こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。
セラミックは、美しい見た目と優れた機能性から多くの方から選ばれています。
しかし、寿命や耐久性についての情報は知らない方も多いでしょう。「セラミックの歯は一体どれくらいの期間使えるのだろうか」と疑問をお持ちの方も少なくありません。
この記事では、セラミックの歯の寿命に関する疑問を解消し、長持ちさせるために重要なポイントを詳しく解説します。寿命を左右する様々な要因から、美しい歯を長く保つための具体的な方法も紹介するので、参考にしてください。
目次
セラミックの歯は何年持つ?
セラミックの歯の寿命は何年と断言するのは難しいです。セラミック素材の耐久性は非常に高いものの、患者さま一人ひとりの口腔内の状態や、日々のケア、噛み合わせの状態など、様々な要因に寿命は大きく左右されるためです。
一般的に、適切な治療と丁寧なケアが行われたセラミックの歯は、10年から15年程度は問題なく使用できるとされています。中には、20年以上も美しい状態を保っている方もいらっしゃいます。
しかし、不適切な扱い方をした場合、数年で破損したり、再治療が必要になったりする可能性も否定できません。セラミックは天然の歯に近い審美性と機能性を兼ね備えた優れた歯科素材で、変色しにくく、汚れも付きにくいという特性を持ちますが、過度な負担には弱いです。
セラミックの歯を長持ちさせるためには、素材の特性を理解し、適切なケアを心がけることが非常に重要です。
セラミックの歯の寿命が短くなる原因
セラミックの歯の寿命は、様々な要因によって左右されます。ここでは、セラミックの歯の寿命を短くする原因について詳しく解説します。
噛み合わせが悪い
噛み合わせのバランスが悪い状態は、特定のセラミックの歯に過度な負担を集中させる要因となります。このような状態が長期間にわたると、セラミックが欠けたり、割れたりするリスクを高めます。
さらに、噛み合わせのずれは、セラミックの歯のみならず、周囲の天然歯や顎関節にも悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、セラミック治療を行う前には、綿密な噛み合わせの診断が不可欠です。
必要に応じて矯正治療などを検討することも、セラミックの歯を長期的に良好な状態で維持するために重要です。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは、想像以上に強い力を歯に加えます。特に、無意識に行う睡眠中の歯ぎしりはコントロールが難しく、セラミックの歯に大きな負担をかけます。
長期間にわたって歯ぎしりや食いしばりが続くと、セラミックの破損だけでなく、摩耗や脱離の原因となることもあります。
不適切な日常のケア
セラミックそのものは虫歯になりませんが、周囲の歯茎や土台となる歯は天然の組織です。歯磨きが不十分で細菌の塊であるプラークや歯石がたまると、歯周病や治療をした歯に虫歯が再発する二次カリエスのリスクが高まります。
また、歯周病が進行すれば歯茎が下がったり、セラミックの歯の根元が露出したりすることもあるでしょう。最悪の場合、セラミックを支えている歯が抜け落ちることもあります。
虫歯がセラミックの下で進行すれば、激しい痛みが出たり感染が広がったりして歯自体を残すことが困難になります。セラミックに問題がなくても、使えなくなることがあるのです。
セメントの劣化や接着不良
セラミックを歯に固定する際に使うセメントは、年数が経過すると少しずつ劣化していきます。これにより、セラミックが外れたり、隙間から細菌が侵入したりするリスクが高まります。
加えて、治療時に接着が不完全だった場合も、早期にトラブルが発生する原因となります。こうしたことを避けるためにも、初回治療時の精度が非常に重要です。
強い衝撃や外傷
スポーツ中の事故や転倒などによる強い衝撃や外傷は、セラミックの歯が破損する直接的な原因となります。特に、前歯のセラミックは、外部からの衝撃を受けやすいため注意が必要です。
また、硬い食べ物を無理に噛んだり、歯で瓶の蓋を開けたりするような行為は、セラミックに直接的なダメージを与え、破損の原因となります。
