墨田区鐘ヶ淵、東武スカイツリーライン鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者 にしざわ歯科医院


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インビザライン・ファーストとは?メリット・デメリットや費用も解説!

2024年7月9日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

マウスピースを持っている男の子

インビザライン・ファーストは、お子さんの歯列矯正治療のための新たなアプローチです。早期に対応することで歯並びの問題を解決し、発育途中の歯列や顎の成長を適切に導けます。

お子さんの矯正治療を検討している保護者の方のなかには「インビザライン・ファーストってどのような治療法なの?」「矯正期間はどのくらいなの?」といった疑問をおもちの方もいるでしょう。

今回は、インビザライン・ファーストとはどのような治療法なのか詳しく解説します。メリットやデメリットのほかに、治療の流れや治療期間、必要な費用についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

インビザライン・ファーストとは

マウスピースを持っている医師

インビザライン・ファーストとは、歯の生え変わり時期の子ども向けに開発された治療法です。大人用のインビザラインと同様に、透明なマウスピースを装着して歯並びを整えます。顎の成長をコントロールしながら歯並びを整えられるのが特徴です。

インビザライン・ファーストのメリット

インビザライン・ファーストのメリットイメージ

ここでは、インビザライン・ファーストのメリットについて具体的に解説します。

取り外しができる

インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは取り外しが可能です。マウスピースを取り外して食事ができるため、従来のワイヤー矯正のように食事制限がなく、食べかすが挟まる心配もありません。

また、矯正前と変わらず歯磨きも行えるため、口腔内を清潔に保てます。また、スポーツをするときや楽器を演奏するときにもマウスピースを取り外せます。日常生活への影響を最小限に抑えながら歯並びを整えられる点は大きなメリットといえるでしょう。

見た目が気にならない

ワイヤー矯正の場合は、金属製のワイヤーやブラケットを歯の表面に装着することが多く、目立ちやすいです。

一方、インビザライン・ファーストでは透明なマウスピースを使用します。装着しても目立ちにくいため、お友達などに矯正中であることを気づかれにくく、見た目によるストレスが軽減されます。

痛みや違和感が少ない

ワイヤー矯正の場合は、矯正器具に大きな力を加えて歯を動かすため、痛みが出やすいです

一方、インビザライン・ファーストの場合は、マウスピースを装着・交換しながら段階的に歯を動かすため、痛みが少ないのが特徴です。新しいマウスピースに交換した直後は、多少の違和感を覚えるものの、すぐに慣れるため小さなお子さんも安心して治療を進められるでしょう。

抜歯矯正の可能性が低い

大人の矯正では、歯を並べるスペースを確保するために抜歯しなければならないケースがあります。

子どもの時期に行うインビザライン・ファーストは、歯列を拡大し永久歯を並べるスペースを確保するため、将来で矯正が必要になった場合も、抜歯を回避できる可能性があるのです。

金属アレルギーの心配がない

インビザライン・ファーストで使用するマウスピースはプラスチックでできています。金属を使用していないため、金属アレルギーのあるお子さんでも安心して矯正治療を受けられます。

トラブルが起こりにくい

ワイヤー矯正の場合は、歯の表面に装着した矯正器具が舌やお口の中の粘膜にあたって傷ができたり、口内炎ができたりすることがあります。

一方、インビザライン・ファーストで使用するマウスピースはやわらかく、滑らかな素材でできているため、舌やお口の中の粘膜を傷つけることはほとんどありません。そのため、お子さんでも安心して治療を受けられるでしょう。

治療期間を短縮できる

従来の治療法では、1期治療で歯列を広げ、2期治療で歯並びを整えるのが一般的でした。

一方、インビザライン・ファーストの場合は、歯列を広げることと歯並びを整えることを同時に進められます。そのため、治療期間の短縮にもつながるでしょう。

通院回数が少ない

矯正治療中は治療の進行具合をチェックするために、定期的に歯科医院に通院する必要があります。従来のワイヤー矯正の場合、1か月に1回程度の頻度で歯科医院に通院しなければならず、保護者の方への負担も大きいものでした。

一方、インビザライン・ファーストの場合は、マウスピースを装着し、自宅で交換しながら治療を進めます。そのため、歯科医院への通院頻度が1〜3か月に1回程度と少ないのです。そのため、保護者の方の負担も軽減できるでしょう。

インビザライン・ファーストのデメリット

インビザライン・ファーストのデメリットイメージ

納得して治療を受けるためにも、メリットだけでなくデメリットについても十分に理解しておきましょう。

インビザライン・ファーストのデメリットは、以下のとおりです。

適応できないケースがある

インビザライン・ファーストはすべての症例に対応できるわけではありません。たとえば、骨格に異常のある重度の出っ歯や受け口などの場合にはインビザライン・ファーストだけでは治療が難しいケースがあるのです。

治療ができるかどうかは歯科医師が判断します。治療を希望する方は一度カウンセリングを受けてみてください。

装着時間を守らないと効果が得られない

大人のインビザライン同様に、インビザライン・ファーストの場合もマウスピースを1日20〜22時間装着しなければ効果を得にくいです。マウスピースの装着時間を守らないと計画通りに歯を動かせず、治療期間が延びる可能性もあります。

お子さんの努力と保護者の方のサポートでマウスピースの装着時間を守ることが重要なのです。

子ども自身で自己管理が必要

インビザライン・ファーストは主に小学生の矯正方法です。そのため、給食のときにはマウスピースを外し、ケースに保管する習慣を身につける必要があります。また、給食後には歯磨きをしてからマウスピースを装着しなければなりません。

これをお子さんが習慣化できるかどうかもスムーズに矯正治療を進めるうえで重要なポイントになるでしょう。

破損・紛失のおそれがある

マウスピースを取り外せる点はメリットですが、適切に保管しなければ破損したり、紛失したりする可能性があります。破損・紛失すると作り直さなければならなくなり、治療期間が延長になるリスクがあります。

マウスピースの紛失・破損を防ぎ、スムーズに治療を終えるためにも、取り外したマウスピースはケースに入れて保管するようにしましょう。

インビザライン・ファーストの治療の流れ

インビザライン・ファーストの治療の流れイメージ

インビザライン・ファーストの治療は、以下の流れで行います。

1.精密検査

インビザライン・ファーストの治療をスタートする前には精密検査を行います。精密検査では、口腔内の確認とレントゲン撮影などを行います。虫歯や歯周病の有無を確認し、虫歯や歯周病になっている場合は矯正前に治療しなければなりません。

2.型取り

口腔内の状態に問題がなければ、マウスピースを作成するための型取りをします。専用のスキャナーを使用して型取りを行うため、お子さんへの負担は少ないでしょう。

3.矯正治療開始

マウスピースが完成したら、矯正治療を開始します。毎日指定された時間マウスピースを装着し、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら治療を進めます。

4.通院

矯正治療中は定期的に歯科医院に通院します。歯科医院への通院は1〜3か月に1回程度です。治療の進行具合や口腔内の状態を確認し、必要に応じた処置を行います。

5.保定期間

歯並びが整ったら、保定期間に入ります。保定期間とは、矯正によって移動した歯が元の位置に戻ることを防ぐための期間です。保定期間中は、歯を固定するリテーナー(保定装置)を装着して後戻りを防ぎます。

インビザライン・ファーストの治療期間

インビザライン・ファーストの治療期間イメージ

お子さんの顎の成長や歯並びの状態によって治療期間は異なります。矯正治療開始から1年半以内を目安に1期治療を完了し、その後必要に応じて2期治療を開始するのが一般的です。

ケースによっては、1期治療が完了して2期治療に移行するまでの間は、リテーナーを装着しながら経過観察することもあります。また、1期治療で歯列が整った場合は、2期治療に移行する必要はありません。

インビザライン・ファーストの費用

インビザライン・ファーストの費用イメージ

インビザライン・ファーストで矯正治療を行う場合の費用の相場は45万〜80万円程度です。インビザライン・ファーストは基本的に保険が適用されません。自由診療となるため歯科医院によって費用は異なります。

治療がスタートしてから慌てないためにも、どれくらいの費用がかかるのか事前に確認しておきましょう。

まとめ

笑顔の子供とお母さん

インビザライン・ファーストとは、子どもの顎の成長を促しながら歯並びを整える矯正方法です。お子さんの歯並びや噛み合わせが悪いまま放置すると、悪い影響を及ぼす可能性があります。そのため、矯正治療を検討しているなら早めに歯科医師に相談することが重要です。

インビザライン・ファーストは従来の矯正治療とは異なり、装置が透明で目立ちにくく取り外しが可能なうえ、痛みや違和感が少ないのが特徴です。

また、歯列を広げることと歯並びをきれいにすることを同時に行うことで、治療期間を大幅に短縮できるのもメリットといえます。

インビザライン・ファーストに興味のある方は、歯科医院でカウンセリングを受けるとよいでしょう。

インビザライン・ファーストを検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

インプラント治療の費用相場と内訳!費用を抑える方法はある?

