こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。
虫歯が重症化して神経に達すると、激しい痛みを伴います。このような場合、虫歯菌に侵された部分を除去するために根管治療を受ける必要があります。歯を保存するために重要な治療ですが、保険診療を選ぶか自費診療を選ぶかで費用が大きく異なります。
そのため、根管治療を受ける際は、費用についてしっかり把握しておかなければなりません。
今回は、根管治療にかかる費用や保険診療と自費診療の違いについて解説します。費用を抑えるためのポイントについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
根管治療とは
根管治療とは、虫歯や外傷により歯の内部にある歯髄(しずい)と呼ばれる組織がダメージを受けた際に行う治療のことです。歯を残すための重要な手段であり、天然歯を保存することを目的に行われます。
歯髄には神経や血管が含まれていて、歯に栄養や水分を届ける役割を果たしています。根管治療では、感染した歯髄を除去して根管内を徹底的に清掃します。その後、洗浄と消毒を繰り返し、薬剤を詰めて、土台を立ててから被せ物を装着します。この治療を受けることにより、大切な天然歯を残せる可能性が高まります。
ただし、抜歯を回避するためには、虫歯が神経に達する前の段階で治療を受けることが重要です。なお、根管治療には費用負担を軽減できる保険診療と、最新の技術や高品質な材料を使用できる自費診療の2種類があり、患者様の歯の状態に合わせて選べます。
根管治療の費用
根管治療には、保険診療と自費診療の2種類があります。以下では、それぞれの特徴と費用の目安について詳しく解説します。
保険診療の費用目安
法律で定められた範囲内の治療に限定されるため、自費診療よりも費用を抑えられるのがメリットといえるでしょう。費用の目安は3割負担で1本あたり3,000円〜5,000円程度が目安です。
また、根管の数は、前歯や小臼歯は1〜2本、奥歯の場合は3〜4本が一般的です。奥歯は前歯に比べて根管の数が多く、根管内の形も複雑であるため、治療は難しくなり、費用も高くなります。
患者様の歯の状態や保険の負担率によっても費用は異なるため、詳しい費用についてはかかりつけの歯科医院で確認してください。
自費診療の費用目安
自費診療の場合は、保険診療のように使用できる材料や機器が限られていません。最新の機器や高品質な材料を使用することから、必然的に費用が高額になりがちです。
しかし、治療の自由度が高く、患者様一人ひとりの悩みや希望に合った治療を受けられる点はメリットといえます。費用の目安は、前歯が5万〜10万円程度、小臼歯が7万〜12万円程度、大臼歯が10万〜15万円程度です。
被せ物の素材によっても費用が大きく異なります。オールセラミックやジルコニアを使用した高品質な素材の被せ物を選択した場合、費用が高くなる傾向があります。素材ごとに特徴も異なるため、歯科医師に相談のうえ、ご自身に合うものを選びましょう。
また、歯科医院によっても取り扱っている素材が異なるため、事前に確認してください。
根管治療の保険診療と自費診療の違い
保険診療と自費診療のどちらを選択するかで、費用だけでなく治療内容や仕上がりなども異なります。以下では、根管治療の保険診療と自費診療の違いについて解説します。保険診療か自費診療かで迷われている方は、ぜひ参考にしてください。
費用
上述しましたが、保険診療と自費診療では治療費用が異なります。日本の健康保険制度に基づいて行われる保険診療は、費用の一部を健康保険でカバーするため患者様の費用負担が軽減されます。治療費の70〜90%が健康保険でカバーされ、患者様は残りの10〜30%を負担します。
自費診療は保険が適用されないため、治療費を100%自己負担することになりますが、最新の技術や高品質な材料を使用できるなど、選択肢が広がります。詳しい治療内容と費用については、事前に歯科医師に確認しましょう。
通院回数と治療時間
保険診療と自費診療では、通院回数も異なります。保険治療では治療の進め方に決まりがあり、1回あたりの治療時間が短いです。1回ではすべての工程を終わらせることはできないため、必然的に通院回数が多くなります。
