こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
『 歯と歯の間に食べ物が挟まって気持ち悪い! 』
『 銀歯の周りに物が挟まって、いやだ! 』
『 繊維製の食べ物は毎回挟まってしまう! 』
など、食べ物が挟まるということを経験された方は多いのではないでしょうか?
今回は『 食べ物が挟まる 』についてお話しさせていただきます。
目次
歯と歯の間に食べ物が挟まるようになった!
食事中に歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなったと感じるようになったことははありませんか?
お肉や野菜などの繊維質などが歯に挟まりやすい食材と言われています。
せっかくの外食中に歯に物が挟まる不快感のせいで、せっかくの食事が楽しめなくなる事もあります。
歯と歯の間に食べ物が挟まる事が多くなったのは、歯や口の中の状態がなんらかの原因で悪くなっている可能性があります。
痛みがないから、歯の周りから出血していないからと放置せずに歯科医院で診てもらうことをおすすめします。
原因があるかぎり放置していても自然に治るということはありません。
歯に物が挟まる主な原因と対処法
歯と歯の間に虫歯がある
歯と歯の間は歯ブラシでの磨きのこしが起こりやすく、虫歯ができやすい場所です。
穴があいてしまうほど進行した虫歯があると、その穴に食べ物が挟まってしまうということが増えてきます。
穴があいていない初期の虫歯でも、虫歯によって歯の表面がざらざらしてしまい、食べ物が引っかかりやすくなっています。
対処法
この場合の対処法は虫歯をしっかり治療することです。
歯と歯の間の虫歯は位置的に歯の根にも近いので、放置していると歯の根の方までまで虫歯が進行してしまい、最悪な場合抜歯しなければならないケースもあります。
物が挟まるなと感じるようになったら、早めに歯科医院を受診し適切な治療を受けましょう。
治療後の詰め物が劣化している
かなり以前の虫歯治療の際に銀歯などの詰め物を行い、その材質が劣化しゆるくなってしまい、歯と歯の間に隙間ができている可能性があります。
詰め物の一般的な寿命は、銀歯で5年から7年、白い詰め物の歯科用レジンで5年、自費治療のセラミックなら10年から20年と言われています。
歯と銀歯などの詰め物は歯科用セメントや歯科用接着剤でしっかり接着されますが、経年劣化などの理由により隙間ができてしまうと、そこに食べ物が挟まるようになります。
その隙間から虫歯が進行して大きな虫歯になり、隙間が広がっている可能性もあります。
対処法
この場合の対処法は詰め物の作り直しが必要です。
やり直す場合は再治療の可能性が低い、セラミック治療も考慮されることをお勧めします。
歯並びやかみ合わせに問題がある
歯並びが悪かったり、噛み合わせが悪い場合も歯の間にものが挟まりやすくなります。
物を噛んだときの力のバランスがわるい事で特定の場所だけに噛む力が強くなり、隙間にものを押し込んでしまうケースがあります。
また歯ぎしりや食いしばりなどがあり、強い力がかかり続けることで歯が動いてしまい、歯と歯の隙間が開いてしまい、物が挟まりやすくなることもあります。
対処法
歯並びが原因の場合は歯科矯正が最適な治療法になります。
歯ぎしりなどの場合は、就寝時につけていただくナイトガードなどの治療も考えて行きます。
歯周病が進行している
歯と歯肉までの距離が長く、全体的の歯が長く見えるようになった場合は、歯周病が進行している可能性があります。
その大きな隙間に食べ物が挟まるようになってしまいます。
歯茎が下がれば下がるほど歯周病が進行し、歯を支えている骨が溶け始め、歯がグラグラと動くようになってしまいます。
結果として歯が動いた時にも隙間ができやすくなり、物が挟まることが多くなってしまいます。
対処法
歯周病は慢性疾患です。症状を放置してしまうと最終的には歯を失うことになってしまいます。
歯周病の治療を初期治療からしっかり行い、原因をひとつひとつ取り除く治療が必要になります。
歯が動揺している場合は、歯の固定処置を行い様子を見ます。
食べ物が挟まった時、家庭でしてほしい対処方法
デンタルフロス(糸ようじ)の使用
デンタルフロスを使用して歯と歯の間の部分にある食べかすを取り除きます。
歯の接触部分がややきつく、力を入れすぎて挿入すると勢い余って歯ぐきに食い込ませてしまう恐れがあります。
優しい力でゆっくりスライドさせながら挿入してください。
ただ、フロスを出し入れしただけでは食べかすや汚れは取れることが少ないため、歯の根元までゆっくり入れた後は、歯の表面全体を面に沿って清掃することをお勧めします。
歯間ブラシの使用
歯と歯の間部分の空間が大きい場合に使用します。
歯間ブラシを入れたときに痛みがある、入らない場合は、歯間ブラシの適応でないか、歯間ブラシのサイズ選びが間違っている可能性があります。
適切な歯間ブラシの大きさと使用方法は歯科医院でしっかり見てもらいましょう。
ウォーターフロス(水圧で汚れを除去する電動器具)の使用
水圧で歯と歯の間の汚れや異物を取り除く電動の歯科清掃器具です。
歯科矯正治療中などでデンタルフロスを挿入できない場合や、手が不自由な方などデンタルフロスや歯間ブラシをうまく使用できないケースでもお勧めです。
やっていただきたくない間違った対処方
爪楊枝の使用
爪楊枝を使ってはさまった食べ物を取ろうとすると、鋭利な部分で歯ぐきを傷つけてしまう場合があります。
また、先細りなためついつい奥まで楊枝を差し込んでしまい、余計に食べかすを押し込んでしまうことが多いです。
爪楊枝の使用はやめましょう。
誤った清掃器具の使い方
デンタルフロスや歯間ブラシをせっかく使用しても、ぐいぐい食い込ませるような使用方法をしてしまう方がいらっしゃいます。
これでは歯肉にダメージを与えてしまい、炎症や歯肉のダメージの原因になってしまうことがあります。
適切に使用し、それでもとることができない場合は歯科医院で相談することをお勧めします。
いかがでしたでしょうか?
物が挟まるのはいつものことだからと思わないでください。
いろいろな原因があるかもしれません。
ぜひ歯科医院を受信されご相談してみてください。