2024年6月25日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

インプラントの模型イメージ

「インプラント治療にはどれくらいの費用がかかるの?」「少しでも費用を抑える方法はあるの?」とお悩みではありませんか。失った歯を補うインプラント治療は、機能面や見た目の自然さから人気があり、インプラント治療を検討する方も増えています。

しかし、もっとも気になる点は費用の問題ではないでしょうか。なかには「インプラント治療は高額になると聞いて治療を諦めた」という方もいるでしょう。

そこで本記事では、インプラントの費用相場や高額になる理由、治療費を抑える方法まで詳しく解説します。インプラント治療を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

インプラント1本あたりの費用相場

インプラント1本あたりの費用相場イメージ

一般的に、インプラント1本あたりの費用は30万円〜50万円前後が相場です。失った歯を補う方法には、インプラントのほかに入れ歯やブリッジがあります。

どちらにも保険が適用されるものがあり、入れ歯の費用は5,000円〜2万円程度(3割負担の場合)、ブリッジの場合は1万〜2万円程度(3割負担の場合)が相場であるため、インプラントが高額なのがわかるでしょう。

なお、インプラントは自由診療であるため、歯科医院によって治療費には幅があります。また、治療の難易度やインプラントを埋める箇所によっても費用は変動します。

基本的には手術費用・インプラント体・アバットメント・人工歯の費用を含めた金額が提示されますが、治療を開始する前に費用の詳細を確認しておくとよいでしょう。

インプラント治療の費用とその内訳

インプラント治療の費用とその内訳イメージ

インプラント治療にかかる費用の内訳は以下のとおりです。

  • 診察料
  • 人工歯の費用
  • 手術料
  • メンテナンス費用

それぞれ順番に解説していきます。

診察料

インプラント治療を始める前に行う検査・診察料は、1万5,000円〜5万円程度が一般的です。口腔内の状態を把握するためのレントゲン撮影やCTスキャンを行い、顎の骨の量や神経の位置などを確認します。

その後、検査結果をもとにインプラント治療の可否や具体的な治療計画を立て、患者さまにとって最適な治療法を提案します。

人工歯の費用

人工歯にかかる費用は材料の種類によって異なりますが、一般的にはセラミックやジルコニアが使用されます。これらの素材は天然歯の色と質感に近いため、広く用いられています。セラミックの費用は10万円〜16万円程度、ジルコニアの費用は7万円〜14万円程度が相場です。

手術料

インプラント埋入手術にかかる費用は、手術の複雑さや使用材料によって異なり、一般的な相場はおよそ10万円〜38万円程度です。この手術には、歯科医師の高度なスキルと知識が要求されます。これらの要因が手術費用に反映されるため、治療費が高額になります。

メンテナンス費用

インプラント周囲の組織の健康を保ち、インプラントの機能を長期間維持するためには定期的なクリーニングや検査が欠かせません。クリーニングでは、インプラントと天然の歯の間や歯肉の周囲にたまるプラーク・歯石を除去し、周囲組織の病気を予防します。

定期的にメンテナンスを受けていれば、万が一インプラントや周囲の組織に問題が起こっていても、早期に発見して対応できるのです。

インプラントはなぜ高額なのか

インプラントはなぜ高額なのかイメージ

インプラント治療が高額になる理由はいくつかあります。インプラント治療が高額な理由は、以下の5つです。

  • 保険が適用されないため
  • インプラント本体が高額なため
  • 高度な技術と知識が必要になる治療であるため
  • 最新の設備や衛生環境が必要になるため
  • 治療期間が長いため

それぞれ順番に解説していきます。

保険が適用されないため

インプラント治療は基本的に自由診療となり、保険が適用されません。

通常、歯の治療において保険が適用されるのは、先天性の疾患や交通事故などの特別な事情がある場合に限られます。インプラント治療は一般的に美容目的とみなされるため、保険の対象外となります。治療費は全額自己負担となるため、高額になるのです。

インプラント本体が高額なため

治療に使用するインプラントを選ぶ際は、安全性や品質を最優先にします。低品質なインプラントを使用することで起こる事故やトラブルが多数報告されているため、信頼性の高いメーカーのインプラントを選ぶことが大切です。

高品質なインプラントはコストが高く、治療費も高額になりますが、患者さまの歯の健康を守るためには欠かせない投資と捉えましょう。

高度な技術と知識が必要になる治療であるため

インプラント治療では顎の骨に人工歯根であるインプラント体を埋め込むために外科的手術を行います。顎の骨に穴をあけ、正確な位置にインプラント体を埋め込むためには高度な技術が必要です。

しかし、精度の高いインプラント治療を行える歯科医師は多くありません。精度の高いインプラント治療を行える人材を確保するためには費用がかかるため、治療費も高額になるのです。

最新の設備や衛生環境が必要になるため

インプラント治療では外科的手術を行うため、衛生管理が徹底された設備は必要不可欠です。高い衛生基準を維持するためのコストや、外科手術に必要な歯科用CTやインプラント手術専用機材の導入・維持費用も治療費に反映されています。

これらの高度な設備と技術により、安全かつ効果的な治療が提供されるため、結果としてインプラント治療の費用が高額になるのです。

治療期間が長いため

インプラント治療は、あごの骨とインプラントがしっかり結合するまでに時間がかかるため、治療期間が長くなります。治療には少なくとも3か月は必要ですが、あごの骨が不足している場合は骨を増やす手術が必要となり、さらに治療期間が長引くでしょう。

治療期間が延びると、通院回数も増えるため、結果として治療費も高くなる傾向があります。

 インプラントの費用を抑える方法はある?

医療費控除の紙

長期間の使用に耐えることができるインプラントですが、治療費の高さから治療を断念される方も多いのではないでしょうか。

以下からは、インプラントの治療費を安く抑える2つの方法をご紹介します。

  • 医療費控除を受ける
  • デンタルローンを利用する

それぞれ順番に解説していきます。

医療費控除を受ける

医療費控除とは、毎年1月1日〜12月31日の1年間に支払った医療費の合計が10万円を超えたときに申請することで、税金の一部が還付される制度です。インプラント治療も医療費控除の対象となるため、申請することで費用の負担を軽減できるでしょう。

インプラント以外の医療費や生計を一にするご家族が支払った医療費も合算可能です。医療費控除を受ける場合には忘れずに確定申告をしましょう。

デンタルローンを利用する

歯科治療費は通常、一括払いが求められることが多いですが、デンタルローンを利用することで、分割払いが可能になり、1回の支払い額を抑えることができます。

一般的にクレジットカードの金利が15%〜18%であるのに対し、デンタルローンの金利は5%〜8%と低く設定されているため、経済的な負担が軽減されます。

まとめ

インプラント治療イメージ

本記事では、インプラント治療にかかる費用相場や治療費が高額になる理由に加え、費用を抑える方法について解説しました。

インプラント治療にかかる費用は1本あたり30万円〜50万円前後と高額です。

しかし、インプラントは審美性・耐久性ともに優れており、コストパフォーマンスに優れた治療法といえます。また、医療費控除やデンタルローンを利用すれば費用の負担を抑えられるでしょう。

経済的な理由によりインプラント治療を躊躇していた方は、一度歯科医院でカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

インプラント治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

ジルコニアの歯とは?種類や費用、メリットとデメリットを解説

2024年6月18日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

ジルコニアの歯を持っている人

セラミック治療を検討している方のなかには「ジルコニアとはどのようなものなの?」「ジルコニアを選ぶメリットは?」などといった疑問をおもちの方もいるでしょう。ジルコニアには、ほかのセラミック素材にはない特徴があります。

この記事では、ジルコニアの歯とはどのようなものなのか解説します。メリット・デメリットについても解説しますので、ジルコニアの歯を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

ジルコニアの歯とは

ジルコニアの歯をもっている人

ジルコニアとは、セラミックのなかでも高品質な素材で、高い強度と美しさを兼ね備えた歯です。陶器素材であるセラミックは透明感や色味の再現性が高いため、見た目にこだわりたい方に人気の治療法ですが、噛み合わせが強いと破損することがあります。

その点、人工ダイヤモンドとも呼ばれるほど耐久性が高いジルコニアは、欠けたり割れたりしにくいのがメリットです。前歯にはもちろん、奥歯や噛み合わせの強い方、歯ぎしり・食いしばりのある方でも安心して使用できるでしょう。

ジルコニアの種類と費用

様々なジルコニアの歯

ジルコニアにはいくつか種類があり、どの素材を選ぶかで費用は異なりますが、ジルコニアの費用相場は被せ物で約13万~20万円、詰め物で約5万~8万円です。

ここでは、ジルコニアの種類と特徴について解説します。

フルジルコニア

フルジルコニアとは、ジルコニアだけで作られた歯です。高い耐久性を誇るジルコニアだけを使用しているため、欠けたり割れたりしにくいのがメリットです。そのため、噛み合わせの強い方や歯ぎしり・食いしばりのある方でも安心して使用できるでしょう。

ただし、セラミックよりも透明感やツヤ感は劣るかもしれません。

フルジルコニアステイン

フルジルコニアステインとは、フルジルコニアの表面に着色加工を施した歯です。私たちの歯をよく見てみると、根元が濃い色で、先端に近づくほど明るくなっています。そのため、単色で白い歯を作成すると違和感が出やすくなるのです。

そこで、フルジルコニアに着色加工を施すことで、周りの歯によく馴染み、自然な美しい口元に近づきます。

ジルコニアセラミック

ジルコニアセラミックとは、ジルコニアの表面にセラミックを焼きつけた歯です。セラミックは透明感や色味の再現性が高く、見た目が美しいのがメリットです。

そのため、内部はジルコニア、表層はセラミックという作りにすることで、ジルコニアの丈夫さとセラミックの自然な美しさが手に入るでしょう。

ただし、噛み合わせが強いとセラミック部分が割れる可能性があります。

ジルコニアを選ぶケース

虫歯治療をしている人

ジルコニアは被せ物や詰め物で使用される素材のため、基本的には虫歯治療の際に選ばれることが多いです。

しかし、ジルコニアは審美性が高いため、虫歯治療以外に選ばれることもあります。そこでここでは、ジルコニアを選ぶ4つのケースについて解説します。

虫歯治療が必要なケース

主にジルコニアは虫歯治療で歯を削った際の被せ物や詰め物として使用されます。ジルコニアは美しさと耐久性を兼ね備えているため、前歯はもちろん、負担のかかる奥歯にも使用できるのがメリットです。

銀歯を白くしたいケース

以前虫歯治療した銀歯を白い歯にかえるときにもジルコニアは選ばれています。銀歯は費用が抑えられるものの「銀歯が目立つ」「金属が見えるので口が開けづらい」という悩みをもつ方もいるでしょう。

審美性の高いジルコニアを選ぶことで、白く美しい歯を手に入れることができます。

歯の黄ばみが気になるケース

加齢や着色、被せ物の劣化により、歯の黄ばみにお悩みの方は多くいらっしゃいます。特に保険素材のレジンは、経年劣化によって歯が黄ばむことがあるでしょう。

その点、ジルコニアは経年劣化によって変色することはありません。そのため、歯の黄ばみが気になる方にジルコニアは選ばれる傾向があるのです。

従来のセラミックでは割れてしまうケース

以前の虫歯治療でセラミックを選んだ方のなかには、噛み合わせや歯ぎしり・食いしばりによって被せ物・詰め物が割れてしまった方もおられます。これは、セラミックは自分の歯と同じくらいの強度があるものの、衝撃には弱いからです。

