こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
口臭は誰にでもあるものです。
しかしそれが強く現れたり、独特の匂いを放つと周りの人の鼻にとどいてしまい、時に不快感を与えてしまうことがあります。
皆さんはお口が臭くなってしまう原因についてご存じでしょうか?
今回は患者さんから口臭の事についてよくご質問いただきますので、口臭についてお話しさせていただきたいと思います。
目次
口臭の主な原因
1.歯の汚れ
毎日しっかりと磨いていても、歯には歯石が付いてしまいます。そして歯石が付着すると、ますます歯に汚れや細菌が付きやすくなります。
また、歯に歯石がつくと歯茎は腫れ、腫れた歯茎の周りに歯垢や歯茎から出る血液や浸出液によって口臭が出やすくなってしまいます。
歯と歯茎の溝に歯石が溜まると歯茎が腫れうみが出て、そのうみが口臭の原因へと繋がります。
さらに進んでしまうと歯周病になります。歯周病を作り出す原因になる細菌により、食物が分解され、分解されるときの副産物が口臭のもとになります。
2.舌の上の汚れ
唾液や歯垢(プラーク)の中には多くの細菌が生きており食べ物のかすなどを栄養にして増殖します。
また、舌の表面で細菌が繁殖すると白っぽい舌苔(ぜったい)を作り上げて臭いのもととなります。そしてこの舌についた細菌がにおいを出しながら、しかもネバネバとした物質をだし、ますますとれにくくなってしまうのです。以前舌苔(ぜったい)については詳しくお話ししていますので、興味のある方はお読みください。
3.食べ物からくる口臭
食物やタバコによる口臭です。
これはニンニクやネギなどを食べることによる口臭なので歯磨きや、時間の経過とともに減少していきますので治療の必要はありません。
また、食べ物が柔らかくなったせいか歯肉が弱っている人が多くなり、30歳で60%、40歳で70%、50歳で80%の人が歯肉炎に悩んでいるという報告があります。
この歯肉炎が口臭の原因となることもあります。
4.全身疾患・内蔵疾患からくる口臭
内蔵などの体に原因がある場合の口臭は、鼻や喉の病気、消化不良、糖尿病、肝疾患などが原因で起こります。
消化不調の場合は、食べたものが胃や腸で停滞し、異常発酵することで腐ったようなにおいの口臭がするのが特徴です。
5、お口の中に入っている修復物が原因の口臭
お口の中に入っている人工物も口臭の原因となります。
例えば入れ歯は細菌が増殖する足場となってしまい不潔な入れ歯を入れることでさらに細菌が増殖してしまうこともありますので、できる限り清潔な状態で入れ歯を使っていただく必要があります。
適合の悪い被せ物や適合の悪い詰め物も口臭の原因となります。適合の悪いところは段差になってしまって、そこに細菌が付着し細菌が増殖してしまうことがあります。
6、心理的な面から起こる口臭
ご自身で、自分がかなり口臭があるのではないかと思い込んでしまう場合があります。
この場合は口臭検査機等により、口臭の程度を客観的に評価することを勧めます。
口臭の予防対策と治療について
口臭対策の基本は歯磨きや、正しい舌磨きをすることです。
毎日丁寧に歯を磨き、食べかすや歯垢など、口の中の汚れをしっかりと落としましょう。
また、歯磨きの際には歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも活用すると良いでしょう!
口の中を清潔に保つことで口臭の原因となる汚れや口臭を作り出す細菌を減らすことが出来ます。
最後に
私達は毎日食事をし、口の中ではさまざまな代謝が行われているため、無臭でいることはありえません。
あまり神経質になりすぎず、他人を不快にさせるような臭いに気をつけていればよいのではないでしょうか?