こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

子どもがぽかんと口を開けて呼吸をしている様子を見かけたことはありませんか。そうした様子は、口呼吸のサインかもしれません。口呼吸を放置すると口腔内のトラブルだけでなく、全身の健康にまで影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。
今回は、子どもが口呼吸になる原因や、口呼吸がもたらす悪影響、改善方法などについて解説します。お子さまの口呼吸が気になる保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
口呼吸とは

口呼吸とは、鼻ではなく口を使って呼吸をしている状態を指します。
本来、人は鼻で呼吸を行う鼻呼吸が基本ですが、無意識のうちに口で呼吸している子どもも少なくありません。日中だけではなく、睡眠中にも口呼吸になっている場合があります。通常、安静時には唇が自然に閉じ、舌は上顎に軽く触れている状態が理想です。
しかし、口呼吸の子どもでは口が開いたままになりやすく、舌の位置も下がっていることがあります。特にテレビを見ているときやゲームに集中しているときなど、無意識に口が開いているケースは珍しくありません。
また、口呼吸には「いつも口が開いている」「寝ているときに口を開けている」「会話をしていない時間でも口が閉じにくい」といった様子が見られます。
子どもの成長期は、顎や口周りの筋肉が発達していく大切な時期です。そのため、呼吸の状態はお口の環境と深く関わっています。近年では、食生活や生活習慣の変化により、口呼吸の子どもが増えているともいわれています。
子どもが口呼吸をする原因

子どもの口呼吸には、生活習慣や身体的な問題など複数の原因が関係しています。ここでは、代表的な原因について解説します。
鼻づまり
鼻炎やアレルギーなどによって鼻が詰まると、鼻呼吸が難しくなります。その結果、空気を取り込みやすい口呼吸が習慣になるケースがあるのです。
特に花粉症やアレルギー性鼻炎を持つ子どもでは、慢性的に鼻が詰まりやすく、無意識に口を開けて過ごす時間が増えます。夜間の鼻づまりによって睡眠中も口呼吸になることがあり、朝起きたときに喉の痛みを訴えるケースも少なくありません。
また、鼻づまりが長期間続くと、口呼吸が習慣化し、鼻の症状が改善しても元の鼻呼吸へ戻りにくくなる場合もあるでしょう。
口周りの筋肉の発達不足
口を閉じるためには、唇や頬、舌などの筋肉がしっかり働く必要があります。
しかし、柔らかい食事中心の生活が続くと、噛む回数が減少し、口周りの筋力が十分に育ちにくくなります。筋力が弱いと唇を閉じた状態を維持しにくくなり、自然と口が開いたままになることが多いのです。
また、舌の位置も重要です。本来、舌は上顎に軽く接している状態が理想ですが、口呼吸の子どもでは舌の位置が下がっていることがあります。舌の位置が安定しないと、顎の発育や歯並びにも影響しやすくなります。
姿勢の悪さ
猫背や前かがみの姿勢が続くと、頭が前へ出やすくなり、首や顎周辺へ負担がかかります。この状態では気道が狭くなりやすく、鼻で呼吸しにくくなるため、口呼吸になることがあるのです。
近年では、スマートフォンやタブレットを見る時間が長くなり、下を向いた姿勢が続く子どもも増えています。特に長時間同じ姿勢を続けると、口が自然に開きやすくなる場合があります。また、頬杖をつく癖や横向き寝なども、顎や顔周りのバランスへ影響を与えることがあります。
姿勢の乱れは見た目だけの問題ではなく、呼吸やお口の使い方にも関係しているため、日常生活のなかで改善していくことが大切です。
歯並びや噛み合わせの問題
出っ歯や受け口など、歯並びや噛み合わせの状態によって口が閉じにくくなることがあります。特に前歯が前方へ出ていると、唇を自然に閉じにくくなります。また、顎の発育不足によって鼻の空気の通り道が狭くなると、鼻呼吸がしにくくなるケースもあります。
さらに、口が開いた状態が長く続くと、口周りの筋肉のバランスが乱れやすくなります。その結果、歯が並ぶスペースが不足し、歯列へ影響が出る場合もあるのです。
歯並びや噛み合わせは見た目だけではなく、呼吸やお口の機能とも深く関係しているため、気になるときは歯科医院で相談することが大切です。
子どもの口呼吸がもたらす悪影響

