯並び

発音への影響

歯並びや噛み合わせが悪いと、舌や口唇の動きにも影響を及ぼし、発音の障害にもつながります。著しい上顎の前突や開咬によって口唇の閉鎖がむずかしいとパ行、バ行などの調音が難しくなります。
また、上顎の前歯部の空隙や歯の欠損がある場合は、空気が抜けてしまいサ行の発音に影響を及ぼします。
これらの場合は、口唇や舌の機能訓練で、ある程度の改善が見込まれます。
しかし、多くの場合は歯並びや噛み合わせを矯正治療する事での改善が最善と考えられます。

顎への影響

6歳頃に第一大臼歯、12歳頃に第二大臼歯が生える時期です。
奥歯がしっかり咬み出すと噛み合わせの高さが増加し顎の成長も促進されます。
顎関節の周囲の成長も促進され、位置や形態も成人と同様になってきます。
顎関節部の雑音や痛み、開きづらさなどはこの時期になると症状を訴えるお子様多く見られます。
特に12歳ごろの第二大臼歯は生え出す頃に症状を訴える場合が多いです。
不正咬合による顎の変位や顎の動きが悪いことからの障害が関与している可能性も考えられます。
顎関節症と診断されると、日常の生活習慣を十分検討しながら適切な対応をしていくことが重要となります。

虫歯・歯肉炎への影響

叢生で歯と歯が重なっていると歯ブラシでもしっかり磨けなくなり、歯垢(プラーク)が形成されやすくなります。
歯垢の中には大量の細菌が生息しているため、接している歯肉に炎症を引き起こしたり、虫歯を引き起こしたりしてしまうことがあります。
また、咬み合わせが悪く上下の歯が上手く咬みあっていない場合、食べ物の流れが悪く、食べカスが長く停滞してしまい、歯肉炎や虫歯を生じ易くなります。
このように、歯並びや咬み合わせの不正は外見上の問題ばかりではなく、食べる、話すなどの日常生活の不都合を与えてしまったり、さらには虫歯や歯肉炎のリスクを向上してしまうなど、色々な問題が発生してしまいます。
こういった問題の解決には、日常生活でしっかり成長を観察し、悪くなってしまった場合は歯科医師による専門的な治療が必要性と考えます。


ぜひ、思い当たる点があると思われる親御様は、早急に歯科医師にご相談ください。

幼児期に起こりやすい口と歯のトラブルについて Part 2

2023年2月24日

こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。


前回のPart1に続いて今回も幼児期に起こりやすい歯のトラブルについてお話しさせていただきたいと思います。

歯の色がおかしい

乳歯の色は永久歯に比べはるかに白っぽいため、歯の変色はすぐにわかることが多いです。
慢性的な虫歯の場合は茶褐色に着色します。
その初期の虫歯の進行を抑える抑制剤の中には虫歯の部分に反応し、歯が黒く変色するものがあります。
昔はよく前歯が黒い子が多かった記憶がありますが、最近はあまり見かけませんね。
また、お茶や食べ物等に含まれる色素が歯垢に浸透すると、歯の表面に暗褐色の点状や帯状の着色が見られます。
お子さんの歯の色が少しおかしいということでご相談にこられるケースが、最近は多くなった様な気がします。

その場合に考えられる原因や対処法にはいくつかあります。

子供の歯の変色でよくある原因

お子さんの歯の変色でよくある原因として、次のようなものが考えられます。

歯の神経が死んでしまった

主に前歯でよく見られる症状です。
歯が一本だけ黒ずんで見えるという場合があります。
その歯を過去に強くぶつけるなどして歯の神経が死んでしまい、その影響で色が変わっているケースです。
小さいお子さんの場合よく転ぶことが多いので、気がつかない間にいつの間にかぶつけてしまい、変色してしまったというケースがよく見られます。
変色している歯が乳歯の場合には、特に症状がなければ永久歯に生え替わるまで様子を見守ることが多いです。
しかし症状が重く化膿してしまい、膿が歯肉の表面に出てきてニキビの様なものを作ります。
この場合は早急に根っこの治療が必要になります。
乳歯の奥に控えている永久歯へ悪い影響を与えてしまう場合もありますので、注意して観察してください。

