患者様からよくある質問
- 歯周病とは?
- 歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨が炎症を起こし、最悪の場合、歯が抜けてしまう病気のことです。主にプラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の塊が原因で歯周病を引き起こします。
初期症状が少なく、気づかないうちに進行することが多いため、「沈黙の病気」とも呼ばれています。 - 歯周ポケットとは何ですか?
- 歯と歯茎の間の溝のことです。
健康な歯茎の状態でも歯周ポケットはありますが、歯周病が進行すると、この溝が深くなり、歯周ポケットが形成され歯茎の痛みや腫れ、出血を引き起こす原因になります。 - 日本人の歯周病の罹患率はどのくらいですか?
- 日本人の約70%以上が歯周病に罹患していると言われています。
厚生労働省の「歯科疾患実態調査」(2016年)によると、30代の約70%、40代の約80%、50代以上では90%以上が歯周病にかかっているというデータがあります。
特に、自覚症状がないまま進行するため、気づいたときには中等度〜重度になっていることも多いです。 - 歯周病には必ずかかりますか?
- 歯周病はかならずかかるわけではありません。
かからないように予防することは十分可能です。
また、かかっても初期であれば症状を抑えることもできます。信頼できる歯科医師に相談されることをお勧めいたします。 - 歯磨きの時に出血すると怖くて磨けないです
- 歯磨きの時の出血は歯ぐきに炎症のある証拠です。
磨けていないと菌がいつまでも残ってしまい、ますます出血しやすい状態が続きます。磨いて痛くなければ気にせず磨くようにしましょう。
痛みを感じるようであれば、少し柔らかめの歯ブラシから磨くようにしましょう。 - 歯石を取ったりするのは痛くありませんか?
- 歯石には歯ぐきの境目から上につく縁上歯石と歯ぐきの内部につく縁下歯石があります。
縁上歯石はほぼ痛みを感じることなく除去することができます。ですが、縁下歯石は痛みを感じることがあるため取り残しがないように麻酔をすることもあります。 - タバコは歯周病によくないでしょうか?
- タバコは歯周病によくありません。タバコを吸うと歯周病のリスクが約5倍に増えると言われています。
さらに、治療しても治りにくく、進行も早いため禁煙しないと歯周病がどんどん悪化します。
原因としてはタバコの有害物質により血管を収縮してしまい、歯茎に十分な酸素や栄養がいかなくなってしまうからです。 - お酒は歯周病に悪いですか?
- お酒が歯周病に悪いという根拠はありません。
よくみられるのが、お酒を飲んで眠くなってしまい歯を磨かずに寝てしまうことが見受けられます。これは絶対にやめましょう。 - 歯石を取ったら歯がしみるのはどうしてですか?
- 歯石を取ると炎症を起こして腫れていた歯ぐきが引き締まってきます。
歯ぐきが引き締まることによって歯の表面や根の部分が露出し、刺激を敏感に感じて歯がしみてしまいます。
通常は時間とともに改善しますが、2~3週間経っても強い痛みやしみる症状が続く場合は、知覚過敏や歯周病が進行している可能性があるので、早めに歯科を受診しましょう。 - 全部の歯石をとるのに何回もかかるのはなぜ?
- 一度に全部の歯石をとることが難しいからです。
まず見えているところに付いている縁上歯石をとります。その後歯ぐきが引き締まるのを待ち、縁下歯石をとります。
歯石を取ると、歯ぐきの腫れが引いたり、歯ぐきが引き締まるため、次回の診察時に前回治療部位の状態を確認しながら進めることが大切だからです。 - 動いている歯は元に戻りますか?
- 必ず戻るとは言えません。動いている歯の原因は複数あります。
歯周病由来のものであれば歯周病治療や骨の再生療法などで歯の揺れが治まる場合があります。
ですが、重度の場合は戻りません。また、歯ぎしり由来のものは状態によってかなり厳しい場合もあります。
まずは動いている原因が何なのか歯科医師に判断してもらうことが大切です。 - 口呼吸は歯周病の原因になりますか?
- はい、なります。お口の中が乾燥しやすくなると菌の繁殖が活発になるためです。
また、口臭の原因にもなります。鼻づまりや慢性鼻炎など耳鼻科系の疾患をお持ちであれば治療することが最優先です。 - 歯ぎしり(ブラキシズム)は歯周病の原因ですか?
- 歯ぎしりそのものが歯周病の直接の原因になるわけではありませんが、歯周病を悪化させる大きな要因になります。
歯ぎしりや強い食いしばりは歯ぐきにダメージを与え歯周病を進行させることがあります。 - 歯周病と他の病気との関連性があれば教えてください
- 歯周病は単なる「口の中の病気」ではなく、全身のさまざまな病気と深く関係していることが分かっています。
特に、歯周病の原因となる細菌や炎症が、血流に乗って全身に影響を及ぼすことが大きな問題です。
たとえば歯周病との関連性が言われているものに、呼吸器系疾患、循環器系疾患、糖尿病や早産などがあります。 - 歯ブラシはたくさん種類がありますがお勧めはありますか?
- 歯ブラシの柄はストレート、植毛部は小さくて四角いタイプが使いやすいです。
毛の硬さは普通からやわらかめ。けして硬めは使わない様にしましょう。
磨き方にもよりますが、歯ぐきの炎症が少ない人なら普通の硬さ、炎症が多少ある人や歯周病の人はやわらかめがお勧めです。いろいろ試してみてください。