こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。
歯列矯正を検討している方のなかには、インビザラインとはどのような治療法なのか気になっている方がいるのではないでしょうか。インビザラインは、マウスピース矯正のなかで最もポピュラーなものとして知られています。
インビザラインは多くのメリットがある治療法ですが、デメリットも存在します。
今回は、インビザラインとはどのような矯正方法なのか、またどのようなメリット・デメリットがあるのか解説します。インビザラインを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは
インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した、歯並びを改善する矯正歯科治療のことを指します。わずか0.5mmの薄さのマウスピースを装着して歯並びを整える治療法です。
透明なマウスピースを使用するため目立ちにくいことから人気があり、世界100カ国以上の歯科医院で採用され、1,700万人以上の患者様がインビザラインで治療を受けています。
インビザライン矯正できる歯並び
インビザライン矯正は、さまざまな症例に対応しています。歯列全体の矯正だけではなく、部分矯正も可能です。
しかし、すべての症例に対応できるわけではありません。ここでは、インビザライン矯正がどのような症例に対応しているのか解説します。
インビザラインで治療できる主な歯並びは、以下のとおりです。
叢生(乱ぐい歯)
叢生(乱ぐい歯)とは、歯と歯が重なり合っていてデコボコとした状態の歯並びです。日本人ではよくチャームポイントとしていわれている八重歯も叢生の一種です。顎の大きさに対して歯が大きすぎたり、歯の本数が多かったりすることが叢生の原因といわれています。
叢生は、見た目に影響を与えるだけではなく、虫歯や歯周病になるリスクも高まります。インビザラインで治療可能ですが、スペースを確保するという目的で抜歯を行うことがあります。
下顎前突(受け口)
下顎前突(受け口)とは、下の歯が上の歯よりも前に突出している歯並びです。下顎が突出していてバランスの悪さが目立つことから、コンプレックスを抱えている方も少なくありません。
下顎前突をインビザラインで矯正する場合は、下の歯列全体を後方に移動させる手法がよく用いられます。
ただし、下顎が過度に前に出ている場合は、インビザラインで対応できない場合もあります。
空隙歯列(すきっ歯)
空隙歯列(すきっ歯)とは、歯と歯の間に隙間がある状態のことを指します。
前歯だけに隙間がある場合は部分矯正で治療できるケースもあります。歯列全体に隙間がある場合は全体矯正を行うケースが多いでしょう。歯を動かすスペースがあるので、抜歯をする必要がありません。
一方で、歯の隙間が大きすぎる場合や極端に歯が小さい場合には、インビザラインだけではなくほかの治療を併用することもあります。
インビザラインのメリット
インビザライン治療には、ほかの矯正方法にはないメリットがあります。
ここでは、歯列矯正でインビザラインを選択するメリットについて解説します。
矯正装置が目立ちにくい
インビザラインで使用するマウスピースは透明で薄いため、装着しても目立ちにくいのがメリットです。そのため、仕事などで人と話す機会が多い方に選ばれています。
口腔ケアの煩わしさがない
ワイヤー矯正の場合、歯に装着した矯正器具を取り外すことができません。そのため、矯正器具の隙間のケアが難しく、先の細いブラシを使用するなどの工夫が必要です。通常の口腔ケアよりも時間がかかるため、煩わしさを感じる方もいるでしょう。
一方で、インビザラインで使用するマウスピースは着脱が可能です。マウスピースを外せるため、ふだん通りにしっかりと歯磨きができます。
食事のストレスがない
上述のとおり、インビザラインで使用するマウスピースは取り外しが可能です。そのため、矯正治療前と変わらず食事ができます。控えなければいけない食品もなく、ストレスフリーに食事を楽しむことができるのです。
金属アレルギーの心配がない
インビザラインで使用するマウスピースはポリウレタン製です。金属を使用していないため、金属アレルギーの方も安心して治療を受けることができます。
痛みが少ない
インビザラインは、ワイヤー矯正と比較して痛みが少ないといわれています。ワイヤー矯正の場合、歯に装着した矯正器具に強い力を加えて歯を動かすため痛みが生じやすいです。
一方、インビザラインはマウスピースを装着・交換しながら少しずつ歯を動かしていきます。そのため、ワイヤー矯正に比べて痛みは少ないのです。また、使用するマウスピースはなめらかな素材でできているため、口の中を傷つけることも少ないでしょう。
