こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。
すきっ歯は見た目のコンプレックスにつながるだけでなく、発音や噛み合わせにも影響を及ぼすことがあります。すきっ歯の改善に近年注目されているのが、目立ちにくく取り外し可能なマウスピース矯正です。
従来のワイヤー矯正と比べて、見た目に配慮しながら治療が進められる点が人気の理由でしょう。
しかし、マウスピース矯正にもメリットだけでなくデメリットも存在します。
今回は、マウスピース矯正ですきっ歯を治す際のメリットとデメリット、さらには気になる費用や治療期間について詳しく解説します。
目次
すきっ歯とは
すきっ歯とは、歯と歯の間に不自然なすき間がある状態を指します。特に、前歯の中央にすき間ができるケースが多く、見た目の印象にも大きく影響するため気にする方が少なくありません。
医学的には空隙歯列(くうげきしれつ)と呼ばれ、歯の大きさや顎の骨格、舌の癖などが原因となることがあります。すきっ歯の主な原因としては、歯のサイズに対して顎が大きすぎる、または歯が通常よりも小さい場合が挙げられます。
また、舌で前歯を押す癖や指しゃぶりなどの習慣、上唇小帯(唇と歯茎をつなぐ筋)の異常が影響することもあります。これらの要因が重なることで歯の間にすき間ができ、放置すると噛み合わせや発音に支障をきたす可能性もあります。
すきっ歯のままだとどのようなリスクがある?
すきっ歯は一見すると見た目の問題だけに思われるかもしれませんが、放置すると口腔内の健康や日常生活にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、すきっ歯をそのままにしておくことで生じるリスクについて詳しく解説します。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
すきっ歯の状態では、歯と歯の間にすき間があるため、食べかすが詰まりやすくなります。この状態を放置していると、歯垢が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
特に、歯周病は自覚症状が少ないまま進行することが多く、気づいた時には重症化しているケースもあります。定期的な歯科検診やクリーニングも大切ですが、根本的な原因であるすきっ歯を改善することが、予防の第一歩になります。
発音が不明瞭になる可能性
すきっ歯があると、発音にも影響が出ることがあります。特に、サ行やタ行の音がうまく発音できず、空気が抜けるような話し方になることがあります。子どもの場合、発音の発達に影響することもあり、コミュニケーションの妨げになる可能性があります。
大人でも、仕事や日常会話の場面で聞き取りにくいと感じられることがあるでしょう。
噛み合わせの悪化による全身への影響
すきっ歯のままだと、噛み合わせのバランスが崩れやすくなります。正常な噛み合わせでは、歯が互いに支え合いながら力を分散させていますが、すき間があると一部の歯に負担が集中し、顎関節や筋肉に負担をかける原因になります。
これが続くと、頭痛や肩こり、顎の痛みといった全身の不調につながることもあります。また、咀嚼効率が落ちることで、消化器官への負担も大きくなります。
審美的なコンプレックスが生まれる
見た目の印象も、すきっ歯によって大きく左右されます。前歯にすき間があると、笑ったときや話しているときに気になり、人前で口元を隠すようになってしまう方も少なくありません。
こうしたコンプレックスは、自己肯定感の低下や人とのコミュニケーションを避けることにつながる可能性もあり、心理的な影響も無視できません。
子どもの成長に悪影響を及ぼす
子どもの場合、すきっ歯は成長とともに自然に治るケースもありますが、放置していると永久歯の生え方に悪影響を与えることがあります。特に、乳歯の段階で歯並びに異常があると、将来的に本格的な矯正治療が必要になることもあります。
早期の段階で歯科医師の診察を受け、必要に応じて予防的な処置を検討することが重要です。
すきっ歯はマウスピース矯正で治せる?