エナメル質形成不全

歯の一番外側の表面にあるエナメル質の形成に問題がある場合です。
遺伝性の物の場合は、全体的に歯の形や色に異常が現れます。
ですが、もっとも多いのは遺伝性ではないタイプのものです。
歯が骨の中で作られている段階でなんらかの障害が起こる場合です。
例えば、栄養不足の問題、高熱が出る病気、ある種の抗生剤の副作用などが影響している場合、歯一本単位で歯の一部が白っぽくなったり、黄色や茶色に変色するという形で起こります。
これらのことを総称してエナメル形成不全と呼びます。
このような歯は、エナメル質が脆弱になっていることが多く、虫歯に対する抵抗性が弱いと考えられています。
ブラッシングをしっかり行いながら様子を見るのが一般です。
見た目が気になる場合には、変色した部分のみ削って白い樹脂を詰めるといった方法で対処することも可能です。

歯茎の色がおかしい

健康な歯肉は肌と同じようにピンク色をしています。
歯茎の色の異常としてよく見られるのは歯茎の粘膜で作られたメラニンの色素が粘膜の中にとどまって、歯茎の一部を褐色や青色に変色させます。
この色素沈着は前歯の歯茎の表側に帯状に現れることが多く、頬や下唇にも見られることもあります。
メラニンによる色素沈着は健康な人にもしばしば起こる症状です。
成人では審美的な観点からメラニン色素を機械的に取り除くことがよくあります。
ですが乳幼児では成長に伴う変化も期待ができ、色素沈着が急激に広がることがない限り無理に処置は行わず経過を見させていただくケースがほとんどです。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 笑顔1


色々と幼児期には心配なことがたくさんあると思います。
転んだり、歯をぶつけたり予期せぬことを次から次にしてしまう時期でもあります。

心配なことがあったら遠慮なさらず歯科医院を受診されご相談してください。

幼児期に起こりやすい口と歯のトラブルについて Part 1

2023年2月17日

こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。


「お友達のお子さんは歯がいっぱい生えてるのに、うちの子は、、、、。」

「なんか歯が黒い感じがする。」

「歯が出てきたけど歯の形がおかしいんだでど。」

など、いろいろ心配なことがありますよね。

今回は幼児期に起こりやすい歯のトラブルについてお話しさせていただきたいと思います。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 指しゃぶり

歯がなかなか出てこない

乳歯や永久歯の歯の元(歯胚)は、赤ちゃんが母親のお腹の中にいる時から作られています。
乳歯が口の中に生え始めるのは、下の前歯が最も早く生後6カ月ぐらいです。
歯が生えてこない原因を正確に調べるには、顎の骨の中で成長している歯の状況を歯科医院でのレントゲン検査で確認する必要があります。

生後6か月を過ぎて1歳ぐらいになっても歯が生えてこない場合

1、乳歯萌出遅延
2、癒合歯
3、先天性欠如
などの原因が考えられます。

1.乳歯萌出遅延

『乳歯萌出遅延(にゅうしほうしゅつちえん)』とは、1歳を過ぎても全く歯が生えてこない状態です。
乳歯萌出遅延の原因は、出産時の状態が大きく関係します。
低体重で生まれたなど、誕生時に十分に成長するだけの条件が整わないと、適齢期になっても歯が生え始めないという問題が生じます。
乳歯萌出遅延は、出産時に十分な発育環境になかったため、赤ちゃんの発育が遅れているだけの状態です。
3歳ぐらいまでには乳歯が生え揃うケースも多いことから、ほとんどのケースでは対処法としては経過観察が選ばれます。
しかし、あまりにも歯が生えるのが遅い場合は治療が必要です。
歯科医院でご相談されることをお勧めします。

2.癒合歯

『癒合歯(ゆごうし)』とは、通常であれば1本ずつ生えてくるはずなのに、2本の歯がくっついて生えてくるなど、歯の生え方に問題が見られる状態のことです。
乳歯から永久歯の生え変わりが難しくなるというリスクが生まれますが、発見された段階での治療は必要ありません。
下から出てくる永久歯と正常に交換すれば全く問題がありません。

