こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
『 入れ歯を入れると痛い! 』
『 入れ歯を入れると物が詰まって、いやだ! 』
『 入れ歯を入れた時は調子が良かったのに! 』
など、入れ歯の痛みを訴える方は非常に多く見られます。
今回は入れ歯が合わないと感じてしまう原因についてしっかりお話しさせていただきます。
目次
そもそも入れ歯ってなんでしょうか?
入れ歯とは、失った歯を補うための人工歯のことです。
入れ歯には大きく分けて全ての歯を失ってしまった時に入れる総入れ歯と、部分的に歯がなくなったときに入れる部分入れ歯の2種類があります。
部分入れ歯は残った歯にバネを引っ掛けて使っていただくものですが、比較的痛みが出るのは少ないと思われます。
入れ歯が合わないと感じる理由や原因について
入れ歯が合わないと感じる場合の原因はいろいろ考えられます。
それぞれ理由が異なりますのでしっかりお話しさせていただきます。
最初から入れ歯が合わないと感じる場合の原因
抜けた歯が原因でズレや歪みが生じている場合
歯が無くなる前の歯の状態を想定して入れ歯は作られます。
その位置が本来その人の噛み合わせに最適な状態と考えられるからです。
ところが、歯が抜けてしまいそのまま放っといてしまいかなり時間が経過していると、周りの歯が傾いてきてしまったり、噛み合わせや顎の位置が狂ったり、顎を支える筋肉などが徐々にズレていってしまいます。
このような状態になると、元の歯の状態を想定するのが困難になってしまいます。
「入れ歯が合わない」と感じる理由にはこのように、歯を抜けっぱなしにしてしまったことが原因の、ズレからくる影響を受けていることが多いです。
痩せてしまった顎の土手(顎骨)の問題
歯を支えている顎の土手(顎骨)自体が痩せてしまうことによる影響も考えられます。
歯のない状態、あるいは歯が少ない状態が長期間続くと顎が痩せてしまい、入れ歯がうまく合わなくなります。
入れ歯は土手(顎骨)の上にうまく密着できるようにしてハメこむため、顎骨が過度に痩せてしまうと入れ歯と土手が擦れやすくなってしまい、痛みをもたらすことが生じます。
これは歯科医師の技術力があってもうまく解決できない問題かもしれません。
このため、歯が残り少なくなってきたな、と思う場合は放っておかずにできるだけ早めに入れ歯を作ってもらったほうが良いと思われます。
作るタイミングが遅くなり顎骨自体が非常に痩せ細ってしまった場合、クリームタイプの入れ歯安定剤などを使用して、入れ歯との密着度を補うのが一般的です。
ですが、すべてのケースで解決できるとは限りませんから、この点は頭に入れておく必要があります。
入れ歯を長期に渡り使用し続けることが原因の場合
入れ歯を作って最初の頃は調子よく使っていても、時間を重ねると違和感が出てくるケースがります。
その場合には次のようなことが考えられますのでお話させていただきます。
入れ歯を支える顎骨の変化
入れ歯を支える土台となる顎骨は、古い骨と新しい骨の入れ替わり(新陳代謝)によって維持されています。
年齢が増してくるとどうしても新陳代謝が悪くなっていき、骨自体が痩せていってしまうケースが多くなります。
自分の歯ではない入れ歯で噛んでいる場合、顎骨への刺激が少なくなってしまうため、刺激の弱さが原因で骨を細らせてしまうことも考えられます。
このように時間と共に骨が痩せてくると、入れ歯を初めて入れた時との状態に比べ、密着度のズレや入れ歯との間に隙間が生じ、これが痛みの原因になってくることもあります。
入れ歯自体の摩耗によるもの
毎日のお食事などを通して日常的に歯と入れ歯の歯が擦れ合っていると、長年の使用により入れ歯の人工歯がすり減ってしまうことがあります。
そのことが原因で噛み合わせが悪くなってきた場合、うまく入れ歯で噛めなくなり痛みが生じるようになります。
入れ歯に細菌が入り込むことが原因の場合
入れ歯であっても自分の歯と同じように食べカスや歯垢、細菌などが付着します。
特にカンジダとういう菌は入れ歯にこびりついて、口の中にいろいろな悪い影響を与えます。
この菌が原因で、入れ歯が接触する粘膜部分に炎症を起こし粘膜に痛みをもたらせてしまう場合があります。
お湯などによる変形
入れ歯のお手入れの際に熱いお湯を使用して消毒をしていると、熱の影響によって入れ歯の形が変形してしまう恐れがあります。
このため、お手入れの仕方については、その入れ歯の素材に合ったものを事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
いかがでしたでしょうか?
入れ歯の痛みは歯の痛みと同様に我慢できない痛みです。
入れ歯が痛いと感じた場合には早期に歯科医院を受診しましょう!!