こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵
鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者「にしざわ歯科医院」
院長 西澤克哉です。
「うちの子に虫歯ができてしまった・・」、と苦い経験のある保護者の方は多くいらっしゃると思います。
乳歯は永久歯と違い、お母さんのお腹にいるときに突貫工事のようにあっという間に出来上がった物で、その構造は永久歯と全く異なります。
乳歯は生後6ヶ月から8ヶ月という短い時期に下の前歯が出始めて、2歳ぐらいには20本の全ての乳歯が揃います。
それに比べ永久歯はゆっくりと体の中で作られ、5、6歳頃に前歯がまず交換され、12歳ごろに28本の全ての永久歯が揃います。
全く作られる年月が違うのです。
乳歯の特徴として
エナメル質が薄いということ。
神経の通り道が大きいということ。
歯そのものが小さいということ。
以上のような構造上、乳歯は虫歯になりやすく、小さい穴でもあっという間に神経まで到達して大きな虫歯に変わってしまいます。
お子様にもよりますが、1〜3歳での虫歯治療は大変難しいと思います。
まず、椅子に座ってじっとしていられないですよね。この年齢で大人と同じ歯を削る道具を使っての処置を考えてみてください。大人の方でも動いたりしては危ないのに、この年齢での処置は大変危険を伴います。まだ、小さい虫歯であれば定期的に観察していくことで、虫歯の進行を遅らせることもできます。ですが、神経まで到達してしまうような大きな虫歯ができてしまった場合は、大学病院などでの処置を行わないといけないかもしれません。
ですので、毎日の歯磨きで黒い点や小さな穴が見つかったら、勝手に様子を見るのではなく、早めに歯科医院を受診し治療を開始してください。
虫歯は早期に治療する方が時間も短く、簡単な処置で済みます。
そして虫歯治療を始めることになったら最後まで必ず通わせてください。
お子様の気分や保護者様の都合で、治療に連れて行ったり、行かなかったりすれば治療はスムーズにはかどりません。治療間隔が空いてしまうと小さなお子様の場合、嫌になってしまい治療がうまくいかないケースが多いです。
歯科治療を始めてから終わるまでにきっと様々な困難があり、保護者の方にも「通いたくない」と思うことがあるかもしれません。ですが、そこで通院を止めてしまったら子どもたちの虫歯は悪化する以外にありません。
放っておくことで一瞬虫歯の痛みが治るケースもあります。それは虫歯が進行しすぎて痛みさえも感じなくなっている状態かもしれません。そうなるといざ治療をしようと思ったときには根っこの治療が必要となり、時間も治療回数も多くなりとても大変なことになってしまいます。
予防処置を目的とした定期検診のため年に何度か歯科医院に通院することは、歯科医院の雰囲気に慣れ、小さな虫歯の早期発見はもちろん、いざ治療になったときにスムーズに治療が行えるという面でもとてもメリットがあります。
虫歯になって急に歯科医院に連れて行かれても、怖い雰囲気や痛い注射が嫌で泣き出す子もいるはずです。大人だって嫌な所ですものね。子どもたちはなおさらではないでしょうか。
もちろん、虫歯はつくらないに越したことはありません。ぜひお子さんのお口の中に黒い点や、虫歯がみつかったら、保護者の方は少し様子をみようかなではなく、早めに歯科医院の受診をしてください。
小さい頃からかかりつけの歯科医院を持つことはとても大切なことなのです。
人生100年時代と言われています。
自分の歯でしっかり噛んで美味しく食事ができるということは、大変素晴らしいことだと常々感じています。
ぜひご自身にあった歯科医院を探していただき、定期検診を受ける様にしてください。