こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。
マウスピース矯正でせっかく歯並びが整ったのに、治療後に歯が元の位置に戻ってしまうのではないかと不安に感じていませんか。
実は矯正後の後戻りは多くの方が経験しやすい現象であり、せっかくの努力が無駄になるリスクもあるため、見過ごせない問題です。
この記事では、マウスピース矯正後の後戻りとは何か、どうして後戻りが起こるのか解説します。マウスピース矯正後の後戻りを防ぐ方法についても解説しますので、後戻りのリスクを減らしたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
マウスピース矯正後の後戻りとは
後戻りとは、矯正治療によって整えた歯並びが、治療前の状態に部分的または全体的に戻ってしまう現象を指します。
マウスピース矯正に限らず、矯正治療後は歯や歯周組織が新しい位置に安定するまで時間がかかります。そのため、特に矯正装置を外した直後から数か月間は後戻りが起こりやすい時期とされています。
矯正治療後には保定期間が設けられています。保定期間とは、矯正治療で整えた歯並びを固定させるための重要な期間です。
この期間は、リテーナー(保定装置)を歯科医師の指示どおりに装着することが重要です。リテーナーを適切に使用しない場合、後戻りのリスクが高まることが知られています。
マウスピース矯正後に後戻りが起こる主な原因
マウスピース矯正後に後戻りを起こす主な原因について解説します。
リテーナーの装着不足や誤った使い方
マウスピース矯正後はリテーナーと呼ばれる保定装置を一定期間装着する必要があります。
しかし、リテーナーの装着時間が短かったり、自己判断で装着を中断したりすると、歯が元の位置に戻りやすくなります。
また、リテーナーの装着方法が間違っている場合も、十分な効果が得られません。歯科医師の指示通りにリテーナーを装着することが大切なのです。
口呼吸・舌癖・頬杖などの悪習慣
口呼吸や舌で歯を押す癖、頬杖をつく癖などの習慣や癖は、歯並びに影響を与えることがあります。これらの悪習慣が矯正治療後も続くと、歯が動きやすくなり、後戻りのリスクが高まります。
意識して改善することが大切ですが、ご自身での改善が難しい場合には歯科医師などの専門家に相談しましょう。
歯周病や虫歯など口腔内トラブル
歯周病や虫歯が進行すると、歯を支える組織が弱くなり、歯が動きやすくなります。矯正後も口腔内の健康管理を徹底し、トラブルを未然に防ぐことが後戻り予防につながります。
マウスピース矯正中にも後戻りが起こることがある
なお、マウスピース矯正中にも後戻りが起こる可能性はあります。
マウスピース矯正では、取り外し可能な装置を使用します。そのため、マウスピースの装着を怠り、何も装着していない時間が長くなると、歯がもとの位置に戻ろうと動くことがあるのです。
そのため、食事や歯磨きのとき以外はマウスピースを装着することが大切なのです。
一方、ワイヤー矯正では固定式の装置を用いるため、治療中に後戻りが起こるということは基本的にありません。
しかし、ワイヤー矯正で歯並びを整えたあと、リテーナーの装着を怠ると後戻りを起こす可能性があるため注意が必要です。
マウスピース矯正後の後戻りによるリスクと症状
マウスピース矯正後に後戻りが起こるとどのようなリスクがあるのでしょうか。以下に、詳しく解説します。
見た目や噛み合わせが変化する
マウスピース矯正後に後戻りが起こり、せっかく整えた歯並びが乱れると、見た目に影響を及ぼす可能性があります。歯のガタつきやすき間が再び目立つようになると、笑顔や口元に自信が持てなくなる方も少なくありません。
また、歯並びの変化は噛み合わせにも影響を及ぼす可能性があります。上下の歯がうまく噛み合わなくなることで、食事の際に違和感を覚えたり噛みにくくなったりすることもあります。
これらの変化は、矯正治療の満足度を低下させる要因となるため、注意が必要です。
口腔内や全身の健康に影響を及ぼす可能性がある
矯正治療後に後戻りを起こすと、見た目だけでなく口腔全体の健康にも影響が及ぶことがあります。歯並びが乱れると、歯磨きがしづらくなり、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
また、噛み合わせが悪化すると、顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性もあります。頭痛や肩こりなどの症状が現れることもあるでしょう。
こうしたリスクを避けるためにも「後戻りしているかも?」と思った場合は早めに歯科医師へ相談することが大切です。
マウスピース矯正後の後戻りを防ぐ方法
マウスピース矯正後の後戻りを防ぐための方法について解説します。
リテーナーを正しく装着する
マウスピース矯正が終了したあとは、歯の位置を安定させるためにリテーナー(保定装置)の装着が必要です。リテーナーは、歯科医師の指示に従い、決められた時間きちんと装着しましょう。
矯正直後はリテーナーを1日20時間以上装着するよう指示されるケースがほとんどです。歯並びが安定してきたら、徐々に夜間のみの装着に移行しますが、自己判断で装着時間を短縮すると後戻りを起こすリスクが高まります。
そのため、リテーナーの装着時間は必ず守りましょう。
悪習癖を改善する
口呼吸や舌で歯を押す癖、頬杖をつく癖、うつぶせ寝などの癖や習慣は、歯並びに影響を与えることがあります。これらの悪習癖を意識して改善することで、矯正後の歯並びを安定させやすくなります。
特に舌の位置や噛み合わせの癖に気を付け、必要に応じて歯科医師の指導を受けることも有効です。
しっかりと口腔ケアを行う
上述のとおり、矯正治療後に虫歯や歯周病になると、歯の形が変わったり、歯を支える組織が弱くなったりするため、後戻りを起こしやすくなります。そのため、しっかりと歯磨きをして虫歯や歯周病を予防することが大切なのです。
歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシも活用して、細かい部分に付着した汚れもしっかり落としましょう。
定期的に歯科医院で検診を受ける
定期的に歯科医院で検診を受けることも大切です。定期検診では、虫歯や歯周病の有無の確認だけでなく、後戻りが起こっていないかも確認します。万が一、後戻りが起こっていても、早期に発見できるでしょう。
マウスピース矯正後に後戻りした場合の対処法
マウスピース矯正後に歯並びが後戻りした場合の対処法について解説します。
リテーナーの装着時間の見直し
後戻りが軽度であれば、まずはリテーナー(保定装置)の装着状況を見直しましょう。リテーナーの装着時間が短かったり、装着を忘れる日が続いたりすると、歯が元の位置に戻りやすくなります。
後戻りの程度によっては、歯科医師からリテーナーの装着時間を延長するよう指示されるケースもあります。
再矯正
後戻りが目立つ場合や、噛み合わせに問題が生じている場合は再矯正が検討されます。再矯正には再びマウスピース矯正を行う方法や、部分的なワイヤー矯正を併用する方法など、症状や希望に応じた治療法が選択されます。
治療方針は歯科医師が口腔内の状態を診断したうえで提案されます。
まとめ
マウスピース矯正後に起こる後戻りとは、矯正治療で動かした歯が元の位置に戻ろうと動く現象を指します。
主な原因には、リテーナーの装着不足や口周りの癖、虫歯・歯周病などがあります。後戻りが起こると見た目や噛み合わせに影響が出ることがあるため、しっかりと予防することが大切です。
後戻りを防ぐためには、リテーナーの装着時間を守ること、歯並びに影響を及ぼす口周りの癖を改善することなどが挙げられます。また、定期的に歯科医院で検診を受けることも大切です。
もし後戻りが生じた場合は、早めに歯科医師へ相談し、再治療の必要性や方法について確認しましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。