こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
タイトルを見て、「え!?」と思われたかもしれませんが、私の口の中には実はインプラントが1本入っています。
皆さんにそのお話をすると、『本当ですか?』と疑いの眼差しで見られてしまいます。
ですが、本当のことなのです。
私は患者さんにインプラントの治療はしますが、自分自身でインプラントの治療を受けた経験から、
インプラント治療を受けようかどうか悩んでおられる方々に良いアドバイスができる
のではないかと思い、今回お話しさせていただければと思います。
なぜインプラントをしなければいけなかったのか?
まずはなぜインプラントを受けなければいけなかったのか。
これまでの経緯についてお話しさせていただきます。
私は小学校の学校検診で左下にむし歯があると指摘され、学校から帰宅して診療室にいる先代の院長の父にその話をすると、『わかった、わかった!』とあまり相手にされなかった記憶があります。
覚えているのは今から50年前の歯科医院は朝から患者さんが列を成し医院の前に並ばれ、診療を受けられるという時代でした。
そして、診療室はいつもわんわんの騒ぎでした。
父は夕方仕事が終わるといつも診療で疲れ果てており、私は自分のむし歯のことについて話しができませんでした。
子供心に気を遣っていた様に思います。
当然むし歯をほっておいたので、あっという間に神経まで進行してしまいました。
そしてある日、夜中に左下のあまりの痛さに我慢ができず飛び起き、泣いて母に話した記憶があります。こうしてやっと父に治療してもらったのですが、後の祭り。
左下の第一大臼歯(6歳臼歯)の歯の神経を抜く治療になってしまいました。
そのとき私は、7歳でした。
何回か根っこの治療をし、最終的に金の詰め物を入れました。
それ以降、全く症状はなく、快適に毎日過ごしていました。
大学1年生のヨット分の練習中、いきなり詰め物が取れてしまい、後日大学病院の先輩に診ていただきました。
虫歯が中で進んでいた様で、根っこの治療をやり直し、再度被せ物をしました。
その後も定期的にその先輩に診ていただいたおかげでしばらく全く症状はありませんでした。
大学時代を経て社会人になってもずっとヨットに打ち込んでいました。
ご存知の様にヨットはすごく力を使うスポーツです。
奥歯で常に噛み締めてヨットに乗っていました。
そんなある日左下の奥歯になんか痛いなという違和感が現れ、様子を見ていました。
その後数日が経った日曜日に強風の中ヨットに乗っていたら、左下がバキッという音がしたと思ったら、今まで経験したことがない痛みに襲われました。
すぐにヨットハーバーに帰港し、同僚の歯科医師に口の中を診てもらい、あっさり『折れたんじゃない!』と言われ、やっちまったーと思いました。
すぐにズキズキする歯と戦いながら東京に戻り、かかりつけの先輩歯科医師にレントゲンを撮ってもらい見てもらうと、やはり折れていることがわかりました。
抜歯以外の選択肢はないので、泣く泣く抜歯することになりました。
その時の悲しさは今でも覚えています。
その後約1年間は抜いた状態で過ごしましたが、やっぱり1本でも歯がないと噛みにくかったです。そして、なんか体のバランスも悪くなった様な感じを覚え、歯の大切さをしみじみ感じました。
その後、せっかくインプラントするなら歯のポジションを良くして、噛み合わせをよくしてからインプラントしようと先輩歯科医師がドンソン治療計画を出し、そうすることがとんとん拍子に決まりました。
こうして、2年半ほど全ての歯に矯正器具をつけ、矯正治療を受けました。
矯正は矯正でいろいろなことを経験しました。矯正のこともいつかお話しできればと思います。
こうして歯並びも綺麗になり、いよいよインプラント治療に入っていくことになりました。