口呼吸は単なる癖ではなく、子どもの健康や成長に大きく影響を及ぼします。ここでは具体的に、どのような悪影響があるのかを詳しく見ていきましょう。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
唾液には細菌の増殖を抑えたり、食べかすを洗い流したりする役割があります。
しかし、口呼吸によって口の中が乾燥すると、唾液の量が少なくなります。その結果、虫歯菌や歯周病菌が増えやすくなり、虫歯や歯ぐきの炎症が起こりやすくなるのです。特に前歯の周辺は乾燥しやすく、歯ぐきが赤く腫れる場合もあるでしょう。
口臭が強くなる
口呼吸をしていると、口の中が常に乾燥するため、唾液の働きが弱まり、細菌が繁殖しやすくなります。唾液には、口の中の汚れを洗い流し、細菌の増殖を抑える作用がありますが、口呼吸によってこれがうまく機能しなくなるのです。
その結果、嫌な口臭が発生しやすくなります。子ども本人が自分の口臭に気づくことは少なく、周囲の人に不快感を与える場合もあります。口臭は見た目にはわからないからこそ、保護者の方がしっかりとケアしてあげる必要があるのです。
歯並びや噛み合わせが悪くなる
口呼吸が続くと、舌の位置が下がりやすくなります。本来、舌は上顎に触れている状態が自然ですが、低い位置にあると顎の成長へ影響が出る場合があります。その結果、出っ歯や受け口、ガタガタの歯並びなどの不正咬合へとつながることがあるのです。
また、口唇や頬の筋肉の発達も不十分になり、噛む力や飲み込む力にも影響が出ることがあります。歯並びや噛み合わせの問題は見た目だけでなく、発音や食事にも関わる大切な要素です。
風邪をひきやすくなる
鼻呼吸は、空気中のホコリやウイルスを鼻毛や粘膜で取り除き、加湿・加温してから肺に送り込む役割を持っています。
一方、口呼吸ではこうしたフィルター機能が働かず、乾燥した空気や細菌、ウイルスを直接体内に取り込むことになります。そのため、喉が炎症を起こしやすくなり、風邪をひきやすくなるのです。また、慢性的な咳やのどの違和感が続くこともあるでしょう。
睡眠の質が低下する
口呼吸が習慣になっていると、睡眠中にいびきをかくことがあります。これによって、ぐっすり眠れない状態になることがあるのです。
睡眠の質が低下すると、朝起きても疲れが残ったり、日中に眠気が出たりする場合があります。また、集中力の低下によって学校生活へ影響が出ることもあるでしょう。
成長期の子どもにとって睡眠は非常に重要とされています。睡眠中には成長ホルモンが分泌されるため、毎日の睡眠環境を整えることが大切です。
子どもの口呼吸を改善するためには

子どもの口呼吸をそのままにしておくと、さまざまな悪影響が出る可能性があります。口呼吸を鼻呼吸に改善するためには、日常生活のなかで意識的な取り組みが必要です。
ここでは、子どもの口呼吸を改善するための方法をご紹介していきます。
口周りの筋肉を鍛える
柔らかい食べ物中心の食生活では噛む回数が少なくなり、口周りの筋肉が十分に使われにくくなります。口を自然に閉じるためには、唇や頬、舌の筋肉をしっかり使うことが大切です。
食事では、よく噛む必要がある食材を取り入れ、一口ごとにしっかり噛む習慣を身につけることが重要です。また、舌を上顎につける練習や、唇を閉じるトレーニングを行うことで、口を閉じた状態を維持しやすくなります。
姿勢を改善する
姿勢が悪い状態が続くと、口が自然に開きやすくなります。特に猫背になると頭が前へ出やすくなり、鼻で呼吸しにくくなる場合があるのです。
椅子に座るときは、背筋を伸ばし、足の裏をしっかり床につけることが大切です。食事中や勉強中も、前かがみになりすぎないよう意識しましょう。
また、スマートフォンやゲームを長時間続けると、下を向く姿勢が増えやすくなります。こまめに休憩を取り、正しい姿勢を保つことが重要です。
寝るときの姿勢も呼吸へ影響します。枕が高すぎると首へ負担がかかるため、子どもの体格に合った高さのものを選ぶことも大切です。
鼻づまりを治療する
鼻炎やアレルギーなどによる鼻づまりがある場合は、耳鼻科で治療を受けることが重要です。これらを治療することで、口呼吸の改善につながるケースがあります。特に慢性的な鼻づまりを放置すると、口呼吸が習慣化しやすくなるため、早めの受診が大切です。
まとめ

子どもの口呼吸が続くと、虫歯や口臭、歯並びの乱れだけでなく、睡眠や体調へ影響が出る場合があります。特に成長期は顎や筋肉が発達する大切な時期のため、日頃から呼吸の状態を確認することが重要です。
また、口呼吸には鼻づまりや口周りの筋力不足、姿勢など、さまざまな原因があります。いつも口が開いている、いびきをかく、唇が乾燥しているなどの様子が見られる場合は注意が必要です。
口呼吸を改善するためには、よく噛む習慣をつけることや姿勢を整えること、鼻づまりの治療などが役立ちます。口呼吸が続く場合は、歯科医院や耳鼻科で相談しましょう。
お子さんのお口の健康を守りたいとお考えの方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。