一方、自費診療の場合は、1回あたりの治療を60〜90分と時間をかけて行えます。そのため、患者様によっては2〜3回程度の通院で治療が終了することがあります。治療時間を確保できることで、より効率的に治療を進められるので通院回数を減らせるのです。
仕事などで忙しく、歯科医院を受診する時間の確保が難しいという方にとって、通院回数が少ないという点は大きなメリットといえるでしょう。
使用可能な機器や材料
保険診療では、治療に使用する器具や詰め物・被せ物に使用する素材などが制限されています。高度な技術を必要とする治療は保険適用の対象外となるケースがほとんどです。
一方で、自費診療の場合は、治療に使用できる機器や材料に制限がありません。選択肢が広がるため、精密な治療を受けられます。
根管内を拡大できるマイクロスコープや、複雑な形状の根管にも対応できるニッケルチタンファイルなどを使用できるため、精密な治療を行えるのです。これによって、治療の成功率が上がることも期待できます。
また、被せ物にオールセラミックやジルコニアなどの耐久性や審美性に優れた材料を使用できます。天然歯に近い見た目を再現できるため、よりナチュラルな仕上がりになるでしょう。
根管治療の費用を抑える方法
重度の虫歯になったとき、根管治療は歯を保存するために欠かせない治療ですが、自費診療を選択すると費用が高額になることがあります。なるべく費用を抑えて根管治療を受けたい場合は、以下の方法を検討してみてください。
保険適用の範囲内の治療を受ける
費用を抑えたいという方は、保険診療を選択しましょう。保険診療であれば、治療費の1~3割を負担すればよいため、治療費用を大幅に抑えられます。
機能回復のために必要最低限の治療は受けられるため、コストをできるだけ抑えたいという方にとっては良い選択肢といえるでしょう。
早期治療を心がける
歯に違和感がある場合、症状が軽度なうちに治療を受けることが重要です。歯に異常があるにも関わらず放置して重症化すると治療が複雑になり、必然的に費用も高額になります。費用負担を抑えるためには、早期発見・早期治療が大切です。
いくつかの歯科医院でカウンセリングを受ける
自費診療の場合、歯科医院によって料金設定が異なります。そのため、いくつかの歯科医院でカウンセリングを受け、治療内容や費用を比較して選ぶことが費用負担を軽減するために重要となります。
ただし、費用の安さだけで判断するのではなく、使用する材料や設備、治療方法の違いなども十分に理解したうえで、信頼できる歯科医院を選ぶようにしてください。
医療費控除を活用する
自費診療の場合、医療費控除を活用することで経済的な負担を軽減できます。医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超える場合に、確定申告することで税金の一部が還付される制度です。
治療費を安くすることはできませんが、経済的な負担の軽減にはつながります。治療にかかった費用だけでなく、バスや電車などの公共交通機関を利用した際の交通費や薬代も医療費控除の対象になります。申請時には領収書が必要になるため、しっかり保管しておきましょう。
費用だけで歯科医院を選択しない
いくら治療費が安くても、治療の精度が低い場合は再治療が必要になるケースがあります。再治療になると結果的に費用がかさむため、安さを基準にするのではなく設備や技術、実績も重視して選ぶことが重要です。
まとめ
根管治療は、虫歯や外傷により歯の神経が侵された際に行う治療のことです。大切な天然歯を保存するために必要な治療で、保険診療と自費診療のどちらを選ぶかによって費用が大きく異なります。
費用を抑えるためには、複数の歯科医院でカウンセリングを受けて、比較検討することが有効です。また、早期に歯科医院で治療を受けることで進行を防ぎ、結果的に費用も抑えられるでしょう。技術や実績などを考慮して信頼できる歯科医院を選ぶことで治療の成功率が高まり、結果としてコスト削減にもつながります。
根管治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。