特に、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は、セラミックだけでなくご自身の歯が割れることもあります。

ジルコニアもセラミックの一種ですが、セラミックのなかでも高い耐久性があり、自分の歯よりも丈夫だといわれています。そのため、セラミックが割れてしまった方や歯ぎしり・食いしばりの癖がある方に、ジルコニアは選ばれる傾向があるのです。

ジルコニアを選ぶメリット

ジルコニアを選ぶメリットイメージ

ジルコニアを選ぶメリットは、以下の5つです。

耐久性が高い

セラミックは自分の歯と同じくらい丈夫だといわれていますが、ジルコニアは自分の歯よりも硬い素材といわれています。そのため、負担のかかる奥歯に使用しても長持ちしやすいのがメリットです。

見た目が美しい

保険素材でも白い被せ物や詰め物を選択できますが、再現できる色味に制限があるため、周りの歯に馴染まないことがあります。

その点、ジルコニアは天然歯のような透明感や色味を再現できるため、美しい口元が手に入るでしょう。そのため、見た目にこだわりたい方や白く美しい歯を手に入れたい方に選ばれています。

虫歯になりにくい

ジルコニアは表面に汚れがつきにくいため、虫歯になりにくいのがメリットです。

保険素材は表面に汚れがつきやすいため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特に、銀歯は経年劣化によって歯と歯の間に隙間ができやすいため、気づかない間に虫歯になっていることもあるのです。

その点、ジルコニアは表面がなめらかで汚れが付きにくく、ジルコニアと天然歯との間に隙間ができにくいため、メンテナンスをしていれば虫歯を予防できるでしょう。

経年劣化で変色しにくい

保険素材のレジンは水分を吸収しやすいため、経年劣化によって徐々に歯が黄ばむことがあります。

一方、ジルコニアは経年劣化によって変色することはほぼありません。そのため、美しい歯を保ちたい方にジルコニアは選ばれているのです。

金属アレルギーのリスクがない

銀歯や金属を使用した歯は、経年劣化によって徐々に金属が溶け出し、金属アレルギーを発症することがあります。また、溶け出した金属が歯茎に吸収されると、歯茎が黒ずむこともあるのです。金属アレルギーを発症すると、お口の中だけでなく全身に症状が広がる場合もあります。

一方、ジルコニアは金属を一切含んでいないため、金属アレルギーを引き起こすリスクがありません。見た目だけでなく健康リスクを避けたい方にもジルコニアは選ばれているのです。

ジルコニアを選ぶデメリット

ジルコニアを選ぶデメリットイメージ

ジルコニアは審美的にも機能的にも優れていますが、以下のようなデメリットも存在します。ジルコニアを選ぶデメリットは、以下の3つです。

費用がかかる

ジルコニアは保険が適用されないため、費用は高額です。費用を抑えたいと考える方にとってはデメリットといえるでしょう。

しかし、保険素材は経年劣化しやすいため、変色によって歯の見た目が悪くなったり長持ちしにくかったりすることがあります。費用を抑えようと保険素材を選んだはずが、経年劣化することで再治療が必要になり、余計に費用がかかる場合もあるのです。

再治療が必要になるほど、歯への負担が増えることにもつながります。

ジルコニアの歯は高額ですが、劣化しにくかったり、虫歯になりにくかったりするため、長い目でみると費用を抑えられる可能性があるのです。歯への負担も軽減できるでしょう。

歯を削る量が多くなる

銀歯は強度が高いため、薄く作っても問題ありません。

一方、ジルコニアは耐久性が高いですが、銀歯よりも歯を削る量が多くなります。ジルコニアの強度を保つためには、ある程度の厚みが必要になるためです。健康な歯を削ることに抵抗がある方にとってはデメリットといえるでしょう。

噛み合う歯を傷つけるリスクがある

ジルコニアの歯は耐久性が高いですが、自分の歯よりも硬いため、噛み合う天然の歯が欠けたり割れたりするリスクがあります。

しかし、定期的に噛み合わせを確認し、調整すれば避けられるリスクです。ジルコニアの歯を長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。治療が終わっても、3~6ヵ月ごとに定期メンテナンスを受けるようにしましょう。

まとめ

ジルコニアの歯にした人

ジルコニアとは、セラミックのなかでも耐久性と審美性を兼ね備えた歯のことです。ジルコニアには、耐久性や審美性が高いだけでなく、変色しにくく、虫歯になりにくいというメリットもあります。

一方で歯を削る量が多かったり、噛み合う歯を傷つけたりするデメリットも存在します。メリットだけでなく、デメリットやリスクも考慮して治療を検討しましょう。

審美歯科治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

インビザラインとは?矯正できる歯並びやメリット・デメリットを解説

2024年6月11日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

インビザラインのマウスピース

歯列矯正を検討している方のなかには、インビザラインとはどのような治療法なのか気になっている方がいるのではないでしょうか。インビザラインは、マウスピース矯正のなかで最もポピュラーなものとして知られています。

インビザラインは多くのメリットがある治療法ですが、デメリットも存在します。

今回は、インビザラインとはどのような矯正方法なのか、またどのようなメリット・デメリットがあるのか解説します。インビザラインを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは

インビザラインのマウスピース

インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した、歯並びを改善する矯正歯科治療のことを指します。わずか0.5mmの薄さのマウスピースを装着して歯並びを整える治療法です。

透明なマウスピースを使用するため目立ちにくいことから人気があり、世界100カ国以上の歯科医院で採用され、1,700万人以上の患者様がインビザラインで治療を受けています。

インビザライン矯正できる歯並び

インビザラインで矯正しているイメージ

インビザライン矯正は、さまざまな症例に対応しています。歯列全体の矯正だけではなく、部分矯正も可能です。

しかし、すべての症例に対応できるわけではありません。ここでは、インビザライン矯正がどのような症例に対応しているのか解説します。

インビザラインで治療できる主な歯並びは、以下のとおりです。

叢生(乱ぐい歯)

叢生(乱ぐい歯)とは、歯と歯が重なり合っていてデコボコとした状態の歯並びです。日本人ではよくチャームポイントとしていわれている八重歯も叢生の一種です。顎の大きさに対して歯が大きすぎたり、歯の本数が多かったりすることが叢生の原因といわれています。

叢生は、見た目に影響を与えるだけではなく、虫歯や歯周病になるリスクも高まります。インビザラインで治療可能ですが、スペースを確保するという目的で抜歯を行うことがあります。

下顎前突(受け口)

下顎前突(受け口)とは、下の歯が上の歯よりも前に突出している歯並びです。下顎が突出していてバランスの悪さが目立つことから、コンプレックスを抱えている方も少なくありません。

下顎前突をインビザラインで矯正する場合は、下の歯列全体を後方に移動させる手法がよく用いられます。

ただし、下顎が過度に前に出ている場合は、インビザラインで対応できない場合もあります。

空隙歯列(すきっ歯)

空隙歯列(すきっ歯)とは、歯と歯の間に隙間がある状態のことを指します。

前歯だけに隙間がある場合は部分矯正で治療できるケースもあります。歯列全体に隙間がある場合は全体矯正を行うケースが多いでしょう。歯を動かすスペースがあるので、抜歯をする必要がありません。

一方で、歯の隙間が大きすぎる場合や極端に歯が小さい場合には、インビザラインだけではなくほかの治療を併用することもあります。

インビザラインのメリット

インビザラインのメリットイメージ

インビザライン治療には、ほかの矯正方法にはないメリットがあります。

ここでは、歯列矯正でインビザラインを選択するメリットについて解説します。

矯正装置が目立ちにくい

インビザラインで使用するマウスピースは透明で薄いため、装着しても目立ちにくいのがメリットです。そのため、仕事などで人と話す機会が多い方に選ばれています。

口腔ケアの煩わしさがない

ワイヤー矯正の場合、歯に装着した矯正器具を取り外すことができません。そのため、矯正器具の隙間のケアが難しく、先の細いブラシを使用するなどの工夫が必要です。通常の口腔ケアよりも時間がかかるため、煩わしさを感じる方もいるでしょう。

一方で、インビザラインで使用するマウスピースは着脱が可能です。マウスピースを外せるため、ふだん通りにしっかりと歯磨きができます。

食事のストレスがない

上述のとおり、インビザラインで使用するマウスピースは取り外しが可能です。そのため、矯正治療前と変わらず食事ができます。控えなければいけない食品もなく、ストレスフリーに食事を楽しむことができるのです。

金属アレルギーの心配がない

インビザラインで使用するマウスピースはポリウレタン製です。金属を使用していないため、金属アレルギーの方も安心して治療を受けることができます。

痛みが少ない

インビザラインは、ワイヤー矯正と比較して痛みが少ないといわれています。ワイヤー矯正の場合、歯に装着した矯正器具に強い力を加えて歯を動かすため痛みが生じやすいです。

一方、インビザラインはマウスピースを装着・交換しながら少しずつ歯を動かしていきます。そのため、ワイヤー矯正に比べて痛みは少ないのです。また、使用するマウスピースはなめらかな素材でできているため、口の中を傷つけることも少ないでしょう。

通院回数が少ない

ワイヤー矯正の場合、ワイヤーの調整のために1か月に1回の頻度で通院しなければなりません。

一方でインビザラインの場合は、ご自身でマウスピースを装着・交換しながら治療を進めます。そのため、2か月に1回程度通院すればよいのです。仕事などで忙しく、歯科医院を受診する時間がなかなかないという方にとってはメリットといえるでしょう。

インビザラインのデメリット

インビザラインのデメリットイメージ

治療を検討する際、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが重要です。

ここでは、インビザライン治療におけるデメリットについて解説します。

マウスピースの装着時間が長い

インビザライン矯正中はマウスピースを1日20〜22時間装着しなければなりません。これは、食事と歯磨きのとき以外は常に装着しているということになります。慣れれば問題ありませんが、この装着時間の長さそのものがストレスになるという方もいます。