3.先天性欠如

『先天性欠如(せんてんせいけつじょ)』とは、歯の本数が足りない状態です。
1本だけ足りないケースや複数足りないケースなど個人差があります。
原因はまだ明らかにされていませんが、遺伝や薬の副作用などの関連性が疑われてます。
先天性欠如は、永久歯も足りなくなる可能性が高いなど、さまざまな問題を引き起こすケースが多いです。
食事のしづらさや話しにくさなど、生活面での問題を生むこともあります。
しっかりと歯科医師と連携を取ることが大事になります。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 指しゃぶり

歯並びが悪い

 口呼吸や指しゃぶりなど癖で、歯並びが悪くなることは想像できるのではないでしょうか。
乳歯の歯並びが悪くなる原因には色々あり、歯に強い力が長時間続くような癖は顎の形にも影響を与えてしまいます。
では、どのようなことが原因になり乳歯の歯並びに悪影響を与えのでしょうか?

 ○指しゃぶり

指しゃぶりを長い期間続けていると、出っ歯や開咬の原因になります。
また、吸う力が長時間口の中にかかるとと、上顎が狭くなり奥歯の噛み合わせがズレてしまう恐れがあります。
目安として、5歳を過ぎても指しゃぶりの癖が残っている場合は、しっかいお話をして止めさせるよう努力した方が良いでしょう。

○口呼吸

鼻呼吸をすることにより鼻の空洞が広がり上顎の成長を正しい方向に導きます。
しかし、口呼吸を行っている場合は上顎の成長に刺激があまり入らず、狭くなってしまう傾向にあります。
また、口呼吸を行うということは常に口が開いている状態なので、前歯の噛み合わせが浅くなってしま1、出っ歯になってしまう恐れがあります。

○下唇を噛む

下唇を噛むと、下の歯が内側に傾斜していき、結果として上の前歯が出っ歯になってしまう原因になります。
また、下の歯は内側に倒されるため、顎の隙間が狭くなり歯並びがデコボコになる原因にもなります。

○舌を出す

物を飲み込む時はベロを上顎にくっつけながら飲み込むのが正しい飲み込み方です。
物を飲み込む時に舌先を前に出してしまう癖がある場合は、前歯を外側に押し出す力が働き、出っ歯や開咬の原因になります。

○硬いものを噛まない

硬いものを食べずに柔らかいものばかりを食べていると、噛む動作が少なくなり顎の成長が進まず、顎が大きく広がりません。
顎が狭いと歯が並ぶためのスペースがすくなくなり、よって歯並びがデコボコする様になってしまいます。
ただし、問題は食べ物の硬さだけではなく、噛む回数なのでご注意ください。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 頬杖

○頬杖をつく

頬杖をついていると顎に力が伝わり変形してしまう恐れがあります。
また、奥歯に力が加わるため噛み合わせが悪くなってしまいます。
本を読む時やテレビを見る時は注意して子供の様子を見守る様にしましょう。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 口呼吸2

○寝る時の姿勢

横向けやうつ伏せで寝ていると一定の場所のみに力が掛かるため、顎の形が変わり噛み合わせが悪くなってしまう恐れがあります。
お子様が寝る時には、仰向けで寝やすい姿勢を作れるように工夫してあげてください。枕の高さを調節するだけでも仰向けで寝られるようになるという報告もあります。ぜひ試してみてください。

歯に隙間がある

幼児期の歯並びには隙間が見られることがあります。
乳歯から大きな永久歯に変わるわけですから、ある程度の隙間は必要です。
逆に隙間がないと永久歯の生え方や歯列に大きな異常を引き起こすこともあります。
この隙間は正常な永久歯の歯並びになるための大事な要素といえます。
あまり心配なさらず様子を見ていきましょう。


いかがでしたでしょうか?
小さなお子様をお持ちの方は心配なことがたくさんありますよね!
今回から数回に分けて幼児期の歯の悩みについてお話しさせて頂こうと思います。
何かお悩みのことがあれば、歯科医院を受診され歯科医師にご相談ください。

仕上げ磨きについて - Part 2 –

2023年1月28日

「毎日頑張っているけど、磨けているか心配」
「正しい磨き方が分からない」
など、思っている方が多いと思います。

前回はいつまで仕上げ磨きを行うのかについてお話ししました。

今回は仕上げ磨きのコツやポイントをいくつか紹介し、仕上げ磨きの仕方についてしっかりとお話しさせていただきたいと思います。

仕上げ磨きの姿勢

仕上げ磨きの基本姿勢は、年齢にかかわらず「寝かせ磨き」が基本です。
親御様が床に座って足を伸ばした状態で、自分の股の部分にお子様の頭を挟んであおむけに寝かせましょう。

