こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。
セラミック治療を検討している方のなかには「ジルコニアとはどのようなものなの?」「ジルコニアを選ぶメリットは?」などといった疑問をおもちの方もいるでしょう。ジルコニアには、ほかのセラミック素材にはない特徴があります。
この記事では、ジルコニアの歯とはどのようなものなのか解説します。メリット・デメリットについても解説しますので、ジルコニアの歯を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ジルコニアの歯とは
ジルコニアとは、セラミックのなかでも高品質な素材で、高い強度と美しさを兼ね備えた歯です。陶器素材であるセラミックは透明感や色味の再現性が高いため、見た目にこだわりたい方に人気の治療法ですが、噛み合わせが強いと破損することがあります。
その点、人工ダイヤモンドとも呼ばれるほど耐久性が高いジルコニアは、欠けたり割れたりしにくいのがメリットです。前歯にはもちろん、奥歯や噛み合わせの強い方、歯ぎしり・食いしばりのある方でも安心して使用できるでしょう。
ジルコニアの種類と費用
ジルコニアにはいくつか種類があり、どの素材を選ぶかで費用は異なりますが、ジルコニアの費用相場は被せ物で約13万~20万円、詰め物で約5万~8万円です。
ここでは、ジルコニアの種類と特徴について解説します。
フルジルコニア
フルジルコニアとは、ジルコニアだけで作られた歯です。高い耐久性を誇るジルコニアだけを使用しているため、欠けたり割れたりしにくいのがメリットです。そのため、噛み合わせの強い方や歯ぎしり・食いしばりのある方でも安心して使用できるでしょう。
ただし、セラミックよりも透明感やツヤ感は劣るかもしれません。
フルジルコニアステイン
フルジルコニアステインとは、フルジルコニアの表面に着色加工を施した歯です。私たちの歯をよく見てみると、根元が濃い色で、先端に近づくほど明るくなっています。そのため、単色で白い歯を作成すると違和感が出やすくなるのです。
そこで、フルジルコニアに着色加工を施すことで、周りの歯によく馴染み、自然な美しい口元に近づきます。
ジルコニアセラミック
ジルコニアセラミックとは、ジルコニアの表面にセラミックを焼きつけた歯です。セラミックは透明感や色味の再現性が高く、見た目が美しいのがメリットです。
そのため、内部はジルコニア、表層はセラミックという作りにすることで、ジルコニアの丈夫さとセラミックの自然な美しさが手に入るでしょう。
ただし、噛み合わせが強いとセラミック部分が割れる可能性があります。
ジルコニアを選ぶケース
ジルコニアは被せ物や詰め物で使用される素材のため、基本的には虫歯治療の際に選ばれることが多いです。
しかし、ジルコニアは審美性が高いため、虫歯治療以外に選ばれることもあります。そこでここでは、ジルコニアを選ぶ4つのケースについて解説します。
虫歯治療が必要なケース
主にジルコニアは虫歯治療で歯を削った際の被せ物や詰め物として使用されます。ジルコニアは美しさと耐久性を兼ね備えているため、前歯はもちろん、負担のかかる奥歯にも使用できるのがメリットです。
銀歯を白くしたいケース
以前虫歯治療した銀歯を白い歯にかえるときにもジルコニアは選ばれています。銀歯は費用が抑えられるものの「銀歯が目立つ」「金属が見えるので口が開けづらい」という悩みをもつ方もいるでしょう。
審美性の高いジルコニアを選ぶことで、白く美しい歯を手に入れることができます。
歯の黄ばみが気になるケース
加齢や着色、被せ物の劣化により、歯の黄ばみにお悩みの方は多くいらっしゃいます。特に保険素材のレジンは、経年劣化によって歯が黄ばむことがあるでしょう。
その点、ジルコニアは経年劣化によって変色することはありません。そのため、歯の黄ばみが気になる方にジルコニアは選ばれる傾向があるのです。
従来のセラミックでは割れてしまうケース
以前の虫歯治療でセラミックを選んだ方のなかには、噛み合わせや歯ぎしり・食いしばりによって被せ物・詰め物が割れてしまった方もおられます。これは、セラミックは自分の歯と同じくらいの強度があるものの、衝撃には弱いからです。
特に、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は、セラミックだけでなくご自身の歯が割れることもあります。