全ての症例に対応できるわけではない

インビザラインはすべての症例に対応できるわけではありません。骨格に問題がある場合や歯を大きく動かさなければならない場合は、インビザラインでの対応は難しいのです。

インビザラインを検討されている方は、ご自身の歯並びがインビザラインの適応となるかカウンセリングを受けて確認しましょう。

インプラントは動かせない

歯を失い、インプラント治療を受けたという方もいるでしょう。インビザラインをはじめとした矯正治療では、インプラントは動かせません。天然歯は矯正治療で動かすことができますが、インプラントは顎の骨に埋め込まれているため動かすことができないのです。

インビザラインの注意点

インビザラインの注意点イメージ

インビザラインで矯正を行う際には、気をつけなければいけないことや、守らなければいけないことがあります。

歯列矯正が計画通りに進まない原因となるため、下記のことには注意しましょう。

マウスピースの装着時間・交換時期を守る

インビザライン矯正中はマウスピースの自己管理が必要です。計画通りに歯を動かすためには、マウスピースを1日20〜22時間装着しなければなりません。歯磨きや食事のときにはマウスピースを外しますが、それ以外の時間はマウスピースを装着しなければならないのです。

また、マウスピースは歯科医師に指示された時期に交換する必要があります。装着時間や交換時期を守らないと、計画通りに治療が進みません。装着時間を守らないと、最悪のケースでは歯が後戻りすることもあるので注意しましょう。

マウスピースを装着したまま飲食しない

飲食の際には必ずマウスピースを外しましょう。マウスピースを装着したまま飲食をすると、歯とマウスピースの隙間に食べかすが詰まったり、マウスピースが破損したりというトラブルにつながることがあります。

食べかすや飲み物に含まれる糖分が歯とマウスピースの間に残ると虫歯の原因になります。虫歯になると、矯正治療を中断して虫歯の治療を行うケースもあります。虫歯の治療を終えてから矯正治療を再開するため、治療期間が延びるリスクもあるのです。

しっかりと口腔ケアを行う

矯正治療中はしっかりと口腔ケアを行いましょう。インビザライン治療中は、マウスピースが歯を覆うため自浄作用のある唾液が歯に行きわたりにくくなります。そのため、虫歯になるリスクが高まるのです。

上述のとおり、インビザライン治療中に虫歯になると、矯正治療を中断して虫歯治療を優先させるケースもあります。治療期間が延長になるのを防ぐためにも、口腔ケアをしっかり行いましょう。

正しい方法で保管する

インビザラインで使用するマウスピースは薄く透明です。正しい方法で保管しないと、紛失・破損する可能性があります。マウスピースを紛失・破損すると、作り直しが必要になり、計画どおりに治療が進まなくなる可能性もあります。

ティッシュなどに包む方もいるかもしれませんが、紛失・破損を防ぐためにも専用のケースに保管しましょう。歯磨きや食事などの短時間であっても、マウスピースを外したら専用のケースに入れて保管してください。

まとめ

インビザラインで矯正している人

インビザラインとは、マウスピースを装着・交換しながら歯並びを整える治療法です。透明なマウスピースを使用するため目立ちにくく、痛みが少ないなど多くのメリットがあります。

一方で、マウスピースの自己管理が必要である点やすべての症例に対応できるわけではない点はデメリットといえるでしょう。

この記事でご紹介したインビザラインのメリット・デメリットをしっかり理解したうえで治療を検討してください。

インビザラインを検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

小児矯正は何歳まで?始める時期と小児矯正のメリット・デメリット

2024年6月4日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

小児矯正をする子ども

お子様の歯並びが気になる保護者の方のなかには、小児矯正は何歳までに始めればよいのか悩んでいる方がいるのではないでしょうか。実は明確に何歳までに始めなければならないという決まりはなく、お子様の歯並びの状態によって判断することが一般的です。

そこで今回は、小児矯正を行う年齢の目安や小児矯正を検討したほうがいいケースについて解説します。小児矯正のメリット・デメリットや費用も解説しますので、小児矯正を検討されている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

小児矯正は何歳まで?

小児矯正は何歳までか疑問のイメージ

小児矯正は乳歯から永久歯に生え変わる途中の時期に行う第一期治療と、永久歯が生えそろってから行う第二期治療の2つに分けられます。第一期治療は6歳頃から始めて、永久歯に生え変わる12歳頃に治療が終了します。

一方、第二期治療は永久歯が生え揃った12歳頃から始めることが一般的ですが、何歳までという年齢制限は基本的にありません。

小児矯正は何歳までに始めればいい?

歯の検査を受ける子ども

では、小児矯正は何歳までに始めればいいのでしょうか。ここでは、小児矯正を始める年齢の目安について解説します。

6歳頃がひとつの目安

先に述べたとおり、第一期治療を開始する目安は乳歯から永久歯への生え変わりが始まる時期ですので、6歳頃がひとつの目安となります。

ただし、歯の生え変わりには個人差があるため、お子様の成長に応じて検討することになるでしょう。

受け口の場合は3歳頃までに

受け口とは上顎よりも下顎のほうが成長している状態のことです。遺伝などで受け口が疑わしい場合には、3歳頃までに治療を開始することで下顎が成長しすぎるのを防ぐことができるでしょう。

小児矯正を検討したほうがいいケース

すきっ歯の子ども

保護者の方のなかにはお子様の歯並びの状態を見て矯正をしたほうがいいのか悩んでいる方もいるでしょう。

ここでは、小児矯正を検討したほうがいいケースについて解説します。

受け口

受け口とは、上の前歯よりも下の前歯が前に出ている状態のことで、反対咬合や下顎前突ともいいます。

受け口は下顎が上顎よりも大きく成長しすぎていたり過度に前に出ていたりと、顎の骨格に問題がある可能性が高いため、成長期のうちに矯正を開始することが望ましいでしょう。

オープンバイト

オープンバイトとは、上下の歯を噛み合わせたときにすき間ができる状態のことで、開咬ともいいます。

オープンバイトの場合、前歯をしっかりと噛み合わせることができません。そのため、食べ物が噛み切れなかったり、発音に影響が出たりすることが考えられますので、早めに対処したほうがよいでしょう。

出っ歯

出っ歯とは、上の前歯が下の前歯よりも大きく前へ突き出した状態のことで、上顎前突ともいいます。

出っ歯は口が閉じにくくなることから口呼吸になりやすくなったり、口が乾くことによって虫歯や歯周病のリスクが高くなったりすることが考えられます。骨格自体が影響していることも多いので、お子様の出っ歯が気になる場合には一度詳しい検査を受けるとよいでしょう。

叢生

叢生(そうせい)とは、歯が歯列から飛び出すように生えていたり、重なり合ってボコボコした状態になっていたりする歯並びのことを指します。叢生になると歯が重なり合った部分に汚れが溜まりやすく、磨きにくいなどの問題が生じます。

叢生は歯を収めるためのスペースが不足していることがおもな原因ですので、小児期のうちに顎を広げる矯正を始めたほうが抜歯を回避できる可能性が高くなります。

小児矯正のメリット

小児矯正のメリットイメージ

小児矯正にはいくつかのメリットがあります。

顎の成長を利用して矯正治療ができる

小児期は顎が成長段階にある時期ですので、顎の成長をコントロールしながら治療できるのがメリットです。例えば、顎を広げて歯を並べるスペースを確保する、下顎の過度な成長を抑えるなどです。

このように顎の骨へ直接アプローチできるのは小児矯正ならではといえるでしょう。

抜歯や骨切りなどが避けられる

顎の成長が止まった成人期に治療を開始する場合、必要に応じて骨切りや抜歯などをおこなうケースがあります。

しかし、成長期であれば骨の成長をコントロールできるため、抜歯や外科治療が回避できる可能性があるのです。将来的な治療の負担を軽減する意味でも、小児矯正は意義のある治療といえます。

思春期までに歯列が整う

思春期は大変繊細な時期です。このときに歯並びが悪いとコンプレックスを抱いてしまい、これからの人生にも影響することが考えられます。

乳歯から永久歯に生え変わる時期に矯正治療を始めれば12歳頃までに治療が終了します。そのため、見た目にコンプレックスを抱きやすい思春期頃までには治療を終えることができるのです。

舌癖や指しゃぶりを改善できる

歯並びが乱れる原因として舌癖や指しゃぶりなどの習慣が挙げられます。矯正治療をして歯並びをきれいに整えても、これらの癖を改善できなければ後戻りを起こす可能性があるでしょう。

小児矯正では歯並びに影響を及ぼす舌癖や指しゃぶりなどの癖の改善も目指します。

大人になってから矯正が必要なくなる

顎の成長に問題がなく、歯並びに影響を与えるような癖がない場合は、小児期の矯正が完了すれば大人になっても綺麗な歯並びを維持できることが多いです。また、子どものうちに歯並びが整えば歯磨きがしやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクも軽減できます。

小児矯正のデメリット

小児矯正のデメリットイメージ

小児矯正にはデメリットもありますので、あわせて確認しておきましょう。

虫歯になる可能性がある

矯正器具を装着していると、歯が磨きにくくなります。磨き残しが増えると虫歯になるリスクが高まるでしょう。

歯磨きの際に取り外しができるマウスピース矯正であっても、マウスピース装着中に唾液による自浄作用が働きにくくなるため虫歯のリスクは高まります。矯正期間中はより丁寧なセルフケアが必要なのです。

お子さまの協力がないと治療効果が得られない

お子さまの協力がないと治療効果が得られない場合があります。小児矯正では着脱可能な矯正装置を使用することが多いです。着脱可能な矯正装置の場合、装着時間が守られていなければ当然治療効果は得られません。

治療効果を得るためには、お子さまに矯正治療の必要性を理解してもらうことが重要です。また、お子さまの矯正治療に対するモチベーションを保つために、保護者の方の協力も重要といえるでしょう。