この姿勢が基本です。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 仕上げ磨き1

バタバタとお子様が動いても、伸ばした足でしっかりと動きを抑えることができます。

また、しっかりと股で頭を挟むことで、お子様が頭を左右に振ることもいくらかは抑えることができます。
立った姿勢で仕上げ磨きをされる方もいらっしゃると思います。
しかし、お子様が急に体を動かしたりして、そのはずみで歯ブラシが喉の奥までいってしまうことがあります。
大変危険ですので、ぜひ仕上げ磨きの姿勢は座って行う様にしてください。

仕上げ磨きの磨き方のポイント

利き手でない方の手で補助する

歯ブラシは、歯の面に垂直に当てます。
歯に対して歯ブラシの毛先を90度に当て、ほうきで汚れを掃き出すイメージでこきざみに動かします。
奥歯を磨くときは、利き手でない方の人差し指で頬の内側を斜め上に引っぱりあげると奥の方までよく見えます。
歯ブラシが入るスペースも確保出来ますし、しっかり目で確認しながら歯ブラシの動きをコントロール出来ます。

優しい力加減で

理想のブラッシング圧は100~150gと言われています。
どのくらいの力なのでしょうか?
重さを測る機械(キッチンスケール)があれば実際に指で押してみてください。
思ったより力が弱いことがわかります。
スケールがなければ、歯ブラシを爪に押し当ててみてください。
爪が白くなるくらいが力の目安です。
爪を歯、指を歯茎に見立てて、爪の付け根に歯ブラシを当てて動かしてみてください。
痛くない力加減を確認し、練習しましょう。

人さし指でガードする

上唇の裏側にある筋「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」は、歯ブラシが当たるとすごく痛みを感じる場所です。
大人でもこの場所に強く歯ブラシが当たると涙が出るくらいです。
上の歯を磨くときは、ぜひ人さし指でこの部分をしっかりガードしてあげましょう。
磨きにくいとおもわれる唇側の歯の面もしっかり磨きやすくなると思います。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 歯ブラシ3

お子様が歯ブラシを嫌がらないコツ

ステップ①

まずは、そもそも嫌がらないように、歯が生える前から歯ブラシに慣れさせる準備しましょう。
歯が生えていない時期から、お口のまわりやお口の中を綿棒などで触ってあげてください。
日頃から頬や唇を触ってあげ、触られることに慣れさせるということが大変大事になります。
歯が生えてきたからといって、その時に初めていきなり歯ブラシを入れられてもお子様自身びっくりしてしまい、嫌になってしまします。
小さなうちから、お口を触られていると歯ブラシを比較的嫌がらなくなり、スムーズにできるようになります。

ステップ➁

一気に磨かないで、休み休みブラシを行いましょう。
小さなお子様は唾液も大変多く、すぐにお口の中が唾液で一杯になります。
ゆっくり呼吸させたり、唾液を飲み込んだりできる時間をつくってください。
ゆっくりでかまいません。
お子様の様子を見ながら焦らずに行いましょう。

ステップ➂

それでも嫌がるなら、一回の目標の秒数を決めます。
できたら褒めて、少しずつ秒数を長くします。
最初は3秒でも大丈夫です。
「いぃぃぃち、にぃぃぃい」とゆっくりカウントして時間をかせいでみてください。
泣いて嫌がっても、毎日ある程度決まった時間帯に、決まった方が行ってください。
歯ブラシをしたり、しなかったりするとお子様自身混乱してしまいます。
また、違う方がかわるがわる行うより、決まった方が歯ブラシされた方が良いとされています。
決まった方がやられた方が歯ブラシの仕方が一緒のリズムで行われ、歯ブラシに早くなれます。
毎日歯ブラシをすると約束したら必ず守らせる根気も必要です。
仕上げ磨きは下の前歯が生えてきたら、真剣に取り組んでほしい時期になります。
毎回、完璧に行う必要はありません。
「夜寝る前はきれいに磨ければいい」
「朝は上の歯だけはしっかり」
くらいの気持ちで構えすぎず、毎日続けることが大切です。

