こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵
鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者「にしざわ歯科医院」
院長 西澤克哉です。
今回は「精密な歯科治療を行うために」日々使っている歯科機材についてお話しさせていただきます。
突起物がメガネのレンズから飛び出ている、変なメガネをかけて治療をうけられ、
違和感を感じた患者さんは多いと思いますが、いかがでしょうか?
最近では医療を題材としたドラマや映画のなかでも、ご覧になった方は多いのではないでしょうか。
その中で主人公の外科医たちがこの眼鏡をかけて手術するシーンがたくさんでていますが、
覚えていらっしゃいますか?
この眼鏡は拡大鏡という物で、精巧なルーペが眼鏡と一緒にくっついたような物です。
最近は医科の手術ではこの眼鏡をかけて行うのが当たり前のようになっています。
細かい繊細な治療が必要な歯科の分野でも最近使われる先生が多くなりつつあります。
この拡大鏡は色々な国の色々な会社から販売されており、ピンからキリまであります。
私は、歯科だけに限らず、医療用全般の拡大鏡として最もシェアがある高性能の
「サージテル」という機種のルーペを使用しております。
歯科業界の会話でも「ルーペと言えばサージテル」と言われるくらい、
メーカーの中でも一流であり、信頼性があります。
サージテルを開発したアメリカにあるGSC社は、かつてジェット戦闘機のコックピットを設計していました。
開発担当者は戦闘機パイロットが頭を動かさずに視線を動かすだけで前方と計器の両方を見ることができる技術を開発しました。
サージテルはジェット戦闘機のコックピットの技術と同様、人間工学に基づいて設計されており、歯科医師も肉眼と拡大視野を自然に負担なく使い分けることができるということが特徴です。
私はこの拡大鏡を10年ぐらい前から使っていますが、その当時に使用していた歯科医はとても少なかったと記憶しています。
歯科治療は、細かい作業を必要とする治療です。
特に歯の根は複雑な形状をし、肉眼では確認できないため、歯科医師の経験や勘に頼るしかありませんでした。
そこで、拡大鏡を使用することで精度の高い確かな治療を行えるようになりました。
これにより、今まで確認できなかった微小な虫歯まで確認でき、削る量も最低限に抑えることが出来るようになりました。
私は、使用当初は歯肉の下にある虫歯を削る時や、抜歯しなければならない位大きな虫歯の歯をなんとか残したいときに使うことが多かったです。
ですが最近では2種類の拡大鏡を使用し、100%ほぼ全部の治療で使用しています。
オークレーの黒いフレームのもの。これは拡大率が3倍です。
そして、白いフレームのもの。これはもっと大きく拡大でき、拡大率は6倍になってます。
通常は3倍の黒いものを使っています。
白い6倍の拡大鏡は最後の砦という感じで、ここぞという時に使用しています。
実際にこれをかけて治療するとお口の中がよく見えるのです。
抜歯かな?と、思う歯も今は結構残せる様になりました。患者さんにとっては吉報ですよね。
私の友人の歯科医は、患者さんからこの眼鏡を使って治療しているかどうかと電話での問い合わせがあったと言っておりました。
そんな時代なんですね。
それを聞いて、私はこの眼鏡を使って診療していることがやはり正しかったのだと改めて思いました。
皆さん、この眼鏡を使って治療を受けられてもビックリしないようにお願いしますね。