こんにちは
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
歯科医院での治療途中で、通院をやめて放置してしまった患者さんは多くいらっしゃると思います。
『歯が痛くなって通い始めたけど、治療途中で通院をやめてしまった 』
『予約を忘れてしまい行きづらくなってしまった』
『引っ越しをしてしまい、行けなくなってしまった』
など、歯が痛くなって歯科医院に通い始めたけど予約の都合がなかなか合わず、ついつい痛みもなくなったから中断してしまった経験のあるかたはいませんか?
今回は『 治療を中断してしまった 』方について、何が歯にとって悪いのかをお話しさせていただきます。
応急処置の放置
よく見かけるのが親知らずや虫歯が大きい歯が痛くなって歯科医院を受診し、親知らずや歯の周囲を洗浄したり、膿を出すために歯肉の一部を切開するなどして痛みを取る応急的な処置が行なわれます。
また、その日には抗生物質と痛み止めをもらい、数日間しっかり薬を飲んだため痛みがなくなり、抜歯を予定していた日に来院されない患者さんが多くいらっしゃいます。
抗生物質と痛み止めはあくまでも対症療法でしかありません。
対症療法と言うのは痛みの原因を治す治療ではなく、症状を和らげることを目的とした治療です。
親知らずや虫歯など、抜歯しなくてはならない歯をそのままにしておくのは危険です。
虫歯が進行し、虫歯菌の影響で歯肉が大きく腫れたり膿むだけでなく激しい痛みを伴います。
抜歯が必要と判断された場合、応急処置で一時的に痛みが緩和したとしても抜歯することを強くお勧めします。
特に親知らずの場合は抗生物質を服用し薬が効いてくると炎症が一時的に引き、それに伴って痛みが消失することが多いです。
しかし、抗生物質の効き目がなくなるとまただんだんと親知らずの周りが痛くなってしまい、前の症状よりもさらにひどい症状になってしまうことがあります。
歯の根の治療途中で放置
歯科医院に途中で行かなくなってしまう理由で1番多いのがこの根の治療の途中で放置してしまう場合です。
根の治療は歯の根っこの形によっては何回も歯科医院に通う必要があり、期間が長い治療になるからです。
歯の神経を取り除く治療を行なった後や、歯の神経が腐ってしまい歯の根の治療を行っている場合など、主に歯の内部の治療を行っているときは、中断すると後のダメージが特に大きくなります。歯の内部は象牙質という部分で虫歯菌に対し抵抗力が弱い部分です。
あまり放置されると虫歯が進行してしまったり、根の内部がどんどん汚染されてしまいます。
根の治療は、痛みがなくなった後もここで中断してしまうと、歯の寿命を一気に縮めるので注意が必要です。
根の治療の最中は仮の蓋をし、歯内部に汚れなどむし歯菌が入らないように保護します。
しかし、この仮の蓋は最終的なお薬ではないので、仮の蓋のごく僅かな隙間からむし歯菌が入ってしまうため、長年放置してしまうと歯の根の内部がどんどん汚染されてしまいます。
放置してしまって1番多く見られるのは歯の内部まで虫歯になってしまい、差し歯にできないぐらい歯の量がなくなってしまう場合です。
ここまできてしまうと抜歯しなければなりません。
したがって歯の根の治療の最中で歯を放置するのは絶対に良くありません。
ここで中断になってしまうと歯の寿命を一気に縮めてしまう危険性があるので、ぜひ治療を続けてください。
被せ物など型を取ったまま放置
歯を削り、型を取った後歯は口の中で少しづつ移動します。
出来れば時間を開けず被せ物などを取り付けるほうが、歯にとって良い結果をもたらせます。
型を取った後数ヶ月経過してしまうと、被せ物などの適合性が悪くなり調整に時間を要したり、最悪の場合再度型取りからになってしまうこともあります。
また、削った後の部分に仮のものを詰めたり被せたりしますが、封鎖性が完全とは言えません。
そのため、隙間から唾液やむし歯菌が入りやすくなり、せっかくむし歯を取りきって形を整えたのに、再度虫歯治療からのやり直しになってしまうことが多いです。
最初は歯の神経も残せていたのに、虫歯が進行してしまったがために神経を取る処置が必要になったり、最悪の場合抜歯になってしまうこともあります。
ぜひ、型を取ったら速やかに入れてもらうことをお勧めします。
しかし、世の中には忙しい方も多く、急なキャンセルをしてしまったり、忘れてしまったりして、来院が気まずくなってしまう方もいらっしゃることでしょう。
ですが、歯科医院としてはむしろ治療の再開ができることを心待ちにしています。
せっかく治療をはじめたのですから、最後までしっかりやり遂げたいからです。
お電話ですとなかなか時間が取れなく連絡しにくい場合は、当院ですとHPから予約が可能です。
ぜひウェブ予約から予約を入れてみてください。