通院回数が少ない
ワイヤー矯正の場合、ワイヤーの調整のために1か月に1回の頻度で通院しなければなりません。
一方でインビザラインの場合は、ご自身でマウスピースを装着・交換しながら治療を進めます。そのため、2か月に1回程度通院すればよいのです。仕事などで忙しく、歯科医院を受診する時間がなかなかないという方にとってはメリットといえるでしょう。
インビザラインのデメリット
治療を検討する際、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが重要です。
ここでは、インビザライン治療におけるデメリットについて解説します。
マウスピースの装着時間が長い
インビザライン矯正中はマウスピースを1日20〜22時間装着しなければなりません。これは、食事と歯磨きのとき以外は常に装着しているということになります。慣れれば問題ありませんが、この装着時間の長さそのものがストレスになるという方もいます。
全ての症例に対応できるわけではない
インビザラインはすべての症例に対応できるわけではありません。骨格に問題がある場合や歯を大きく動かさなければならない場合は、インビザラインでの対応は難しいのです。
インビザラインを検討されている方は、ご自身の歯並びがインビザラインの適応となるかカウンセリングを受けて確認しましょう。
インプラントは動かせない
歯を失い、インプラント治療を受けたという方もいるでしょう。インビザラインをはじめとした矯正治療では、インプラントは動かせません。天然歯は矯正治療で動かすことができますが、インプラントは顎の骨に埋め込まれているため動かすことができないのです。
インビザラインの注意点
インビザラインで矯正を行う際には、気をつけなければいけないことや、守らなければいけないことがあります。
歯列矯正が計画通りに進まない原因となるため、下記のことには注意しましょう。
マウスピースの装着時間・交換時期を守る
インビザライン矯正中はマウスピースの自己管理が必要です。計画通りに歯を動かすためには、マウスピースを1日20〜22時間装着しなければなりません。歯磨きや食事のときにはマウスピースを外しますが、それ以外の時間はマウスピースを装着しなければならないのです。
また、マウスピースは歯科医師に指示された時期に交換する必要があります。装着時間や交換時期を守らないと、計画通りに治療が進みません。装着時間を守らないと、最悪のケースでは歯が後戻りすることもあるので注意しましょう。
マウスピースを装着したまま飲食しない
飲食の際には必ずマウスピースを外しましょう。マウスピースを装着したまま飲食をすると、歯とマウスピースの隙間に食べかすが詰まったり、マウスピースが破損したりというトラブルにつながることがあります。
食べかすや飲み物に含まれる糖分が歯とマウスピースの間に残ると虫歯の原因になります。虫歯になると、矯正治療を中断して虫歯の治療を行うケースもあります。虫歯の治療を終えてから矯正治療を再開するため、治療期間が延びるリスクもあるのです。
しっかりと口腔ケアを行う
矯正治療中はしっかりと口腔ケアを行いましょう。インビザライン治療中は、マウスピースが歯を覆うため自浄作用のある唾液が歯に行きわたりにくくなります。そのため、虫歯になるリスクが高まるのです。
上述のとおり、インビザライン治療中に虫歯になると、矯正治療を中断して虫歯治療を優先させるケースもあります。治療期間が延長になるのを防ぐためにも、口腔ケアをしっかり行いましょう。
正しい方法で保管する
インビザラインで使用するマウスピースは薄く透明です。正しい方法で保管しないと、紛失・破損する可能性があります。マウスピースを紛失・破損すると、作り直しが必要になり、計画どおりに治療が進まなくなる可能性もあります。
ティッシュなどに包む方もいるかもしれませんが、紛失・破損を防ぐためにも専用のケースに保管しましょう。歯磨きや食事などの短時間であっても、マウスピースを外したら専用のケースに入れて保管してください。
まとめ
インビザラインとは、マウスピースを装着・交換しながら歯並びを整える治療法です。透明なマウスピースを使用するため目立ちにくく、痛みが少ないなど多くのメリットがあります。
一方で、マウスピースの自己管理が必要である点やすべての症例に対応できるわけではない点はデメリットといえるでしょう。
この記事でご紹介したインビザラインのメリット・デメリットをしっかり理解したうえで治療を検討してください。
インビザラインを検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。