こんにちは。東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」です。
部分入れ歯は、虫歯や歯周病、外傷などで歯を部分的に失った場合に、その機能を補うために用いられます。保険治療で作るものと自費治療で作るものの2種類があり、費用面だけでなく見た目の自然さや装着感、耐久性に大きな違いがあります。
この記事では、部分入れ歯の種類、費用、各治療のメリット・デメリット、そして選び方のポイントについて詳しく解説します。ご自身に合った入れ歯を見つけられるよう、参考にしてみてください。
目次
部分入れ歯の種類と費用
保険治療の部分入れ歯と、代表的な自費治療の部分入れ歯の特徴や費用相場を解説します。
保険治療の部分入れ歯
保険診療は、使用する材料や作業工程などが国の基準で定められています。費用も保険診療のルールで決定するため、欠損部位や本数など同じ条件の入れ歯であれば、どこの歯科医院で作っても同様です。
険治療で作る部分入れ歯は、主にレジンと呼ばれる歯科用プラスチックで作られます。周囲の歯に金属製のバネをかけて、入れ歯を固定します。欠損部分によってはバネが目立ちやすく、審美性を損なうことがあります。
また、レジンは柔軟性があるため歯ぐきに合わせて加工しやすいですが、強度や耐久性が低く破損のリスクがあります。経年劣化するため、使用中に修理や作り直しが必要になることも多いです。
入れ歯の費用は、欠損している歯の部位や本数、患者様の負担割合によって異なりますが、数千円から1万円程度と非常にリーズナブルです。
自費の部分入れ歯
自費治療の部分入れ歯は「目立ちにくい入れ歯にしたい」「装着時の違和感が少ない入れ歯がいい」など、患者様の希望に合うよう作成できます。自費治療で選べる代表的な部分入れ歯の種類を確認しましょう。
ただし、すべての歯科医院で上述した自費の入れ歯を取り扱っているとは限りません。また、自費治療の場合、同じような治療内容でも費用設定が歯科医院ごとに異なるため、支払う金額に差が生じることがあります。
そのため、あらかじめしっかりと説明を受けておく必要があります。
金属床義歯
金属床義歯は、入れ歯の土台となる床部分に金属を使用する入れ歯です。金属を使用しているため耐久性が高く、入れ歯を薄く作ることができるので、入れ歯を装着した際の異物感を軽減できます。
また、レジン床に比べて熱伝導率が良いため、食事の温度を感じやすく満足度が高まります。床の材料として使用される金属には、ゴールド、プラチナ、チタン、コバルトクロムなどがあります。
金属床義歯のデメリットとしては、破損したときの修理が難しい点と、金属を使用しているので金属アレルギーのリスクがある点が挙げられます。
費用は使用する金属により異なりますが、20万円から50万円程度が相場となります。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーは、保険の入れ歯のような金属のバネを使わない入れ歯です。バネの代わりに特殊な樹脂で作られたフレームで入れ歯を固定するため、非常に自然な見た目に仕上がります。
デメリットとしては、特殊な樹脂で作られているため、壊れたときの修理が難しいことと、寿命が短いことが挙げられます。
費用は15万円から30万円程度が相場です。
コンフォートデンチャー
コンフォートデンチャーは、歯ぐきに当たる部分に特殊なシリコンクッション素材を使用した入れ歯です。保険の入れ歯のように硬い素材ではなく、柔らかい素材なので痛みを感じにくく、入れ歯が歯ぐきにしっかりフィットします。
特に、入れ歯による痛みや圧迫感に悩む方に選ばれています。
デメリットには、シリコンは汚れが付きやすいため適切なメンテナンスが必要な点と、使い始めはシリコンの厚みに違和感が生じることがある点が挙げられます。
費用は10万円から20万円程度が相場です。
マグネットデンチャー
マグネットデンチャーは、支えにする歯やインプラントにキーパーと呼ばれる金属を埋め込み、入れ歯側につけた磁石で固定する入れ歯です。入れ歯の脱着が容易で、強力な磁力によりしっかりと固定できるので装着感は非常に軽く快適です。