治療期間が長くなる

小児期の矯正では顎の成長をコントロールし、永久歯への生え変わりを確認しながら歯列を整えていく必要があるため、治療には時間がかかるでしょう。

下顎の成長は15歳くらいまで続くため、顎の骨格に問題があるケースでは治療が完了するまでに時間がかかることがあるのです。

一時的に見た目が悪くなる可能性がある

矯正装置を装着することによって一時的に見た目が悪くなることがあります。目立ちにくい矯正器具もありますが、お子様によっては見た目が気になって矯正器具の装着を嫌がることもあるかもしれません。

小児矯正にかかる費用

小児矯正にかかる費用のイメージ

小児矯正を検討している保護者の方のなかには、費用が気になる方もいるでしょう。

第一期治療の費用は30万〜50万円程度が相場です。第二期治療では成人の矯正のようにワイヤー矯正やマウスピース矯正を行うことが一般的で、ワイヤー矯正の場合は40万〜60万円程度、マウスピース矯正の場合は20万〜40万円程度が相場です。

諸費用も必要

矯正をする場合、矯正器具の費用だけでなく検査料や調整料なども必要になります。

また、小児矯正に限った話ではありませんが、矯正期間が終了した後には保定期間が設けられています。保定期間とは歯並びが乱れないようにする期間のことです。保定期間中はリテーナーとよばれる保定装置をつける必要があります。

この費用は矯正費用に含まれている歯科医院もあれば、別でかかる歯科医院もあります。

まとめ

子どもたち

お子様の歯並びが乱れ始めると「そろそろ矯正を始めたほうがいいのかな?」と考える保護者の方は少なくありません。小児矯正には、乳歯から永久歯に生え変わる時期に行う第一期治療と、永久歯に生え変わってから行う第二期治療があります。

乳歯から永久歯に生え変わる時期であれば、顎の成長をコントロールしながら矯正治療を進めることができます。顎の成長を促しながら歯を並べるスペースを確保できるため、抜歯を回避できる可能性が高いでしょう。

一方で、お子さまの協力がないと治療効果を得られないというデメリットもあります。治療を開始する時期はお子さまの歯並びや成長段階によっても異なりますので、まずは歯科医院に相談しましょう。

小児矯正を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

インプラントとは?メリット・デメリットや費用や治療の流れを解説

2024年5月30日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

インプラント治療のイメージ

歯科医院で歯を治療する際に、インプラントという方法を聞いたことはあるでしょうか。インプラントとはどのような治療方法で、入れ歯やブリッジとどう違うのか気になる方もいらっしゃるでしょう。

今回は、インプラントの概要や、メリットやデメリットについてくわしく解説します。ぜひ参考にしてみてください。

インプラントとは

インプラント体

歯科治療におけるインプラントとは、歯を失った際などに顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、義歯を取り付けて歯を補う治療方法です。インプラントは顎の骨に埋め込むインプラント体と、噛み合わせに必要な人工歯、それらを接続するアバットメントから構成されています。

インプラントは、1960年頃にスウェーデンのブローネマルク博士がチタンと骨が結合することに気付き、歯科治療へ応用したことが始まりです。それまでのインプラントには宝石が使われていましたが、安定性がなく質が高くありませんでした。

その後の研究によって、現在のように安定性のあるインプラント治療が行われるようになったのです。日本では、1983年以降にチタンによるインプラント治療が行われるようになりました。

インプラント治療を受けられるのはどんな人?

どんな人がインプラント治療を受けられるか考える人

自分は治療を受けられるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。インプラント治療を受けるためには、いくつか条件があります。それぞれくわしく解説します

健康である

持病がある方は、抵抗力や免疫力が下がっている可能性があります。人工歯根を埋め込む手術後の回復に時間がかかったり、歯周病になりやすかったりするでしょう。

症状が軽いとされていても、服用している薬の影響を受けるため、事前にかかりつけ医に相談したほうが良いでしょう。

口内環境に問題がない

むし歯や歯周病にかかっていると、手術の際に口内で細菌感染が起こる可能性があります。顎の骨とインプラントがうまく結合しなかったり、歯周病が悪化してインプラントの周囲に炎症が起きたりする原因になります。

そのため、まずは問題のある歯を治療することから始めなければなりません。

年齢が適切である

子どもは、顎の骨が成長中で骨が柔らかいことが多いです。インプラント手術をしたことで、後々骨や歯に影響が及ぶ可能性があるため推奨されていません。骨の成長が止まる20歳以上の方からインプラント治療を検討することができます。

また、70歳以上の高齢者の方も注意する必要があります。年を重ねるにつれ、口内環境や骨の状態が悪くなる傾向にあるためです。

インプラントでは顎の骨に人工歯根を埋め込む必要があるため、高齢などが原因で顎の骨が薄いと、手術や治療に耐えられない可能性があります。

ただし、年齢はあくまで目安です。口内環境や骨の状態に問題がなければ、治療を行えることもあります。

喫煙習慣がない

タバコを吸う人は、吸わない人に比べて歯肉の血流が悪い傾向にあります。血流が悪いと、人工歯根と骨の結合がうまく進みません。

喫煙は歯周病などのリスクも高めるため、治療後の安全も考慮し禁煙したほうが良いでしょう。

インプラント治療のメリット

インプラント治療のメリットのイメージ

ここでは、インプラント治療の具体的なメリットを解説しましょう。

見た目が美しい

インプラントを選ぶ大きなメリットとして、見た目が美しいことが挙げられるでしょう。人工歯の部分にはセラミックやジルコニアが使われることが多く、本物の歯のような色味や透明感を再現できます。そのため、自然な見た目を手に入れられるでしょう。

周りの歯に影響を与えづらい

インプラントは、埋め込んだインプラント体を土台として固定するため、周りの歯を支えにする必要がありません。独立しているため、周囲の健康な歯を守ることができます。

歯を失っていても治療できる

顎の骨に土台を埋め込む治療方法のため、歯根が残っている必要がありません。歯を完全に失っていても、インプラント治療を選ぶことができます。

寿命が長い

初めに解説した、世界で初めにインプラント治療を受けた方は、40年もの間インプラントを使用することができたとされています。インプラントの寿命は非常に長く、正しく使用すれば約8割の方が10年から20年使い続けることができています。

大きな問題がなければ、作り直す必要もありません。

違和感を覚えにくい

土台を顎の骨に埋め込むため、インプラントはぐらつきにくく安定して使用することができます。入れ歯などは取り外す必要があり、硬いものが噛みづらかったり、食べ物が隙間に入って違和感が大きくなったりすることがあります。

インプラントは、元々の自分の歯と変わりなく使えるでしょう。

インプラント治療のデメリット

インプラント治療のデメリットのイメージ

どのような治療方法にも、メリットとデメリットが存在します。インプラントのデメリットについても解説していきます。

費用がかかる

インプラントは保険適用外の場合が多く、自由診療になることがほとんどです。そのため、費用が高額になる傾向にあります。

自由診療の場合は歯科医院によって金額や補償内容が変わることが多いため、事前に確認しておきましょう。

手術が必要

治療の過程で顎の骨にインプラント体を埋め込むため、外科手術が必要です。そのための通院や経過観察などが必要になるので、治療期間が長くなる傾向にあります。

また、手術中は基本的には部分麻酔を使用しますが、手術に不安や恐怖感がある方もいるでしょう。静脈内鎮静法など、他の麻酔方法を使えるか確認しても良いかもしれません。

メンテナンスが必要

インプラントが安定してからも、定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。日々の歯磨きだけでは取り除けない汚れがたまると、インプラント周囲炎という病気になる可能性があります。

インプラント周囲炎が悪化すると顎の骨に吸収されてインプラントが安定しなくなります。再手術が必要になることもあるでしょう。

定期的に歯科医院でメンテナンスを行い、口内のケアを行いましょう。

インプラント治療にはリスクはある?

インプラント治療のリスクのイメージ

インプラントのメリットとデメリットについてくわしく解説しました。それでは、インプラント治療を行う場合のリスクについて解説していきます。

外科手術によるリスク

患者様の健康状態によってリスクや注意点は変わりますが、外科手術を行うため手術におけるリスクはあると言えるでしょう。事前にしっかりとカウンセリングやシミュレーションを行い、計画を立てることでリスクを減らせます。

感染症のリスク

手術後に傷口に負担をかけたり、傷口を指などで触ったりすると、細菌による感染症のリスクが高まります。抗生物質などの薬を医師の指示に従って服用し、注意事項を守れば感染症のリスクを減らすことができるでしょう。

インプラントが定着してからも、インプラント周囲炎などにかかるリスクがあります。こちらは、日々のケアや定期的なメンテナンスで予防できるでしょう。

ブリッジや入れ歯との違い

様々な入れ歯

歯を失った際に、歯を補う方法としてインプラント以外に考えられるのは、ブリッジか入れ歯でしょう。それぞれどういった違いがあるのでしょうか。

インプラントとその二つの大きな違いは、周りの歯を支えにするかどうかです。ブリッジも入れ歯も、周りの歯を支えにする必要がある治療方法です。

入れ歯は、両隣の歯に金属のばねを取り付けて固定します。周りの歯に負担をかける可能性があるでしょう。また、入れ歯は歯根が残っていないと行えません。

ブリッジは、両隣の健康な歯を削って土台として、連結させた被せ物をします。両隣の歯が健康でなければ受けられない治療です。

インプラントは、顎の骨に埋め込んだインプラント体を土台として歯を補う治療です。歯根が残っていなくても良いので、健康な周囲の歯を削ることに抵抗がある方や、歯根が残っていない方に選択されることが多いです。

