こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵
鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者「にしざわ歯科医院」
院長 西澤克哉です。
今回は「お子様に、こんなくせはありませんか?」、という内容でお話しさせていただきます。
遺伝的な要因や習慣(くせ)があると、お口の中に色々な悪い影響を起こしてしまいます。
今回はこのくせについて取り上げてみますので、みなさんもチェックしてみて下さい。
目次
1)鼻での呼吸でなく、口で呼吸していませんか?
何かに夢中になっている時、口が半開きになってしまっている方がいらっしゃいますよね。
口呼吸は顎の発育に悪影響を与えるだけではなく、口の中が乾燥してしまうため、
虫歯や歯周病の原因にもなります。
また、口の周りの筋肉が緩んでしまい、歯列不正や不正咬合をもたらします。
対処法としては、まず耳鼻科で鼻の症状がないか確認してください。
鼻詰まりがあれば当然口呼吸になってしまいます。
もし耳鼻科で問題がなければ、早い時期からの歯科医師による口腔機能訓練が必要です。
口の周りの筋肉をしっかり鍛えることで、口唇が閉鎖しやすくなります。
また、軽い症状であれば「あ・い・う・べー体操 」が有効です。
「あ・い・う・べー体操 」知っている方も多いと思います。
口の周りの運動として大変効果があり、かなり信憑性も高いです。
「あ・い・う・べー体操 」については後日しっかりお話ししますが、早くお知りになりたい方は
ネットで検索して見てください。
2)よく噛まないで飲み物で流し込んでいませんか?
よく噛むことは顎の発育のために大変重要です。
よく噛むこと、すなわち咀嚼はとっても大事です。
噛むことで唾液もたくさん出てきて、消化を助けてくれます。
胃が痛い、胃がムカムカする、食欲がないなどの症状が改善する可能性があります。
よく噛んで食事しましょう。
3)指しゃぶり、舌のくせはありませんか?
指しゃぶりは上の歯の出っ歯や、開咬という前歯が全く咬み合わない状態の歯並びの原因になり、
しかも舌の悪い癖を作ってしまいます。
2~3歳になったらやめる方向で指導しなければなりません。
ですが、指しゃぶりは何らかのストレスのサインとも言われていますので、
ガミガミ注意せず見守ることも必要です。
舌のくせでは、常に舌を前に出していたり、歯を舌で押しているなどが見られます。
歯が動いてしまうなどの問題が生じます。
この様なくせがあって心配な方は、歯科医師や歯科衛生士にご相談してください。
4)片方ばかりで噛んでいませんか?
虫歯の痛みや歯の生え変わりの時の影響で、片方ばかりで噛んで食べてしまう。
このようなくせが残ってしまうお子さんがみられます。
片噛みは顎の成長にかなり影響を与えます。
これが長く続くと歯並びのゆがみや顎の骨のゆがみにつながることがあります。
気がついたら止めさせるなど早期の治療が必要です。
5)ほお杖をついていませんか?
テレビをみたり勉強をしたりする時に、ほお杖をつく癖はありませんか?
ほお杖もやはり歯並びのゆがみや顎の骨のゆがみにつながります。
学校検診でも最近多くなってきています。
日常的なことですので家庭での注意が本当に必要です。
6)うつぶせで寝ていませんか?
寝ている姿勢はどうでしょうか?
上をしっかりむいている。横向きになって寝ている。
その中でいつもうつぶせ寝をされている方はいませんか?
うつ伏せ寝は、顎の骨のゆがみを起こす原因になります。
以上のくせは、全て歯列不正、咬合異常をもたらします。
くせを直すことは大変難しいと思います。
ですが、くせを直さずに成長してしまえば、その状態はもっと悪くなり、
将来矯正治療が必要になってしまいます。
また、それ以上に体への負担は大きいと思います。
そのために普段からお子さんの状態をよく観察してください。
くせが見つかった場合は本当に早めに歯科医師、歯科衛生士にご相談してくださいね。