こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
『もし、飲み薬が影響して赤ちゃんに万が一のことがあったらどうしよう!』
『もし、麻酔をして赤ちゃんに何かあったら大変!』
『歯が痛いのだけど、妊娠中でも治療できるのかしら?』
このような心配をされている妊婦さんも多いのではないでしょうか。
妊娠中の歯科治療で妊婦さんが心配することと言えば、歯を削るときに使う麻酔薬のことや治療中に飲まなければいけない薬のことですよね。
そこで今回は『妊娠中 歯が痛い 』についてについて詳しくお話させていただきたいと思います。
目次
妊婦さんが歯科治療を受けられるのはいつまで?
妊娠してどの時期に妊婦さんは歯科治療を受けられるのでしょうか?
妊娠時期によってむし歯への対応は異なります。
妊娠初期(1ヶ月〜4ヶ月) 基本的に応急処置のみ
妊娠中期(5ヶ月〜7ヶ月) ほとんど問題なく歯科治療が可能
妊娠後期(8ヶ月〜10ヶ月) 体調を見ながらの治療
妊娠初期は妊婦さんがつわりがひどくなり気分が悪くなるなど、体調がすぐれないことが多く、妊娠初期には治療を落ち着いて受けることが出来ないことが多いです。
妊娠初期の期間は歯科治療を受ける場合でも応急処置程度でとどめておくのが良いでしょう。
また、妊娠8カ月目以降の妊娠後期については、お腹の中の赤ちゃんも大きくなり、母体のお母さんにも負担がかかりやすい時期であるため、妊娠初期と同様に歯科治療は応急処置程度にとどめておくのが望ましいです。
よって妊娠初期、妊娠後期は基本的に治療を避けるのが望ましいです。
どうしても歯が痛んでしょうがない場合は、妊婦さんが問題なく歯科治療を受けられるとされる、安定期「妊娠5か月~7カ月目」(妊娠16週~27週頃まで)に治療を受けることが原則となります。
理由は、安定期の時期であれば歯科治療などの処置を行ってもお腹の中にいる赤ちゃんにも影響が出にくいためとされています。
また、この時期は妊婦さんの体調も比較的安定しており、局所麻酔を使った治療(痛みを伴う大きな虫歯、親知らずの抜歯、神経を抜く処置など)も行えます。
しかし、急を要する歯科治療でない限り、局所麻酔を使っての治療に対しては慎重に行ったほうが良いでしょう。
常に妊婦さんの体調は変化しますので、産婦人科主治医との連絡は密に取る必要があります。
妊娠中の注意点
妊婦さんはむし歯や歯周病になりやすい!
なぜなら、つわりがひどい方も多く、歯ブラシもままならないという方が多く見られます。
奥歯まで歯ブラシが入れられず、歯磨きが難しくて磨き残しが増え、むし歯になりやすくなります。
また、いっぺんに食事を多く取ることができず、間食が増えたりして、口の中が酸性に傾く時間が長くなりむし歯になりやすくなります。
また、妊娠中はホルモンバランスが崩れやすい影響で、妊娠性歯肉炎になられる方も多くいらっしゃいます。
特に妊娠中は歯周病には十分注意!
歯周病が悪化すれば全身疾患につながる可能性があります。
歯周病に罹患しその細菌の影響で、早産してしまったり、低体重出産など胎児に影響を与えやすくなります。
歯磨きが難しい場合は食後に必ずうがいをするなど、できる限り口の中に残った食べ物を取り除くようにしましょう。
その時にデンタルリンスを使われるのも大変有効と思われます。
妊娠中には定期健診が大変必要です!
妊娠中は普段と異なり、お口の中の環境が変化しやすいからです。
つわりがひどくなかなか外出しにく場合には、口腔内のセルフケアの徹底を心がけてください。
その後落ち着かれたら、は数ヶ月に1度歯科医院にて口腔ケアを受けられてください。
お口の健康を管理することはご自身にとっても生まれてくるお子様にとっても、とても重要なことだと考えられます。