こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵
鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者「にしざわ歯科医院」
院長 西澤克哉です。
どうして子どもの歯はむし歯になりやすいのでしょうか?
今回はそのことについてお話しさせていただきたいと思います。
子どもの歯は、大人の歯よりむし歯になりやすい、という話はよく耳にしますよね。
実際、小さなお子さまがいらっしゃるご家庭ではどう思われていますでしょうか?
なんか乳歯の時はむし歯がすぐできたけど、永久歯になってからむし歯ができずらくなった感じがする。
このように、乳歯と永久歯の違いを実感されている方は多いのではないかと思います。
子どもの歯がむし歯になりやすい理由は
そこで気になるのが「子供の歯が虫歯になりやすい理由」ですよね。
子どもの歯は小さいから
子どもの歯はやわらかいから
子どもの歯は生え変わってなくなるものだから
など
と思われている方は多いと思います。
理由1・『やわらかい』
そうなんです。
子どもの歯がむし歯になりやすい理由の一つは、乳歯が永久歯よりもやわらかいからです。
やわらかいといっても、手でぎゅっと握って、形が変形するようなやわらかさではなく、酸に対する抵抗力が低いことを意味します。歯に関して、エナメル質って聞いたことがありますか?歯の一番表面を覆っている白い部分のことを言います。人間の体の中で一番硬い組織がこのエナメル質なのです。
乳歯ではこのエナメル質が永久歯と比べるとかなり未成熟なのです。歯の表面にはたくさんの隙間があって酸刺激などを受けやすい状態なのです。
それに比べて、大人の歯は石灰化が完了しており成熟度も高く、エナメル質も固くむし歯のリスクは乳歯よりもかなり低くなっています。
理由2・『歯質が薄い』
乳歯の特徴として、もうひとつ「歯質が薄い」という点も把握しておく必要があります。
この特徴「歯質が薄い」はどちらかというと、むし歯になりやすいというよりは、むし歯になってからの進行が早い点に関係しています。
乳歯のエナメル質は、永久歯の半分ぐらいの厚みしかないため、一度むし歯になってしまうと、あっという間にむしが進行して重症化してしまいます。乳歯では歯髄炎など、歯の神経の症状が現れやすいのはそのためです。
理由3・『磨きにくい時期』
一生懸命磨いてもセルフケアが不十分になりやすい時期でもあります。
乳歯列や混合歯列は、歯並びがデコボコして不安定になりやすく、磨き残しが多くなる傾向にあります。
そもそもひとり磨きを習得するまでにはかなりの時間を要するため、セルフケアだけではお口の衛生環境を維持しにくいのが現実です。
小学校に入ったから一人で磨かかせています。
この言葉を良く聞きますが大丈夫でしょうか?
幼稚園の時は仕上げ磨きをしっかり行ってあげていたのに、
小学校に入ったらすぐに辞めてしまう。
これはとても危険なことです。
できたら、お子様が嫌がるまではしっかり仕上げ磨きを行ってあげてくださいね!
ちなみに私の長男は小学校5年生終わるまで、磨けているかみてくれと自分から仕上げ磨きを要求してきました。稀なケースですけどね。
ですが、とっても大切なことなのです。
また、当院では年齢が小さな時から歯科医院に通っていただき、ブラッシング指導を何度も徹底的に受けていただくことを推奨しております。
そしてさらに、フッ素塗布やシーラントといった予防処置も積極的に受けるようにしましょう。
これらのことで、かなりむし歯にかかるリスクが低減します。
いかがでしょうか。このように、子どもは大人よりもむし歯になりやすいことをご理解いただけましたか?
セルフケアとプロフェッショナルケアの両方をバランス良く行っていくことがとっても大切なことなのです。
虫歯かなと思ったら必ず早めに受診してくださいね!!