デメリットには、キーパーを埋め込むために歯を削る必要がある点と、キーパーが金属製のため金属アレルギーのリスクがある点が挙げられます。
費用は20万円から40万円程度です。
コーヌスデンチャー
コーヌスデンチャーは、支えにする歯に内冠と呼ばれる金属冠を取り付け、入れ歯側に作った外冠をはめ込んで固定する入れ歯です。コーヌスデンチャーの内冠と外冠は非常に精密に作られており、摩擦力を利用して固定されます。
コーヌスデンチャーは見た目が自然で非常に高い固定力を持ち、入れ歯が外れにくいという特徴があります。デメリットは、内冠と外冠を精密に作るため作製に時間がかかること、内冠を装着するため支えになる歯を削る必要があることです。
費用は30万円から50万円程度が相場となります。
保険治療の部分入れ歯のメリット・デメリット
保険治療の部分入れ歯のメリットには、費用が安いことと、短期間で作製できることが挙げられます。また、入れ歯の構造や製作過程がシンプルなため、短期間で作ることができます。破損した場合なども、修理が容易です。
デメリットには、審美性や耐久性の低さが挙げられます。保険の部分入れ歯の場合、固定のための金属製のバネを使用します。笑ったり話したりすると金属部分が目立ち、審美性が損なわれることがあります。
長期間使用するうちに劣化して、摩耗したり割れたりする可能性もあります。
自費治療の部分入れ歯のメリット・デメリット
自費治療で部分入れ歯を作るメリットは、保険治療の入れ歯では使えない高品質な材料を使用できることです。見た目が自然な高い審美性を持つ入れ歯や、装着時の違和感が少ない入れ歯などを作ることができます。
デメリットには、費用が高額になることや、作製期間が長くなることが挙げられます。自費治療の場合、高品質な素材を使用します。さらに、全額自己負担となるため費用が高額になります。治療期間は、精密な製造工程が必要となるため長くなります。
部分入れ歯の種類を選ぶときのポイント
部分入れ歯の種類を選ぶ際には、ご自身が入れ歯を使っていくうえで何を重視するかをはっきりさせることが重要です。入れ歯で重視されることが多いポイントと、選ばれることが多い入れ歯の種類をご紹介します。
目立ちにくさを重視したい
目立ちにくさを重視したい方は、金属製のバネが見えないノンクラスプデンチャーや、磁力を使ったマグネットデンチャーを選ぶと良いでしょう。特に、前歯部分出もバネを使わず固定できる種類は、目立ちにくく周囲にも気づかれにくいです。
快適さを重視したい
装着感や違和感を軽減したいという方は、金属床義歯やコンフォートデンチャーのような快適性に優れた入れ歯を選択すると良いでしょう。素材の特性から、床を薄く作って軽量化を図れたり、装着感が柔らかかったりするため、長時間装着しても負担が少なく快適に使用できます。
費用を重視したい
できるだけコストを抑えて入れ歯を作りたいという方は、保険の入れ歯が最も経済的です。
ただし、保険の入れ歯は見た目や耐久性に限界があるため、定期的な調整や作り直しが必要になる可能性がある点も考慮しておきましょう。
機能性を重視したい
しっかりと噛んで食事を楽しみたい方は、入れ歯の固定力が強いコーヌスデンチャーが良いと言えるでしょう。安定する入れ歯を選択すれば、ストレスなく食事を楽しめます。
まとめ
部分入れ歯には、保険治療のものと自費治療のものがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、費用や見た目など何を重視するかを意識して選択しましょう。
部分入れ歯を検討されている方は、東京都墨田区、東武スカイツリーライン「鐘ヶ淵駅」西口より徒歩3分にある歯医者「にしざわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、インプラント治療やマウスピース矯正、小児歯科、虫歯・歯周病治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。