最初は大変と思いますが、やり方などで悩まれた時はぜひ歯科医院で相談してください。
きっと良いアドバイスがもらえると思います。

仕上げ磨きについて - Part 1-

2023年1月23日

こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

「毎日頑張っているけど、磨けているのか心配」
「正しい磨き方が分からない」
「いつまで仕上げ磨きしたらよいのだろう?」
「子供は嫌がるけど、どうしよう!」

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 歯磨き粉3

など、歯が生え始めて毎日仕上げ磨きはしているけれど、何歳ぐらいまで仕上げ磨きをする必要があるのでしょうか?
小学校に入学するくらいのお子様をお持ちの親御様は、疑問に思いながら毎日仕上げ磨きをされているのではないでしょうか。

今回はこの仕上げ磨きについてお話しさせていただきたいと思います。

仕上げ磨きはいつまで必要?

仕上げ磨きとは磨きにくい場所を親が磨いてあげることで、磨き残しを防ぎ健康な歯を保つために大人が子供に行う口腔ケアの事を言います。
また、お子様にとって正しい歯磨きの習慣を身につけるための教育でもあります。

仕上げ磨きはいつまで必要?

お子様が自分で歯磨きをして、その後に親が仕上げに歯を磨いてあげる仕上げ磨きは、はっきりと何歳まで行うべきか決められているわけではありません。
一般的には、10歳ぐらいまで行うことが推奨され、そのあたりの年齢をめどにされると良いのではないかと私は思います。
ただ、歯磨きがうまくできない、あまり歯磨きが好きではないお子様の場合、そのまま放っておくと虫歯になってしまうので、あまり年齢にとらわれず、必要があれば歯磨きのサポートをしてあげる必要があります。
歯磨きを開始する時期の目安としては、乳歯の生えてくる8ヶ月前後から歯磨きを開始するタイミングと考えます。
奥歯に乳歯が生えてくる1歳6ヶ月頃までには、歯磨きの習慣を定着されることを目指しましょう。

小学校に入学する6歳ごろから10歳

「自分の名前を書けるようになる」
「着替えや準備がひとりでできるようになる」などを耳にします。

身の回りのことを自分でできるようになる第一段階の年齢と言っていいでしょう。
だから歯磨きも自分でやりなさいとなるかもしれません。
また、6歳ぐらいですと歯磨きも自分だけでしたがり、仕上げ磨きされるのを嫌がるお子様も多くいらっしゃると思います。
自分だけで歯磨きをやりたいのなら自我の成長にもつながると思い、お子様に任せっきりにしてしまう親御様も多くいらっしゃると思います。
しかしそれは大変危険なことです。
6歳ぐらいの小さなお子様は細かく手を動かす動作が苦手で、適切な力でお口の中全体を均等に磨くことはとても困難なことです。
歯ブラシの毛が曲がるくらいに強い力で歯に押し付けながらゴシゴシ磨いたり、同じ場所ばかり何度も磨いていることがよくあります。
磨き残しが多い場所はどこなのかをきちんと把握でき、それを理解し歯磨きができるようになるまでは、仕上げ磨きはぜひ行っていただきたいと思います。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 笑顔1

その1つの目安が小学校4年生ごろの10歳ごろと考えます。

この年齢ごろになると歯ブラシの使い方や、歯に与える力の入れ具合も上手にコントロールできるようになります。
ただし10才になればどのお子様でもしっかり磨けるようになるわけではありません。お子様がきちんと全体の歯を磨けているのか、まだ仕上げ磨きの継続が必要なのかは歯科医院でお子様の歯ブラシの仕方をしっかり確認していただき、チェックしてもらうと必要はあります。
大人でさえ口腔ケアがきちんとできなくてむし歯を作ってしまうのに、10才のお子様だけできちんと磨けるはずはないからです。
また、この年齢になると親の言うことに多少反抗する時期でもあります。他人である歯科医院の歯科衛生士や歯科医師から言われれば、仕上げ磨きの必要性を理解し、親御様に仕上げ磨きをさせてくれるお子様も多く見られます。

ぜひ歯科医院を定期的に受診され、口腔ケアの必要性を小さな頃からしっかりと植え付けていただきたいと思います。

顎関節症 – 治療方法 –

2023年1月21日

こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

なんか口が開けずらいな
口を大きく開けるとあごが痛いんだけど
口を開く時にあごがカクカクなるんだけど
あごが痛くて美味しく食事がいただけない
耳の穴のあたりが痛いんだけど

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 顎関節症3

でも、何科を受診したら良いのかわからない

、、、、、など、あごに違和感を感じる方は多いのではないでしょうか?

