こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵
鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者「にしざわ歯科医院」
院長 西澤克哉です。
今回はインプラントの手術にはどのような方法があるのかについてお話しさせていただきたいと思います。
目次
インプラント手術の方法
インプラント治療では、インプラント体を顎の骨に埋めこむ外科的手術が必要となります。
インプラント手術の方法
インプラント体を埋めこむ手術には1回法と2回法があります。
1回で済む術式が1回法、手術が2回必要な術式が2回法です。
症例により1回法、2回法を選択し行います。
では、それぞれについてご説明いたします。
1回法のインプラント手術方法
1次手術
まず粘膜を切開し、顎の骨にドリルで穴を開けてインプラントを埋め込みます。
1回法では、粘膜の上にインプラントが露出するようにし、すぐにアバットメントという土台を取り付け縫合します。2次手術は必要ありません。
骨およびインプラント周囲の粘膜が治癒したら、人工歯の型取りを行います。
2回法のインプラント手術方法
1次手術
1回法と同様、1回目の手術でインプラント体を埋め込みます。
粘膜を切開し骨を露出させ、ドリルでインプラントを埋入するための穴を開けます。インプラントを埋め込み、粘膜を元通りに合わせて縫合します。インプラントは粘膜の下に完全に覆われている状態になります。
2次手術
2次手術は、インプラントと骨が結合するのを待ってから行います。
粘膜を切開し、埋め込んだインプラントを露出させ、アバットメントという土台を取り付けます。インプラント周囲の粘膜が治癒したら、人工歯の型取りを行います。2次手術は、1次手術に比べて手術の侵襲(身体的負担)は少なく、短時間で終了します。
1回法・2回法インプラント手術方法の比較
1回法のインプラント手術方法
インプラントを粘膜の上に露出しても問題ないとき
手術が1度で済むので、身体的負担が少ない
2回法で行うより治療期間(手術してから最終的な被せ物が入るまでの期間)が短い
1回法で骨移植を行う事もありますが、大きな骨移植では2回法を選択します
2回法のインプラント手術方法
インプラントを粘膜の上に露出させないので感染のリスクが少ない
インプラントを早期に露出させると、外力により骨との結合が阻害される可能性がある場合
骨移植を行ったりして、感染のリスクが高い場合
手術が2度必要になるため、1回法よりも身体的負担が多い
治療期間(手術してから最終的な被せ物が入るまでの期間)は1回法よりも長い
研究データによると、1回法・2回法での治癒に差はありませんが、術式は歯科医師の判断により選択されます。
当院は患者さんにはなるべく負担の少ない方法で行えるよう、術前によく精査し行っております。
また、インプラント手術の外科担当医は院長並びに、大学病院歯科口腔外科の教授が行いますのでご安心ください。