こんにちは
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
『 食事中、堅い物を噛んだら、歯の銀歯がはずれてしまった!』
こんな経験をされた方は、多いのではないでしょうか?
歯の詰め物が取れてしまう原因はさまざまです。
そこで今回は、『歯の銀歯がはずれてしまった!』についてお話しさせていただきます。
目次
銀歯がはずれた時の対応
銀歯が外れた時は落ち着いて対応しましょう。
はずれた銀歯は保管しましょう!
はずれた銀歯はそのまま歯に戻せる可能性があります。
形が変わらないようにタッパーなどの容器で保管し、歯科医院に持って行きましょう。
自分で元に戻そうとするのはやめましょう!
間違えて飲み込んでいまったり、噛んで入れようとして銀歯の形が変わってしったり、最悪歯が欠けたり、割れてしまいます。
絶対にやめましょう。
銀歯がはずれた歯は食べかすなどがつまりやすくなります。
汚れが溜まらないよう他の歯よりも念入りに歯ブラシをしましょう。
歯がしみてしょうがない場合は、早めに歯科医院の予約を取りましょう。
詰め物が外れてしまう原因
銀歯の歯科用セメントが劣化して外れた
被せ物や詰め物を歯とくっつけるために使われているセメントには寿命があります。
その材質や患者さんのお口の中の状態にもよりますが、一般的に保険診療で使用される歯科用セメントは少しずつ唾液によって溶かされてしまうという性質を持っています。
大体10年以上経過するとセメントが溶けやすくなり、接着力が弱まってしまい、銀歯が外れてしまう結果となります。
この場合、単純にセメントの劣化によって詰め物が外れてしまった場合には、新しいセメントではずれた物をつけなおせば特に治療は必要ありません。
治療してから数ヶ月も経っていないのに外れてしまった場合には、セメントの劣化以外の別の理由が考えられます。
治療や処置は
外れた詰め物や歯の状態によって、外れたものをそのまま詰め直す場合と、詰め物を作り直す場合があります。取れた詰め物がお手元にあれば、そのまま歯医者にお持ちください。
詰め物・銀歯が再利用できる場合
治療方法:消毒をし、噛み合わせなどを調整し、問題がなければ装着します
治療回数:1~2回
新しく作製する場合
むし歯が中で大きくなってしまった場合は再度削り直しを行う必要があります
治療方法:むし歯の部分を取り除いた後、型取りを行います。
そして、出来上がってきたものを装着します
治療回数:2~3回
・むし歯の進行によっては治療の回数は変わります。
詰め物の下が虫歯になっている
材料の劣化により歯と詰め物やかぶせ物の間に隙間が生じてしまうと、その隙間からむし歯菌が入り込み、詰め物やかぶせ物の下で知らないうちにむし歯が繁殖し、むし歯ができてしまいます。
この場合は、虫歯になった部分をさらに削って新しい詰め物やかぶせ物をする必要があります。
虫歯の大きさによっては歯の神経をとる処置をしなくてはいけない場合もあります。
詰め物やかぶせ物の精度を上げるには、保険適用の材料ではどうしても治療の精度に限界が出ていしまうため、セラミックなどの精度や適合性に優れた材料を選択することがポイントとなります。自費治療の場合、小さな詰め物(インレー)であれば、4~5万円でセラミックにすることもできます。
ご自身の歯の価値を考えるとこの治療は最適かもしれません。
新しく作製する場合
治療方法:むし歯の部分を取り除いた後、型取りを行います。
そして、出来上がってきたものを装着します
治療回数:2~3回
・むし歯の進行によっては治療の回数は変わります。
経時的変化によって噛み合わせが変化した場合
詰め物を入れた当初はピッタリとはまっていた詰め物でも、経年と共に詰め物が高く感じたり、詰め物と歯の間に段差があるように感じるようになることもあります。
これは主に、経時変化により咬み合わせに変化が生じたため、合わなくなってしまったことで起こる症状です。
咬み合わせに変化が生じると歯全体にかかる力のバランスも崩れてしまい、ある1箇所の場所だけに力が集中的に加わってしまったりもします。
これにより、詰め物が外れるといった症状に繋がる場合もあります。
この場合は、現在の咬み合わせに合った詰め物やかぶせ物を作り替えることで、詰め物などがにはずれるといった症状も治ります。
もともとの咬み合わせが悪い場合は、全身的な身体のバランスが崩れてしまったり、頭痛や肩こりといった症状を引き起こしている場合もあります。
自覚症状のある方は一度歯科医院で噛み合わせのチェックをしてもらうとよいでしょう。
新しく作製する場合
治療方法:むし歯の部分を取り除いた後、型取りを行います。
そして、出来上がってきたものを装着します
治療回数:2~3回
・むし歯の進行によっては治療の回数は変わります
・場合によっては、咬み合わせ治療や矯正治療が必要となる場合もあります。
歯ぎしりやくいしばりなどの問題ではずれた場合
睡眠中、歯をギリギリとすり合わせる歯ぎしりや、日常的に無意識のうちに歯をくいしばる癖のある方は、普段から過剰に歯に負担がかかっている状態にあります。
特に睡眠中の歯ぎしりは人によっては100キロ以上の力が加わります。
その音を意識下で再現することはできない異常な力なのです。
したがって、歯へのダメージも相当なものになります。
そして、このような過剰な力が継続して長期的に加わると、当然ながら詰め物やかぶせ物も外れやすくなってしまいます。
歯ぎしりが原因と考えられる場合には、歯に過度なストレスをかけないよう、夜間眠っている間に装着していただく、ナイトガード(マウスピース)を作製することもあります。
また、歯ぎしりによって歯が擦り減っている可能性も高いので、詰め物や被せ物を再度新しく作製する必要があります。
新しく詰め物や被せ物を作製する場合
治療方法:むし歯の部分を取り除いた後、型取りを行います。
そして、出来上がってきたものを装着します
治療回数:2~3回
ナイトガードを作製する場合
治療方法:型取りを行い、装着します。
治療回数:2〜3回
いかがでしたでしょうか?
詰め物や被せ物がはずれた場合には、すぐに歯科医院を受診していただき、適切な処置をしてもらいましょう!
時間が経ってしまうとむし歯の進行が進んでしまい、残せる歯も残せなくなってしまいます。
また事前の予防策として、定期的な歯科医院での検診をお勧めします。