インプラント治療の流れ

インプラントの模型イメージ

インプラント治療をしたいと考えた時には、どうすれば良いのでしょうか。まずは担当の歯科医師に相談するところから始めましょう。

インプラント治療はどのような流れで進むのか解説します。

手術までの流れ

まずはカウンセリングです。自身の健康状態や希望を考慮するとどのような治療が合っているのかを歯科医師と相談します。

インプラントを選択した場合の治療期間や費用などについて、くわしい説明を行います。インプラントでは外科手術を行うため、手術内容についても説明があるでしょう。

次に、インプラント治療を行うことができるのか検査します。口内環境や顎の骨の丈夫さなどをしっかりと調べて、綿密な治療計画を立てます。

事前の準備が整ったら、手術に臨みます。

手術から術後の流れ

治療計画をもとに手術を行います。インプラントの手術の多くは、2回に分けて行います。

1回目の手術では、顎の骨にインプラント体を埋め込んで傷を縫合します。顎の骨にインプラントが定着したのを確認してから、2回目の手術でアバットメントを接続します。その後、型取りをして完成した人工歯を装着すれば完了です。

それぞれの段階で、傷口が治るまで経過を観察します。そのため、手術が完了するまでは3〜6ヶ月ほどかかることが多いでしょう。虫歯や歯周病の治療、顎の骨を増やす骨造成が必要になった場合は、1年以上かかることもあります。

インプラント治療の費用

インプラント治療の費用のイメージ

インプラントは基本的には保険適用外の自由診療です。使用する素材も、保険適用の治療に使用するものに比べて高価なため、治療費が高額になります。

一般的には、インプラント1本あたり30万円から50万円程度の費用がかかることが多いです。インプラントの部品代や手術費などが含まれていますが、骨造成などの追加の処置が必要になった場合はさらに費用が増加します。

歯科医院によって、検査代や補償などに細かな差があることが多いので、事前にしっかりと確認すると良いでしょう。また、定期的なメンテナンスが必要になるため、その分の治療費も確認しておくと良いかもしれません。

まとめ

インプラント治療について説明している歯科医師

今回は、インプラントの歴史や治療内容についてくわしく解説しました。インプラントは他の治療法に比べて見た目が美しく、寿命が長いことが特徴です。周りの歯を守れることも、大きなメリットでしょう。

インプラントを検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

セラミック治療とその種類とは?銀歯や保険治療との違いと費用相場

2024年5月27日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

セラミックの歯を持っている人

「セラミック治療ってどんな治療かな?」「銀歯と何が違うんだろう?」「セラミック治療を受けたいけど費用が気になるな」など、お悩みの方もいるのではないでしょうか。天然歯と遜色ない、自然で美しい見た目が手に入るセラミック治療を検討している方もいるでしょう。

本記事では、セラミック治療とはどのような治療なのか解説します。セラミック治療の種類や費用、メリット・デメリットもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

セラミック治療とは

綺麗な歯ならびの女性

セラミック治療とは、虫歯を治療した際に削った歯を、セラミック素材でできた詰め物や被せ物で補う歯科治療のことです。一部の素材を除いて金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも治療を受けられます。

これまでは詰め物や被せ物に銀歯を使用するのが一般的でしたが、最近では審美性に優れているセラミックを希望される患者さまが増えています。セラミックは天然歯と遜色ない見た目を再現できるため、美しい口元に仕上げられるのです。

また、銀歯のように経年劣化で変色したり、歯ぐきの黒ずみが発生したりする可能性もありません。見た目の美しさを維持しやすい点も魅力です。

 セラミックと銀歯の違い

銀歯

ここでは、セラミックと銀歯の違いについて解説します。

  • 目立ちにくさ
  • 虫歯のなりにくさ

それぞれ解説します。

目立ちにくさ

銀歯とは違い、セラミックは天然歯と遜色ない見た目をしているため治療跡が目立ちません。セラミックは患者さま一人ひとりの歯の色調に合わせて作成することができ、より自然な見た目を実現できます。

天然歯のような透明感も再現できるため、治療後も周囲の目を気にせず会話をしたり笑ったりできます。

銀歯は、経年劣化により歯茎の変色などが発生します。セラミックは素材自体も歯茎も変色する心配がほぼないので、美しい見た目を維持しやすい点も違いでしょう。

虫歯のなりにくさ

セラミックの表面は陶器のようにツルツルしていて、歯垢や歯石などの汚れが付着しにくい特徴があります。多少の汚れであれば歯ブラシで簡単に除去できるため、ケアを怠らなければ虫歯になりにくいでしょう。

また、銀歯は飲食物の温度で膨張・収縮を繰り返すことから、天然歯との間に段差や隙間が生じやすいです。セラミックは温冷刺激の影響をほとんど受けないので、段差や隙間が生じにくく虫歯になりにくいのです。

保険治療との違い

保険治療とセラミック治療の違いについて考える女性

セラミック治療はより高い審美性や機能性を求める治療であるため、原則として保険が適用されません。一般的に保険が適用される治療は、銀歯やCAD/CAM冠、コンポジットレジンなどを使用する治療だけです。

CAD/CAM冠とは、患者さまの歯型に合わせて作成するオーダーメイドの被せ物のことです。セラミックとレジンを混ぜて作られます。「審美性は妥協したくないが費用は抑えたい」という方はCAD/CAM冠を選択する傾向がありますが、審美性・耐久性ともにセラミックには劣ります。

歯のセラミック治療の種類

セラミックの歯

セラミック治療にはさまざまな種類があります。治療する部位によって向き不向きがあるため、治療する部位にあう素材を選択することが大切です。

以下、セラミックの主な種類です。

  • オールセラミック
  • ハイブリッドセラミック
  • ジルコニアセラミック
  • e-max(イーマックス)
  • メタルボンド

それぞれ詳しく解説します。

オールセラミック

セラミックの中でも、最も天然歯に近い見た目を再現できるのがオールセラミックです。金属を含まないため、金属アレルギーを起こすリスクもありません。

衝撃に弱く、強い力が加わると割れる可能性があるため、奥歯のような強い力が加わる部位の使用には向きません。非常に審美性が高いことから、前歯部分の治療では選択されることが多いです。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックとは、セラミックとレジンを混ぜ合わせた素材のことです。プラスチックが入っているためオールセラミックと比べると費用を抑えられますが、審美性が若干劣ります。

耐久性に問題はありませんが、他の素材に比べて歯垢が付着しやすいこともデメリットでしょう。プラスチックは変色しやすいため、他のセラミック素材と比較すると経年劣化で審美性が低下していくこともデメリットといえます。

ジルコニアセラミック

ジルコニアセラミックは、人工ダイヤモンドともよばれるほど硬い素材です。強い力が加わる奥歯にも問題なく使用できます。

オールセラミックやe-maxと比較すると審美性に劣るため、審美性を求める方にはあまりおすすめできません。

e-max(イーマックス)

e-maxは耐久性に優れているだけではなく、天然歯と同様の審美性も持ち合わせています。オールセラミックよりも費用が抑えられるため「審美性も大事だけど費用も抑えたい」という方に選ばれています。

また、汚れが付着しにくいため、長期間の使用でも審美性を保つことが可能です。

メタルボンド

表側はセラミック素材で、裏側は金属でできている素材です。金属アレルギーの方は使用できません。金属なので耐久性は高いですが、金属が溶け出して歯ぐきが黒ずむメタルタトゥーが発生する可能性があります。

他のセラミック素材と比べてメタルボンドを選ぶメリットがないため、現在ではあまり使用されなくなりました。

歯のセラミック治療の費用相場

セラミック治療の費用イメージ

歯のセラミック治療にかかる費用の相場は、以下のとおりです。

  • オールセラミック:10万円〜20万円
  • ハイブリッドセラミック:5万円〜15万円
  • ジルコニアセラミック:10万円〜20万円
  • e-max:6万円~8万円
  • メタルボンド:8万円〜15万円

素材によって大きく費用が異なるので、ご自身のニーズや予算も考慮して選択しましょう。また、セラミック治療は基本的に自由診療なので、歯科医院によって費用が異なります。実際の費用は、治療を受ける歯科医院で確認してください。

セラミック治療を行うメリット

セラミック治療を行うデメリットイメージ

ここまで、セラミックの種類や費用相場について解説してきました。以下では、セラミック治療で得られる主なメリットをご紹介します。

耐久性が高く長期間使用できる

セラミックは陶器の一種なので、銀歯に比べると劣化しにくいです。変形しにくく汚れも付着しにくいため、審美性を保ったまま長期間の使用に耐えられるでしょう。

メンテナンスをしっかりおこなえば、セラミックの寿命は10年以上になるといわれています。費用は銀歯や被せ物と比べると高額ですが、維持費用などを考えると高くはないと言えるかもしれません。

虫歯の再発率が低い

銀歯やコンポジットレジンの詰め物・被せ物は、長期間使用していると変形し、歯との間にすき間が生じます。その隙間から虫歯菌が入って、再度虫歯になる可能性が高いのです。

セラミックは経年劣化しにくいため、天然歯との間に隙間が生じにくいです。保険診療で使用されるものよりも高品質な接着剤も使用できるため、虫歯が再発する可能性を下げられるでしょう。

金属アレルギーを起こす心配がない

銀歯を使用した場合は金属アレルギーを引き起こす可能性がありますが、セラミックは陶器の一種であるため、アレルギー反応を起こす心配がありません。金属アレルギーがある患者さまでも、安心して治療を受けることが可能です。

ただし、メタルボンドという素材は金属が使用されています。ご自身が金属アレルギーの場合は、早めに担当の歯科医師に相談することが大切です。

セラミック治療を行うデメリット

セラミック治療を行うデメリットイメージ

セラミック治療には、以下のデメリットも存在します。

割れる可能性がある

セラミックは強い衝撃を受けると割れる可能性があります。歯ぎしりや食いしばりなどによっても割れることがあるでしょう。また、接着剤が劣化して強度が保てずに割れるというケースもあります。

強度が高いセラミックを選ぶことでリスクを減らすことは可能ですが、歯ぎしりや食いしばりのクセがある場合は、まずは歯科医師に相談してみてください。

天然歯を削る可能性がある

セラミック治療は、歯を削る量が多くなるという特徴もあります。セラミックは金属である銀歯よりも強度が低いので、ある程度の厚みがなければ耐久性を保てません。そのため、天然歯を削る量が多くなります。

セラミックを選択すれば歯の健康や審美性を保てることは事実ですが、歯を削る量が多くなることを懸念される方もいるでしょう。

保険が適用されない

セラミック治療には保険が適用されません。そのため、保険診療による治療に比べると治療費が高額になります。

ただし、銀歯と比較すれば審美性・耐久性が高く、メンテナンス次第では半永久的に使用することが可能です。銀歯やコンポジットレジンは定期的に交換しないといけなくなるので、維持費を考えると決して高すぎる金額ではないでしょう。

まとめ

セラミック治療で綺麗な歯になった人

本記事では、セラミック治療の種類と費用相場について、セラミックのメリット・デメリットも交えて解説しました。セラミック治療は天然歯と遜色ない美しい見た目が手に入り、審美性・耐久性などさまざまな面で銀歯よりも優れているため、多くの方から支持を得ている治療法です。

保険が適用されないため銀歯と比較すると治療費は高額になりますが、それを差し引いてもセラミック治療を検討する価値は十分にあります。白く丈夫な美しい歯を手に入れたい方は、歯科医師に相談してセラミック治療を検討してみてはいかがでしょうか。

セラミック治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

ワイヤー矯正の費用はいくらくらい?治療プロセスごとに詳しく解説!