すきっ歯の治療方法として、近年注目されているのがマウスピース矯正です。透明な装置を使用するため見た目の違和感が少なく、取り外しも可能なため、従来のワイヤー矯正に比べて日常生活への負担が少ないという特徴があります。
特に、軽度から中等度のすきっ歯であれば、マウスピース矯正で十分な改善が見込めるケースが多く、実際に多くの人がこの方法を選んでいます。
マウスピース矯正ですきっ歯を治すメリット・デメリット
従来のワイヤー矯正とは異なり、見た目や使用感に優れていることから、多くの人がすきっ歯の治療法としてマウスピース矯正を選んでいます。
しかし、すべての症例に適しているわけではなく、治療にはメリットとデメリットの両面があります。ここでは、マウスピース矯正でのすきっ歯治療のメリット・デメリットについて、詳しく解説します。
メリット
まずは、マウスピース矯正ですきっ歯を治療するメリットをご紹介します。
見た目が目立ちにくくストレスが少ない
マウスピース矯正の最大の魅力は、透明で目立ちにくい点です。装着していても周囲に気づかれにくいため、人前に出る仕事や学校生活でもストレスなく過ごせます。
見た目を気にして矯正をためらっていた方にとって、心理的なハードルが大きく下がる点は大きなメリットといえるでしょう。
食事や歯磨きがしやすく衛生的
マウスピースは自分で取り外せるため、食事中に装置が邪魔になることがなく、好きなものを自由に食べられます。また、歯磨きやフロスも普段どおりにできるため、口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯や歯周病のリスクを抑えることが可能です。
これは、固定式のワイヤー矯正にはない大きなメリットです。
治療計画が可視化されて安心感がある
マウスピース矯正では、3Dシミュレーション技術を用いて治療計画を立てることが一般的です。治療を始める前に、歯がどのように動いていくか、どのような仕上がりになるかをあらかじめ確認できるため、安心して治療に臨めるでしょう。
また、治療の進行が目に見えることでモチベーションも保ちやすくなります。
デメリット
マウスピース矯正ですきっ歯を治療するデメリットは、以下のとおりです。
適応できないケースもある
マウスピース矯正には、適応の限界があります。すきっ歯といっても、その原因やすき間の大きさ、噛み合わせの状態は人によって異なります。
歯の移動が複雑な場合や、大きなずれを伴う場合には、マウスピース矯正だけでは対応しきれないこともあります。そうした場合は、ワイヤー矯正や外科的処置など、他の治療法を組み合わせる必要があります。
毎日の装着と管理が必要
マウスピース矯正では、決められた装着時間(1日20~22時間以上)を守ることが重要です。装着時間が不足すると歯の動きが予定どおりに進まず、治療期間が延びたり、効果が出なかったりするリスクがあります。
また、食事のたびに取り外して洗浄する手間や、装置の紛失にも注意が必要です。自己管理が求められる点は、忙しい人や子どもにとっては負担になるかもしれません。
費用がやや高めになる
マウスピース矯正は高度な技術と専用機器を用いるため、治療費が高額になることがあります。特に、部分矯正ではなく全体矯正が必要な場合は、数十万円単位の費用がかかることもあるため、事前に見積もりを取り、費用対効果をしっかり検討することが大切です。
マウスピース矯正ですきっ歯を治す場合にかかる費用・期間
すきっ歯の矯正にかかる費用や期間は、歯のすき間の大きさや全体の歯並びの状態、使用するマウスピースの種類によって変わります。
費用の目安
すきっ歯の治療にかかる費用は、部分矯正であれば20万円から40万円程度、全体矯正になると60万円から100万円程度が相場とされています。
マウスピース矯正は自由診療であるため、歯科医院ごとに価格設定が異なり、使用する装置の種類によっても費用が上下します。また、診断料や調整料、通院ごとの費用が別途必要になる場合もあるため、事前にトータルの費用を確認しておくことが重要です。
治療期間の目安
治療期間は、軽度のすきっ歯であれば3ヶ月から半年ほどで改善が期待できます。すき間の大きさが大きい場合や他の歯並びの問題も併発している場合は、1年から2年程度かかることもあります。
マウスピースは1日20~22時間以上の装着が基本となるため、装着時間が守られていないと治療期間が長引くこともあります。
まとめ
すきっ歯は、見た目の問題だけでなく、虫歯や歯周病、発音障害、噛み合わせの乱れなど、さまざまなリスクを伴います。近年注目されているマウスピース矯正は、目立ちにくく取り外し可能な点が魅力で、特に軽度から中等度のすきっ歯の治療が可能です。
治療中のストレスが少なく、日常生活への影響も最小限に抑えられる反面、適応できない症例があることや、自己管理が求められる点には注意が必要です。
費用は、部分矯正で20万円〜40万円程度、治療期間は短いケースで3ヶ月から半年が目安です。自身の症状に合った治療を選ぶためにも、まずは歯科医師に相談することが大切です。
マウスピース矯正によるすきっ歯の治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。