こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。

インプラント治療を受けた後、口臭が気になると感じている方もいるのではないでしょうか。インプラントは見た目や噛み心地が自然であることから多くの方に選ばれていますが、治療後のケアや生活習慣によって口臭が発生することもあります。
口臭は自分では気づきにくく、他人に不快感を与えることもあります。早めに原因を特定して、対策を講じることが大切といえるでしょう。
この記事では、インプラント治療後に口臭が生じる原因や、口臭を防ぐための方法について詳しく解説します。
目次
インプラント治療後に口臭が起こる原因

インプラント治療後に口臭が気になる場合には、何らかのトラブルが起こっている可能性があります。原因として考えられるのは、以下の4つです。
- インプラント周囲炎の進行
- インプラント周囲の清掃不良
- 健康上の問題
- 生活習慣
それぞれ詳しく解説します。
インプラント周囲炎の進行
インプラント周囲炎は、インプラントの周辺組織に炎症が起こる疾患です。天然歯における歯周病に似た疾患で、進行すると口臭の原因となるガスが発生します。
インプラント周囲の歯ぐきや骨に炎症が起きると、膿や細菌がたまっていきます。膿が外部に排出されるようになると、独特の不快なにおいを発生させるのです。
インプラント周囲炎が進行すると、顎の骨が徐々に吸収され、インプラントが不安定になったり抜け落ちたりする可能性もあります。
インプラント周囲の清掃不良
インプラントと歯ぐきの境目には、わずかなすき間ができることがあります。この部分は歯ブラシが届きにくく、プラークや食べかすがたまりやすいといえます。
日常の歯みがきでこの部分の汚れが十分に除去されていないと、細菌が繁殖して嫌なにおいの原因となります。特に、フロスや歯間ブラシを使わない人は、汚れが除去できていない可能性が高いでしょう。
健康上の問題
インプラント周囲以外の要因も、口臭の原因となる場合があります。
例えば、虫歯や歯周病が進行すると、口内で細菌が繁殖して独特のにおいを発生させるようになります。また、舌の表面に舌苔(ぜったい)が付着していて、食べ物のカスや細菌などが溜まった状態になると、不快なにおいを放つようになります。
鼻や副鼻腔の疾患によって口臭が発生するケースも少なくありません。副鼻腔炎や蓄膿症では、鼻水や膿が喉に流れてきて、口臭の原因になることがあります。
生活習慣
インプラント治療後に口臭が起こる原因の一つとして、生活習慣が挙げられます。例えば、喫煙や飲酒により、口臭が発生することがあります。
特に、喫煙するとタバコに含まれる有害物質の影響で、口内環境が悪化します。血流が悪化したり口内が乾燥したりするため、細菌が繁殖しやすくなります。
また、ストレスや睡眠不足も、唾液の分泌を低下させるため口臭の原因になる可能性があります。
インプラント治療後の口臭を防ぐために自宅でできること

インプラント治療後の口臭を防ぐためには、日々のセルフケアがとても重要です。ここでは、自宅でできる具体的なケア方法を確認しましょう。
丁寧にブラッシングを行う
口臭を防ぐためには、毎日のブラッシングで口腔内の汚れをしっかり落とすことが重要です。歯ブラシは毛先がやわらかく、歯ぐきに優しいものを選びましょう。
歯ブラシは小刻みに動かして、力を入れすぎないようにしてください。歯ブラシの毛先が曲がらないくらいの力加減が目安です。
また、歯とインプラントの境目や、歯ぐきとの境界部分には汚れが溜まりやすいため、特に丁寧に磨きましょう。最低でも1日2回、可能であれば毎食後にも歯磨きを行いましょう。
補助清掃用具を活用する
歯ブラシだけでは、口内の汚れを完全に除去するのは難しいです。特に、歯間部分の汚れは歯ブラシだけでは除去できません。
そのため、歯間ブラシやデンタルフロスを活用しましょう。これらは士官の清掃に特化した補助用具で、汚れの除去率を高めてくれます。
また、毛先が1束になったワンタフトブラシも便利です。細かい部分にも毛先が届きやすくなるので、所持しておくと良いでしょう。
口内を乾燥させない工夫をする
口臭は、口内の細菌が原因となって発生することが多いです。口内の細菌の数が増えれば、口臭も強くなるのです。
そのため、唾液の分泌を促すよう意識することが、口臭予防に効果的です。唾液には細菌の増殖を抑える効果があるためです。
加齢やストレス、薬の副作用などで唾液の分泌が少なくなると、口内が乾燥して口臭が強くなることがあります。また、就寝時は唾液の分泌が少なくなるため、就寝前にしっかりとブラッシングを行いましょう。就寝前にコップ1杯の水を飲むのも効果的です。
室内が乾燥しているときは、加湿器を使用するのも良いでしょう。水分を摂取することやガムを噛んだりすることも、唾液の分泌を促進します。
食生活を見直す
口臭を防ぐためには、食生活を見直すことも大切です。ニンニクやネギ、アルコールなどの強い臭いを持つ食品は控えるようにしましょう。
定期的にセルフチェックを行う
毎日口腔内をチェックし、歯ぐきの腫れや出血、膿のようなにおいや変色などがないかを観察しましょう。歯磨きの際に口内を確認する習慣をつければ、異変に気づきやすくなります。
何か気になる症状がある場合は、遠慮せずに歯科医師に相談してみてください。
インプラント治療後の口臭を防ぐために歯科医院で行うこと

インプラント治療後は、3〜6ヶ月に一度の頻度で受診するよう指示されることが多いです。口臭を防ぐだけでなく、インプラントを長く保ったり、口内の健康状態を維持するためには、歯科医院の検診が欠かせません。
ここでは、インプラント治療後、歯科医院で行うことをご紹介します。
プロフェッショナルクリーニング
歯科医院では、プロフェッショナルクリーニングを受けられます。歯科医師や歯科衛生士によるクリーニングでは、自宅でのケアでは除去できない汚れや硬くなった歯石も取り除けます。
特に、インプラント周囲炎が疑われる場合は、専用の器具を用いてインプラント周囲に付着したプラークを徹底的に除去する必要があります。クリーニングによって口臭の原因となる細菌の数を減らせば、口臭を予防・改善できるでしょう。
また、プロによるクリーニングは、インプラント周囲炎や虫歯・歯周病を防ぐ効果も期待できます。
生活習慣の指導
歯科医院では、生活習慣やセルフケアの方法についても指導をおこないます。例えば、口臭の原因となる喫煙や飲酒を控える方法や、ストレスの影響を軽減する方法など、包括的なアドバイスを受けられるでしょう。
また、食事内容や食事の摂り方、タイミングも、口臭に影響を与える可能性があります。患者さまの状態に合わせたアドバイスが受けられるため、より効果的に口臭を予防できるようになるでしょう。
まとめ

インプラント治療後に口臭が気になる場合、インプラント周囲炎などのトラブルが原因であるかもしれません。天然歯とは異なり、インプラントには神経がないため、異常が起きていても気づきにくいです。
そのため、気が付いたときには口臭が強くなっていることもあるのです。
インプラント治療後の口臭を防ぐためには、毎日の丁寧な歯みがきや、歯間ブラシなどの補助用具を使ったケアが欠かせません。また、ガムや洗口液を使用して、口内の乾燥を防ぐことも口臭対策につながります。
自宅でのケアと歯科医院でのプロによるケアを続ければ、インプラント治療後の口臭を防げるでしょう。
インプラント治療を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。