ジルコニアもセラミックの一種ですが、セラミックのなかでも高い耐久性があり、自分の歯よりも丈夫だといわれています。そのため、セラミックが割れてしまった方や歯ぎしり・食いしばりの癖がある方に、ジルコニアは選ばれる傾向があるのです。
ジルコニアを選ぶメリット
ジルコニアを選ぶメリットは、以下の5つです。
耐久性が高い
セラミックは自分の歯と同じくらい丈夫だといわれていますが、ジルコニアは自分の歯よりも硬い素材といわれています。そのため、負担のかかる奥歯に使用しても長持ちしやすいのがメリットです。
見た目が美しい
保険素材でも白い被せ物や詰め物を選択できますが、再現できる色味に制限があるため、周りの歯に馴染まないことがあります。
その点、ジルコニアは天然歯のような透明感や色味を再現できるため、美しい口元が手に入るでしょう。そのため、見た目にこだわりたい方や白く美しい歯を手に入れたい方に選ばれています。
虫歯になりにくい
ジルコニアは表面に汚れがつきにくいため、虫歯になりにくいのがメリットです。
保険素材は表面に汚れがつきやすいため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特に、銀歯は経年劣化によって歯と歯の間に隙間ができやすいため、気づかない間に虫歯になっていることもあるのです。
その点、ジルコニアは表面がなめらかで汚れが付きにくく、ジルコニアと天然歯との間に隙間ができにくいため、メンテナンスをしていれば虫歯を予防できるでしょう。
経年劣化で変色しにくい
保険素材のレジンは水分を吸収しやすいため、経年劣化によって徐々に歯が黄ばむことがあります。
一方、ジルコニアは経年劣化によって変色することはほぼありません。そのため、美しい歯を保ちたい方にジルコニアは選ばれているのです。
金属アレルギーのリスクがない
銀歯や金属を使用した歯は、経年劣化によって徐々に金属が溶け出し、金属アレルギーを発症することがあります。また、溶け出した金属が歯茎に吸収されると、歯茎が黒ずむこともあるのです。金属アレルギーを発症すると、お口の中だけでなく全身に症状が広がる場合もあります。
一方、ジルコニアは金属を一切含んでいないため、金属アレルギーを引き起こすリスクがありません。見た目だけでなく健康リスクを避けたい方にもジルコニアは選ばれているのです。
ジルコニアを選ぶデメリット
ジルコニアは審美的にも機能的にも優れていますが、以下のようなデメリットも存在します。ジルコニアを選ぶデメリットは、以下の3つです。
費用がかかる
ジルコニアは保険が適用されないため、費用は高額です。費用を抑えたいと考える方にとってはデメリットといえるでしょう。
しかし、保険素材は経年劣化しやすいため、変色によって歯の見た目が悪くなったり長持ちしにくかったりすることがあります。費用を抑えようと保険素材を選んだはずが、経年劣化することで再治療が必要になり、余計に費用がかかる場合もあるのです。
再治療が必要になるほど、歯への負担が増えることにもつながります。
ジルコニアの歯は高額ですが、劣化しにくかったり、虫歯になりにくかったりするため、長い目でみると費用を抑えられる可能性があるのです。歯への負担も軽減できるでしょう。
歯を削る量が多くなる
銀歯は強度が高いため、薄く作っても問題ありません。
一方、ジルコニアは耐久性が高いですが、銀歯よりも歯を削る量が多くなります。ジルコニアの強度を保つためには、ある程度の厚みが必要になるためです。健康な歯を削ることに抵抗がある方にとってはデメリットといえるでしょう。
噛み合う歯を傷つけるリスクがある
ジルコニアの歯は耐久性が高いですが、自分の歯よりも硬いため、噛み合う天然の歯が欠けたり割れたりするリスクがあります。
しかし、定期的に噛み合わせを確認し、調整すれば避けられるリスクです。ジルコニアの歯を長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。治療が終わっても、3~6ヵ月ごとに定期メンテナンスを受けるようにしましょう。
まとめ
ジルコニアとは、セラミックのなかでも耐久性と審美性を兼ね備えた歯のことです。ジルコニアには、耐久性や審美性が高いだけでなく、変色しにくく、虫歯になりにくいというメリットもあります。
一方で歯を削る量が多かったり、噛み合う歯を傷つけたりするデメリットも存在します。メリットだけでなく、デメリットやリスクも考慮して治療を検討しましょう。
審美歯科治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。