2024年5月23日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

ワイヤー矯正の模型

歯列矯正にはさまざまな種類がありますが、昔からよく知られているのがワイヤー矯正です。ワイヤー矯正は対応できる症例が多く、長い歴史と実績があることから選択する方も多い歯列矯正の方法です。

近年ではマウスピース矯正も人気を集めていますが、対応できない症例もあります。歯並びによっては、ワイヤー矯正を選択するほうが治療がスムーズに進む場合もあります。

ワイヤー矯正を検討するにあたって、一番気になることは費用ではないでしょうか。歯列矯正は高額というイメージを持っていて、平均的な費用の相場や支払い方法について知りたい方も多いでしょう。

今回は、ワイヤー矯正のプロセスごとにかかる費用や支払い方法について詳しく解説します。

ワイヤー矯正の費用

ワイヤー矯正の費用のイメージ

ワイヤー矯正の費用について、費用や治療プロセスに分けて確認しましょう。ワイヤー矯正は、以下の流れで進みます。

  • カウンセリング
  • 精密検査
  • 矯正前に必要な治療
  • 矯正装置の作成
  • 定期通院
  • 保定期間

詳しく解説します。

カウンセリング

カウンセリングは、矯正治療で必要な検査を始める前に、歯科医師と矯正治療に関する疑問や不安を事前に相談する場です。治療の進め方や治療期間の目安など、詳しく説明してくれます。気になることは、カウンセリングの際に遠慮せずに聞いておきましょう。

歯並びの状態を確認して大まかな費用の見積もりを出してくれるので、費用の目安も把握できるでしょう。カウンセリングにかかる費用は0~5,000円程度です。

歯科医院の雰囲気や費用の違いを確認するためにも、気になる歯科医院のカウンセリングをいくつか受けてから選択するとよいでしょう。ワイヤー矯正に限らず、矯正治療は期間が長いため、信頼できる歯科医院を選ぶことが大切です。

精密検査

ワイヤー矯正を始めるにあたり、現在の歯並びや口内の状態を把握するために精密検査を行います。精密検査では、レントゲンやCTの撮影、歯並びやお顔の写真撮影、歯型の採取などを行います。あわせて、虫歯や歯周病の有無など口内のチェックを行います。

精密検査には1~5万円程度の費用がかかるでしょう。

矯正前に必要な治療

精密検査の際に虫歯や歯周病が見つかった場合は、矯正を始める前に治療します。治療する歯の状態や本数によっても費用は異なります。

簡単な治療であれば、数千円程度でしょう。虫歯や歯周病が進行している場合は、複数回の通院が必要になりその分多くの費用がかかるでしょう。

また、歯並びの状態によっては、歯を並べるスペースを確保するための抜歯が必要な場合があります。歯列矯正を行うための抜歯は保険適用外のため、1本あたり5,000~1万円程度の費用がかかります。

矯正装置の作成

ワイヤー矯正には、大きく分けて以下の3種類があります。

  • 表側矯正
  • 裏側矯正
  • ハーフリンガル矯正

それぞれの費用の目安と特徴を詳しく解説します。

表側矯正

表側矯正は、ワイヤーとブラケットを歯の表側に装着する一般的なワイヤー矯正です。装置が目立つデメリットがありますが、費用を最も抑えられる方法です。費用の目安は60~120万円程度でしょう。

表側矯正でも極力装置を目立たないようにしたい場合は、ホワイトワイヤーや透明のブラケットを選択するとよいでしょう。追加で10~20万円ほど必要になりますが、通常の金属の装置よりも歯の色に近いので目立ちにくいです。

裏側矯正

裏側矯正は、歯の裏側にワイヤーとブラケットを装着する方法です。矯正装置が見えにくいため、見た目が気になる方に選ばれることが多いです。

専門的な知識と技術が必要なため費用が高い傾向にあり、対応できない歯科医院も存在します。費用の目安は100万円~170万円程度でしょう。

また、歯の内側に装置があることで活舌が悪くなりやすく、装置で舌を傷つける可能性があるなどのデメリットがあります。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正は、上の歯の装置は裏側に、下の歯の装置は表側に装着する方法です。表側矯正よりも目立ちにくく、裏側矯正よりも費用を抑えることができます。

費用の目安は80万円~150万円程度でしょう。

定期通院

矯正期間中は、月に1回ほど歯科医院で定期検診を受ける必要があります。歯の動きに合わせて装置の調整を行い、歯の動きのチェックや経過観察を行います。この際に、歯や装置のクリーニングを行ってくれる場合もあります。

通院にかかる費用の目安は、1回あたり3,000円~5,000円程度でしょう。通院ごとに支払う場合もありますが、通院費がトータルの矯正費用に含まれている場合もあります。カウンセリングの際に確認しておきましょう。

保定期間

矯正期間が終了した後は、歯並びの後戻りを防ぐための保定期間に入ります。保定期間は、リテーナーと呼ばれる取り外し可能な保定装置を装着します。

保定装置は新たに作製するため、1~6万円程度の費用がかかります。保定期間にしっかりとリテーナーを装着していないと、歯並びがもとの状態に戻る後戻りを起こすため注意が必要です。

ワイヤー矯正は保険適用の対象になる?

ワイヤー矯正が保険適用になるかのイメージ

ワイヤー矯正は、保険適用外の自費治療のため全額自己負担する必要があります。自費治療の場合、歯科医院ごとに価格を自由に設定できるため、ワイヤー矯正の費用は医院によって異なります。

ただし、先天性の問題があって歯並びが乱れている場合や、機能的に大きな問題がある場合など、保険が適用されるケースもあります。自分の歯並びが保険適用の対象になるかどうか気になる方は、歯科医院で確認してもらいましょう。

ワイヤー矯正の費用の支払い方法

ワイヤー矯正費用をクレジットカードで支払っている人

ワイヤー矯正の費用の主な支払い方法は、以下のとおりです。

  • 現金一括払い
  • 現金分割払い
  • クレジットカード払い
  • デンタルローン

詳しく解説します。

現金一括払い

一番シンプルでわかりやすい支払い方法が、現金で一括払いする方法です。金利などがかからないため無駄な費用はかかりませんが、まとまったお金を用意するのが困難な場合もあるでしょう。

現金分割払い

歯科医院によっては、現金で分割払いが可能な場合があります。分割の回数や金利は歯科医院によって異なりますが、金利の負担はない歯科医院が多いです。

高額な費用を数回に分けて支払えるので、一度に大きな負担がかからないことがメリットです。分割できる回数が定められている場合もあるため、事前に確認して検討しましょう。

クレジットカード払い

歯科医院によっては、クレジットカード払いが可能です。クレジットカードで支払った場合は、利用額に応じてポイントが貯まるなどのメリットがあります。

ただし、高額な支払いになるため、利用限度額や使用できるカード会社を事前に確認しておく必要があるでしょう。

デンタルローン

デンタルローンとは、歯科治療専用のローンです。デンタルローンを取り扱っている歯科医院であれば、ワイヤー矯正など高額な治療を行った場合の支払いに利用できます。

まとまったお金を用意できない場合や、月々の支払額を抑えたい場合は検討するとよいでしょう。

ただし、デンタルローンには金利がかかります。歯科医院によって異なりますが、平均で4,5~5,5%程度に設定されていることが多いです。支払回数は、最大支払い回数内であれば自由に設定でき、ボーナス払いも可能です。

ワイヤー矯正には長い期間がかかるため、少しでも早く治療を始めたいとお考えの方も多いでしょう。手元にまとまったお金をすぐに用意できない場合は有効な支払い方法といえます。

まとめ

ワイヤー矯正をしている女性

ワイヤー矯正は、最も一般的で選択する方も多い歯列矯正の方法です。装置が目立つデメリットがありますが、透明や白の素材を使用した装置や、歯の裏側に装置をつける方法であれば見た目への影響を抑えて歯並びを整えられるでしょう。

ワイヤー矯正は、基本的に保険適用外の治療のため高額な費用がかかります。分割払いやデンタルローンを活用することで、支払いの負担を軽減できるでしょう。

プロセスごとにかかる費用や詳しい金額は歯科医院によって異なるため、ワイヤー矯正を検討している方は歯科医院でカウンセリングを受けてみましょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

小児矯正の費用はいくらくらい?費用負担を抑える方法も解説!

