患者様からよくある質問
- マウスピース矯正とは、いったいどういうものなのでしょうか?
- 矯正治療とは、針金(ワイヤー)を使って歯を動かすものですが、針金だと目立って嫌だという患者様のために、透明なマウスピースによって歯を動かしていく治療方法のことです。
歯というものは、同じ方向に長時間、力をかけていけば必ず動きますから、針金で動かす原理を応用して、マウスピースを装着しながら歯を動かしていく方法です 。 - マウスピース矯正ができないことはありますか?
- ブラケット矯正と比べて一部の症例に対応できないケースが確かにありますが、基本的にどのような症例でもマウスピースで矯正はできます。実際に歯並びの状態を確認しなければ判断ができないため、まずは歯科医師にご相談ください。
- マウスピースを装着する以外に必要な処置はありますか?
- マウスピースの特徴を引き出すために、補助装置の使用を検討します。例えば、アタッチメントと呼ばれる1mmほどの装置を歯の表面に取り付ける場合があります。その他ゴムの力で歯の移動をスムーズにするエラスティックゴムなどを患者さまに応じて使い分けます。
- マウスピース矯正を行う際にワイヤーやブラケットを使用することはありますか?
- 歯並びの状態によっては、マウスピース矯正とブラケット矯正を組み合わせる必要がある場合があります。マウスピースの一部をカットして、可能な限り外側から見えづらい部分にのみブラケットを装着し矯正治療を行います。
- マウスピース矯正をしていることが周りの人にわかりますか?
- マウスピース自体は透明のため周りの人に気づかれにくいです。対してブラケット矯正はワイヤーが目立つため、一目で矯正していることがわかります。
- マウスピース矯正で発音がおかしくなったりしませんか?
- マウスピース装置の厚さは1mm以下と非常に薄く、しかも歯肉を大きく覆わないため普段とほとんど変わらずに話せます。新しいマウスピースを装着してから2~3日は、多少の違和感を覚えるかもしれません。スピーチや大切な商談など、しっかり話したい場合はマウスピースを外すことを検討してください。短時間外す程度であれば全く問題はありません。
- マウスピースを装着したまま飲み物を飲んで大丈夫ですか?
- お水は大丈夫です。ですが、水以外の飲み物は着色や虫歯の原因となるほか、高温の飲み物はマウスピース型装置を変形させるおそれがあります。水を除いた飲み物を摂る場合、虫歯のリスクが高まるためマウスピースを必ず外してください。
- マウスピース矯正治療中に痛みはありますか?
- 新しいマウスピース型装置を取りつけると、はじめは違和感や軽い痛みを感じる場合がありますが数日で慣れてきます。ワイヤー矯正よりも痛みは少ないと報告されています。
- 1日のうちでどれくらい装着すればいいのですか?
- 1日におよそ20時間以上装着しておくことが推奨されています。ですので、食事や歯磨きのとき以外は基本的に装着していただきます。しっかり自己管理をすることにより計画どおりに治療が進んでいきます。
- マウスピースを装着するとどんな感じがしますか?
- マウスピース矯正は、マウスピースが特定の歯に一定の方向の力を加えますので、動かそうとする歯が圧迫される感じがします。そして、動かそうとする歯の周りは少しきつく締め付けられる感じがします。この感覚は、新しいマウスピースを装着直後に強く現れ、時間とともに症状が消失していきます。
- 食事は普通に食べられますか?
- マウスピース矯正の場合には、食事中にはマウスピースを外して摂っていただきます。 しかし、矯正中は、歯がぐらついている状態なので、ぐらついた歯で硬い物を噛む事に多少の恐怖心があるかもしれません。外で食事をする際もマウスピース型装置は必ず取り外してください。食後には携帯の歯ブラシなどで歯を磨き、装置も洗浄してから取りつける様にしてください。
- マウスピースのお手入れ方法はどうするのですか?
- マウスピースのお手入れ方法は、基本的には水で洗い流していただければ大丈夫です。マウスピースの汚れがひどい場合には、マウスピース専用の洗浄剤がドラッグストアなどで販売されていますので、それを使っていただくときれいになります。
通常、歯を動かすマウスピースは、1~2週間ごとに新しい物に交換していきますので、その間だけきれいに保たれていればいいのですから、お手入れはそれほど神経質になる必要はありません。 - マウスピースが壊れるようなことはあるのですか?
- マウスピースは、薄いプラスチィック製の物なので、長い間使用していれば、壊れることもありますが、歯を動かすマウスピースは、1~2週間ごとに交換していく物なので、その間に壊れる可能性は殆んどないといっていいでしょう。ですが、マウスピースを使ったり、使わなかったりした場合に壊れることが多いです。
- マウスピース矯正の治療期間はどれくらいになりますか?
- 治療内容や個人差はありますが、大体2~3年くらいとなります。従来のワイヤー矯正に比べて治療期間が特に長いということはなく、むしろ早く終わることもあります。しかし、ワイヤーでの矯正と違って、マウスピース矯正の場合には、患者様自身でマウスピースを装着していただく必要がありますので、患者様の協力度によって治療期間も大きく違ってきます。
- 費用はどれくらいかかりますか?
- 歯並びの状態や治療期間などによって異なりますが、歯列全体を矯正する場合は一般的なワイヤー矯正に比べて多少費用が多くかかるのが一般的です。詳しいことは歯科医師と相談してみてください。