こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。
インプラント治療を受けるにあたって、インプラントの寿命がどれくらいなのか気になる方も多いでしょう。高額な治療費がかかるインプラント治療だからこそ「できるかぎり長く使用ししたい」とほとんどの方が考えます。
この記事では、インプラントの寿命について解説しています。寿命が短くなる原因や寿命を延ばす方法についても説明していますので、インプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントの寿命は?
インプラントは人工物のため、永久に使用することはできません。インプラントの寿命は、一般的に10年程度といわれています。一般的な寿命は10年程度ですが、ケアやメンテナンスを徹底して続けることによって、20年以上インプラントを維持している方も多くいます。
歯を失った際の治療は、インプラント以外に入れ歯やブリッジもあります。入れ歯の平均寿命は5年程度で、ブリッジの平均寿命は7年程度です。入れ歯やブリッジと比べても、インプラントは寿命が長いといえるでしょう。
しかし、ケアやメンテナンスを怠ったり健康を損なったり、様々な原因でインプラントの寿命が短くなることもあるので注意が必要です。
インプラントの寿命が短くなる原因
インプラントは一般的に10年以上維持できるとされていますが、中には10年以内にインプラントが使用できなくなる場合もあります。インプラントの寿命が短くなる主な原因は、以下の4つです。
- インプラント周囲炎
- 歯ぎしりや食いしばり
- 喫煙
- 全身の健康状態
それぞれの原因について詳しく解説します。
インプラント周囲炎
インプラント周囲炎は、細菌感染によってインプラント周囲の歯茎が炎症を起こし、進行するとともに歯周組織が破壊される病気です。インプラント周囲炎は進行がはやいため、気付いたときには骨吸収が進み、インプラントを支えられなくなっている恐れがあります。
結果、インプラントが抜け落ちたり、維持できずインプラントの除去が必要になったりすることがあるのです。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは無意識に行われることが多く、凄まじい力が歯や顎に加わります。インプラント部分にも同じように負担がかかるため、ダメージを受けることになるでしょう。
インプラントには、歯根膜という組織がありません。歯根膜は、顎の骨と歯の間にあり、クッションの役割を果たす組織です。
クッションの役割を果たす歯根膜がないため、負担が直接顎の骨に伝わるのです。特に、インプラント手術を受けた直後の場合は、インプラントと骨がうまく結合できない原因にもなるでしょう。
喫煙
喫煙は、インプラント治療において多くのリスクを伴います。タバコに含まれるニコチンは血流を悪くするため、歯周組織に酸素や栄養が行き届かなくなります。そのため、インプラントと骨との結合不良が生じやすいのです。
また、喫煙は免疫機能を低下させます。細菌感染を起こしやすくなり、インプラント周囲炎のリスクも高まるでしょう。
全身の健康状態
糖尿病や骨粗鬆症などの全身疾患があると、骨代謝のバランスが崩れやすく、骨とインプラントがうまく結合しない可能性があります。また、糖尿病や貧血によって免疫力が低下すると、インプラント周囲炎を発症しやすいでしょう。
全身疾患がある方は、歯科医師に事前にしっかり相談することが大切です。
インプラントの寿命を延ばす方法
インプラントの寿命を延ばす方法は、以下のとおりです。
- 口腔ケアを徹底する
- 定期検診やメンテナンスを受ける
- ナイトガードを使用する
それぞれのポイントを、詳しく解説します。
口腔ケアを徹底する
日々の口腔ケアを徹底することで、インプラント周囲炎を予防できます。歯磨きなどの口腔ケアを怠ると、歯垢や歯石が蓄積して細菌が繁殖し、インプラント周囲の歯茎が炎症を起こすインプラント周囲炎になります。
細菌感染を引き起こさないよう、毎日丁寧にブラッシングを行いましょう。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスなどの補助清掃用具も使用すると、より効果的に汚れを除去できます。
「うまく磨けない」「正しい磨き方が分からない」という方は、歯科医院でブラッシング指導を受けると良いでしょう。
定期検診でメンテナンスを受ける
インプラント治療後は、定期検診でメンテナンスを受ける必要があります。定期検診では、インプラントに問題がないかチェックが行われます。必要に応じて噛み合わせを調整することもあるでしょう。
定期的に口腔内の状態を確認し、都度インプラントの状態に合わせた対処を行うことで、インプラントの寿命を延ばせる可能性が高くなります。
また、毎日丁寧にセルフケアを行っていたとしても、完璧に汚れを取り除くのは難しいです。定期的にプロによる専門的なクリーニングを受けることで、インプラント周囲炎を予防できます。
インプラントや口内のトラブルを早期発見・治療もできるため、必ず定期的に歯科医院を受診しましょう。
ナイトガードを使用する
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、ナイトガードを使用しましょう。歯ぎしりや食いしばりはインプラントに強い力を加えるので、インプラントが破損する原因になります。
また、歯茎や天然歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。顎関節に過剰な力が加わると、顎関節症を発症するリスクも高まるのです。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、ナイトガードというマウスピースを装着することで、就寝時の歯ぎしりや食いしばりによって歯に加わる負担を軽減できます。インプラントを長く使い続けるためには、負担をかけないことが大切です。
インプラントが寿命を迎えたら
インプラントが寿命を迎えたら、インプラントの除去が必要です。場合によっては、自然とインプラントが抜け落ちることもあるでしょう。
インプラントを除去した後は、再度インプラント治療を受けるか、ほかの治療を行うのかを検討しなければなりません。インプラントが使用できなくなった原因を解消できる場合は、インプラントの再手術が可能です。
しかし、原因を解消できない場合は、違う治療法を検討する必要があります。
例えば、喫煙が原因でインプラントが寿命を迎えた場合、禁煙できないのであればインプラントの再治療はできません。再手術を行っても、再びインプラントが使えなくなる可能性が高いため違う治療法を選ぶ必要があるでしょう。
インプラントが原因の金属アレルギーを発症した場合も、インプラントを除去する必要があります。金属アレルギーの場合も、多くの場合はインプラントの再治療ができないため、違う治療法の選択が必要になる可能性が高いでしょう。
インプラントの寿命を迎えた原因を理解し、今後の治療について歯科医師とよく相談することが重要です。
インプラントの再治療の保証
インプラントの再治療では、インプラントの保証制度を利用できる可能性があります。インプラントの保証制度とは、再治療にかかる治療費の一部、もしくは全額を歯科医院やインプラントメーカーが負担する制度のことです。
歯科医院やインプラントのメーカーによって保証条件や保証内容が異なるため、インプラント治療を受ける前によく確認しておきましょう。
まとめ
インプラントの寿命は、一般的に10年以上といわれています。中には20年以上使用し続けている患者さまもいます。
しかし、インプラント周囲炎や歯ぎしりの癖、喫煙習慣、全身の健康状態などが原因で、インプラントの寿命が短くなることもあります。インプラントの寿命を延ばすためには、これらの原因を予防・改善しなければなりません。
特に、毎日の口腔ケアと定期検診は重要です。口腔内を清潔に保ち、定期検診でインプラントの状態を確認することで多くのトラブルを回避できます。
インプラントの寿命を迎えた場合は、再度インプラント治療を受けるか、ほかの治療法を選択するかを決める必要があります。インプラントの寿命を迎えた原因を解消できる場合は、再度インプラント治療を受けることが可能です。
再手術を受ける場合は、インプランの保証制度を利用できることもあるため、歯科医院で確認するといいでしょう。
インプラントを検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。