こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者「にしざわ歯科医院」
院長 西澤克哉です。
最近「 指しゃぶり 」をしていつお子さんが多くなってきた様に感じます。
コロナの影響で外遊びが少なくなったり、外出する機会が少なくなったのも影響がある様に思います。
今回は、「 指しゃぶり 」についてお話しさせていただきたいと思います。
指しゃぶりは、歯並びに影響する?
眠くなると指しゃぶりをするお子さんがおられます。
指に「吸いだこ」ができてしまう場合もあるので、容易に発見できます。
歯並びが悪くなるのでは?と心配になりますよね。
親御さんとしては、「早くやめさせたい!」と思うことでしょう。
おっぱいをやめてほしいのに、やめられないのと同様に、早くやめさせるため指に辛子を塗るなど、少し過激な方法も試されている親御さんもいらっしゃるのです。
指しゃぶりをやめさせる指導は、なかなか難しく、これという決め手になる方法はありません。
「なぜ、指しゃぶりをするのでしょうか?」
案外手持ち無沙汰でやっていることもあります。
何か他に集中することがあれば、指をしゃっぶている暇はなく、お友達と外遊びをしっかりさせるだけで、治る場合もあります。
指しゃぶりは、指を吸う力が強いと、その指を吸う力で、上下の歯並びのアーチが狭くなり、奥歯のかみ合わせが乱れてしまいます。
また、指しゃぶりであごや歯が押されてしまい、顔の骨格が変化し、奥歯で噛んだ時に上下の前歯はかみ合わなくなり、「開咬」という上下の前歯の間に隙間ができてしまいます。
ですので、ますます早くやめさせなくては!と焦ってしまいますよね。
指しゃぶりをやめさせるべき?
お子さんが指しゃぶりをやめるきっかけは様々で、何かのきっかけでピタッとやめてしまうことがほとんどです。
大人が指しゃぶりをやめさせようと注意しても、子供は簡単に指しゃぶりをやめてくれません。
ですが、できたら4~5歳までに指しゃぶり癖が無くなれば、大人の歯である永久歯の歯並びへの影響は少ないので、この時期までにはやめさせたいです。
この時期は、幼稚園などにに通う時期に重なり、日中は何かに集中することが多く、指しゃぶりをする機会は減少していきます。
また 子供同士で、指しゃぶりを冷やかされたりされ、恥ずかしくてその日からやめる場合もあります。
親御さんからお子さんに話しきかせるとしたら,
「指しゃぶりをしていると赤ちゃんみたいじゃない?」
「良くない癖だよね」と、
お兄ちゃん、お姉ちゃんになってきているプライドを少しくすぐるのは一つの手段です。ついつい、やめさせたい親心から、厳しい言葉がけをしがちですが、それはあまりよくないとされています。
他人から、「本当はしてはいけないって、わかっているよね」と声掛けをするだけでも、治る場合もあります。
また、「下にお子さんが誕生して、お母さんがかまってくれない」、「お父さんが、、単身赴任で会えなくなる」など、お子さんを取り巻く環境に変化があると、心のストレスから指しゃぶりが始まってしまう場合もあります。指しゃぶりをすることで安心感を得るためです。
指しゃぶりを治す方法
①指しゃぶりがよくないことを伝える
ある程度の年齢になり、意思疎通ができるようになると、物事も理解できるようになります。 指しゃぶりをしていると、「歯並びが悪くなって可愛くなくなる(かっこ悪くなる)よ。」、「手のバイ菌がお口に入って病気になるよ。」などと、こまめに教えてあげましょう。
決して叱りつけたり、無理に指を引っこ抜いたりしないようにしましょう。
②外でよく遊ばせてあげる
外でよく遊ばせる外でたくさん遊ぶことで、手が汚れてしまうので、そのままでは指をくわえることはしません。
また、外で体をいっぱい動かすことで寝つきがよく、寝る前に指しゃぶりをするのも防ぐことができます。
ストレスも発散できるため、指しゃぶりの防止につながります。
③寝る時に手をつないであげる
小さいお子さんは、寝る前はとくに不安を感じやすくなります。精神的な不安があることで、指しゃぶりをしてしまうことがあります。
小さいうちはなるべく一緒に寝てあげて、できたら手をつないであげましょう。 そうすることで、お子さんも指しゃぶりをすることなく、安心して眠ることができます。
④コミュニケーションをとり安心感を与える
精神的な不安から指しゃぶりをしている場合があります。
家事などで忙しいかもしれませんが、できる限りお子さんと話したり遊んだり、
コミュニケーションをとって、安心感を与えるようにしましょう。
⑤指に絆創膏やテープを貼る
指に絆創膏やテープを貼る方法があります。 そうすることで、指をお口に入れにくくするためです。 しかし、自分で外してしまうこともあるため効果は低いかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
無理やりやめさせる必要はありませんが、大きくなってからも指しゃぶりがやめられない場合、歯並びにも影響してきますので、様子をしっかりみてあげてください。
不安を感じる方は、一度ご相談にいらしてくださいね!