前回顎関節症(がくかんせつしょう)の症状、治療法についてお話ししました。

今回は顎関節症の治療方法などについてについてしっかりお話しさせていただきます。


顎関節症の治療方法

  • 薬物療法

顎の痛みを痛み止めなどの薬で緩和します。
また筋肉の緊張が強い場合には筋肉を弛緩させる様な薬を使います。
現在お医者さんからの指示で服用している薬があれば、必ず歯科医師に申し出ていただくようにしてください。

  • 理学療法

顎関節に電気を流したり、マッサージをしたりして顎の周りの筋肉の緊張をほぐします。筋肉をほぐすことで血流を改善し痛みを軽減します。

  • 運動療法(リハビリ療法)

開口訓練などの運動を日々行ったり、顎周りの筋肉を徐々に動かすようなストレッチを行って口を開けられる開口量を増やしていきます。

  • スプリント療法

スプリント療法とは患者様に合ったマウスピースを制作して使用していただく方法です。マウスピースを装着することにより上下の歯が直接触れず、顎関節を安静にして顎の周りの筋肉をリラックスさせます。
昼間はマウスピースを装着する必要がありません。
ですので日々の生活の制限はなく、生活には影響はあまりありません。

  • 心身医学療法

顎関節症はストレスや食いしばりが原因とも言われています。
顎関節症の原因に噛み締めや食いしばりがありますがこれはストレスが大きく関係しているといえます。
ストレスをためるような生活を送っていては再発リスクを高めるといえます。
関節症の治療は症状を改善するだけでなくその根本原因の改善が必要となってきます。
ストレスや食いしばりを取り除くために精神科医によるストレスフリーにさせる方法です。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 顎関節症1

顎関節症のご自身でできる管理方法

顎関節症で顎関節や筋肉に痛みがある時はまず第1に安静にすることが大事です。
そして症状を進行させないために大きな口を開けないようにしたり、顎の使い過ぎに気をつけましょう。
顎関節症の痛みや大きな口が開けられないといった症状の改善には、患者さん自身による家庭でのセルフケアが重要です。
セルフケアを積極的に行うことが世界的にも提唱されています。
セルフケアなしで症状の完全消失はあり得ないといっても過言ではありません。
セルフケアはいわゆるリハビリトレーニングですので、自己判断で行うのではなく、歯科医あるいは日本顎関節学会ホームページに公表されている「顎関節症の初期治療のための診療ガイドライン」にある指示に従ってください。

また、最近顎関節症に大きな影響を与えている重要な因子が報告されました。
それは日中に本来上下の歯は接触しないはずなのに、上下の歯を接触させてしまうという癖です。
この癖のことを歯列接触癖(tooth contacting habit(TCH))といいます。

以前私もこのコラムにTCHについてお話しさせていただいています。
一度お読みになっていただければ幸いです。

『 TCH 』って聞いたことありますか?

実は顎関節症の患者さんの80%ちかい方がこの癖を持っているというデータが報告されています。
この癖から顎関節症を引き起こしやすくなるということが報告されました。
そしてこの癖を直していただくと、大部分の患者さんに顎関節症の症状の改善がみられました。
つまりこの TCHが数ある顎関節症の要因の中で、最大の原因になっているということがわかりました。
したがって、まず最初にこのTCHを治すべきという事が大切です。


