こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
『歯が生えてきたけど、むし歯にさせたくない!!』
『フッ素を使った方が良いと聞いたけど、どうなんだろう?』
など、乳歯を虫歯にさせたくないという親御様が多くなってきているのは、とても良いことだと思います。
今回は、
『 乳歯が生えてきて虫歯にさせないために 』
について、お話しさせていただきたいと思います。
乳歯は、歯の一番表面にある硬いエナメル質という組織が、永久歯に比べて非常に薄いため酸に溶けやすくむし歯に罹患しやすい歯です。
「乳歯は生え替わるからね!」とお子様のむし歯を放っておいていませんか?
お子様のお口の健康や正常な成長を真剣に考えるとしたら、しっかりとむし歯にさせないような予防を心がけることが大切です。
目次
乳歯の特徴
乳歯は、乳児期から幼児期にかけて生える歯のことであり、永久歯が生える前に一時的に存在する歯です。
本数が少ない
通常、永久歯の数は28本(親知らずを除いて)ですが、乳歯は20本しかありません。
乳歯が生える時期や永久歯に交換するための抜ける時期には個人差はありますが、通常、6ヶ月から3歳頃に乳歯は生え、6歳から12歳の間に永久歯に置き換わることが一般的です。
大きさが小さい
乳歯は永久歯よりもとても小さく、永久歯よりも白い色をしています。
歯の硬さが永久歯より柔らかい
永久歯と比べてエナメル質の厚みが薄いため、乳歯は柔らかくむし歯になりやすくなっています。
永久歯とは形が異なる
乳歯は永久歯と形が異なる歯が多いです。
神経が大きい
歯の中の神経の通り道が永久歯に比べて大きいので、小さなむし歯でもすぐに神経に達してしまいます。
お子様の歯をむし歯から守る方法
むし歯の3大要因の1つであるむし歯菌は、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌が存在していないことをご存知でしたか?
また、可愛いから仕方がないのですがお口にキスをすることで、唾液を介して赤ちゃんにむし歯菌が感染してしまうケースもあります。
むし歯菌の感染を避ける
むし歯菌は唾液を介して感染します。
ほんの少しの唾液でも感染してしまうため、むし歯菌をうつさないためには、相当注意が必要です。
むし歯菌は親御様やご家族の方が食べ物を口移しで渡したり、スプーンやお箸、食器などを共有したり場合でも移ります。
むし歯菌の感染を防ぐために、赤ちゃん専用の食器やスプーンを用意しましょう。
また、赤ちゃんが生まれてくる前に、親御様やご家族の方全員がお口の環境を整えむし歯菌の数を減らしておくことをおすすめします。
産まれたばかりの赤ちゃんのお口に中にはいません。
むし歯菌がいなければ、一生むし歯になることはないのです。
しかし、あまり神経質になる必要はありません。
全く無菌状態にすることは不可能だからです。
できることをしっかりやり、むし歯になるリスクを下げることが大切なのです。
歯が生えはじめたら歯みがきをしっかり行う
歯がまだ生えていない赤ちゃんの口の中では、むし歯菌が侵入してきても、留まるものがないためむし歯菌は繁殖しません。
乳歯ははじめに下の前歯が大体生後6か月ほどで生えてきます。
歯が生えてくるとむし歯菌のすみかができます。
たとえむし歯菌が入ってきても、歯みがきを上手にすれば定着するむし歯菌の量も少なくすることができます。
歯の生えはじめの時期がとても大切です。
歯の生えはじめから2歳ごろまでの時期にむし歯菌が少ないお子様は、その後むし歯になりにくいと報告されています。
むし歯菌の定着度合いを左右する大切な期間となります。
だらだらと食べない
大人もお子様も、食事をし始めた瞬間から、お口の中のph(ペーハー)が酸性に傾き、脱灰が始まります。
唾液は脱灰した歯を元に戻そうとするために溶けたミネラル分をもう一度歯に戻してくれます。
たくさん噛んで、唾液をたくさんさん出すことが大切です。
唾液がお口の中でしっかり働けるように、規則正しく時間を決めてお食事やおやつを摂ることが大切です。
だらだら食べ続けていると、お口の中がずっと酸性に傾いた状態になり、修復する間もなくむし歯にかかりやすくなってしまいます。
だらだら食べはやめましょう!
お口を閉じる習慣をつける
唾液は先にも言いましたが歯をむし歯から守ってくれる大変大切なものです。
唾液がきちんとお口の中に留まるには、お口を閉じておく必要があります。
ポカーンとお口を開けていたり、お口を常に開いてしまう習慣があるお子様は、その間お口の中が乾燥しやすくなり、唾液の力が弱くなってしまいます。
お口の中が乾燥するということは、歯をむし歯菌から守るには天敵とされています。
夜眠っているときにむし歯になりやすいというのは、お口が空いてしまう状態が長く続き、口の中が乾燥してしまうことが原因とされています。
フッ素を使う
フッ素には、歯の質を良くする性質や、むし歯菌の働きを抑制するなどといった、歯を守る働きがあります。
歯を強くする要素があるので、歯の質が柔らかい乳歯や、生えてきたばかりの歯の表面が脆弱な永久歯にも大きな効果があります。
生えてきた乳歯は歯科医院でフッ化物塗布してもらうのが良いでしょう。
歯はフッ化物の浸透も早く、塗布してもらうことで歯の質の強化につながります。
また、歯科医院で塗布するフッ化物は濃度が高く、自宅で扱うことはできないものですので、信頼できるかかりつけの歯科医師を見つけて塗布してもらうのが重要です。
また、ブクブクうがいができるようになれば、フッ素含有の洗口液を使うことができるようになります。
毎回の歯みがきでフッ素配合の歯みがき粉と併用してフッ素洗口液でのブクブクうがいをすることで、歯を虫歯菌から守る効果が強くなります。
寝ている間は特に、唾液の分泌が少なくなるため、むし歯菌が活発に働く絶好の時間帯です。
だからこそ、寝る前のブラッシングはとても大切になります
そして、フッ素入り洗口液を使っていただき、寝ている間のむし歯菌の活動を抑えることができ、むし歯になりにくい歯を作ることができます。
お子様が生まれてわからないことが数多くあると思います。
お口のことに関しては一人で悩まず、歯科医院を受診され気軽にご相談して下さいね!