セラミックの歯を長く使い続けるためには
セラミックの歯をできるだけ長く、美しい状態で使い続けるためには、患者さまご自身の心がけが非常に重要です。ここでは、日常生活で注意すべきポイントや、具体的なケア方法について詳しく解説します。
丁寧な歯磨きと補助清掃器具の活用
毎日の丁寧な歯磨きは、セラミックの歯だけでなく、口腔全体の健康を維持するために最も基本的なケアです。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、歯と歯の間や歯周ポケットの汚れを効果的に除去できます。
歯ブラシは普通から柔らかめなものを選び、力を入れすぎず優しく磨くように心がけましょう。歯磨き粉は、研磨剤の含有量が少ないものを選ぶと、セラミックの表面を傷つけるリスクを減らすことができます。
歯科医師や歯科衛生士に、自分に合った歯ブラシや歯磨き粉の選び方、正しい歯磨きの方法について指導してもらうと良いでしょう。
噛み合わせに注意した食生活
骨付き肉、硬いおせんべいなど硬すぎる食べ物を避け、セラミックの歯に過度な負担をかけないように注意しましょう。さらに、粘着性の高いキャラメルやグミなどの食べ物は、セラミックが外れる原因となることがあるため、できるだけ控えるようにしましょう。
また、食事の際には、片側の歯ばかりで噛む癖があると、特定のセラミックの歯に負担が集中しやすくなります。左右の歯でバランス良く噛むように意識することも大切です。
歯ぎしり・食いしばりへの対策
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、歯科医師に相談し、適切な対策を講じることが重要です。一般的には、睡眠中にマウスピース(ナイトガード)を装着することで、歯や顎への負担を軽減します。
マウスピースは、患者さまの歯型に合わせて作製されます。日中の食いしばりの癖にも気づいたら、意識的にやめるように心がけましょう。
定期的な歯科医院でのメンテナンス
いくら丁寧に歯磨きをしていても、セラミックの歯を長持ちさせるためには、ご自身で行うケアだけでは不十分です。定期的に歯科医院を受診し、プロによるメンテナンスを受けるようにしましょう。
歯科医院では、セラミックの状態や噛み合わせ、歯周病の有無などをチェックし、適切な処置を行うことができます。また、専門的な器具を用いたクリーニングで歯ブラシでは落としきれないプラークや歯石を徹底的に除去してもらえます。
一般的には、3ヶ月から半年に一度のペースで定期検診を受けることが推奨されていますが、歯科医師や歯科衛生士の指示に従ってメンテナンスを受けるようにしましょう。
スポーツ時の保護
格闘技やコンタクトスポーツを行う際には、必ずマウスガードを装着するようにしましょう。マウスガードは、外部からの衝撃を吸収し、セラミックの歯が破損するリスクを大幅に軽減することができます。
市販のマウスガードもありますが、歯科医院でオーダーメイドのものを作製してもらうことで、よりフィット感が高く保護効果の高いものを使えます。
異常を感じたらすぐに受診する
セラミックの歯に、欠け、ひび、痛み、グラつきなどの異常を感じた場合は、自己判断せずに、すぐに歯科医師に相談してください。早期に適切な処置を行うことで、症状の悪化を防ぎ、セラミックの歯を長持ちさせられます。
小さな異常でも放置していると、その後大きな問題に発展する可能性があります。定期検診の間隔を待たずに、気になることがあればすぐに歯科医院を受診するようにしましょう。
まとめ
セラミックの歯の寿命は、患者さま自身のケアと、歯科医院での定期的なメンテナンスによって大きく左右されます。一般的には10年から15年程度使用できると言われていますが、適切なケアを怠ると、それよりも早く寿命を迎える可能性があります。
セラミックの歯を長く使い続けるためには、毎日の丁寧な歯磨き、噛み合わせに配慮した食生活が欠かせません。また、歯ぎしりや食いしばりへの対策、定期的な歯科医院でのメンテナンスも意識しましょう。
この記事を参考に、セラミックの歯を大切に扱い、より長く快適に使い続けてください。
セラミックの歯を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。