このように顎関節症は要因や治療法が多岐に渡りますので、顎関節症の症状が出た場合は放置せずに歯科医に相談することをおすすめします。

矯正治療Q&A – 治療中の生活について –

2022年12月21日

こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

前回、矯正治療方法と治療費用についてお話ししましたが、いかがでしたか?
今回は矯正治療中の生活についてお話しさせていただきます。

矯正治療中の生活Q&A

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 Q&A


治療中の生活

Q.    歯が動くときの痛みはどの程度ですか?

A. 痛みの感じ方には個人差があります。痛みに慣れると気にならなくなる方が多いです。
矯正治療の初期段階では、あらかじめ歯列の形に調節したワイヤーを使用することで、
少しずつ歯を動かしていきます。
このとき、理想的な歯列からはずれている歯には相対的に強い力がかかることになるため、
痛みを強く感じることがあります。
矯正装置をつけた直後や通院後の数日間に集中していますが、これは歯が動くことによる
痛みであり正常な反応です。
この間は、かたい食べものを力強く噛むのは難しいかもしれませんが、
治療が進むと痛みの程度や期間は徐々に減少し、ほとんど気にならなくなるので
ご安心ください。
また、痛みがかなり強い場合には、痛み止めを服用することで対処していただきます。

Q.    治療中でも、スポーツや楽器の演奏は普通にできますか?

A.    たいていのスポーツは問題ありません。楽器は種類によっては慣れが必要です。
最近では、プロ野球選手の青木宣親選手やフィギュアスケーターのキム・ヨナ選手
のように矯正治療をしながらプロスポーツ選手として活躍している人も多くなりました。
また、アメリカのプロ野球大リーグで活躍した松坂大輔選手も矯正治療を受けられました。
このように、一般的なスポーツで矯正治療がネックになることはほとんどなく、
逆に身体能力を高めるために積極的に治療するケースが増えています。
ただ、ボクシングや空手、柔道といった格闘技系を行う場合は、矯正装置で口の中を
切る事故につながりやすいため注意が必要です。
スポーツ中、装置が気になるようであれば、マウスピースなどでカバーする方法もあります

楽器の中でも矯正治療をすることで影響があるのは、主に管楽器です。
管楽器の中でも、フルートのような木管楽器やマウスピースの大きい金管楽器なら
支障はありませんが、クラリネットやサキソフォンは装置に慣れるまでは、
思うような音が出しにくいかもしれません。
トランペットやホルンのようなマウスピースの小さい金管楽器は、
くちびるを楽器に押し当てて演奏するため、くちびるの粘膜に痛みが出たり、
高音が出しにくいことがあるでしょう。
また、サックスのような縦笛系統の楽器は、指しゃぶりと同じような力を歯に与えるため、
出っ歯や開咬(かいこう)になりやすく、治療中の歯の動きを妨げることもあります。
矯正治療中も管楽器の演奏をする場合は、大切なコンクールや演奏会の日程を見越して
治療を進めることもできます。
また、治療中にお渡しする「ワックス」(粘膜を傷つけないように装置のまわりに貼るもの)
を使うと、吹きやすくなることもあります。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 矯正痛い2

Q.     矯正装置をつけると、発音や食事がしづらいと聞きますが、どの程度でしょうか?

A.     慣れるまでは多少気になるかもしれませんが、時間とともに気にならなくなります。

発音

歯の表側につける矯正装置の場合は、発音にあまり影響は出ません。
しかし、歯の裏側に矯正装置をつけたり、治療終了後の歯並びの後戻りを防ぐ
保定装置(リテーナー)をつけたりすると、当初、舌を歯の裏側につけて出す
「サ行」や「タ行」、特に英語では「Th」などの音が出しにくくなります。
ただし、これはほとんどの場合、1〜2週間も経てば慣れてきて、
普通の発音ができるようになります。

食事

装置をつけた当初は、やわらかめのものを中心に、食べものを小さく切って
ゆっくりと食べましょう。
装置に慣れて歯の痛みがなくなれば、ほとんどの食事は問題ありません。
あえて避けたほうが無難なものを挙げるとすると、粘着性のあるガムやキャラメル、
お餅、お煎餅、氷、スルメ、フランスパンなどです。
ただし、これらも患者さんの中には「特に問題なく食べている」
という方もいらっしゃるので、個人差があります。
また、矯正治療器具によっては透明なものもあり、食べものによって着色してしまいます。

着色しやすい食べ物

・カレー類(ドライカレー、ハヤシライス、ケチャップライス)
・トマトソース、デミグラスソース系の煮こみ料理
・トマトソース系のパスタ

以上の様に色の濃い食べ物を食べると、矯正装置に色がつきやすくなります。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 笑顔2


矯正治療は期間も長いですし、色々制約もありますが、治療が終わった時には
にっこり笑える綺麗な歯並びが獲得できますので、頑張って治療をお受けくださいね!

