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『矯正治療って痛いんでしょ?』

2022年7月22日

こんにちは。
墨田区鐘ヶ淵 鐘ヶ淵駅西口より徒歩3分の歯医者
「にしざわ歯科医院」 院長 西澤克哉です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

『矯正治療って痛いんでしょ?』
『矯正治療している間ずっと痛いんだよね?』
『矯正治療していると痛くて夜眠れないんでしょ?』

この様に、矯正治療といえば『痛み』を連想してしまう方が多いのではないでしょうか?
また、知り合いの方からの辛いエピソードを聞いて、矯正治療に踏み切れない方が多くいらっしゃると聞いています。
本当のところどうなのでしょうか?

矯正治療で起こりえる痛みについて今回はお話しさせていただきたいと思います。

矯正治療の痛みの原因とは?

矯正治療中に起こりえる痛みにはいくつかの原因が考えられます。

○歯が動くときの痛み

矯正治療とは専用の装置を用いて歯を動かす仕組みを総称して呼びます。
歯を動かしている時は、歯にかなり力がかかるので痛みが生じる場合が多く、
特に動き始めが最も痛い傾向にあります。

○矯正装置をつけたときの痛み

矯正方法によっては矯正装置が口の中に当たることがあり、痛みが生じてしまいます。
矯正装置によって頬や歯肉、舌に痛みを伴うことが多く、
口の中が狭い患者さんほど、頬粘膜などに傷をつけやすいといわれています。

○ものを噛んだときの痛み

矯正治療中は、食事の際に痛みが生じることもあります。
特に治療をうけた後の数日間は痛みのほかに違和感を伴うこともあり、慣れるまでは普段の食事が取りずらいこともあります。
基本的に硬い食べ物は痛みが生じやすいので、おかきやリンゴ、フランスパン等は避けるのがベターです。
数日間は極力軟らかいものを口にしましょう。

○歯茎の痛み

装置をつけて生活していると、どうしても口腔内が不衛生になりがちです。
歯の表面に付着した汚れが歯みがきで取りきれずに、歯周病や虫歯の原因となってしまうこともあり、大変危険です。
もし歯や歯肉に痛みを感じた場合には、すぐに歯科医院へ連絡しましょう。

2.痛みの対策について

しかし、こうした痛みを緩和させられる方法があります。

○矯正装置やワイヤーが当たって痛い場合

矯正装置やワイヤーが歯や粘膜に当たって痛い場合が、一番多い痛みと思われます。
通常のワイヤーで痛い場合は、もう一段回細いワイヤーに取り替えます。
細いワイヤーは通常のものに比べてかかる力も弱めなので、痛みのリスクも低減させられます。
また装置が口の中に当たって痛みが生じている場合は、専用の透明ワックスという物を装置の周りにつけることで、刺激が少なくなり痛みが緩和されます。
もちろん無害な材料でできているワックスなので、誤って飲み込んでも問題はありません。
安心してご使用ください。

○ものを噛むときに痛みがある場合

硬いものを噛むと歯に響いて痛みが生じることがあります。
例えば卵料理を食べるのであれば、ゆで卵よりもオムレツや、
スクランブルエッグの方が良いです。
そのほか、ハンバーグや麺類、豆腐料理も食べやすいのでおすすめです。
よくパンは大丈夫ですよね?と聞かれますが、食パン程度でもぎゅーっと噛み込むものなので、
歯にかなり力が加わり痛みを感じます。
パンはやめておきましょう。
矯正治療に慣れるまでは、極力軟らかいものを口に運ぶ様に心がけてください。

3.痛みのある期間について

矯正治療を行って歯を動かす時に、なぜ痛みが生じるのでしょうか。
痛みが生じるメカニズムは、痛みの刺激が神経を伝わって脳に達し、
痛みの中枢へと伝えられ『 痛い !!』、と感じるのです。
痛みの感じ方は人によって千差万別です。
痛みの強弱や持続日数なども人によって違います。
矯正治療を始めた時に生じる痛みは、歯に力が加わることによって、
“歯を支える骨に炎症反応が起きる”ためなのです。
例えると、その炎症反応は風邪を引いたときにのどが痛くなり、腫れて痛みが出るようなものです。
痛みが出る期間には個人差がありますが、矯正の治療をお受けになった日が最も痛む傾向にあります。
その後2~3日痛みが続き、徐々にひいて一週間程度で治まる場合がほとんどです。
時間が経って予定していた歯の移動が終わり、痛みへの耐性がついたりして痛みを感じなくなります。
矯正治療中ずっと痛みが続くわけではありませんのでご安心ください。
ただ治療中に痛みや違和感を感じられた場合は、早めにご連絡されることをお勧めします。

4.痛み止めについて

治療中に痛みが生じた場合、我慢できなければ市販の痛み止めで緩和させることが可能です。
ただし薬を飲むことで歯の移動に影響が出ることもありますので、服用される前に必ず医院へのご連絡をいただける様お願いいたします。

5.冷やす効果について

矯正治療による痛みは、場合によって冷却で緩和させられることがあります。
ただし、中には矯正装置の力が弱くなってしまうこともあり自己判断で行うのは高リスクです。
有効であるかどうか判断いたしますので、当院へ一度ご相談ください。


矯正治療には痛みはつきものです。私自身も実は46歳から矯正を始め、
2年ほど口の中に矯正装置をつけたまま毎日診療しておりました。
痛みや色々なトラブルも経験しましたので、一患者としての話が聞きたい方は、
ぜひ私に声をおかけください。

また、当院のスタッフにも数名矯正治療経験者がいますので、お気軽に質問等してください。

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