こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

歯列矯正は、美しい歯並びや正しい噛み合わせを手に入れるために多くの人が選ぶ治療法ですが、その過程で歯が痛いと感じることは少なくありません。
特に矯正装置をつけ始めたばかりの時期や、調整後の数日間に痛みを経験するケースが多く、日常生活に支障をきたす場合もあるでしょう。こうした痛みはなぜ起こるのか、どのように対処すればよいのかを理解しておくことは、矯正治療を無理なく続けるために非常に大切です。
今回は、矯正中に歯が痛くなる原因や、症状が出たときの対処法について詳しく解説します。矯正治療を検討されている方や、矯正治療中の歯の痛みにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
矯正治療で歯を動かす仕組み

矯正中に痛みを感じる理由を知るためには、まず矯正治療ではどのように歯を動かしていくのかを理解しておくことが大切です。
矯正治療では、ワイヤーやマウスピースなどの装置を使って、歯に少しずつ力をかけていきます。この力によって、歯はゆっくりと移動していきます。
歯は顎の骨に直接ついているわけではなく、歯根膜(しこんまく)というクッションのような組織を通じて支えられています。矯正の力が加わると、歯根膜が圧迫されたり引っ張られたりし、それに応じて骨が吸収されたり再生されたりすることで、歯が少しずつ動いていくのです。
この一連の動きが原因で、一時的に痛みや違和感が出ることがあります。特に矯正装置を初めてつけたときや、調整を受けた直後は、数日間痛みを感じやすくなります。
歯の矯正中に痛いと感じる原因

矯正中に歯が痛いと感じるのは、ごく自然なことです。ここでは、主な原因をわかりやすく解説します。
歯を動かす力による痛み
矯正治療では、歯を少しずつ動かすために、ワイヤーやマウスピースで継続的に力を加えています。この力が歯にかかることで、歯の周りの組織が反応し、一時的に炎症が起こることがあります。
炎症といっても病気ではなく、歯が動こうとしている自然な反応です。そのため、じんわりとした痛みや違和感を覚えやすくなります。特に装置をつけた直後や、調整した直後に強く感じることが多く、数日すると落ち着くケースがほとんどです。
矯正装置による刺激
矯正装置を口の中に装着すると、頬の内側や唇、舌などに当たって違和感を覚えることがあります。
特に、まだ装置に慣れていない初期の頃は、擦れたり引っかかったりして、軽い痛みや傷ができやすくなります。話したり食べたりするたびに触れて、口の中がヒリヒリすることもあるでしょう。
こうした痛みは、装置に慣れてくると徐々に減っていくことがほとんどです。必要に応じて矯正用ワックスでカバーすることで、刺激をやわらげることも可能です。
口内炎や粘膜の傷
矯正中は、装置の一部が口の中に当たって、小さな傷ができることがあります。その傷に細菌が侵入すると、口内炎ができることもあります。口内炎ができると、話すときや食事をするときに強い痛みを感じることもあるでしょう。
ワイヤー矯正の場合、装置の金属部分や飛び出たワイヤーが原因になることが多く、繰り返し同じ部分に口内炎ができる人もいます。刺激を少なくする工夫をすることで、痛みをやわらげることができます。
食べ物を噛んだときの痛み
矯正中、食べ物を噛んだときに歯が痛いと感じることもありますが、これも多くの人が経験する自然な反応です。
これは、歯にかかる力が食事のたびに強く刺激されるために起こります。特にワイヤーを調整した直後や、マウスピースを交換したばかりのタイミングでは、歯が動こうとしている途中で敏感になっており、普段よりも痛みを感じやすくなっています。
硬い食べ物や繊維質の多いものを噛むと、動かしている歯に強い圧がかかり、ズキッとした痛みが出ることがあります。これは異常ではなく、一時的な症状です。痛みが続く間は、柔らかくて噛みやすい食事を選ぶことで、負担を減らしつつ無理なく過ごすことができます。
歯の矯正中に痛いと感じるときの対処方法

矯正中に痛みを感じたときは、無理をせず、できるだけ早めに対処することが大切です。ここでは、すぐにできる4つの対処法をご紹介します。
痛み止めを服用する
矯正で歯が動きはじめたときや、装置を調整した直後は、どうしても痛みが出やすくなります。そのようなときは、市販の痛み止めを服用することで、痛みをやわらげることができます。
ただし、痛み止めの服用は一時的な対処なので、長く続く痛みがある場合は、我慢せずに歯科医院で相談してください。また、市販の痛み止めのなかには、歯の動きを妨げる成分が含まれるものもあるため、事前に歯科医師や薬剤師に相談すると安心です。
柔らかい食事を心がける
矯正治療中に歯が痛むときは、なるべく歯に負担をかけないようにすることが大切です。特に硬い食べ物や粘り気のある食べ物は、噛むと痛みが強くなることがあります。そのようなときは、おかゆやスープ、豆腐、煮物など、やわらかくて噛みやすい食事に切り替えると安心です。
また、冷たいゼリーやプリンなどを選べば、冷たさで炎症が少し落ち着くこともあります。痛みがある間は、無理にいつもどおりの食事をしようとせず、やわらかく、体にやさしいメニューを選ぶようにすると、痛みによるストレスも減らせるでしょう。
歯科医院で相談する
矯正中の痛みが続くときや、痛みが強くなっているときは、我慢せずに歯科医院を受診して相談しましょう。たとえばワイヤー矯正の場合、装置がずれて粘膜に当たっていたり、歯にかかる力が強すぎたりすることで痛みが出ている場合もあります。
放っておくと痛みが悪化したり、口内に傷ができたりすることもあるため、早めの対応が大切です。
装置が原因で痛みが生じている場合、歯科医師に調整してもらうことで、痛みが和らぐことが多いです。「これくらいで相談してもいいのかな?」と思うかもしれませんが、少しでも違和感があるときは相談しましょう。
口腔内を清潔な状態に保つ
矯正治療中は、装置のまわりに食べかすや汚れがたまりやすく、しっかり磨かないと虫歯や歯ぐきの腫れ、口内炎の原因になります。こうしたトラブルが起こると、痛みを感じやすくなるだけでなく、治療の進行にも影響が出ることがあります。
そのため、毎日しっかりと歯みがきをして、口腔内を清潔な状態に保つことが非常に大切です。
歯ブラシに加えて、矯正用の歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを使うと、細かいところに付着した汚れもきれいに落とせます。さらに、殺菌効果のあるうがい薬を使うことで、口の中を清潔に保ちやすくなります。
口の中を清潔にしておくことで、痛みや不快感の予防にもつながり、より快適に矯正治療を進めることができるでしょう。
まとめ

歯の矯正治療中に痛みを感じるのは、多くの人にとって自然なことであり、歯が正しい位置へ動いている証でもあります。
とはいえ、その痛みは決して無視できるものではなく、食事や会話に影響を与えることもあります。痛みの原因は、歯を動かす力、装置による刺激、口内の傷などさまざまです。
しかし、痛みがあっても正しく対処すれば、乗り越えることができます。痛み止めの服用、やわらかい食事への工夫、歯科医院への相談、そして毎日の口腔ケアが、矯正生活を快適にしてくれます。
矯正中の不安や痛みは一時的なものであり、その先には整った美しい歯並びが待っています。無理せず、自分のペースで治療を続けていくことが大切です。少しでも不安を感じたときは、遠慮なく歯科医師に相談しましょう。
矯正治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。