顎関節症 – 症状と原因 –

2022年12月7日

こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。


『 なんか口が開けずらいな! 』
『 口を大きく開けるとあごが痛いんだけど 』
『 口を開く時にあごがカクカクなるんだけど 』
『 あごが痛くて美味しく食事がいただけない 』
『 耳の穴のあたりが痛いんだけど 』

こんな症状をお持ちの方は多いのではないでしょうか?

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 顎関節症6

でも、何科を受診したら良いのかわからない

、、、、、など、あごに違和感を感じる方は多いのではないでしょうか?

それって顎関節症(がくかんせつしょう)かもしれません。
顎関節症って聞いたことある方は多いのではないでしょうか。
簡単に言えば顎の機能不全です。
歯科での治療領域になります。
そしてなんとなくその病気のイメージはお持ちになられているとお思います。
今回はその顎関節症についてしっかりお話しさせていただきたいと思います。


顎関節症とは

顎関節(がくかんせつ)や咀嚼筋(そしゃくきん)の痛み、顎関節部の雑音、開口障害もしくは顎運動異常を症状とする障害の包括的診断名のことを言います。
これらのうち少なくとも1つ以上を有することが顎関節症と診断する基準とされています。
咬み合わせの違和感、耳の症状、頭痛、首や肩のこり、などは副症状とされそれだけでは顎関節症とは診断されません。
全世界で顎関節症は2人に1人が経験するともいわれる非常にありふれた現代病の一つです。
代表的な症状の1つに顎関節部の音がありますが、音だけでほかに症状がない、もしくはあっても一時的であれば特に治療の必要はなく、実際に治療が必要になる人は顎関節症のうち5%程度と言われ、かなり低い確率です。
顎関節に何らかの症状がある人の割合に男女差はないとされていますが、医療機関を受診する人には女性が多く、特に若い女性と中年女性が目立ちます。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 顎関節症1

顎関節症の原因

顎関節症の原因は様々あると言われています。
顎関節症の一般に言われる原因は以下の様な事が考えられます。

・歯ぎしり

寝ている時の無意識の状態でギシギシと歯を擦り合わせています。

・日々のストレス

精神的な緊張により、咀嚼筋を緊張させてしまいます

・食いしばり

何かに熱中しているときや、寝ている無意識下のときに食いしばる癖がある。

・唇やほっぺの内側を噛む癖がある方

・頬杖やうつぶせ、猫背などの変な姿勢をとる方

・入れ歯や詰め物、被せ物が合ってなく、噛み合わせが悪いと感じている方

・大きく口を開けている時間が長かったり、硬いものを長時間噛んだ方

・片方の歯が痛いので反対の歯だけを使って食べ物を取られたり、左右どちらか一方でばかり噛む癖のある方

・うつ病、睡眠障害、などがある方

以上のように顎関節症の原因と考えられている要因はさまざまです。
以前は噛み合わせの悪さが主な原因と考えられていました。
もしそうであるならば、歯科治療が整備されていない発展途上国には顎関節症の患者が多く存在しないとおかしいですよね。
しかし顎関節症が多く報告されているのはむしろ先進国に多いと報告されています。
今では顎関節症の原因として世界的に認められている考え方は、顎関節症の要因がいくつも混ざり合って発症するものと考えられています。

墨田区 歯医者 にしざわ歯科 顎関節症2


いかがでしたでしょうか?
おわかりいただけましたか?
今回は顎関節症の症状と原因についてお話しさせていただきました。
このように顎関節症には要因は多岐に渡りますので、顎関節症の症状が現れた場合は放置せずに歯医者さんをすぐに受診され相談することを強くおすすめします。

そして、自分だけで心配されたりお悩みになられないで、歯科衛生士などスタッフに気軽にご相談ください。

 

 

 

診療スケジュール

当院へのお電話からの問い合わせは0336110534へ

診療時間
9:00〜13:00
14:30~18:30
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▲ 土曜日午後は14:30〜16:00
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