こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
歯磨き粉、どの様に選んでいますか?
ドラッグストアなどでもかなりの数が店頭に陳列されていますよね。
棚の前でどれにしようか、悩んでしまうこともよくあると思います。
ドラッグストアで販売されている歯磨き粉のほとんどにフッ素が入っています。
逆にフッ素が入っていない商品を探す方が大変です。
その中でどの商品を選べば良いのか、歯磨き粉でもどのような違いがあるのかをお話しさせていただきます。
フッ素入りの歯磨き粉を勧めする理由
歯の再石灰化
歯の再石灰化を促す効果があります。
歯の石灰買ってお聞きになられた方も多いのではないでしょうか?
口の中にはいろいろな細菌が多数生息し、食べかすの糖分を分解して酸を作ります。
この酸によって歯が溶かされ、これが虫歯になっていきます。
しかし、初期の虫歯では歯をフッ素入りの歯磨き粉をつかって丁寧に磨き、そのフッ素の効果で、一度溶かさた歯の表層が再び硬くなっていきます。
これを再石灰化と言います。
この大事な効果がフッ素入りの歯磨き粉を勧める第1の理由です。
歯のコーティング効果
フッ素による歯のコーティング効果です。
フッ素コーティングと聞いて連想される答えに、フライパンと答える方が多く見られます。
フッ素コーティングのフライパンは食品がこびりつかず、調理をした後も汚れが落ちやすいですよね?
つまり、歯磨きするたびにフッ素コーティングをして汚れがつきにくく、また落ちやすくしているのです。
この理由からフッ素入りの歯磨き粉を勧める第2の理由です。
では、実際にどんな歯磨き粉がご自身に合っているのでしょうか?
先にも話した様にフッ素入りの歯磨き粉といっても色々な種類があります。
その中で効能別に歯磨き粉の違いを挙げていきます。
歯磨き粉の種類
歯周病予防
歯周病が気になる方は、塩化セチルビリジニウム(CPC)や、ソプロピルメチルフェノール(IPMP)または、塩酸クロルヘキシジンが配合された歯磨き粉をお勧めします。それらには歯ぐきの炎症を抑える成分が入っており、その効用で出血を防いだり、歯周病の原因菌を直接殺菌して効果を発揮します。
これがよく売られている歯周病予防とうたっている歯磨き粉です。
ホワイトニング効果
歯が白くなりますと表記されているものは、歯磨き粉の中の研磨剤の粒子が大きく歯の表面を研磨することによって着色を落とし白くします。
ここで注意しなければならないのは研磨剤が強いので歯の表面に傷がつく事がありますので、注意が必要です。
ホワイトニング効果のある歯磨き粉を選びたいなら、ポリリン酸ナトリウムの成分が含まれている物がお勧めです。
知覚過敏用
知覚過敏による歯がしみることに対して効果を発揮します。
知覚過敏とは、歯ぐきが下がり歯の根っこが出てしまい、そこに冷たい水など刺激物が当たるとしみてきます。
このことを知覚過敏と言います。
硝酸カリウムの入った歯磨き粉は大抵の場合、知覚過敏予防とうたってあります。
知覚過敏用の歯磨き粉は歯に対しての刺激を抑える成分が入っており、刺激が歯に加わってもしみない様な仕組みになっています。
子供用
お子様用に開発された歯磨き粉です。年齢が表記されているものもあれば、子供用とだけ歌っているものもあります。
お子様の場合、毎日使ってもらうものなどで気に入った味を見つけてあげる事が大切です。
歯磨きが嫌にならない様な工夫をしてあげてください。
このように、歯磨き粉にはそれぞれいろいろな効能があるので、ご自身にあった歯磨き粉を選ぶようにしましょう。
実際、何が自分に適しているのかわからないという方は、自分が何を望んでいるのか考えていただき、歯ぐきが気になるのか、歯がしみるのを抑えたいのか、など症状に合った歯磨き粉を選んでみてください。
特別気になることはないという方は、フッ素が入っている歯磨き粉であればさほど大きな差はないと思います。
しかしここでよく見ていただきたいのは、フッ素の濃度です。
700ppm、1040ppmなど記されています。数値が大きいほど濃度が濃いので成人の場合濃度の濃いものをお勧めします。
本当に悩まれた時には、味がまずいと歯磨き自体嫌になってしまいますので、味で決めてしまうと良いかもしれませんね。
それでも悩まれている方は、歯科衛生士にぜひ一度ご相談ください。