2024年5月20日

こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

小児矯正の費用のイメージ

小児矯正は、子どもの将来の健康な歯並びを実現するための重要な投資ですが、費用は決して安くありません。治療には数十万円から数百万円ほどかかることもあり、多くの家庭にとって大きな負担となるでしょう。

しかし、費用の負担を軽減する方法も存在します。

この記事では、小児矯正の費用について解説します。負担を抑えるための具体的な方法や、支払い方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

小児矯正の費用

小児矯正の費用を計算する人

小児矯正では、矯正前・矯正治療中・矯正治療後で費用がかかります。また、使用する装置によって価格に差が出るので、それぞれ詳しく解説します。

矯正前

小児矯正を開始する前に、初期費用が発生します。初診・カウンセリング料や精密検査・診断料が含まれます。

カウンセリングでは、医師が歯並びや口内の状態、治療に対する要望や悩みを詳しく聞き取り、矯正治療の必要性や治療の流れ、期間、費用について説明を行います。カウンセリングの相場は、無料から約5,000円程度です。

続いて、矯正治療を進める場合は、顔や口内のレントゲン撮影を含む精密な検査が行われます。子どもの歯並びや顎の問題点を詳細に把握し、得られた情報をもとに具体的な治療計画を立てます。精密検査・診断料は、無料から約5万円程度が相場です。

また、歯科医院によってはトータルフィー制を採用しており、精密検査や診断料が矯正治療費に含まれることもあります。

矯正中

小児矯正中に発生する費用は、使用する装置によって異なります。また、装置の費用に加えて、調整料や処置料も発生し、1回につき無料から1万円ほどかかるでしょう。

装置別の費用は以下の通りです。

拡大床

拡大床は、プラスチックのプレートとワイヤーから構成される取り外し可能な矯正装置です。子どもの成長期に上顎が狭いと判断された場合に、主に上顎の拡大を目的として使用されます。

拡大床の費用相場は、20万円から30万円程度です。

急速拡大装置

急速拡大装置は、上顎に固定し、装置内のねじを操作して骨を広げる矯正器具です。土台となる顎の骨を広げて、永久歯がきれいに並ぶスペースを確保するために使用されます。

急速拡大装置の費用相場は、3万円から5万円程度です。

マイオブレース

マイオブレースは、舌の正しい位置を学んで鼻呼吸を促進することで、歯と顎の矯正を行う装置です。小さな力で効果的に歯列を矯正します。

費用相場は、20万円から40万円程度です。

リンガルアーチ

リンガルアーチは、主に下顎の臼歯の裏側に固定される装置で、特定の歯の移動を促して下顎の歯を安定させる目的で使用されます。乳歯が早期に抜けた成長期の子どもに行うことが多く、後から生える永久歯のためのスペースを確保することが目的です。

リンガルアーチの費用相場は、3万円から5万円程度です。

フェイシャルマスク

フェイシャルマスクは、額と顎をワイヤーで繋いで使用する小児矯正装置です。特に、上顎の成長が不十分な場合に活用されます。

費用相場は約40万円です。

ムーシールド

ムーシールドは、受け口(反対咬合)を治療するために使用するマウスピース型の矯正装置です。舌や口腔周囲の筋肉の状態を整えることで、矯正治療をサポートします。

ムーシールドの費用相場は、3万円から5万円程度です。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表側または裏側にワイヤーを装着し、その力を利用して歯を徐々に動かしていく治療方法です。幅広い症例に対応可能で、ほぼすべての歯並びの問題を解決することが可能です。

しかし、症例によって治療にかかる時間と費用は大きく変動します。ワイヤー矯正には、主に二つのタイプがあります。

一つは表側矯正で、費用の相場は50万円から100万円程度です。目立つため見た目にコンプレックスを感じやすいというデメリットがありますが、費用を抑えることができることがメリットです。

もう一つは裏側矯正で、費用の相場は100万円から150万円程度です。目立ちにくいため、見た目を気にする方に選ばれる傾向があります。

ワイヤー矯正の費用相場は、50万円から150万円程度といえるでしょう。治療の複雑さや選択する矯正のタイプによって、費用は大きく変わります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明で取り外し可能なマウスピースを使用して歯を徐々に動かしていく治療方法です。最大の特徴は、目立たないことでしょう。透明性が高いため目立ちにくく、重要な場面ではマウスピースを外すことも可能です。

しかし、マウスピースを自由に取り外せることが、治療計画に影響を及ぼすこともあります。治療効果を最大限に発揮するためには、1日に20~22時間以上マウスピースを装着する必要があるのです。

費用の相場は、50万円から80万円程度です。

矯正後

小児矯正後は、歯の位置を安定させるための保定期間に入ります。この期間にかかる費用は、主に保定装置の費用と保定観察料です。

治療結果を維持するために必須な保定装置(リテーナー)の費用は、無料から約6万円です。保定観察料は定期的な通院で発生し、1回あたり無料から約5,000円が一般的です。

リテーナーの装着を怠ると後戻りが起こり、再び矯正治療が必要となる場合もあります。保護者の方が子どものリテーナー装着をサポートすることが重要です。

矯正治療費にリテーナーの費用が含まれている歯科医院もあるため、契約時に確認しておくと良いでしょう

小児矯正は保険適用の対象になる?

医療保険のイメージ

小児矯正は、一般的に保険適用外とされています。健康保険は、主に病気やケガの治療に使用されるものであり、見た目の改善や機能性の向上を目的とする矯正治療は対象外なのです。

しかし、例外はあります。先天的な異常による噛み合わせの問題や、顎変形症に関連する外科手術が必要な場合の矯正治療には、保険が適用されることがあります。

保険適用で矯正治療を行える医療機関は限られているので注意してください。厚生労働大臣によって定められた施設基準を満たし、地方厚生局長へ届け出た保険医療機関である必要があります。

小児矯正を検討している場合は、歯科医院が保険適用で矯正治療を行えるのかを確認することが大切です。

小児矯正にかかる費用の負担を抑える方法

医療費控除と書かれたブロック

小児矯正にかかる費用は、数十万から数百万円とされています。少しでも費用を抑えたいと思う方も少なくありません。

以下に、小児矯正にかかる費用の負担を抑える方法をご紹介します。活用できる方は参考にしてみてください。

医療費控除を利用する

小児矯正にかかる費用の負担を軽減する方法として、医療費控除の利用が挙げられます。この制度では、1年間に支払った治療費や通院に関する交通費を所得から差し引くことができる制度です。その結果、住民税や所得税の負担が軽減されます。

具体的には、1年間で発生した小児矯正の費用や通院にかかった交通費などが10万円(総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等の5%)を超えた場合、最大200万円までの医療費を控除対象とすることが可能です。

医療費控除を受けるためには、確定申告で申請しなければなりません。領収書や交通費の記録など、必要な書類を事前に整理しておくことが大切です。

医療費控除に関する手続きは財務省の管轄であり、健康保険に関する問い合わせは厚生労働省が担当するため、不明な点があればそれぞれの機関に確認しましょう。

高額療養費制度を活用する

小児矯正にかかる費用の負担を軽減する方法として、高額療養費制度の活用があります。この制度は、医療費が一定額を超えた場合に、超過分の自己負担額を払い戻してくれる制度です。

払い戻しを受けるためには、治療を受けた医療機関からの診療報酬明細書を提出し、所属する健康保険組合での審査を経る必要があります。

ただし、払い戻しの上限額は本人の所得や年齢によって異なり、申請期間にも制限があります。詳細は、加入している健康保険組合に事前に確認しましょう。

小児矯正の費用の支払い方法

小児矯正の費用の支払い方法を説明

小児矯正の費用は高額であるため、支払方法を多く用意している歯科医院が多いです。主な支払い方法は、以下のとおりです。

トータルフィー(一括払い)

トータルフィーとは、治療開始から完了までに必要な全ての治療費を、治療が始まる初期段階に一括で支払う方法です。トータルフィーの大きなメリットは、治療開始時にすべての費用が明確になるため、予期せぬ追加費用に悩まされない点です。

ただし、初期に高額な支払いを要するため、準備が必要です。また、歯科医院によってトータルフィーに含まれる治療内容が異なるため、どのような治療が含まれているのかを事前に確認しておきましょう。

処置別払い

処置別払いとは、矯正治療を段階的に進めながら、各治療のたびに費用を支払う方法です。具体的には、矯正装置代、処置料金、調整料金、保定装置代など、必要な治療ごとに分けて支払います。

通院する度に治療費を支払うため、1回あたりの支払額を小額に抑えることができます。初期の負担が少なく、小児矯正を始めやすいことがメリットです。

しかし、治療のたびに費用が発生するため、全体の治療費が最終的にどのくらいになるのかが分かりにくいというデメリットもあります。さらに、矯正期間が予定より長引く場合、トータルフィーに比べて総費用が高くなる可能性があります。

クレジットカード決済

小児矯正の費用支払いには、クレジットカードを利用できる歯科医院もあります。クレジットカードで決済する場合、支払い時期がカード会社によって異なるため、一時的な出費を抑えることができるかもしれません。

さらに、分割払いを利用すれば、負担を月々の支払いに分散させることができます。

ただし、すべての歯科医院がクレジットカードでの支払いに対応しているわけではありません。治療を受ける予定の医院が、クレジットカードの支払いを受け付けているかどうかを事前に確認しておきましょう。

デンタルローン

小児矯正のような高額な歯科治療を計画している場合、デンタルローンを検討してみてはいかがでしょうか。デンタルローンは、信販会社や金融機関が提供する歯科治療専用のローンです。

デンタルローンの特徴として、年間の金利が約5.0%前後と、他の一般的な融資サービスに比べて低金利である点が挙げられます。

デンタルローンを利用すれば、小児矯正の治療費を分割払いにできます。経済的負担を分散させることが可能です。

治療開始前にデンタルローンの条件や返済プランを確認し、家計に合った方法で計画的に治療費を管理することが重要です。

まとめ

小児矯正の治療

小児矯正にかかる費用と、その支払い方法には多くの選択肢があります。矯正前の費用には、初診相談料や精密検査料が含まれ、矯正中の費用には、装置代に加えて調整料が含まれます。また、矯正後には整えた歯並びを維持するために保定装置を装着します。

小児矯正にかかる費用は、処置ごとに支払う方法や一括での支払いが可能です。

また、高額な治療費に対処する方法として、高額療養費制度や医療費控除があり、利用すれば税金を軽減できます。さらに、歯科治療ではデンタルローンを組むことができる場合もあります。クレジットカード支払いも分割可能ですが、利用可能かは歯科医院によって異なります。

小児矯正は、経済的な負担が大きいため、事前に支払い方法について検討し、計画的に進めることが大切です。

小児矯正を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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2024年4月9日

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